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昭和23年冬の暗号 (中公文庫, い108-7) 文庫 – 2021/6/23

4.1 5つ星のうち4.1 99個の評価

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昭和二十三年十二月二十三日、東條英機をはじめA級戦犯が処刑された。なぜ皇太子明仁の誕生日、のちの「天皇誕生日」が選ばれたのか。そこにアメリカが仕掛けた「暗号」から敗戦国日本の真実を解き明かす、『昭和16年夏の敗戦』完結篇。
再刊にあたり書き下ろし論考「予測できない未来に対処するために」を収録。
(『ジミーの誕生日』『東條英機 処刑の日』改題)
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商品の説明

著者について

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『民警』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2021/6/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/6/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122070740
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122070745
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.2 x 15.1 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 99個の評価

著者について

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猪瀬 直樹
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作家。1946年長野県生まれ。

83年に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『日本凡人伝』を上梓し、87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞。定評の評伝小説に『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』『こころの王国 菊池寛と文芸春秋の誕生』がある。

『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞。

2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。その戦いの軌跡は『道路の権力』『道路の決着』に詳しい。06年に東京工業大学特任教授、07年に東京都知事に任命される。近著に『ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』『東京の副知事になってみたら』。また、『昭和16年夏の敗戦』中公文庫版が2010年6月に刊行された。

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連合国軍最高司令官マッカーサーが暗号に込めた狙いとは
5 星
連合国軍最高司令官マッカーサーが暗号に込めた狙いとは
『昭和23年冬の暗号』(猪瀬直樹著、中公文庫)は、私の好きな小説のトップ10入りする傑作である。その理由は、3つある。第1は、推理小説と歴史小説が見事に一体化していること。祖母の日記が「ジミーの誕生日の件、心配です」という昭和23年12月7日の記載で終わり、その後は空白になっている謎を解いてほしいという依頼が、見知らぬ39歳の女性から著者を思わせる作家「わたし」のもとに寄せられる。「祖母はなにを心配していたのでしょうか」。調べていくうちに、このジミーは、英語教師エリザベス・バイニング夫人が付けた平成天皇の皇太子時代のニックネイムで、依頼主の祖母は、当時32,3歳の子爵夫人で、息子が皇太子の学友であったことが分かってくる。第2は、ダグラス・マッカーサーが敗戦後の日本をどうしたかったのかが明らかにされていること。連合国軍最高司令官のマッカーサーの信頼が厚く、マッカーサーの分身とまで評されたホイットニー准将(民政局長)。そのホイットニーの右腕がチャールズ・ケーディス大佐(民政局次長)で、ケーディスは日本滞在中、子爵夫人と濃密な愛人関係、ダブル不倫関係にあったのである。「昭和天皇の退位を最も望んでいない人物、それはマッカーサーだった。退位してしまえば、占領政策に天皇家を利用できない」。「東條(英機)の自殺未遂事件はマッカーサーの総司令部でも、日本政府にも波紋をひろげた。肝心の東條が死んでしまえば、戦争の責任者として昭和天皇が矢面に立たされるかもしれない。マッカーサーの占領政策は変更を余儀なくされる」。「クルックホーン記者を介在させて、責任者は昭和天皇ではなく東條だ、ということにしたが、世論をコントロールすることは簡単ではない」。「(アメリカ以外の戦勝国からの干渉を受ける)前に日本という軍事大国に対して武装解除を徹底させることでその脅威を取り除き、同時に、天皇家の世襲を否定せず権力を奪う。皇室を狂信的な崇拝者から隔離する作業を急ぐことだ。新しい憲法をつくってしまえばよい、とマッカーサーは考えた」。本書を推理小説として愉しみたい向きは、この後は読むべからず。「ニュルンベルク裁判では被告人、A級戦犯は24名でしたが、東京裁判(極東軍事裁判)でもほぼ同じA級戦犯として28人が被告人とされました。昭和天皇は不起訴になりました。・・・巣鴨プリズンに収容されているA級戦犯28人に起訴状が伝達されたのは4月29日でした。わかっているな、昭和天皇の誕生日だぞ。あなた方は、代わりに罰をうけるのですよ。マッカーサーのメッセージを、そう読み取ることができます。それだけではなく、もう少し深読みすれば、一幕目は(昭和)天皇、二番目はつぎの(平成)天皇、つまり皇太子明仁に武装解除を刻印させる、ということかもしれません」。「(不起訴となった)にもかかわらず、昭和天皇を裁くべきだという戦勝国の世論は、東京裁判の地底にもぐりマグマとなってふつふつとたぎっていた」。「キーナン首席検事はマッカーサーと打ち合わせ済みであり、日米開戦が昭和天皇の意思によって行われたのではないことを証明したかった」。第3は、マッカーサーの意図を察した東條がどう振る舞ったかが描かれていること。「『わたしの内閣において戦争を決意しました』。『その戦争を行わなければならない、行え、というのはヒロヒト天皇の意思であったか』。『意思と反したかもしれませんが、とにかくわたしの進言、統帥部その他責任者の進言によってしぶしぶご同意になったというのが事実でしょう。而して平和愛好のご精神で最後の一瞬にいたるまで陛下はご希望をもっておられました。そのことは開戦のご詔勅のなかにある『朕の意思にあらず』という意味のお言葉にあらわれています』。昭和天皇の免責には充分な答弁で、キーナン検事は満足し、さりげなく訊問を別の問題に移した。東條はその日、巣鴨プリズンの独房に帰ると日記にこう記した。『肩軽し これで通すか 閻魔大王』。キーナン首席検事は翌1月7日、マッカーサーに東條陳述の経過を報告した。あとは判決だ。オーストラリア人のウェブ裁判長をどう孤立させるか。東條を絞首刑にして、昭和天皇を退位させない、というマッカーサーの作戦は仕上げ段階に近づいた」。「12月23日午前零時1分30秒、東條英機らの絞首刑が行われた。皇太子明仁の誕生日に執行されたことに(昭和天皇は)衝撃を受けた」。作家が遂に辿り着いた真実が、子爵夫人の孫に明かされる。「新憲法はマッカーサーの作品です。その作品づくりの中心になったには、マッカーサーの分身で上司のホイットニー、つくったのはケーディスです。ケーディスはその作品を最終的に完成させるための仕掛けを、置いていきたかった。・・・マッカーサーの使命は、占領期の日本軍の武装解除でした。・・・マッカーサーにとっては、昭和天皇を権力をもたない象徴として温存しておくことで日本軍による武装蜂起の根を絶やすことができただけでなく、秩序を維持しやすいので占領コストを大幅に下げることができた。・・・ようやく長い航海から霧深いなかを港に辿り着いたような気がします。なぜ12月23日の皇太子誕生日がケーディスの作品の完成なのか、というご質問にいまは答えられます。いずれ昭和天皇は亡くなれば皇太子明仁が天皇として即位する。12月23日は祝日になる。その日に東條が絞首刑になった日だということを日本人が憶い出すはずだった。新しい天皇にも戦争責任が刻印され、引き継がれる。お祖母さまが心配していたのは息子と同い歳の少年には重すぎる負担ではないか、ということでしょう」。「15歳の皇太子明仁は12月23日の誕生日になにが起きていたか、あとで知ったはずである。自分が果たさなければならない役割をずっと演じてきた」。この作品に巡り合えて、本当によかった!
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月7日に日本でレビュー済み
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『昭和16年夏の敗戦』と対になっていて、若い方々に読んでほしいとのことで、そこから外れてしまう齢ではありますが、非常に学ぶところ大であり、また読み物としても面白く読めました。日本における意思決定の問題点。確かにこれは若いうちに認識しておいた方がよいですね。それが今現在も根深くあるわけで。と、こう書くと説教臭い面白味のない内容を思い浮かべられそうですが、前述したとおり、面白い。読者からの手紙にある謎を解いてゆく、推理小説とも読めるもので、なおかつ推理小説でこれだけ読ませるものはないのではないかと思わされるほど。その謎とは「ジミーの誕生日の件、心配です」。真相には驚かされました。一人背負わされていた、言い方を変えれば一人自覚され続けてこられたお方がいらして、胸が震え、熱くなりました。そしてさらっとですが依頼者自身問題をかかえての行動であったらしいと暗示され、その方の生き方に対する励ましというのか、背を押すことを著者は結末でされます。それは同時に、我々への励まし、送り出しにもなっていて。若い方々のみならず、若くない方々にも読んでいただきたい作品です。日本人必読ではないでしょうか。
2023年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
8月15日にはクーデターが発生しそうになったし、マッカーサーが厚木基地に上陸する直前まで現地では血気盛んな若手の軍人たちが息巻いていた。疎開していた皇太子の拉致の可能性もあった。ポツダム宣言を受諾して、即、現在の体制が成立したのではなく(その良しあしは別にして)、当時の国内外のキーマンたちが崖の上を歩くようにしてなんとかかんとかおさめたのだ。

・新憲法の草案を渡す際の脅し文句や、適切なタイミングで上空にあえてB29を飛行させる演出
・昭和天皇の戦争責任の有無にまつわる各当事者のつばぜりあいから、東京裁判での東条英機の尋問が終わった後の一句
・平成天皇の誕生日に東条英機らが処刑されたという事実・・

教科書には乗らないが、現在の日本のシステムの成立を、こんなにも綿密な取材に基づき、臨場感あふれた形で目の当たりにできる本をほかに知らない。

祖父は復員してからは事業をおこした。家業は父が継ぎ、今も成長を続けている。祖父の兄は特攻で死んだ。祖父もまた航空隊員だったがたまたま中耳炎を患い整備兵として働きだした矢先に終戦したらしい。今は亡き祖父は当時どんなことを感じていたのだろうか。久々に会って話したくなった。
2023年8月26日に日本でレビュー済み
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明仁・平成天皇の誕生日にA級戦犯の死刑を執行するという占領行政の仕掛けに驚いた。
また、こうした占領行政として昭和天皇を退位させないため皇室典範に退位規定を無くしていたなかで、自ら退位して、死刑執行の天皇誕生日を変更させた平成天皇の凄みを感じた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月30日に日本でレビュー済み
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毎年、夏になると敗戦関係から太平洋戦争関連の本を読むようになった。昔「昭和16年夏の敗戦」を読んで、続編だと思って買ったら、名前を変えた既刊本だった、その時に買っていない。猪瀬直樹さんは僕より少し年上で、その頃の世代は漠然と「なんでアメリカなんかと戦争したんやろう?」「国の大きさを考えても勝てるわけがない」と思って、ずっと疑問に感じている人が少なからずいて、その中で文章力のある人が書物を出しているのだと思っている。半藤一利さんなんかもそうです。やっぱりなんか明治以降の日本の歴史に疑問?みたいなものを感じて、その人なりの解明?を試みた作品群の一つ。
この本でも、主題ではないけれど、終戦時期の東京と現代の姿が同じ場所で変わってきた風景の模写がよく出てくる。こんなに変わってきたんですよ。この変化をどう受け止めるのか???
GHQがほんとにここまで謎を散りばめたのかは分からないけれど、その日(12月23日)になれば思いを巡らせることになりそう。
話は現実に戻り、今のアフガニスタン。アメリカ進駐後20年、日本の戦後20年なら昭和40年で、東京オリンピックが既に開催されていた。ベトナムもアフガニスタンもアメリカの統治は失敗ばかり。
戦後の日本の復興を評価しない論評も多いけれど、こんな状況を見ればまた考えも変わるかな。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年7月27日に日本でレビュー済み
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文体のせいか、読みにくい
人物描写が私には合いません
内容が頭に入らない😓
本を読み慣れた人向きかな?
2022年1月21日に日本でレビュー済み
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読んでいて、ほんとにノンフィクションなのかどうか、分からなくなった。筆者の「子爵夫人」の孫に対する言葉遣いに一貫性がなく、違和感を感じた。結論も「確かそーだね。」という感じを受けた。前作「昭和16年の敗戦」が面白かったので期待していたのだが・・・。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年9月17日に日本でレビュー済み
『昭和23年冬の暗号』(猪瀬直樹著、中公文庫)は、私の好きな小説のトップ10入りする傑作である。その理由は、3つある。

第1は、推理小説と歴史小説が見事に一体化していること。

祖母の日記が「ジミーの誕生日の件、心配です」という昭和23年12月7日の記載で終わり、その後は空白になっている謎を解いてほしいという依頼が、見知らぬ39歳の女性から著者を思わせる作家「わたし」のもとに寄せられる。「祖母はなにを心配していたのでしょうか」。

調べていくうちに、このジミーは、英語教師エリザベス・バイニング夫人が付けた平成天皇の皇太子時代のニックネイムで、依頼主の祖母は、当時32,3歳の子爵夫人で、息子が皇太子の学友であったことが分かってくる。

第2は、ダグラス・マッカーサーが敗戦後の日本をどうしたかったのかが明らかにされていること。

連合国軍最高司令官のマッカーサーの信頼が厚く、マッカーサーの分身とまで評されたホイットニー准将(民政局長)。そのホイットニーの右腕がチャールズ・ケーディス大佐(民政局次長)で、ケーディスは日本滞在中、子爵夫人と濃密な愛人関係、ダブル不倫関係にあったのである。

「昭和天皇の退位を最も望んでいない人物、それはマッカーサーだった。退位してしまえば、占領政策に天皇家を利用できない」。

「東條(英機)の自殺未遂事件はマッカーサーの総司令部でも、日本政府にも波紋をひろげた。肝心の東條が死んでしまえば、戦争の責任者として昭和天皇が矢面に立たされるかもしれない。マッカーサーの占領政策は変更を余儀なくされる」。

「クルックホーン記者を介在させて、責任者は昭和天皇ではなく東條だ、ということにしたが、世論をコントロールすることは簡単ではない」。

「(アメリカ以外の戦勝国からの干渉を受ける)前に日本という軍事大国に対して武装解除を徹底させることでその脅威を取り除き、同時に、天皇家の世襲を否定せず権力を奪う。皇室を狂信的な崇拝者から隔離する作業を急ぐことだ。新しい憲法をつくってしまえばよい、とマッカーサーは考えた」。

本書を推理小説として愉しみたい向きは、この後は読むべからず。

「ニュルンベルク裁判では被告人、A級戦犯は24名でしたが、東京裁判(極東軍事裁判)でもほぼ同じA級戦犯として28人が被告人とされました。昭和天皇は不起訴になりました。・・・巣鴨プリズンに収容されているA級戦犯28人に起訴状が伝達されたのは4月29日でした。わかっているな、昭和天皇の誕生日だぞ。あなた方は、代わりに罰をうけるのですよ。マッカーサーのメッセージを、そう読み取ることができます。それだけではなく、もう少し深読みすれば、一幕目は(昭和)天皇、二番目はつぎの(平成)天皇、つまり皇太子明仁に武装解除を刻印させる、ということかもしれません」。

「(不起訴となった)にもかかわらず、昭和天皇を裁くべきだという戦勝国の世論は、東京裁判の地底にもぐりマグマとなってふつふつとたぎっていた」。

「キーナン首席検事はマッカーサーと打ち合わせ済みであり、日米開戦が昭和天皇の意思によって行われたのではないことを証明したかった」。

第3は、マッカーサーの意図を察した東條がどう振る舞ったかが描かれていること。

「『わたしの内閣において戦争を決意しました』。『その戦争を行わなければならない、行え、というのはヒロヒト天皇の意思であったか』。『意思と反したかもしれませんが、とにかくわたしの進言、統帥部その他責任者の進言によってしぶしぶご同意になったというのが事実でしょう。而して平和愛好のご精神で最後の一瞬にいたるまで陛下はご希望をもっておられました。そのことは開戦のご詔勅のなかにある『朕の意思にあらず』という意味のお言葉にあらわれています』。昭和天皇の免責には充分な答弁で、キーナン検事は満足し、さりげなく訊問を別の問題に移した。東條はその日、巣鴨プリズンの独房に帰ると日記にこう記した。『肩軽し これで通すか 閻魔大王』。キーナン首席検事は翌1月7日、マッカーサーに東條陳述の経過を報告した。あとは判決だ。オーストラリア人のウェブ裁判長をどう孤立させるか。東條を絞首刑にして、昭和天皇を退位させない、というマッカーサーの作戦は仕上げ段階に近づいた」。

「12月23日午前零時1分30秒、東條英機らの絞首刑が行われた。皇太子明仁の誕生日に執行されたことに(昭和天皇は)衝撃を受けた」。

作家が遂に辿り着いた真実が、子爵夫人の孫に明かされる。「新憲法はマッカーサーの作品です。その作品づくりの中心になったには、マッカーサーの分身で上司のホイットニー、つくったのはケーディスです。ケーディスはその作品を最終的に完成させるための仕掛けを、置いていきたかった。・・・マッカーサーの使命は、占領期の日本軍の武装解除でした。・・・マッカーサーにとっては、昭和天皇を権力をもたない象徴として温存しておくことで日本軍による武装蜂起の根を絶やすことができただけでなく、秩序を維持しやすいので占領コストを大幅に下げることができた。・・・ようやく長い航海から霧深いなかを港に辿り着いたような気がします。なぜ12月23日の皇太子誕生日がケーディスの作品の完成なのか、というご質問にいまは答えられます。いずれ昭和天皇は亡くなれば皇太子明仁が天皇として即位する。12月23日は祝日になる。その日に東條が絞首刑になった日だということを日本人が憶い出すはずだった。新しい天皇にも戦争責任が刻印され、引き継がれる。お祖母さまが心配していたのは息子と同い歳の少年には重すぎる負担ではないか、ということでしょう」。

「15歳の皇太子明仁は12月23日の誕生日になにが起きていたか、あとで知ったはずである。自分が果たさなければならない役割をずっと演じてきた」。

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5つ星のうち5.0 連合国軍最高司令官マッカーサーが暗号に込めた狙いとは
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『昭和23年冬の暗号』(猪瀬直樹著、中公文庫)は、私の好きな小説のトップ10入りする傑作である。その理由は、3つある。

第1は、推理小説と歴史小説が見事に一体化していること。

祖母の日記が「ジミーの誕生日の件、心配です」という昭和23年12月7日の記載で終わり、その後は空白になっている謎を解いてほしいという依頼が、見知らぬ39歳の女性から著者を思わせる作家「わたし」のもとに寄せられる。「祖母はなにを心配していたのでしょうか」。

調べていくうちに、このジミーは、英語教師エリザベス・バイニング夫人が付けた平成天皇の皇太子時代のニックネイムで、依頼主の祖母は、当時32,3歳の子爵夫人で、息子が皇太子の学友であったことが分かってくる。

第2は、ダグラス・マッカーサーが敗戦後の日本をどうしたかったのかが明らかにされていること。

連合国軍最高司令官のマッカーサーの信頼が厚く、マッカーサーの分身とまで評されたホイットニー准将(民政局長)。そのホイットニーの右腕がチャールズ・ケーディス大佐(民政局次長)で、ケーディスは日本滞在中、子爵夫人と濃密な愛人関係、ダブル不倫関係にあったのである。

「昭和天皇の退位を最も望んでいない人物、それはマッカーサーだった。退位してしまえば、占領政策に天皇家を利用できない」。

「東條(英機)の自殺未遂事件はマッカーサーの総司令部でも、日本政府にも波紋をひろげた。肝心の東條が死んでしまえば、戦争の責任者として昭和天皇が矢面に立たされるかもしれない。マッカーサーの占領政策は変更を余儀なくされる」。

「クルックホーン記者を介在させて、責任者は昭和天皇ではなく東條だ、ということにしたが、世論をコントロールすることは簡単ではない」。

「(アメリカ以外の戦勝国からの干渉を受ける)前に日本という軍事大国に対して武装解除を徹底させることでその脅威を取り除き、同時に、天皇家の世襲を否定せず権力を奪う。皇室を狂信的な崇拝者から隔離する作業を急ぐことだ。新しい憲法をつくってしまえばよい、とマッカーサーは考えた」。

本書を推理小説として愉しみたい向きは、この後は読むべからず。

「ニュルンベルク裁判では被告人、A級戦犯は24名でしたが、東京裁判(極東軍事裁判)でもほぼ同じA級戦犯として28人が被告人とされました。昭和天皇は不起訴になりました。・・・巣鴨プリズンに収容されているA級戦犯28人に起訴状が伝達されたのは4月29日でした。わかっているな、昭和天皇の誕生日だぞ。あなた方は、代わりに罰をうけるのですよ。マッカーサーのメッセージを、そう読み取ることができます。それだけではなく、もう少し深読みすれば、一幕目は(昭和)天皇、二番目はつぎの(平成)天皇、つまり皇太子明仁に武装解除を刻印させる、ということかもしれません」。

「(不起訴となった)にもかかわらず、昭和天皇を裁くべきだという戦勝国の世論は、東京裁判の地底にもぐりマグマとなってふつふつとたぎっていた」。

「キーナン首席検事はマッカーサーと打ち合わせ済みであり、日米開戦が昭和天皇の意思によって行われたのではないことを証明したかった」。

第3は、マッカーサーの意図を察した東條がどう振る舞ったかが描かれていること。

「『わたしの内閣において戦争を決意しました』。『その戦争を行わなければならない、行え、というのはヒロヒト天皇の意思であったか』。『意思と反したかもしれませんが、とにかくわたしの進言、統帥部その他責任者の進言によってしぶしぶご同意になったというのが事実でしょう。而して平和愛好のご精神で最後の一瞬にいたるまで陛下はご希望をもっておられました。そのことは開戦のご詔勅のなかにある『朕の意思にあらず』という意味のお言葉にあらわれています』。昭和天皇の免責には充分な答弁で、キーナン検事は満足し、さりげなく訊問を別の問題に移した。東條はその日、巣鴨プリズンの独房に帰ると日記にこう記した。『肩軽し これで通すか 閻魔大王』。キーナン首席検事は翌1月7日、マッカーサーに東條陳述の経過を報告した。あとは判決だ。オーストラリア人のウェブ裁判長をどう孤立させるか。東條を絞首刑にして、昭和天皇を退位させない、というマッカーサーの作戦は仕上げ段階に近づいた」。

「12月23日午前零時1分30秒、東條英機らの絞首刑が行われた。皇太子明仁の誕生日に執行されたことに(昭和天皇は)衝撃を受けた」。

作家が遂に辿り着いた真実が、子爵夫人の孫に明かされる。「新憲法はマッカーサーの作品です。その作品づくりの中心になったには、マッカーサーの分身で上司のホイットニー、つくったのはケーディスです。ケーディスはその作品を最終的に完成させるための仕掛けを、置いていきたかった。・・・マッカーサーの使命は、占領期の日本軍の武装解除でした。・・・マッカーサーにとっては、昭和天皇を権力をもたない象徴として温存しておくことで日本軍による武装蜂起の根を絶やすことができただけでなく、秩序を維持しやすいので占領コストを大幅に下げることができた。・・・ようやく長い航海から霧深いなかを港に辿り着いたような気がします。なぜ12月23日の皇太子誕生日がケーディスの作品の完成なのか、というご質問にいまは答えられます。いずれ昭和天皇は亡くなれば皇太子明仁が天皇として即位する。12月23日は祝日になる。その日に東條が絞首刑になった日だということを日本人が憶い出すはずだった。新しい天皇にも戦争責任が刻印され、引き継がれる。お祖母さまが心配していたのは息子と同い歳の少年には重すぎる負担ではないか、ということでしょう」。

「15歳の皇太子明仁は12月23日の誕生日になにが起きていたか、あとで知ったはずである。自分が果たさなければならない役割をずっと演じてきた」。

この作品に巡り合えて、本当によかった!
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なんだか以前読んだことあるなあ。。と思って
よ~く見たら
『ジミーの誕生日』『東條英機 処刑の日』改題
って、、、
同じ内容の本を、タイトルを変えてドンドン出版するって
どうなのかな。。。と思ってしまい。★4つ

内容は、ほんとうに素晴らしいと思います。
何度読んでも、その都度深く感じるものがあります。

推理小説のような出だしで、気持ちをググっとつかみ
そして戦後と現代を行き来するように物語が進んでいく

戦後のGHQ,マッカーサー、昭和天皇、平成天皇、東京裁判について
それぞれの出来事や思いが見事に表現されている

3つの暗号
4月29日 →昭和天皇の誕生日と東京裁判A級戦犯が起訴された日
5月3日 →東京裁判の開廷した日と新憲法の施工日
12月23日→平成天皇の誕生日と東條英機らA級戦犯7名の処刑された日
偶然とは思えない日付の一致を初めて知り驚きました。

平成天皇が毎年、自分の誕生日にA級戦犯が処刑をされたことを思い出す
そんな重荷を背負って過ごされてきたのかと思うと
何とも言えない気持ちになります。

もっともっと、近・現代史を私達は学ばなければならないのではないかと
強くおもう作品です。
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