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シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書 2393) 新書 – 2016/9/16

4.4 5つ星のうち4.4 89個の評価

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1917年11月に勃発したロシア革命。共産主義勢力拡大に対して翌年8月、反革命軍救出を名目に、日本は極東ロシアへ派兵、シベリア中部のバイカル湖畔まで占領する。だがロシア人の傀儡政権は機能せず、パルチザンや赤軍に敗退を重ねる。日本人虐殺事件の代償を求め、北サハリンを占領するなど、単独で出兵を続行するが……。
本書は、増派と撤兵に揺れる内政、酷寒の地での7年間にわたる戦争の全貌を描く。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2016/9/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/9/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 266ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121023935
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121023933
  • 寸法 ‏ : ‎ 11 x 1.3 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 89個の評価

著者について

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麻田雅文
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「出兵」という言葉がもたらす軽いイメージがいかにミスリーディングかと痛感させてくれる良書。「忘れられた」というよりは、「忘れさせた」というのが正確な表現だと思った。

日本人にとっては、シベリアといえば降伏直前に中立条約を破棄し満州に侵略した「非道な」ソ連軍のせいで数多の日本兵が苛酷な年月を強いられたシベリア抑留が頭に浮かぶが、その二十数年前、この国がロシア革命の混乱に乗じて内陸のバイカル湖から沿海州、北サハリンまでの広大な地域に7年間にわたり延べ7万を超える兵士を派遣し、(ロシア側の発表によれば)一般住民を含め8万人以上の犠牲者を生んだこの侵略行為についてはほとんど知られていない。

戦前の「悠久の大義」、「無敵の皇軍」、戦後の「満州に不意討ちした共産ソ連」、「日本国民は戦争の被害者」というナラテイヴにそぐわないこのような不都合な事象は他の「事件」などと同じく意図的に公式の歴史から抹消されたのだろうが、シベリア抑留の悲劇に至る前段階に、日露戦争、この侵略行為、満州国設立、防共協定、ノモンハン、更にスターリングラード、ポツダムが存在したことを認識することは歴史の流れ、因果関係を理解し、今後悲劇を繰り返さないためにも重要だと思う。

学校や公式の場で本件が詳細に語られない以上現代の市民が知らないのは仕方ないかもしれないが、昭和20年、敗戦必至となった時点で連合国との休戦協定のため仲介をソ連に求めようとした際、この国中枢の頭の中にこの侵略行為がソ連側に与えた被害の認識はあったのだろうか。

わずか4年前にナチスドイツが不可侵条約を一方的に破棄してバルバロッサ作戦を開始した際の快進撃を見て、関特演により側面援助すると共に勝ち馬に乗り遅れるなと南方への戦線拡大に走った自らの過去も忘れたかのように、同盟国ドイツが降伏したとたん二千数百万人もの犠牲者をもたらした相手国に国体護持を目的とした仲介を依頼するご都合主義をみれば、この時点で政府や軍首脳の思考の中に「シベリア出兵」の存在はほとんど無かったのだろうと推測される。本書の中で当事者の参謀本部が意図的に本件の記録を残さないようにしたとの記述を見て確信に変わった。

本書はこの派兵に至るまでの国際情勢、国内の政界、陸軍内部での議論、対立、戦闘の推移、利権を狙う財界、言論界の反応に加え、現地での反政府勢力を傀儡政権として利用する謀略活動、統帥権を盾にした軍部と政府との対立、そして周囲の状況が変化しているにもかかわらず撤兵のタイミングを逃した結果、三千名を超える死者を自軍にもたらし、その死者のためにも成果がないと帰れないという悪循環などその後の中国大陸での日本陸軍の失敗のひな形がここで見られたことを理解しやすく描いている。

更に出兵による経済的損失、内戦終結によるソ連邦の成立等国際環境が目まぐるしく変わる中、撤兵遅延がもたらした他国からの疑念等、1925年の日ソ基本条約により終結するまでのこの出兵行為の意味と結果を歴史の流れの中で幅広く教えてくれる。特に同年成立した治安維持法との関係は興味深い指摘だった。

司馬遼太郎は、この戦争を契機にそれまでまともだった日本がキツネに酒を飲ませたような国になり、太平洋戦争の敗戦までキツネの幻想は続いたという歴史上の位置付けをしている。治安維持法と統帥権の独立を盾にした軍部の暴走を中心に考えればそういうことになるのだろうが、仮想敵国ロシアを念頭に置き、征韓論を唱え閔妃暗殺等の行為を重ね東アジアでの植民地主義に邁進した明治からの大日本帝国がまともな国だったとは同意しがたい。さらに、戦後、参謀本部や軍令部は消えても、大企業や役所での都合の悪いことは無かったこととするため、記録は残さない、破棄する、記録のないものは史実とは認めない、よって反省も謝罪もない、過去から学ばない、そして官僚や政治家が国民の手が届かないある絶対的権力を後ろ盾に国のかじ取りを行うという体質は以前も以降もこの時代と全く変わっていないように思えるのだが。

ちょうど百年前の話だが、東欧の某国(前回はチェコだが)の軍隊を助けるという名目のため米国大統領の旗振りで各国の軍隊をロシア相手に派遣するという構図は奇しくも現在の世界情勢に重なって見える。そして我が国がロシアに対して抱く不思議な感情(欧米人に対するような白人コンプレックスとは異なる恐露症と呼ばれるもの)も変わっていないことに驚く。「出兵九博士」が活躍した世論形成も今回はTVのニュースショーで教授や専門家が同様な役目を日夜果たしている。

ロシアだけでなくその隣国との関係についても、強国の旗振りに従順に従っているうちに、いつのまにか矢面に立たされ最終的に国際情勢の趨勢を見誤り、ふたたび後戻りできない状況に追い込まれることのない為にも、この消された歴史から学ぶことは多いと思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おじいちゃんからの頼まれ事だったので助かりました。本人も喜んでました。ありがとう御座いました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シベリア出兵とはロシア革命が起きた際に、各国が革命政権を倒すために出兵した事件です。
これに日本も参加し万を超える兵士達を極寒のシベリアへと派遣しています。
派手な戦闘が起きた2つの大戦や、中国大陸で大軍が激突した日中戦争やノモンハンと比較して、
現地への駐留期間だけがただただ長引いただけで目立つような事件にも乏しく、
あまりにも得る物がなさ過ぎたために戦後もシベリア出兵は半ば無視される事が多いです。
そのため基本的な事柄でも忘れられがちになります。

日本政府と陸軍と海軍がそれぞれ別の白軍指導者を支援した。
しかもそれぞれの指導者は互いに半目しあっていた。
それらすべてが最初の一年間でソヴィエト政府に蹴散らされ壊滅した。
その後数年に渡って、残された日本軍だけが惰性で現地に残り続けた。
それによって得られたのは僅かな利権だけであり、戦費にはとうてい足りなかった。
そもそも海軍が政府の決定をまたずに勝手に軍事介入してる。

と、やることなす事があまりにも酷すぎて目を背けたくなる事ばかりです。
ロシア側が革命直後で日本軍との交戦を避けたがためにこれと言った戦闘も発生せず、
それが故に撤退する決断もなかなか下す事ができません。
そして国内でも批判の荒らしが起きるので軍は新聞社に高官の親族を送り込むに至ります。
確かにこれではその後の派手に揉めやすい歴史認識問題などでもあまり触れられず、
そういえばそんな事もあったねと片付けられやすいのも無理はありません。
そうした、頭の痛くなるような流れを可能な限りわかりやすく書いていますので、
忘れられかけている歴史に関心がありましたら手にとって見てください。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月25日に日本でレビュー済み
シベリア出兵の全容を紹介しつつ、開戦時から批判が強かったにもかかわらず、巨額費用や虐殺に見返りを求め、7年も撤退できなかった日本国内の政局、英米など日露を巡る周辺国の関係も詳しく論じている。当のソ連はもちろん、侵略の意図を列強から疑られた日本は国際社会の信頼を失った上、撤兵の代償として得た北樺太の石油利権も数年でソ連の妨害で失ってしまった。最近の研究も踏まえ、出典史料を明らかにしながら、わかりやすく説明している。日本であれば尼港事件の悲劇を思い浮かべる人も多いが、シベリア出兵でのロシアの犠牲はそれに勝るものだったことも本書は紹介している。

革命軍が極東を掌握していない大戦中は、反革命軍との連携もあり、日本軍は快進撃だった。ウラル地方で成立した反革命勢力のコルチャーク率いる軍は極東を支配下に入れ、19年春にはモスクワまで1000キロ以内まで迫る。だが、革命政府は急きょ30万人以上の兵隊をかき集めて押し返し、そのまま一気に沿海州まで突き進んだ。余談だが、派遣軍の師団長・司令官として長く駐在した大井成元が、ゲリラ戦に悩まされたことから、民政再建・軍規維持に心を砕いていた様子も詳しく書かれている。

派兵を主導した陸軍はもちろん、反対だった原敬も首相就任後、「成果なく引けない」と全面撤退に否定的になった。さらには800人以上の民間人が虐殺された尼港事件以降、北サハリンや鴨緑江北岸など、「ロシア領内のチェコ軍団救出」という当初目的と関係もない地域に出兵した。一方、革命政府は日本と直接交戦しないよう相当配慮をしていた。22年秋のウラジオストク占領までは緩衝国として「極東共和国」を設置し、ウラジオ占領時にも日本軍の撤退時間まで、赤軍を郊外で待機させた。西でポーランドと戦争していたため、東西両面で事を構えるのを嫌ったためである。ソ連政府はまた、シベリア経済権益供与、北樺太売却を条件に再三日本に和平交渉を提案している。

失敗に終わった出兵関係の陸軍資料はほとんど機密扱いにされ、日中戦争以降もあまり参考にされなかった。「シベリア出兵の教訓はもっと活用されるべきだった」と著者は言う。開戦より見返りのない撤兵の方が、決断は難しい。今でも生きる教訓だ。撤兵できたのは山県有朋や田中義一といった指導者が辛うじて軍部を統制できていたことが大きい。また、手当たり次第に戦線を広げ、ゲリラ討伐と称して村落を襲撃するなどしたため現地住民の反発を招いた。いずれも第二次大戦で繰り返された失敗だ。

そして、本書は論じないが、米中や欧州との外交関係の親疎が対日条約締結に影響し、経済権益を領土の代替案に提示するというのは、ソ連成立時も本書発刊時(16年末)でも変わらないのが妙に納得してしまった。未来の損失が過去の犠牲より増える可能性は確実に存在する。今の日露交渉もそうだが、過去の経緯はサンクコストとして割り切り、条約を締結するにしろ、しないにしろ、見返りに囚われるべきではないだろう。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今は違うのかどうかよく知らないが、私の年齢(82歳)の人間は日本史でも世界史でも「シベリア出兵」などは全然習ってなかった。
近代の日本の戦争と言えば、日清戦争、日露戦争、日中戦争(支那事変)、太平洋戦争(大東亜戦争)でピリオドであった。
その後、歴史書を見ると「シベリア出兵」に一行二行割いているものもあったが、ここまで詳述した本とは初めてあった。

1917年のロシア革命の結果、ロシアはソビエト連邦(ソ連)へと変貌した。
これで共産主義が蔓延してくるのではないかと恐れた英仏は日米にもシベリア出兵を要請する。
日本の立場とすればシベリア経由で共産主義の嵐が日本に押し寄せるのを防ぎたいという気持ちがあった。
そこで利用された名目が「チェコ軍団の救出」である。
チェコ民族はオーストリアのハプスブルグ家に迫害され、帝政ロシアへ難民として脱出したものが多かった。
オーストリアと対立する帝政ロシアと共にハプスブルグ家と戦おうとするものである。
ところがロシアに革命が起こり、ソ連はあっさりハプスブルグ家と和解してしまった。
そのため、チェコ軍団は宙に浮いてシベリアに取り残された。
これを救出しようとするのがシベリア出兵の大義であった。

ところが、日本は欧米各国と取り決めた軍隊以上のものをシベリアに送り込んだ。
そして、驚いたことに東はカムチャツカ半島から西はバイカル湖に至るまでの広大なシベリアを手中に収めた。
当時の日本軍隊の配備の遅れなど考えれば俄かには信じがたい話だが、それだけソ連は手が回らなかったということなのだろう。
一方、シベリアにはソ連に反発する反革命勢力が多数存在した。
コルチャック(これもはじめて聞く名前だ)はそのうちの最大勢力であって、日本はソ連を承認せずコルチャック政権を公認し大使まで交換している。

そのうち、革命勢力が盛り返し反革命勢力が追いやられた。
このころまでに、日本は日露戦争でロシアに帰属した北樺太までも手中におさめ
欧米各国が撤兵に動く中、最後まで渋って兵を引き上げなかった。
最終的には国内世論などもあり、北樺太の石油石炭に対する権益のみを戦利品としてシベリアあから撤兵した。

この間7年間。
日本の死傷者は3333名であった。

これは巷間に語られていない、もうひとつの大規模な日本の侵略戦争であると思った。
その意味で本書の啓蒙的役割は大きい。
文章は簡潔、話の起承転結もハッキリしていて小説のように面白く読んだ。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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