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序の舞 (中公文庫 A 108-6) 文庫 – 1985/1/10
宮尾 登美子
(著)
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第17回(1983年) 吉川英治文学賞受賞
- 本の長さ738ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1985/1/10
- ISBN-104122011841
- ISBN-13978-4122011847
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1985/1/10)
- 発売日 : 1985/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 738ページ
- ISBN-10 : 4122011841
- ISBN-13 : 978-4122011847
- Amazon 売れ筋ランキング: - 168,029位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1926(大正15)年、高知市生れ。
17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て1946(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した1962年の「連」で女流新人賞。
上京後、九年余を費し1972年に上梓した「櫂」が太宰治賞、1978年の『一絃の琴』により直木賞受賞。2009(平成21)年文化功労者となる。他の作品に『序の舞』(吉川英治文学賞)『春燈』『朱夏』『寒椿』『宮尾本平家物語』『錦』など。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月25日に日本でレビュー済み
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中古でしたが、全然問題ありませんでした。感動しました。
2023年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品はテレビドラマで見て面白かったので読む気になった。主人公の女性の壮絶な生き様を見て感銘を受けた。
2020年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を見て面白そうなので購入しました。彼女の作品はいくつも映画化されていますが、彼女が訴えたいことを表現した映画は私の知る限りなかったように思います。でもこの原作を読む限りよく表現されていた等に思います。
勿論映画と小説は別物であることは松本清張や黒澤明等の言で承知しておりますが。
勿論映画と小説は別物であることは松本清張や黒澤明等の言で承知しておりますが。
2016年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裏切らない、大好きな宮尾登美子さんの作品の一つです。全集なので 分厚く字も小さいです。
2014年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても感動しました!
読む前、評価の低いレビューを読んで少し不安だったのですが、
とっても良かったです。
事実と違いすぎる事、恋愛に重きを置いている事は確かかも知れませんが、
それらを凌駕する丁寧な展開と文章で小説としては完成しています。
質、量ともに素晴らしいです。最後は、普段小説や映画で泣かない私ですが涙が止まりませんでした。
主人公・津也の生き様・心情を見事に描ききっているだけではなく、その他の母と姉の人生・心情も丁寧に描写されていて素晴らしいの一言です。
男性であっても大変な芸術の道に、しかもこの時代で進み、大成した女性芸術家の波乱に満ちた生き様を描いたこの作品を多くの人に読んで欲しいです。
読む前、評価の低いレビューを読んで少し不安だったのですが、
とっても良かったです。
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それらを凌駕する丁寧な展開と文章で小説としては完成しています。
質、量ともに素晴らしいです。最後は、普段小説や映画で泣かない私ですが涙が止まりませんでした。
主人公・津也の生き様・心情を見事に描ききっているだけではなく、その他の母と姉の人生・心情も丁寧に描写されていて素晴らしいの一言です。
男性であっても大変な芸術の道に、しかもこの時代で進み、大成した女性芸術家の波乱に満ちた生き様を描いたこの作品を多くの人に読んで欲しいです。
2012年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初は面白かった。だんだん絵の事より”女”と”男”への重点の置き方というか想像力に、本人が読んだらどう思ったかな〜?と疑問符。子供時代の想像力に関しては面白かったが、実話ではないと念頭に入れて読むべきだろう。この時代の背景が分かり、女の人が画家になる事の大変さはよく分かった。母親の潔さと仕事っぷりに感嘆!「上村松園全随筆集 青眉抄・青眉抄その後」をこの後に読み、本人直筆は読んだ方がいいと思った。
2022年7月13日に日本でレビュー済み
ジェンダーレスの時代に読むから逆に拒絶反応も出るし、上の最後の方はエロ小説のようでキモイ。
夜の世界のおどろおどろしい恋愛を垣間見てるようでもあり、他人の変な妄想を読まされているような気分になった。ウィキの映画の方の解説には、“未婚の母として強く生き抜いた”とありましたが、父性を求めて自己をコントロールできずにふらふらと男に寄っていってしまう超絶弱いひとにしか思えない。
宮尾さんの小説は10冊ぐらい読んで、ほぼすべて面白いと思いましたが、これはアカン(男だからかもしれませんが、あしからず)。あと、宮尾さん特有のきわめて秀麗でつい読み返してしまう美文が、この小説にはほとんど出てこなかった気がします。そういう内容ではないということか。
しかも自分の幸せを奪ってしまった男遍歴をさんざん後悔し、失敗を糧に生きてきたにも関わらず、最後の最後になってまたもや妻や彼女を捨てて一緒に湯河原遁世しようという誘惑に心ときめいてしまう。もううんざり…。
夜の世界のおどろおどろしい恋愛を垣間見てるようでもあり、他人の変な妄想を読まされているような気分になった。ウィキの映画の方の解説には、“未婚の母として強く生き抜いた”とありましたが、父性を求めて自己をコントロールできずにふらふらと男に寄っていってしまう超絶弱いひとにしか思えない。
宮尾さんの小説は10冊ぐらい読んで、ほぼすべて面白いと思いましたが、これはアカン(男だからかもしれませんが、あしからず)。あと、宮尾さん特有のきわめて秀麗でつい読み返してしまう美文が、この小説にはほとんど出てこなかった気がします。そういう内容ではないということか。
しかも自分の幸せを奪ってしまった男遍歴をさんざん後悔し、失敗を糧に生きてきたにも関わらず、最後の最後になってまたもや妻や彼女を捨てて一緒に湯河原遁世しようという誘惑に心ときめいてしまう。もううんざり…。
2010年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作家渾身の力作です。上村松園の生き様にその画業にその線に恥じないよう緻密に丁寧に心を込め襟を正して原稿用紙に向い書き込んでいる姿が彷彿とされます。鉛筆あるいは万年筆の音さえさっさと聞こえて来るようです。
途中やや冗長な部分もあります。しかしそのたるみも息子孝太郎の「お母さんの絵て大嫌いや。古くそうて、うすっぺらで、思想ちゅうもんが一かけらもない。」という怒りの言葉に吹っ飛びます。
確かにそういわれてみればそうともいえそうです。しかし、いうまでもなくしんしんたる気迫と空間に漲る緊張感そしてかーんと突き抜けた青々しい涼やかさは、素材の陳腐さ、表現の単調さ、あるいは思想性の欠如を補い凌駕して余りあるものがあります。
私たちは本書によってこのような画面上の出来事のよって来たるものを了解し感得することができます。
絵を見て姿勢を正し、本書を読んでまたすっと背筋が伸びるのを感じます。
途中やや冗長な部分もあります。しかしそのたるみも息子孝太郎の「お母さんの絵て大嫌いや。古くそうて、うすっぺらで、思想ちゅうもんが一かけらもない。」という怒りの言葉に吹っ飛びます。
確かにそういわれてみればそうともいえそうです。しかし、いうまでもなくしんしんたる気迫と空間に漲る緊張感そしてかーんと突き抜けた青々しい涼やかさは、素材の陳腐さ、表現の単調さ、あるいは思想性の欠如を補い凌駕して余りあるものがあります。
私たちは本書によってこのような画面上の出来事のよって来たるものを了解し感得することができます。
絵を見て姿勢を正し、本書を読んでまたすっと背筋が伸びるのを感じます。