上下巻まとめてのレビューです。
ストーリー、内容ともに面白く、前作を読まれた方には是非オススメしたい1冊です。
しかしこれほどのボリュームにも関わらず、ストーリー上の要請からか、ややテーマを詰め込みすぎたかなという印象があります。
専業作家さんであれば、気になるところで一度切って次回作につづくという感じで別の本にしたかもしれません。
このあたりは本業が学者さんですから、予算の都合など、色々あったのかもしれません。
ストーリーに関しては前作より壮大になっており、今作の方がワクワクしました。
ただその分、個々の情報科学上のテーマについて細かい説明がなくなった感はあります。
特に帯で「電子回路での表現」とされているであろう部分は私に予備知識がなかったので、ストーリー上必須の部分以外はよくわかりませんでした。
スピンオフというような形で良いので、個々のテーマについて前作レベルで込み入った具体例のある話があっても面白いかもしれないと思いました。
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精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険 単行本 – 2016/10/26
川添 愛
(著)
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購入オプションとあわせ買い
前作『白と黒のとびら』の最終章から数ヶ月後――
新米魔術師ガレットの前にはさらなる波乱万丈が待ち受けていた
錬金術、偽呪文、土人形の討伐、巨大織機の破壊……
主人公ガレットに次々と襲いくる試練と苦難。
前作からさらに広がった世界のなかで
「計算」と「コンピュータ」の基礎を学ぶ。
ヒット作『白と黒のとびら』待望の続編。
★浅井健一氏(お茶の水女子大学准教授)推薦
「人は土壇場のぎりぎりのところで何を選択するのか。『白と黒のとびら』待望の続編。言語理論に基づく壮大な世界観を見事に描ききった傑作。」
【本書巻頭より】
今作のテーマは「チューリングマシン」です。物語は、前作『白と黒のとびら――オートマトンと形式言語をめぐる冒険』最終章の数ヶ月後から始まります。前作と同様、作中の人物、団体、場所、物理・化学法則はすべて架空のものですが、物語の根底を流れる数学的原理は現実のものです。ガレットを始めとする登場人物たちと一緒に、「計算」という概念の本当の姿、またそれにまつわる数々の話題に親しんでいただけましたら幸いです。
【本書で扱っているトピック】
●チューリングマシンの表現
●文字列のマッチング
●二進法による表現
●情報の符号化
●数の計算
●さまざまなチューリングマシン
●二進法による文字の表現
●機械の自己複製
●万能チューリングマシンの概要
●記憶装置
●停止性問題
●電気回路によるチューリングマシンの表現
●暗号
【主要目次】
[上巻]
プロローグ
第1章 祭壇
第2章 酒宴
第3章 泉の試練
第4章 変成
第5章 子馬の像
第6章 疑惑
第7章 夢幻
第8章 人形
第9章 混戦
第10章 偽呪文
第11章 記憶術
[下巻]
第12章 禁書
第13章 選定式
第14章 破壊と創造
第15章 再会
第16章 潜入
第17章 織機
第18章 貴人たち
第19章 秘匿
第20章 全能
第21章 破滅
第22章 再生
エピローグ
解説
【好評既刊】
●川添愛『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』(東京大学出版会)
新米魔術師ガレットの前にはさらなる波乱万丈が待ち受けていた
錬金術、偽呪文、土人形の討伐、巨大織機の破壊……
主人公ガレットに次々と襲いくる試練と苦難。
前作からさらに広がった世界のなかで
「計算」と「コンピュータ」の基礎を学ぶ。
ヒット作『白と黒のとびら』待望の続編。
★浅井健一氏(お茶の水女子大学准教授)推薦
「人は土壇場のぎりぎりのところで何を選択するのか。『白と黒のとびら』待望の続編。言語理論に基づく壮大な世界観を見事に描ききった傑作。」
【本書巻頭より】
今作のテーマは「チューリングマシン」です。物語は、前作『白と黒のとびら――オートマトンと形式言語をめぐる冒険』最終章の数ヶ月後から始まります。前作と同様、作中の人物、団体、場所、物理・化学法則はすべて架空のものですが、物語の根底を流れる数学的原理は現実のものです。ガレットを始めとする登場人物たちと一緒に、「計算」という概念の本当の姿、またそれにまつわる数々の話題に親しんでいただけましたら幸いです。
【本書で扱っているトピック】
●チューリングマシンの表現
●文字列のマッチング
●二進法による表現
●情報の符号化
●数の計算
●さまざまなチューリングマシン
●二進法による文字の表現
●機械の自己複製
●万能チューリングマシンの概要
●記憶装置
●停止性問題
●電気回路によるチューリングマシンの表現
●暗号
【主要目次】
[上巻]
プロローグ
第1章 祭壇
第2章 酒宴
第3章 泉の試練
第4章 変成
第5章 子馬の像
第6章 疑惑
第7章 夢幻
第8章 人形
第9章 混戦
第10章 偽呪文
第11章 記憶術
[下巻]
第12章 禁書
第13章 選定式
第14章 破壊と創造
第15章 再会
第16章 潜入
第17章 織機
第18章 貴人たち
第19章 秘匿
第20章 全能
第21章 破滅
第22章 再生
エピローグ
解説
【好評既刊】
●川添愛『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』(東京大学出版会)
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2016/10/26
- ISBN-104130633635
- ISBN-13978-4130633635
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商品の説明
著者について
川添 愛: 国立情報学研究所特任准教授
登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2016/10/26)
- 発売日 : 2016/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 312ページ
- ISBN-10 : 4130633635
- ISBN-13 : 978-4130633635
- Amazon 売れ筋ランキング: - 403,921位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 656位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月26日に日本でレビュー済み
先に言ってしまおう。前作に勝るとも劣らない傑作である。『白と黒のとびら』に続いて、まさかこんなにも魅力的な作品が現れるなんて。
『白と黒のとびら』は、「魔術師に弟子入りした少年が困難を乗り越えながら成長していく物語」をとおして、形式言語とオートマトンについて学ぶという内容であった。それに対して、今作のテーマは「チューリングマシン」。物語の舞台は、前作の最終章から数か月後の世界だ。そこで、新米魔術師となったガレットは、世界の存続を揺るがすような一連の大事件に巻き込まれていく。
小説ゆえ、具体的なストーリーについてはぜひ本書自身に当たってほしい。しかしそれにしても、そのストーリー構成と舞台設定がなんと巧みなことだろう。前作と同じく、何気なく書かれていることがつねに意味を持っていて、その後のストーリーとうまく接続していく。また今作では、「呪文はいかにして効力を発揮するのか」「逆に呪文が無効化してしまうのはどんな場合か」といった点まで話が練られていて、その展開にしばしば膝を打ってしまう。
そしてもうひとつ、設問が絶妙だ。前作と同様に、いや前作以上に、「立ち止まって考えれば解ける」「解いて楽しい」という内容の設問に仕上がっている。とりわけ、計算やコンピュータの基礎について少しでも知っている人であれば、「今度はあの問題か」とニンマリしながら読み進めていくことができるだろう。
というように、本書を評するにあたっては、賞賛の言葉しか思い浮かばない。唯一の問題と言えば、はたして次回作があるのかどうかである。もちろんわたしとしては、「次作も希望する」に一票を投じる以外にないのだけど。
『白と黒のとびら』は、「魔術師に弟子入りした少年が困難を乗り越えながら成長していく物語」をとおして、形式言語とオートマトンについて学ぶという内容であった。それに対して、今作のテーマは「チューリングマシン」。物語の舞台は、前作の最終章から数か月後の世界だ。そこで、新米魔術師となったガレットは、世界の存続を揺るがすような一連の大事件に巻き込まれていく。
小説ゆえ、具体的なストーリーについてはぜひ本書自身に当たってほしい。しかしそれにしても、そのストーリー構成と舞台設定がなんと巧みなことだろう。前作と同じく、何気なく書かれていることがつねに意味を持っていて、その後のストーリーとうまく接続していく。また今作では、「呪文はいかにして効力を発揮するのか」「逆に呪文が無効化してしまうのはどんな場合か」といった点まで話が練られていて、その展開にしばしば膝を打ってしまう。
そしてもうひとつ、設問が絶妙だ。前作と同様に、いや前作以上に、「立ち止まって考えれば解ける」「解いて楽しい」という内容の設問に仕上がっている。とりわけ、計算やコンピュータの基礎について少しでも知っている人であれば、「今度はあの問題か」とニンマリしながら読み進めていくことができるだろう。
というように、本書を評するにあたっては、賞賛の言葉しか思い浮かばない。唯一の問題と言えば、はたして次回作があるのかどうかである。もちろんわたしとしては、「次作も希望する」に一票を投じる以外にないのだけど。
2016年12月3日に日本でレビュー済み
私は本を読むのが苦手です。本作は上下2冊で600ページほどもあり、正直言うと読み始めていいものか躊躇しました。
というのは、前作を読んでいたので(試し読みで引き込まれ、一気に読みました)、確実に面白いのは分かっていたのですが、多忙な毎日の中でこれだけの大作を読み切れるのか不安だったからです。中途半端にならないかなー、と。
ところが、今回も休日を利用して一気に読めました。確かに時間はかかりましたが、先を読みたいという欲求が勝ちました!詳しいことは書きませんが、とにかく良いです、いろいろな意味でww
少しでも興味を持たれたのであれば、ぜひ「試し読み」から見てみてください。絶対にハマりますよ!
というのは、前作を読んでいたので(試し読みで引き込まれ、一気に読みました)、確実に面白いのは分かっていたのですが、多忙な毎日の中でこれだけの大作を読み切れるのか不安だったからです。中途半端にならないかなー、と。
ところが、今回も休日を利用して一気に読めました。確かに時間はかかりましたが、先を読みたいという欲求が勝ちました!詳しいことは書きませんが、とにかく良いです、いろいろな意味でww
少しでも興味を持たれたのであれば、ぜひ「試し読み」から見てみてください。絶対にハマりますよ!