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バベルの謎: ヤハウィストの冒険 (中公文庫 は 57-1) 文庫 – 2007/4/1

4.2 5つ星のうち4.2 30個の評価

これまでの聖書の常識を覆す旧約「創世記」の根本的な読み直
し。天地創造からバベルの塔にいたるおなじみの物語の真の姿に迫ることで、
一個の大胆極まりない精神の軌跡を明らかにする。和辻哲郎文化賞受賞作。

商品の説明

著者からのコメント

われわれは、「バベルの塔」の物語など、子供でも知っている、
充分によく知りつくしている、とおもっている。しかし、ほんとうに、われわれ
はこの物語をよく知っているのだろうか?
(本文より)

出版社からのコメント

<バベルの塔>の隠された真実。大胆な推理で、旧約聖書
「創世記」を読み解く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2007/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 437ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122048400
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122048409
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 30個の評価

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長谷川 三千子
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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
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30グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧約聖書の勉強になりました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとがきも触れられているように、著者は独学で旧約聖書の創世記に挑んでいる。
専門的に見れば誤った学説に依っているところもあるが、安直に自分に都合のよい
学説を採ったものとは思われない。そう信じさせるのは著者が創世記のテクストを
実直に、常識を廃した素直な目で読み解いているからだ。その姿勢のブレのなさが
最後まで続く。本書の価値は読み解いた内容の正しさではなく、著者の丹念な読み
にある。好著である。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
創世記の冒頭部から、いわゆるJ資料だけを取り出して解釈していく野心作。

著者の指摘によれば、J資料の冒頭は「主なる神が地と天を創ったとき」となっており、これはP資料の冒頭にある「天と地」をあえてひっくり返して「地と天」としているのである。著者はその点に注目し、そこから「神と人と地」という三者の関係を主軸にして創世記を読み解いていく。

所々解釈に無理があるような気もしたが、読み物としては推理小説のようで大変面白かった。

ヤハウィスト(J資料の著者)がどのような意図で創世記を書き、P資料がいかにそれを潰しにかかったか。
このような視点で創世記を読むとき、そこには真実を追究する者と自分の立場を守る者との対決という構図が浮かび上がってくる。
そして真実を追究したヤハウィストは、ついにその真実に行き着いたとき、自らそれを隠蔽せざるを得なくなる。
なぜなら、その真実は自分自身を根底から否定するものでもあり、その真実を認めた瞬間に、それまでの真実追究の道程そのものが根底から崩れ去ってしまうからだ。
かくしてバベルの塔の崩壊は、土台そのものが危ういところにあったことの象徴となる。
真実を追究する者は、いつしかその真実によって絶望することになるのだろうか。
それは、善悪の知識の木の実を食べた人間の宿命なのかもしれない・・・。

なんだか壮大な人生ドラマを見ているようだった。読後感は満足の一言。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁寧に聖書の資料にあたり、さらに一神教落としてのキリスト教・ユダヤ教の他に、世界の多様な宗教、神話資料を駆使して聖書の記述の矛盾を突きつ独自の神話解釈になっていると思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧約聖書創世記に対する本書の著者の解釈をリビューする能力は無学な私にはないけど、でも、バベルの塔物語の本書の解釈は(単に私個人の感覚として)正しいんじゃないかなぁ、と思える。それはこの物語を、「“一つの民族+一つの言語+一つの土地”という固着的結びつきに対する神の怒り」、を記述している、とする解釈だ。流浪の民、ユダヤ民族のための、選民思想の書、というわけで、非常に納得できる。

そもそも、民族神話や建国神話はすべて、そういう、自己民族の選民思想のプロパガンダだろう。日本の「古事記」だって、まさにそうだろう。だから本書の結論は、納得できすぎて、あまりおもしろくはない。ただし、旧約聖書を一(いち)民族神話へと相対化した、という点は、偉いかもしれない。

ただ私は、古典学、神話学、古文書学といったものに対し、100%否定的だ。正しいそれらの学がありうるとするなら、それは、原作者の本物の霊と通信して、インタビューしたものしかありえない。今の時代の学者だの研究者だのが、もっともらしく解説する解釈は、どれも信用ならない(眉唾だ)。当然ながらそれらは、"多様”だしね。

だから創世記~バベルの塔物語に対する本書の解釈も、所詮、そういった多様のone ofでしかない。本当のところは、原著者の霊に、いちいち、「ここはどういう意味なのよ!」と問いただしてみるしかない。今聞くと、書いたときの気持ちや意味とは別のことを言うかもしれないが。

霊の呼び出しが不可能なら、古典学、神話学、古文書学は不可能の学、廃絶すべき学である。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本が綺麗で、新書のようによどみなく読めた。
これからも時々、手にとって読めるので嬉しいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長谷川先生の著書で一冊だけ買ひそびれてゐたので、kindle版があると知つた瞬間に購入した。
が、原文の仮名遣ひがわざわざ新かなに改訂されてゐて、非常に残念だ。
平氏が存命なら、出版社のこんな方針は有り得なかつたらう。
サンプルを確認しなかつた自分も悪いのだが、とても読む気にならないので、改めて原文版を求めたいと思ふ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年4月28日に日本でレビュー済み
創世記を書いたひとりの男が存在する。その前提を認めてしまえば、その男の精神の過程、神との葛藤を描くミステリーとしてとても楽しく読めます。これほど人間的に旧約聖書を読むことはまずないでしょう。だれでも知っている「バベルの塔」の物語を、ほんのちいさな瑕疵から謎を見つけだし、その時代に戻って読み解いていく探求心には恐れ入ります。ブリューゲルの超有名な絵の中の「不気味な土」から発想するというのも、着眼点の勝利です。

もちろん、そのように読むことで、旧約の謎がひとりの男の中に抱え込まれた矛盾とか葛藤とか苦しみとか、つまり実存的な問題に還元されてしまう、ということは別の問題としてあるかもしれません。それでも、評価の高い映画の公開を期に文庫化された気配もある本書を読まない手はありません。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート