数年前、タイトルに惹かれて図書館で借り、数編読んでおもしろかったこちらのエッセイが忘れられず、時節柄時間に余裕が出来たので購入しました。
カバーを外した状態のシンプルなデザインが気に入っているため、むき身で枕元において寝る前に数編読んでいます。
まだ序盤ですが買ってよかったです。
戦時下で生活に規制がかかっていた当時と現在が所々リンクするようで、感慨深いものがあります。
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一杯のおいしい紅茶-ジョージ・オーウェルのエッセイ (中公文庫 オ 3-1) 文庫 – 2020/8/21
ジョージ・オーウェル
(著),
小野寺 健
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
鋭利で辛辣、政治一辺倒――
そんなオーウェルのイメージは
本書を読めば心地よく裏切られる
「人間はぬくもりと、交際と、余暇と、
慰安と、安全を必要とするのである」
自然に親しむ心を、困窮生活の悲哀を、
暖炉の火やイギリス的な食べ物、
失われゆく庶民的なことごとへの愛着を記して、
作家の意外な素顔を映す上質の随筆集
文庫化に当たり「『動物農場』ウクライナ版への序文」を収録
そんなオーウェルのイメージは
本書を読めば心地よく裏切られる
「人間はぬくもりと、交際と、余暇と、
慰安と、安全を必要とするのである」
自然に親しむ心を、困窮生活の悲哀を、
暖炉の火やイギリス的な食べ物、
失われゆく庶民的なことごとへの愛着を記して、
作家の意外な素顔を映す上質の随筆集
文庫化に当たり「『動物農場』ウクライナ版への序文」を収録
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2020/8/21
- 寸法10.6 x 1.1 x 15.2 cm
- ISBN-104122069297
- ISBN-13978-4122069299
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商品の説明
著者について
ジョージ・オーウェル
本名エリック・アーサー・ブレア。一九〇三年インドに生まれ、イギリスで育つ。イートン校を卒業後、警察官としてビルマで勤務。三三年からルポルタージュ『パリ・ロンドン放浪記』、小説『ビルマの日々』を発表。三六年にはスペイン内乱の国際義勇軍に参加し、三八年『カタロニア賛歌』を出版。第二次世界大戦中はBBC放送に勤務、「トリビューン」誌の編集主任を務めた。四五年に小説『動物農場』がベストセラーとなる、四六年に移り住んだスコットランドのジュラ島で未来小説『一九八四』を書き上げ、五〇年に肺結核のため死去。
小野寺健
一九三一年生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。同大学院修士課程修了。英文学者、翻訳家、横浜市立大学名誉教授。G・オーウェル、A・ブルックナー、D・H・ロレンス、P・バック、E・M・フォースター、カズオ・イシグロ、E・ブロンテなど多数の翻訳を手がけるほか、著書に『イギリス的人生』『心にのこる言葉』『英国的体験』などがある。二〇一八年死去。
本名エリック・アーサー・ブレア。一九〇三年インドに生まれ、イギリスで育つ。イートン校を卒業後、警察官としてビルマで勤務。三三年からルポルタージュ『パリ・ロンドン放浪記』、小説『ビルマの日々』を発表。三六年にはスペイン内乱の国際義勇軍に参加し、三八年『カタロニア賛歌』を出版。第二次世界大戦中はBBC放送に勤務、「トリビューン」誌の編集主任を務めた。四五年に小説『動物農場』がベストセラーとなる、四六年に移り住んだスコットランドのジュラ島で未来小説『一九八四』を書き上げ、五〇年に肺結核のため死去。
小野寺健
一九三一年生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。同大学院修士課程修了。英文学者、翻訳家、横浜市立大学名誉教授。G・オーウェル、A・ブルックナー、D・H・ロレンス、P・バック、E・M・フォースター、カズオ・イシグロ、E・ブロンテなど多数の翻訳を手がけるほか、著書に『イギリス的人生』『心にのこる言葉』『英国的体験』などがある。二〇一八年死去。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2020/8/21)
- 発売日 : 2020/8/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 259ページ
- ISBN-10 : 4122069297
- ISBN-13 : 978-4122069299
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 89,324位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第1篇の「紅茶の美味しい淹れ方」など政治的顔でない評論に啓蒙される。
当初はイギリスに居ても、もさほど紅茶をありがたいと思わなかったが、ある時、イギリスの紅茶が
本当に美味しいと思えるようになった。その理由が冒頭に書かれている。
(尤も、硬水がそのおいしさの秘訣。イギリスでは硬水が多い理由(⇒日本に硬水が少なく、軟水が
多いゆえ)、イギリスの茶葉(=インド産が主だが)を持ち帰っても、そう美味しくない理由)まで
は書かれていないが、イギリス紅茶の美味しさ(=精神的な面も含む)がわかって楽しかった。)
またイギリス料理は一般に不味いと言われることに対して、弁論・反論しているのも勉強になった。
これまで思いもしなかったが、今度イギリス料理にも挑戦してみよう。良く調べると正統イギリス料
理本も安く出回っているらしい。Amazon(Review欄を含む)の実にありがたいところ。
(フィッシュ・アンド・チップスはある種有名だが、イギリス料理と言う人と言わない人がいるらし
い。イギリス発祥ではなく、移民の持ち込んだ料理所以らしいが、スコットランド出身のブレア首相
がアメリカ首脳をフィッシュ・アンド・チップスの店に案内した記事を読んだことがある。)
この人の文は淡々・沈着冷静で熱く興奮する人柄や文体でないのがまた好い。
本代、たばこ代、著作料(生活費の根源)に言及しているのも、素人には啓蒙的で快い。
(わたしも「山の神様」への恐れで、本代や、滞在・出張以外の私費海外旅行費などを概算したこと
があるが、説得できなかったし、本書の書評からズレるのでやめる。)
第2編;「Jura島移住」(そこからの手紙類)は、後半人生の集約のためであろうが、当時(1940
年代半ば~後半)のスコットランドの島生活描写が新鮮で楽しかった。
(Ken Follett の小説でも概要はわかるが、わたし自身は島嶼を旅していない。)
(ソニアとの再婚は美しいが、養子リチャードが幼かったはずなのに、ソニアがオーウェルの死後
引き取らなかったというのは気になった。おそらくオーウェル側の親戚(姉など)がちゃんと引き
取ったのだと思うが、「解説」等々にも書かれていなかった。が、これも脱線になるので止める。)
第3編の「ユーモア(小説)」「よい悪書」「書評家の告白」なども、実に面白かった。
具体的に書くと、ここでよく言われる”ネタバレ”になるので止めるが、とくに「書評家の~」は、
「本業でも要は”読んでいない”」と読める。日本でもそういうケースは少なくなかろう(?)
【AmazonのReview】欄ではどうなのか?
(間違いを(公然と?)書くか(⇒これが全般的だと揶揄するのではない)、そのつど訂正する
か、それとも鶴見俊輔が言うように「書評をしない」のが正解なのか?(わたしは”真ん中説”を
とる。))
この第3篇を読んでいると、なぜか、アメリカ映画の「1942年の夏」(英語版)を思いおこす。
主人公の少年たちや主演女優のオニールとわたしはだいぶ年齢差があると思われるが、ww2中
にアメリカでは電気冷蔵庫があって、氷が出来ているのに驚いたし、本書を読んでいても、
1940年代後半に、エアコンが登場していて驚かされた。
とにかく全編読んでいて楽しい本である。
当初はイギリスに居ても、もさほど紅茶をありがたいと思わなかったが、ある時、イギリスの紅茶が
本当に美味しいと思えるようになった。その理由が冒頭に書かれている。
(尤も、硬水がそのおいしさの秘訣。イギリスでは硬水が多い理由(⇒日本に硬水が少なく、軟水が
多いゆえ)、イギリスの茶葉(=インド産が主だが)を持ち帰っても、そう美味しくない理由)まで
は書かれていないが、イギリス紅茶の美味しさ(=精神的な面も含む)がわかって楽しかった。)
またイギリス料理は一般に不味いと言われることに対して、弁論・反論しているのも勉強になった。
これまで思いもしなかったが、今度イギリス料理にも挑戦してみよう。良く調べると正統イギリス料
理本も安く出回っているらしい。Amazon(Review欄を含む)の実にありがたいところ。
(フィッシュ・アンド・チップスはある種有名だが、イギリス料理と言う人と言わない人がいるらし
い。イギリス発祥ではなく、移民の持ち込んだ料理所以らしいが、スコットランド出身のブレア首相
がアメリカ首脳をフィッシュ・アンド・チップスの店に案内した記事を読んだことがある。)
この人の文は淡々・沈着冷静で熱く興奮する人柄や文体でないのがまた好い。
本代、たばこ代、著作料(生活費の根源)に言及しているのも、素人には啓蒙的で快い。
(わたしも「山の神様」への恐れで、本代や、滞在・出張以外の私費海外旅行費などを概算したこと
があるが、説得できなかったし、本書の書評からズレるのでやめる。)
第2編;「Jura島移住」(そこからの手紙類)は、後半人生の集約のためであろうが、当時(1940
年代半ば~後半)のスコットランドの島生活描写が新鮮で楽しかった。
(Ken Follett の小説でも概要はわかるが、わたし自身は島嶼を旅していない。)
(ソニアとの再婚は美しいが、養子リチャードが幼かったはずなのに、ソニアがオーウェルの死後
引き取らなかったというのは気になった。おそらくオーウェル側の親戚(姉など)がちゃんと引き
取ったのだと思うが、「解説」等々にも書かれていなかった。が、これも脱線になるので止める。)
第3編の「ユーモア(小説)」「よい悪書」「書評家の告白」なども、実に面白かった。
具体的に書くと、ここでよく言われる”ネタバレ”になるので止めるが、とくに「書評家の~」は、
「本業でも要は”読んでいない”」と読める。日本でもそういうケースは少なくなかろう(?)
【AmazonのReview】欄ではどうなのか?
(間違いを(公然と?)書くか(⇒これが全般的だと揶揄するのではない)、そのつど訂正する
か、それとも鶴見俊輔が言うように「書評をしない」のが正解なのか?(わたしは”真ん中説”を
とる。))
この第3篇を読んでいると、なぜか、アメリカ映画の「1942年の夏」(英語版)を思いおこす。
主人公の少年たちや主演女優のオニールとわたしはだいぶ年齢差があると思われるが、ww2中
にアメリカでは電気冷蔵庫があって、氷が出来ているのに驚いたし、本書を読んでいても、
1940年代後半に、エアコンが登場していて驚かされた。
とにかく全編読んでいて楽しい本である。
2022年6月8日に日本でレビュー済み
なんだか世界中が『1984』的カオスに包まれつつある中、その著者のやや偏屈で反骨の英国人ジャーナリストが、紅茶についてエッセイを書いていると聞いたなぁと思い出し、探したら邦訳本が見つかった。
タイトルの『1杯のおいしい紅茶(A Nice Cup of Tea)』は、徒然なるままにペンを執ったものの、いったん書き始めたら感情がブワッとほとばしった感があり、「絶対に譲れない11項目」として細かいこだわりや嗜好、そしてそれを生真面目に書いているジョージさんを想像すると、ちょっと微笑ましくなる。
この吾輩的紅茶のいれ方に続き、他にもイギリス料理の弁護(曰く家庭料理が一番)、行きつけのレトロパブ「水月」絶賛、ビールを飲む理由、クリスマスの食事(クリスマスプディングやミンスパイ…パディントンを思い出す)等食についてのエッセイが収録されており、それぞれ熱い語り口で面白い。またどうやら苦手らしい食器洗いについてのぼやき、イギリス的クリケットやサッカー等スポーツ、果ては雑文書きの日々で「オレンジの絞りかす」みたいになり、胸の病もあって移住したスコットランドからの恩師や友人への手紙、それでも書くことをやめず「なぜ書くか」と自己を見つめ直したり。
浮かび上がってくるのは、若干頑固で気難しい面もあるけれど、子供の頃たわむれたヒキガエルや野ウサギを思い出すような少年の心を持ち続け、不器用な程まっすぐで繊細な、インド生まれのエリック・アーサー・ブレアさん(Eric Arthur Blair、本名)。収録されているエッセイは1945〜46年に書かれている物で、約4年後にロンドンで波乱に満ちた生涯を閉じた。享年46。
ユーズドで文字通り紅茶かコーヒー1杯分で入手したのだけれど、アフタヌーンティー、それもホテルというよりは、焼き菓子屋さんのパウンドケーキやスコーンをおおいに満喫したような心地になった本だった。なお、The Orwell Foundationのサイトで、原文が公開されている。
タイトルの『1杯のおいしい紅茶(A Nice Cup of Tea)』は、徒然なるままにペンを執ったものの、いったん書き始めたら感情がブワッとほとばしった感があり、「絶対に譲れない11項目」として細かいこだわりや嗜好、そしてそれを生真面目に書いているジョージさんを想像すると、ちょっと微笑ましくなる。
この吾輩的紅茶のいれ方に続き、他にもイギリス料理の弁護(曰く家庭料理が一番)、行きつけのレトロパブ「水月」絶賛、ビールを飲む理由、クリスマスの食事(クリスマスプディングやミンスパイ…パディントンを思い出す)等食についてのエッセイが収録されており、それぞれ熱い語り口で面白い。またどうやら苦手らしい食器洗いについてのぼやき、イギリス的クリケットやサッカー等スポーツ、果ては雑文書きの日々で「オレンジの絞りかす」みたいになり、胸の病もあって移住したスコットランドからの恩師や友人への手紙、それでも書くことをやめず「なぜ書くか」と自己を見つめ直したり。
浮かび上がってくるのは、若干頑固で気難しい面もあるけれど、子供の頃たわむれたヒキガエルや野ウサギを思い出すような少年の心を持ち続け、不器用な程まっすぐで繊細な、インド生まれのエリック・アーサー・ブレアさん(Eric Arthur Blair、本名)。収録されているエッセイは1945〜46年に書かれている物で、約4年後にロンドンで波乱に満ちた生涯を閉じた。享年46。
ユーズドで文字通り紅茶かコーヒー1杯分で入手したのだけれど、アフタヌーンティー、それもホテルというよりは、焼き菓子屋さんのパウンドケーキやスコーンをおおいに満喫したような心地になった本だった。なお、The Orwell Foundationのサイトで、原文が公開されている。
2017年8月17日に日本でレビュー済み
終戦直後の46、47年頃に発表されたものを集めた
エッセイ、書簡、評論の3章からなります。
エッセイにはようやく戦争が終わったことの安堵感とともに、
戦後の英国の日常が温かく視線で描かれています。
エッセイ、書簡、評論の3章からなります。
エッセイにはようやく戦争が終わったことの安堵感とともに、
戦後の英国の日常が温かく視線で描かれています。
2004年5月31日に日本でレビュー済み
地に足をつけた生活が機械化される過程でなくなっていくことに対する惜別の念。救いはイギリス人は今でもモノを大切にし、質素な生活を愉しむと聞くこと。生活を大切にする一人の人が生まれ育った環境・時代の中でやむにやまれずに書いたのが「1984年」であり「動物農場」なのだな、と思わされます。もしかしたら日本では何年かしたらこういう感覚ってわからなくなってしまうのかと思うと恐怖。ジョージ・オーウェルっていい男だったんだろうな。
2012年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20世紀イギリスを代表するジャーナリスト兼作家として有名な、ジョージ・オーウェルによるエッセイ集です。
本書はエッセイがテーマ別に整理されており、第一章は<食卓・住まい・スポーツ・自然>と題され、表題の「一杯のおいしい紅茶」をはじめ「ビールを飲む理由」「暖炉の火」「住宅問題」「ガラクタ屋」など19編、第二章は<ジュラ島便り>8編、第三章が<ユーモア・書物・書くこと>で「よい悪書」「懐かしい流行歌」「文筆業の経費」「なぜ書くか」などの9編です。
人間の愚かさへの警鐘として比類のないディストピア小説『1984年』や、ソ連を侵食したスターリン独裁をモデルに全体主義への疑問と批判を寓話化した『動物農場』の作者としての重苦しいイメージが強いオーウェルですが、本作はほとんどのエッセイがごく日常の出来事から取材しているため格段に親しみやすく、ライトな読み味のものになっています。まあ、くだけたテイストのエッセイにも関わらずどうしても根本的な人間性が文に滲み出はするというか、彼の嫌味のないまっとうなユーモアに「この人は根が凄く真面目なんだな」という印象を受けましたけれども。
以下に、心に残った文章を紹介させていただきます。
「初めは必死でした。世間の人の言うことに耳を貸していたら、けっして作家にはならなかったでしょう。それどころか、ついさいきんまでは、わたしが何か真剣なものを書けば、必ずその出版を阻止しようとする強い働きかけが、それも時には有力者によって行われたのです」(「文筆業の経費」より)
「何よりも『作家』でありたいというのなら、この国では、存在は許されても応援もしてもらえない存在−雀のような存在−になるしかなく、初めからそういう立場を自覚していた方がいいでしょう」(同上)
「わたしにはこれしかやりようがなかったのである。それも罪のない人びとがぬれぎぬを着せられていることを知ってしまったからだった。しかも英国ではそのことを知ることができた人はきわめて少数だったのである。そもそもその事実に憤慨しなかったなら、わたしは初めからあの本を書かなかっただろう」(「なぜ書くか」より)
庶民的な生活を愛したオーウェルの飾らない素顔と、日常の中での作家らしい拘りや洞察力、そしてシンプルで不器用な、決して大上段に構えないにも関わらず極めて強固なその<人間として>の正義感、使命感を感じることのできるエッセイ集です。
すぐ読めますので、是非ご一読を。
本書はエッセイがテーマ別に整理されており、第一章は<食卓・住まい・スポーツ・自然>と題され、表題の「一杯のおいしい紅茶」をはじめ「ビールを飲む理由」「暖炉の火」「住宅問題」「ガラクタ屋」など19編、第二章は<ジュラ島便り>8編、第三章が<ユーモア・書物・書くこと>で「よい悪書」「懐かしい流行歌」「文筆業の経費」「なぜ書くか」などの9編です。
人間の愚かさへの警鐘として比類のないディストピア小説『1984年』や、ソ連を侵食したスターリン独裁をモデルに全体主義への疑問と批判を寓話化した『動物農場』の作者としての重苦しいイメージが強いオーウェルですが、本作はほとんどのエッセイがごく日常の出来事から取材しているため格段に親しみやすく、ライトな読み味のものになっています。まあ、くだけたテイストのエッセイにも関わらずどうしても根本的な人間性が文に滲み出はするというか、彼の嫌味のないまっとうなユーモアに「この人は根が凄く真面目なんだな」という印象を受けましたけれども。
以下に、心に残った文章を紹介させていただきます。
「初めは必死でした。世間の人の言うことに耳を貸していたら、けっして作家にはならなかったでしょう。それどころか、ついさいきんまでは、わたしが何か真剣なものを書けば、必ずその出版を阻止しようとする強い働きかけが、それも時には有力者によって行われたのです」(「文筆業の経費」より)
「何よりも『作家』でありたいというのなら、この国では、存在は許されても応援もしてもらえない存在−雀のような存在−になるしかなく、初めからそういう立場を自覚していた方がいいでしょう」(同上)
「わたしにはこれしかやりようがなかったのである。それも罪のない人びとがぬれぎぬを着せられていることを知ってしまったからだった。しかも英国ではそのことを知ることができた人はきわめて少数だったのである。そもそもその事実に憤慨しなかったなら、わたしは初めからあの本を書かなかっただろう」(「なぜ書くか」より)
庶民的な生活を愛したオーウェルの飾らない素顔と、日常の中での作家らしい拘りや洞察力、そしてシンプルで不器用な、決して大上段に構えないにも関わらず極めて強固なその<人間として>の正義感、使命感を感じることのできるエッセイ集です。
すぐ読めますので、是非ご一読を。
2022年4月27日に日本でレビュー済み
ページをめくって読み進めましたが日本人には伝わりにくい内容と数ページほどの散文の詰め合わせなのでテーマが無くオーウェル初心者や海外に精通していない方が読んでも感情移入しにくい内容です、私自身もこれは読んでも時間の無駄だなと思い泣く泣く断念しましたのでオーウェルの他の本から読むこと、イギリスの文化を丁寧に解説した本から読むことを薦めます。
2013年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「動物農場」の印象が強くてあまり読んでいませんでしたが、誠実な人だったんだなという印象を受けました。