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言語学バーリ・トゥード: Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか 単行本 – 2021/7/26
川添 愛
(著)
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「読むなよ、絶対に読むなよ! 」
ラッシャー木村の「こんばんは」に、なぜファンはズッコケたのか。ユーミンの名曲を、どうして「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか。身近にある言語学の話題を、ユーモアあふれる巧みな文章で綴る。著者の新たな境地、抱腹絶倒必至! 東京大学出版会創立70周年記念出版。
【目次】
この本を手に取ってくださった皆様へ
1 「こんばんは事件」の謎に迫る
2 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
3 注文(ちゅうぶん)が多めの謝罪文
4 恋人{は/が}サンタクロース?
5 違う、そうじゃない
6 宇宙人の言葉
7 一般化しすぎる私たち
8 たったひとつの冴えたAnswer
9 本当は怖い「前提」の話
10 チェコ語、始めました
11 あたらしい娯楽を考える
12 ニセ英語の世界
13 ドラゴンという名の現象(フェノメノン)
14 ことば地獄めぐり
15 記憶に残る理由
16 草が生えた瞬間
あとがき
【本書「1 『こんばんは事件』の謎に迫る」より】
昭和のプロレスに少しでも興味のある人なら、「こんばんは事件」について聞いたことがあるだろう。事件が起こったのは1981年。2018年現在参議院議員を務めているアントニオ猪木がトップレスラーとして大活躍していた時代のことだ。当時彼の団体であった新日本プロレスの興業に、二人のレスラーが殴り込んできた。国際プロレスという団体から流れてきた、ラッシャー木村とアニマル浜口である。
ラッシャー木村は当時、「金網デスマッチの鬼」と呼ばれていた強いレスラーだ。余談だが、たけし軍団・ラッシャー板前の芸名の元ネタとなった人物である。アニマル浜口は、若い人には「レスリングの浜口京子選手のお父さん」と言った方が通じるかもしれない。そう、「気合いだー! 」のあの人である。ラッシャー木村もアニマル浜口も当時、国際プロレスで主力選手として活躍していたが、団体が解散となり、新日本プロレスのリングに上がることになったのである。
そうなるまでには舞台裏でさまざまな経緯があっただろうが、新日本プロレスのファンから見れば「外敵による、突然の殴り込み」である。当然ながら、会場は騒然となった。猪木をはじめとする新日本プロレスの選手たちも、神聖なリングに上がった木村と浜口を鬼の形相で睨みつける。そんな中、リングアナから木村にマイクが手渡された。彼が猪木に対して、そして新日本プロレスに対してどんな言葉を吐くのか、皆が固唾を呑んで注目する……。そこで彼が発した第一声が、「こんばんは」だったのである。
それに対する会場のファンの反応は、爆笑だったとか失笑だったとか言われているが、いずれにしても「ズッコケた」という表現で間違いないだろう。ピリピリした一触即発のムードの中で、まさかの「こんばんは」。事件だらけのプロレスの歴史の中でも有名な珍事件の一つであるが、この事件にもかかわらず、ラッシャー木村率いる「国際プロレス軍団」はその後、新日本プロレスにてヒール(悪役)として大活躍する。悪役としての徹底ぶりに、ひどいときには新日本プロレスのファンが木村の自宅に生卵をぶつけるという事件まで発生したが、それに対して木村氏は「仕事だから」と冷静に受け止めていたそうである。木村氏は2010年に亡くなったが、人格者であった彼のエピソードは、彼を慕っていた人びとによって語り継がれている。……
できればここいらできれいに終わりたいところだが、さすがにそれはまずい気がするので、以下の問題を考えてみることにする。それは、
・あの場面でなぜ、ラッシャー木村の「こんばんは」が観客に不適切だと思われたのか
である。「こんばんは」は、夜間に使うという制限はあるものの、「こんにちは」に類するスタンダードな挨拶だ。私たちも普段、人との出会い頭や、話の冒頭でよく使っている。当の木村氏もこの件に関して、「初めてのところへ行ったのだから、きちんと挨拶するのは当たり前」と、実にまともなことをおっしゃっていたという。しかしなぜそれが失笑を買ってしまったのか。
ラッシャー木村の「こんばんは」に、なぜファンはズッコケたのか。ユーミンの名曲を、どうして「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか。身近にある言語学の話題を、ユーモアあふれる巧みな文章で綴る。著者の新たな境地、抱腹絶倒必至! 東京大学出版会創立70周年記念出版。
【目次】
この本を手に取ってくださった皆様へ
1 「こんばんは事件」の謎に迫る
2 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
3 注文(ちゅうぶん)が多めの謝罪文
4 恋人{は/が}サンタクロース?
5 違う、そうじゃない
6 宇宙人の言葉
7 一般化しすぎる私たち
8 たったひとつの冴えたAnswer
9 本当は怖い「前提」の話
10 チェコ語、始めました
11 あたらしい娯楽を考える
12 ニセ英語の世界
13 ドラゴンという名の現象(フェノメノン)
14 ことば地獄めぐり
15 記憶に残る理由
16 草が生えた瞬間
あとがき
【本書「1 『こんばんは事件』の謎に迫る」より】
昭和のプロレスに少しでも興味のある人なら、「こんばんは事件」について聞いたことがあるだろう。事件が起こったのは1981年。2018年現在参議院議員を務めているアントニオ猪木がトップレスラーとして大活躍していた時代のことだ。当時彼の団体であった新日本プロレスの興業に、二人のレスラーが殴り込んできた。国際プロレスという団体から流れてきた、ラッシャー木村とアニマル浜口である。
ラッシャー木村は当時、「金網デスマッチの鬼」と呼ばれていた強いレスラーだ。余談だが、たけし軍団・ラッシャー板前の芸名の元ネタとなった人物である。アニマル浜口は、若い人には「レスリングの浜口京子選手のお父さん」と言った方が通じるかもしれない。そう、「気合いだー! 」のあの人である。ラッシャー木村もアニマル浜口も当時、国際プロレスで主力選手として活躍していたが、団体が解散となり、新日本プロレスのリングに上がることになったのである。
そうなるまでには舞台裏でさまざまな経緯があっただろうが、新日本プロレスのファンから見れば「外敵による、突然の殴り込み」である。当然ながら、会場は騒然となった。猪木をはじめとする新日本プロレスの選手たちも、神聖なリングに上がった木村と浜口を鬼の形相で睨みつける。そんな中、リングアナから木村にマイクが手渡された。彼が猪木に対して、そして新日本プロレスに対してどんな言葉を吐くのか、皆が固唾を呑んで注目する……。そこで彼が発した第一声が、「こんばんは」だったのである。
それに対する会場のファンの反応は、爆笑だったとか失笑だったとか言われているが、いずれにしても「ズッコケた」という表現で間違いないだろう。ピリピリした一触即発のムードの中で、まさかの「こんばんは」。事件だらけのプロレスの歴史の中でも有名な珍事件の一つであるが、この事件にもかかわらず、ラッシャー木村率いる「国際プロレス軍団」はその後、新日本プロレスにてヒール(悪役)として大活躍する。悪役としての徹底ぶりに、ひどいときには新日本プロレスのファンが木村の自宅に生卵をぶつけるという事件まで発生したが、それに対して木村氏は「仕事だから」と冷静に受け止めていたそうである。木村氏は2010年に亡くなったが、人格者であった彼のエピソードは、彼を慕っていた人びとによって語り継がれている。……
できればここいらできれいに終わりたいところだが、さすがにそれはまずい気がするので、以下の問題を考えてみることにする。それは、
・あの場面でなぜ、ラッシャー木村の「こんばんは」が観客に不適切だと思われたのか
である。「こんばんは」は、夜間に使うという制限はあるものの、「こんにちは」に類するスタンダードな挨拶だ。私たちも普段、人との出会い頭や、話の冒頭でよく使っている。当の木村氏もこの件に関して、「初めてのところへ行ったのだから、きちんと挨拶するのは当たり前」と、実にまともなことをおっしゃっていたという。しかしなぜそれが失笑を買ってしまったのか。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2021/7/26
- 寸法13.1 x 1.6 x 18.9 cm
- ISBN-104130841017
- ISBN-13978-4130841016
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商品の説明
著者について
川添 愛(かわぞえ・あい)
作家。1973 年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008 年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、2012 年から2016 年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。著書に『白と黒のとびら』(東京大学出版会、2013 年)、『精霊の箱(上・下)』(東京大学出版会、2016 年)、『自動人形の城』(東京大学出版会、2017 年)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社、2017年)、『コンピュータ、どうやってつくったんですか? 』(東京書籍、2018 年)、『数の女王』(東京書籍、2019 年)、『聖者のかけら』(新潮社、2019 年)、『ヒトの言葉 機械の言葉』(角川新書、2020 年)、『ふだん使いの言語学』(新潮選書、2021年)がある。
作家。1973 年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008 年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、2012 年から2016 年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。著書に『白と黒のとびら』(東京大学出版会、2013 年)、『精霊の箱(上・下)』(東京大学出版会、2016 年)、『自動人形の城』(東京大学出版会、2017 年)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社、2017年)、『コンピュータ、どうやってつくったんですか? 』(東京書籍、2018 年)、『数の女王』(東京書籍、2019 年)、『聖者のかけら』(新潮社、2019 年)、『ヒトの言葉 機械の言葉』(角川新書、2020 年)、『ふだん使いの言語学』(新潮選書、2021年)がある。
登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2021/7/26)
- 発売日 : 2021/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4130841017
- ISBN-13 : 978-4130841016
- 寸法 : 13.1 x 1.6 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,179位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 336位言語学 (本)
- - 16,161位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い。寝る前に読むと気持ちよく眠れる。
言語学がどうとかというより普通に面白い。
言語学がどうとかというより普通に面白い。
2024年2月19日に日本でレビュー済み
『私たちはAIを信頼できるか』という本の中で、「言語学の本でこんなに笑ったのは初めて」と評している人がいて、この本を読む気になった。
ま、読んで楽しめる本であることは確か。が、「言語学の本」かなぁという気もする。ことばを中心にした話題を扱っていることには間違いないが、「学」を肴にしての漫談という印象。
私自身はことばにとても興味を持っているので、この本の「学」の部分は面白かった。しかしそれ以外は、基本スタンスとして「笑いをとる」なので、必死に面白い比喩を探す著者の努力は多とするものの、全然乗れなかった。
関西弁で言えば、いちびっているとしか見えないからだ。「いちびる」は調子に乗っている、のぼせ上がっているなどを意味する上一段活用の動詞。名詞およびそういう人のことは「いちびり」という。
会合などで、ハイテンションになって上ずった声で喋りまくるような人を見かけることがままあるが、この本の文体についてもそういった独りよがりな感じを受ける。
あとがきによるとそもそもそのようなスタンスで書き始められたようだから、著者にとっては狙い通りなのだろう。しかし言語学の本質的な部分に関心を持っている読者からすれば、余分な(笑いを取るための)叙述はただ冗長なだけ。著者のスタンスに乗れる人はよいが、私みたいにそもそもスポーツ、特にプロレスなどになんの関心も持たない人間には、「13.ドラゴンという名の現象」などはすっぽかすしかなかった(逆に、「オモシロ日本語探索」などをやっている私は、「11.あたらしい娯楽を考える」などは大いに興味を持って読んだ)。
乗れる人は乗り乗りできっと面白いだろう。
私みたいなシラケた読者がいるのは、著者、出版社にとっては不幸なことかも知れない。
ま、読んで楽しめる本であることは確か。が、「言語学の本」かなぁという気もする。ことばを中心にした話題を扱っていることには間違いないが、「学」を肴にしての漫談という印象。
私自身はことばにとても興味を持っているので、この本の「学」の部分は面白かった。しかしそれ以外は、基本スタンスとして「笑いをとる」なので、必死に面白い比喩を探す著者の努力は多とするものの、全然乗れなかった。
関西弁で言えば、いちびっているとしか見えないからだ。「いちびる」は調子に乗っている、のぼせ上がっているなどを意味する上一段活用の動詞。名詞およびそういう人のことは「いちびり」という。
会合などで、ハイテンションになって上ずった声で喋りまくるような人を見かけることがままあるが、この本の文体についてもそういった独りよがりな感じを受ける。
あとがきによるとそもそもそのようなスタンスで書き始められたようだから、著者にとっては狙い通りなのだろう。しかし言語学の本質的な部分に関心を持っている読者からすれば、余分な(笑いを取るための)叙述はただ冗長なだけ。著者のスタンスに乗れる人はよいが、私みたいにそもそもスポーツ、特にプロレスなどになんの関心も持たない人間には、「13.ドラゴンという名の現象」などはすっぽかすしかなかった(逆に、「オモシロ日本語探索」などをやっている私は、「11.あたらしい娯楽を考える」などは大いに興味を持って読んだ)。
乗れる人は乗り乗りできっと面白いだろう。
私みたいなシラケた読者がいるのは、著者、出版社にとっては不幸なことかも知れない。
2022年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロレスラブに満ち満ちているのがたまらない。そうくるか?!というまさかの例えに悶絶しまたした。
2021年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もとは『UP』連載のエッセイ。著者は、言語学で博士号をとっている作家。
プロレスねたが頻出する。そもそも副題の「バーリ・トゥード」というのは「ルールや反則を最小限にした格闘技の一ジャンル(p.37)」とのこと。私は生憎プロレスに無知である。「普段プロレスを見ず、プロレスのことをほとんど知らないという人でも、中年以上の方ならば藤波辰爾選手の名前は聞いたことがあるだろう(p.154)」とあるが、私は申し訳ないことに知らなかった。
それ以外にも私の苦手なゲームネタ、TVネタが多いが、それらを用いての比喩の面白さや、日常(プロレスが日常かはともかく)と言語学を結びつける巧みさで引き付けられ一気に読む。
「あなたが現場近くを車で通りかかったのは、○月×日の何時頃でしたか?」というように、「現場近くを車で通った」ということを前提に盛り込む質問について説明した「本当は怖い『前提』の話(pp.99-111)」が一番面白かった。
そのほか、意味と意図の違い(pp.16-19)、相互知識のパラドックス(p.33)(ゲーム理論の「二人の将軍の問題」にあったな)や、単独の名詞の、主語の範囲の変化(p.84)(「猫はすばしっこい」の猫と、「猫は昼寝をしている」の猫では違う)も「なるほど」である。
Round 2以降も楽しみだ。
プロレスねたが頻出する。そもそも副題の「バーリ・トゥード」というのは「ルールや反則を最小限にした格闘技の一ジャンル(p.37)」とのこと。私は生憎プロレスに無知である。「普段プロレスを見ず、プロレスのことをほとんど知らないという人でも、中年以上の方ならば藤波辰爾選手の名前は聞いたことがあるだろう(p.154)」とあるが、私は申し訳ないことに知らなかった。
それ以外にも私の苦手なゲームネタ、TVネタが多いが、それらを用いての比喩の面白さや、日常(プロレスが日常かはともかく)と言語学を結びつける巧みさで引き付けられ一気に読む。
「あなたが現場近くを車で通りかかったのは、○月×日の何時頃でしたか?」というように、「現場近くを車で通った」ということを前提に盛り込む質問について説明した「本当は怖い『前提』の話(pp.99-111)」が一番面白かった。
そのほか、意味と意図の違い(pp.16-19)、相互知識のパラドックス(p.33)(ゲーム理論の「二人の将軍の問題」にあったな)や、単独の名詞の、主語の範囲の変化(p.84)(「猫はすばしっこい」の猫と、「猫は昼寝をしている」の猫では違う)も「なるほど」である。
Round 2以降も楽しみだ。
2021年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最高に面白かった!
普通の人なら気がつかないような「言葉の面白さ」なら気づから著者特有(言語学者特有?)の視点の鋭さももちろん面白いのだが、そこからの思考の展開が省略されることなく細かく描写されているところはこの本を読む体験を「学びの旅」のように感じさせる。著者とともに言葉を遊びながら考えを深める体験を共有できる。だから「なるほどね」という腹落ち感が常にある。
それだけでなく表現の巧みさも傑出している。例え話やエピソードの一つ一つが声を立てて笑うレベルで面白い。
言語学者にして大のプロレスファン、作家でもありつつマイナーな漫画にも詳しいというカルチャーとサブカルチャーの間を行ったり来たりしながら絶妙なワードチョイスで笑わせまくってくれら上に妙にかしこぶらない飄々としたスタンスに爽やかさすら感じる一冊。
読み終わってもえらくなったような気にさせないところ含めてホント名著だと思います!
普通の人なら気がつかないような「言葉の面白さ」なら気づから著者特有(言語学者特有?)の視点の鋭さももちろん面白いのだが、そこからの思考の展開が省略されることなく細かく描写されているところはこの本を読む体験を「学びの旅」のように感じさせる。著者とともに言葉を遊びながら考えを深める体験を共有できる。だから「なるほどね」という腹落ち感が常にある。
それだけでなく表現の巧みさも傑出している。例え話やエピソードの一つ一つが声を立てて笑うレベルで面白い。
言語学者にして大のプロレスファン、作家でもありつつマイナーな漫画にも詳しいというカルチャーとサブカルチャーの間を行ったり来たりしながら絶妙なワードチョイスで笑わせまくってくれら上に妙にかしこぶらない飄々としたスタンスに爽やかさすら感じる一冊。
読み終わってもえらくなったような気にさせないところ含めてホント名著だと思います!