私の大河ドラマ遍歴は、小学生時代から観始めた〈草燃ゆる〉から。
昨今はオンデマンド配信で過去の作品視聴も可能だし、BSで再放送もされています。NHKの他の番組でもドラマ制作の裏舞台が紹介される機会なども増えました。〈独眼竜政宗〉の渡辺謙さんと勝新太郎の「小田原参」の緊張エピソードなどはそういった理由からつとに有名になりました。
本書は( 惜しくも紹介作品が〈太平記〉までですが )「時効成立」故に語られることの解禁された内容も含め、大河ドラマの歴史成立の真相や当時の時代背景、想像を絶する制作陣の苦悩、出演俳優たちの興味深い思い出エピソードなどを初代作品から時系列で紹介する〈 NHK大河ドラマ秘史〉といった一冊です。
幕末以前の歴史時代物が好きだった少年時代、〈徳川家康〉の後、近現代作品が立て続けに連続した3年間は地獄のひと言でした(笑)。当時は「なんで⁈」という憤慨でいっぱい(しかし文句言いながらも家族で視聴)でしたが、あらためて本書を読むと「こんな思惑があっての事だったのね」と新鮮に驚かされます。(時を同じくして、大河とは別枠の水曜日に〈宮本武蔵〉とか〈武蔵坊弁慶〉などの時代劇が放送されていた事情も知る事が出来ました。)
また、当初はちがう素材になるはずが、主演俳優の一言で一転して題材が決定したドラマや、相当むかし、既に司馬遼太郎原作の〈坂の上の雲〉が構想として持ち上がっていた話、大河で大抜擢された、今をときめく大スターの運命の巡り合わせのような起用エピソード、原作脚本の著作にケチがつき、原告と最高裁まで争ったトラブル等々、大河ファンには実に興味深々、時を忘れて一気読みしてしまう面白さでした。
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大河ドラマの黄金時代 (NHK出版新書 647) 新書 – 2021/2/10
春日 太一
(著)
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『花の生涯』『黄金の日日』『独眼竜政宗』……
その舞台裏にも、熱いドラマがあった!
大河ドラマ第1作『花の生涯』から『太平記』まで。草創期からドラマづくりに携わってきたプロデューサー、ディレクターらドラマ部OBたちの貴重な証言の数々を織り込んだ、迫真のドキュメント。1963年から91年までの28年間、制作現場では、泥臭くも熱い物語の集積があった。現場での意気込み、思わぬ障害、撮影上の工夫、スターたちの知られざるエピソード……大河とあわせて金曜時代劇などNHK大型時代劇も取り上げ、両者の熱気があいまって「黄金時代」が作られたことを明らかにする。テレビというメディアにまだ若々しい息吹が感じられた時代の「青春」の記録でもある。類書にはない迫力、緻密な描写、胸を締めつけられる懐かしさ……大河ファン待望の1冊。
1:大河ドラマの誕生──『花の生涯』『赤穂浪士』
2:試行錯誤──『太閤記』~『竜馬がゆく』
3:制作体制の確立──『天と地と』『樅ノ木は残った』 ~『国盗り物語』
4:金曜時代劇の冒険──『文五捕物絵図』『鞍馬天狗』~『壬生の恋歌』
5:新しい歴史ドラマ──『勝海舟』『元禄太平記』『黄金の日日』~『徳川家康』
6:ふたつの三部作──『山河燃ゆ』~『真田太平記』
7:復活と飛躍──『独眼竜政宗』~『太平記』
その舞台裏にも、熱いドラマがあった!
大河ドラマ第1作『花の生涯』から『太平記』まで。草創期からドラマづくりに携わってきたプロデューサー、ディレクターらドラマ部OBたちの貴重な証言の数々を織り込んだ、迫真のドキュメント。1963年から91年までの28年間、制作現場では、泥臭くも熱い物語の集積があった。現場での意気込み、思わぬ障害、撮影上の工夫、スターたちの知られざるエピソード……大河とあわせて金曜時代劇などNHK大型時代劇も取り上げ、両者の熱気があいまって「黄金時代」が作られたことを明らかにする。テレビというメディアにまだ若々しい息吹が感じられた時代の「青春」の記録でもある。類書にはない迫力、緻密な描写、胸を締めつけられる懐かしさ……大河ファン待望の1冊。
1:大河ドラマの誕生──『花の生涯』『赤穂浪士』
2:試行錯誤──『太閤記』~『竜馬がゆく』
3:制作体制の確立──『天と地と』『樅ノ木は残った』 ~『国盗り物語』
4:金曜時代劇の冒険──『文五捕物絵図』『鞍馬天狗』~『壬生の恋歌』
5:新しい歴史ドラマ──『勝海舟』『元禄太平記』『黄金の日日』~『徳川家康』
6:ふたつの三部作──『山河燃ゆ』~『真田太平記』
7:復活と飛躍──『独眼竜政宗』~『太平記』
- 本の長さ401ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2021/2/10
- ISBN-104140886471
- ISBN-13978-4140886472
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商品の説明
著者について
映画史・時代劇研究家
1977年生まれ。著書に『天才 勝新太郎』(文春新書)、『あかんやつら』(文春文庫)、『仁義なき日本沈没』(新潮新書)、『時代劇入門』(角川新書)、『日本の戦争映画』(文春新書)、『役者は一日にしてならず』(小学館)など多数。
1977年生まれ。著書に『天才 勝新太郎』(文春新書)、『あかんやつら』(文春文庫)、『仁義なき日本沈没』(新潮新書)、『時代劇入門』(角川新書)、『日本の戦争映画』(文春新書)、『役者は一日にしてならず』(小学館)など多数。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2021/2/10)
- 発売日 : 2021/2/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 401ページ
- ISBN-10 : 4140886471
- ISBN-13 : 978-4140886472
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2021年5月2日に日本でレビュー済み
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2023年6月5日に日本でレビュー済み
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時代劇ドラマの金字塔「大河ドラマ」を、作り手制作側のエピソードを交えた内容を楽しく読むことができました。緒方拳や高橋英樹、西田敏行に役所広司といった、日本が誇る名俳優がまだ無名だった頃からの起用は、まさに大河ドラマが役者を育てると言っても過言ではない証感じました。
私は大河ドラマを思い出す時は、中身もそうですが、オープニングのタイトル文字やテーマ音楽も浮かびます。ぜひそれぞれの作品のページを読む時は、合わせテーマ音楽も聴いてください。より作品に入り込め放送当時にタイムスリップできます。
私は大河ドラマを思い出す時は、中身もそうですが、オープニングのタイトル文字やテーマ音楽も浮かびます。ぜひそれぞれの作品のページを読む時は、合わせテーマ音楽も聴いてください。より作品に入り込め放送当時にタイムスリップできます。
2021年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
400頁の本だが、一気に読んでしまった。プロデューサー、ディレクターに取材してNHK大河ドラマの舞台裏を明らかにする。大河ドラマについてこれまで作品への分析や批評はあったが、ここまで舞台裏が論じられたことはなかった。
良い点
1.テレビドラマにおける大河ドラマの位置づけ、NHK内部でのテレビ制作者たちの姿がより明らかになったこと。民放とは違い、また映画とも違う環境での脚本、演出の苦労が創作の原動力であることが良くわかる。テレビを見下していてなかなか出てくれない映画のスターをいかに口説くか。こまめに大小劇団を回ったり、テレビを見て、若手の新人俳優をどん欲に発掘した。その名前は、今となってみるとほとんど現代日本俳優名鑑である。また、脚本家を手伝うため、大学の先生について史料を翻訳したりと、その情熱には恐れ入る。この部分を明らかにしたのは映像史家春日氏の功績であり、これだけで本書に歴史的な価値は十分にある。
2.大河だけでなく、「金曜時代劇」や「新大型時代劇」を取り扱っているのもうれしい。さすが時代劇評論の第一人者である。
3.作品分析を禁欲したのは正解。何といっても、初期の大河ドラマはほとんど映像が残っていない。1977年生まれの著者には見たくても見られなかったものが多いし、記憶を頼りに書くのは検証可能性を欠く。もっとも、所々で作品への評価がないわけではない。
改善点
1.ファンには周知のことなので省略したのかもしれないが、映像情報が注記されるべきだったろう。具体的には、先に述べたように、初期の大河ドラマの映像がほとんど残っていないことだ。
2.NHK制作者たちの経歴をもう少し深堀しても面白かっただろう。彼らの中には明確に反戦思想を抱いていたものがおり、それが大河ドラマに反映されていった。もっとも、あからさまな形で反戦思想を訴えるのには否定的なあたりの映像制作者としての矜持の在り方も面白い。また会長となる島桂次が「ディクテーター」であり、「与党と関係が深い」し、自由な創作ができないからといってNHKを(定年前の)53歳で辞めたプロデューサーがいた。
3.時間的制約は詳しく書かれているが、予算が実際どれくらいだったのか、といった数字があればよかった。意外なことに当初の大河ドラマは実験的に始められており、予算も制約されていた(だからこそ、若手の発掘に熱心でもあった)。「札束番組」と批判されていたわりに、予算は少額だった。それがいくらか。
著者が1991年の『太平記』までを「黄金時代」とする意味は何か。作品的に充実していたのがこの時代だったというのが一つの見方だ。もう一つは、この頃を境に、先ほどの島会長の主導のもと、NHKは子会社NHKエンタープライズに制作を外注し、ロケ地とのタイアップ等が進み、「作品」は「商品」となっていく。予算は増えるが、関与する人も増え、制作者が思い通りにやるというわけにはいかなくなってくるのがこの頃だ。このあたりは、抑えた筆致ながら、NHKから出版された本でよく書いたものだ、と思う。そうした「商品化された」大河ドラマを、いつか著者がどう描くかも興味深い。
良い点
1.テレビドラマにおける大河ドラマの位置づけ、NHK内部でのテレビ制作者たちの姿がより明らかになったこと。民放とは違い、また映画とも違う環境での脚本、演出の苦労が創作の原動力であることが良くわかる。テレビを見下していてなかなか出てくれない映画のスターをいかに口説くか。こまめに大小劇団を回ったり、テレビを見て、若手の新人俳優をどん欲に発掘した。その名前は、今となってみるとほとんど現代日本俳優名鑑である。また、脚本家を手伝うため、大学の先生について史料を翻訳したりと、その情熱には恐れ入る。この部分を明らかにしたのは映像史家春日氏の功績であり、これだけで本書に歴史的な価値は十分にある。
2.大河だけでなく、「金曜時代劇」や「新大型時代劇」を取り扱っているのもうれしい。さすが時代劇評論の第一人者である。
3.作品分析を禁欲したのは正解。何といっても、初期の大河ドラマはほとんど映像が残っていない。1977年生まれの著者には見たくても見られなかったものが多いし、記憶を頼りに書くのは検証可能性を欠く。もっとも、所々で作品への評価がないわけではない。
改善点
1.ファンには周知のことなので省略したのかもしれないが、映像情報が注記されるべきだったろう。具体的には、先に述べたように、初期の大河ドラマの映像がほとんど残っていないことだ。
2.NHK制作者たちの経歴をもう少し深堀しても面白かっただろう。彼らの中には明確に反戦思想を抱いていたものがおり、それが大河ドラマに反映されていった。もっとも、あからさまな形で反戦思想を訴えるのには否定的なあたりの映像制作者としての矜持の在り方も面白い。また会長となる島桂次が「ディクテーター」であり、「与党と関係が深い」し、自由な創作ができないからといってNHKを(定年前の)53歳で辞めたプロデューサーがいた。
3.時間的制約は詳しく書かれているが、予算が実際どれくらいだったのか、といった数字があればよかった。意外なことに当初の大河ドラマは実験的に始められており、予算も制約されていた(だからこそ、若手の発掘に熱心でもあった)。「札束番組」と批判されていたわりに、予算は少額だった。それがいくらか。
著者が1991年の『太平記』までを「黄金時代」とする意味は何か。作品的に充実していたのがこの時代だったというのが一つの見方だ。もう一つは、この頃を境に、先ほどの島会長の主導のもと、NHKは子会社NHKエンタープライズに制作を外注し、ロケ地とのタイアップ等が進み、「作品」は「商品」となっていく。予算は増えるが、関与する人も増え、制作者が思い通りにやるというわけにはいかなくなってくるのがこの頃だ。このあたりは、抑えた筆致ながら、NHKから出版された本でよく書いたものだ、と思う。そうした「商品化された」大河ドラマを、いつか著者がどう描くかも興味深い。
2021年3月31日に日本でレビュー済み
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もう終わってしまいましたが、NHKで「麒麟が来る」と「太平記」(再放送)が同時進行で放映されどちらも面白く視聴していましたが、同じ方が脚本ということで、ドラマの裏方に興味を持ちました。なにか適当な本がないかと書評などで探していてこの書籍に行き当たりました。
私の記憶にあるのは「太閤記」くらいからですが、特に大河ドラマ創世期の事情につき非常に興味深く読みました。
期待通りの内容でした。
私の記憶にあるのは「太閤記」くらいからですが、特に大河ドラマ創世期の事情につき非常に興味深く読みました。
期待通りの内容でした。
2021年3月5日に日本でレビュー済み
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大河はもとより、これまでなかなかフォーカスされなかったNHK時代劇の舞台裏がわかり、懐かしさのこみ上げてくる一冊です。
2021年2月11日に日本でレビュー済み
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「最近の作品がない」「俳優にも取材しろ」といって批判しているレビューがありますが、ちゃんと読んでいない人たちだと思います。
なぜ「太平記」で区切ったのかは最後まで読めば理由が書かれていますし、NHKの制作者たちの証言のみに絞ったことで視点がはっきりして読みやすくなっています。
これだけの証言を引き出しただけでも価値のある一冊です。
なぜ「太平記」で区切ったのかは最後まで読めば理由が書かれていますし、NHKの制作者たちの証言のみに絞ったことで視点がはっきりして読みやすくなっています。
これだけの証言を引き出しただけでも価値のある一冊です。
2021年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間力だけでなく制作機材の進歩や費用面の舞台裏を知った。