クライメイトゲート事件が発覚した後、当時あれだけ世界的に行われていた
CO2温暖化犯人説キャンペーンが一気に下火になったのは皆さん実感している思いますが、
クライメイトゲート事件やIPCCによる政治的な圧力問題の"事実"がわかります。
※個人的にはリーマンショックが起こりCO2排出権取引を
進められなくなったのが下火になった直接的な原因だと考えていますが。
これだけでも読む価値はありますが、
主題は、CO2が犯人じゃないのなら気候変動はどうやって起こっているのか、
また今後のエネルギー問題はどうなって解決していけば良いのかであり、
わかりやすく解説してあります。
マスメディアの偏向報道に踊らされない為に幅広い知識を身につける意味でも
一度読んでみることをお勧めします。
環境問題の本はいくつか読んでますが、値段以上の価値は確実にあります。

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気候変動とエネルギー問題 - CO2温暖化論争を超えて (中公新書 2120) 新書 – 2011/7/22
深井 有
(著)
科学的根拠が薄弱な地球温暖化二酸化炭素犯人説。代替エネルギーの最前線を紹介し、温暖化対策という莫大な浪費に警鐘を鳴らす。
- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2011/7/22
- 寸法11.1 x 1.3 x 17.4 cm
- ISBN-104121021207
- ISBN-13978-4121021205
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2011/7/22)
- 発売日 : 2011/7/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 268ページ
- ISBN-10 : 4121021207
- ISBN-13 : 978-4121021205
- 寸法 : 11.1 x 1.3 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 170,038位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 798位中公新書
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1 星
ネット発の懐疑論の物真似
68PでCO2濃度に変動があるのは海洋が夏に放出し、冬に吸収するためだと書いていますが、この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
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2013年2月17日に日本でレビュー済み
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2015年11月5日に日本でレビュー済み
CO2温暖化説のデタラメと、気候変動因子について多方面から説明した良著です。
私は、CO2で説明できないことが多すぎること(濃度温度相関や過去の変動)、
温暖化の温度データそのもの信憑性が怪しいこと(どうやってそんな精度で測れるの?)、
吸収スペクトル、比熱、遮蔽効果の大きい「水(雲)と水蒸気」を無視した怪しすぎるシュミレーション、
といった理由から、CO2が温暖化の原因ではないと確信していましたが、
それ以外の視点、データからもCO2原因説を明確に否定しています。
なお、日本の都市部で昔より暑く感じるのは事実ですが、
その原因は、主にヒートアイランド現象(+2-3℃)と、
公式の気温(芝上 風通しの良い箱の中)よりも、
実生活での環境(コンクリート社会)では、はるかに高い気温(+数℃)だからです。
特に参考になったのは、研究者の生命線である査読誌を乗っ取ることで、
批判的論文を阻止しようとした情報隠ぺい工作が明らかにされたことと、
それに対抗する研究者がブログなどで情報を発信し対抗することで、
科学議論においては打ち勝ったという経緯です。
分野こそ違えど、近藤誠氏が査読誌(医学専門誌)の情報発信から、
一般書での情報発信に切り替え対抗し、日本の乳がん治療を変えた行動と重なります。
科学、医学とも、利権ムラ社会の組織工作がいかに蔓延しているか、
そして、「査読誌へ投稿を」といった反論や、大手メディア、権威者の発言が
現代ではあまり意味がないことを物語っています。
これからの社会、誰が言ったか、どんな媒体で言ったかだけではなく、
何を根拠に、どのような論理構成で主張したか?
それに反対する意見があれば、その根拠、論理が正しいか? 背後の利益関係は?
といった、情報を読む力が重要であることを痛感させられます。
後半の核融合については、いろいろな疑問があるので、
☆ひとつマイナスしましたが、それらを差し引いても良著でしょう。
私は、CO2で説明できないことが多すぎること(濃度温度相関や過去の変動)、
温暖化の温度データそのもの信憑性が怪しいこと(どうやってそんな精度で測れるの?)、
吸収スペクトル、比熱、遮蔽効果の大きい「水(雲)と水蒸気」を無視した怪しすぎるシュミレーション、
といった理由から、CO2が温暖化の原因ではないと確信していましたが、
それ以外の視点、データからもCO2原因説を明確に否定しています。
なお、日本の都市部で昔より暑く感じるのは事実ですが、
その原因は、主にヒートアイランド現象(+2-3℃)と、
公式の気温(芝上 風通しの良い箱の中)よりも、
実生活での環境(コンクリート社会)では、はるかに高い気温(+数℃)だからです。
特に参考になったのは、研究者の生命線である査読誌を乗っ取ることで、
批判的論文を阻止しようとした情報隠ぺい工作が明らかにされたことと、
それに対抗する研究者がブログなどで情報を発信し対抗することで、
科学議論においては打ち勝ったという経緯です。
分野こそ違えど、近藤誠氏が査読誌(医学専門誌)の情報発信から、
一般書での情報発信に切り替え対抗し、日本の乳がん治療を変えた行動と重なります。
科学、医学とも、利権ムラ社会の組織工作がいかに蔓延しているか、
そして、「査読誌へ投稿を」といった反論や、大手メディア、権威者の発言が
現代ではあまり意味がないことを物語っています。
これからの社会、誰が言ったか、どんな媒体で言ったかだけではなく、
何を根拠に、どのような論理構成で主張したか?
それに反対する意見があれば、その根拠、論理が正しいか? 背後の利益関係は?
といった、情報を読む力が重要であることを痛感させられます。
後半の核融合については、いろいろな疑問があるので、
☆ひとつマイナスしましたが、それらを差し引いても良著でしょう。
2012年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二酸化炭素温暖化説については、この著を読んでいると日本人だけが信じているように思えてならない。
3大排出国である、米・中・印が批准していない状況で、この小さな日本という国がどんなに頑張っても意味がないことは明白であるのである。
なぜ、3大排出国が批准しないのか、というのは、このIPCCの出した報告が虚偽であることが分かっているからではないかと考えられる。
いわゆるホッケースティックの捏造事件(クライメイトゲート事件)を報道しない日本のメディアや政府は頭の悪い猿の集まりにしか見えない。
二酸化炭素の大気中の濃度は0.04パーセントしかないのであり、それが、ちょこっと増えたからといってそんなに温暖化するものだろうか。よく考えてもらいたい。
IPCCの温暖化説詐欺についても、千数百か所の温度計の設置位置のほとんどがアスファルトやコンクリの上に設置されていたことも判明しているのである。
しかも、二酸化炭素は植物にとっては栄養になるものであり、古気候学からすれば、海水中に浸透していくので、平衡するのだという。
また、二酸化炭素の温暖化効果について、大きく見積もってもせいぜい全体の6分の1なのである。
IPCCは1850年からの温度しか計測しておらず、計測の仕方も出鱈目なうえ、こんな短期間の温度統計をコンピュータシミュレーションでやれば上昇しかしないのは誰にでもわかるのである。
古気候学からすれば、これからは寒冷化に向かう可能性が高いそうだ。今冬も日本だけでなく、北欧、北米などでも寒波がやってきおり、これでも温暖化だといえるのか、国民はよく考えるべきである。これで、もし冷夏になった場合、93年と同様、気象庁は12月に速報で「温暖化」を流すのでしょうね。
京都議定書のせいで、排出権取引の中で一兆円の損をして、省エネ技術先進国なのに、さらに省エネを求められて苦しんでいく日本は見るに堪えない。
余談ではあるが、高木仁三郎氏の著書にも本書にもあった言葉だが、原発産業は、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故で完全に斜陽産業化したところに、IPCCの出鱈目ホッケースティックが出たことで、これに食いついたというのは、真実であろう。また、これを堅持するために、読売などは相変わらず二酸化炭素増加による温暖化を堂々と出している。
もう、COP17もお茶を濁して終わったように、この愚かな京都議定書なぞ捨ててしまえば、真実の科学によって新たなる日本の技術・経済発展が見えるものと考えられる。
なお、本著には、電気自動車のアホさについても指摘いただいている。その動力となる電気を発電するためにどれだけの二酸化炭素が発生するのか考えているのだろうか。カーオブザイヤーとは、聞いてあきれるへっぽこ自動車とは・・・。自動車産業もどうかしている。
いい加減、日本人は頭がいいのだから、アル・ゴアにだまされるのはやめましょう!
3大排出国である、米・中・印が批准していない状況で、この小さな日本という国がどんなに頑張っても意味がないことは明白であるのである。
なぜ、3大排出国が批准しないのか、というのは、このIPCCの出した報告が虚偽であることが分かっているからではないかと考えられる。
いわゆるホッケースティックの捏造事件(クライメイトゲート事件)を報道しない日本のメディアや政府は頭の悪い猿の集まりにしか見えない。
二酸化炭素の大気中の濃度は0.04パーセントしかないのであり、それが、ちょこっと増えたからといってそんなに温暖化するものだろうか。よく考えてもらいたい。
IPCCの温暖化説詐欺についても、千数百か所の温度計の設置位置のほとんどがアスファルトやコンクリの上に設置されていたことも判明しているのである。
しかも、二酸化炭素は植物にとっては栄養になるものであり、古気候学からすれば、海水中に浸透していくので、平衡するのだという。
また、二酸化炭素の温暖化効果について、大きく見積もってもせいぜい全体の6分の1なのである。
IPCCは1850年からの温度しか計測しておらず、計測の仕方も出鱈目なうえ、こんな短期間の温度統計をコンピュータシミュレーションでやれば上昇しかしないのは誰にでもわかるのである。
古気候学からすれば、これからは寒冷化に向かう可能性が高いそうだ。今冬も日本だけでなく、北欧、北米などでも寒波がやってきおり、これでも温暖化だといえるのか、国民はよく考えるべきである。これで、もし冷夏になった場合、93年と同様、気象庁は12月に速報で「温暖化」を流すのでしょうね。
京都議定書のせいで、排出権取引の中で一兆円の損をして、省エネ技術先進国なのに、さらに省エネを求められて苦しんでいく日本は見るに堪えない。
余談ではあるが、高木仁三郎氏の著書にも本書にもあった言葉だが、原発産業は、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故で完全に斜陽産業化したところに、IPCCの出鱈目ホッケースティックが出たことで、これに食いついたというのは、真実であろう。また、これを堅持するために、読売などは相変わらず二酸化炭素増加による温暖化を堂々と出している。
もう、COP17もお茶を濁して終わったように、この愚かな京都議定書なぞ捨ててしまえば、真実の科学によって新たなる日本の技術・経済発展が見えるものと考えられる。
なお、本著には、電気自動車のアホさについても指摘いただいている。その動力となる電気を発電するためにどれだけの二酸化炭素が発生するのか考えているのだろうか。カーオブザイヤーとは、聞いてあきれるへっぽこ自動車とは・・・。自動車産業もどうかしている。
いい加減、日本人は頭がいいのだから、アル・ゴアにだまされるのはやめましょう!
2017年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
68PでCO2濃度に変動があるのは海洋が夏に放出し、冬に吸収するためだと書いていますが、
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。

68PでCO2濃度に変動があるのは海洋が夏に放出し、冬に吸収するためだと書いていますが、
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
この著者は地球には北半球と南半球があり、北半球が夏の時に南半球が冬だという、小学生や中学生でも分かることが分かっていないようです。
植物は夏の時に植物が成長する時にCO2を溜め込んで、冬に枯れるとCO2を放出するため、夏の方がCO2濃度が低くなります。北半球に陸地が集中しているため、北半球が夏の時にCO2濃度が下がり、逆に冬になるとCO2濃度が上がるのです。
著者が書いている、海洋のCO2の溶解度の変動によって起こっているわけではありません。いろいろな意味で誤っているのですが記述の誤りに気付かないのです。海洋大循環の図を載せるぐらいですから、分からないはずがないのですが、このレベルの思考力しかないのに科学を語っていることが不思議です。全ての記述に関して、IPCCが間違っているという立場に立っていることから、他の懐疑論を寄せ集めてさほど精査せずに書いていて、著者の知識によるものはないことが、季節変動の原因が海洋の溶解度の変化であるとする記述から伺えるのです。
海洋が季節変動でCO2を放出していない証拠として、南半球のCO2濃度の経年変化を見れば分かります。
気象庁のHPにグラフ(引用画像、出典二酸化炭素濃度の経年変化)が載っていますが、(赤道付近を除いて)陸地の少ない南に行くほど、季節変動が少ないのです。北半球は陸地が多いことから、季節変動の幅が大きく、植物の栄枯盛衰が季節変動の原因だということは、科学者ならば分かるものです。
ホッケースティック曲線のグラフがIPCCの第4次評価報告書(AR4)から削除されたとする記述(8P)は事実ではないです。モーベリ、ポラックとあるグラフはIPCCのAR4に、マン氏のホッケースティックグラフとともに掲載されているグラフのはずで、ホッケースティックグラフがAR4で採用されていることを知らないとするのは不思議ですし、
Wikipediaのホッケースティック論争の2010年12月1日の版にも、
>>「マンのホッケースティック曲線はIPCC第4次評価報告書(AR4)のSPM(Summary for Policy-makers, 政策決定者向け要約)[6]には記載されず、AR4フルレポート[7]の第6章の図6.10に他の再現結果と重ね合わせたグラフとして記載された。」
とあることから分かるように、震災を受けて出版されたこの書籍を書いた人が、フルレポート版に載っていることを知らないことは不思議です。
要は不思議でも何でもなく、懐疑派の情報を丸写ししている可能性が高く、IPCCの報告書を読んでいないことが伺えます。
Wikipediaにすら載っている上に、気象庁のホームページにあるAR4の技術要約にもマン氏のホッケースティックグラフを含む復元図が載っているものです。
季節変動の原因が海洋の溶解度の変化だとする間違いや、ホッケースティックグラフがAR4から削除されたなどの間違った記述は著者の問題である以前に、このような単純な間違いを見逃してしまう出版社の問題でもあると思われます。
P74からの宇宙線量と気温の一致度を示す記述は、太陽の活動が弱まると宇宙線が地球に降り注ぐためであり、宇宙線の強度の変化と一致しているといっても、それは太陽の活動の変化との一致です。マウンダー極小期の頃に北半球で寒冷な状態になったのは、太陽の活動が記録的に弱まったのと、火山活動が活発だったことで説明がつくと考えられているようです。
そのことによって宇宙線が雲量に影響を与え気温に影響を与えているとする主張は、出版時の2011年現在で否定的な見解が示されているものであり、
否定的な見解があることや、火山活動が活発だったことで説明できるとする主張があることを知らないことは考えられません。知らないとなると自身が否定している「派」の見解や主張を知らずに批判していることになります。
宇宙線強度と雲量がほぼリアルタイムに応答し、日射量の変化が起きているなら、気温にも影響を与えていなければいけません。そのような観測事実があるのでしょうか。2000年から2010年までは宇宙線強度が直線的に増加していますが、気温が下がった事実はありません。
107Pのコンピューターシミュレーションに関して、実測と合うようにパラメーターをいじっているから一致するに決まっているとする記述があります。
実際は、自然変動のパラメーターとCO2濃度の上昇を加えたパラメーターでは、1900年代後半の気温変動を再現できるが、自然変動のみのパラメーターでは、1900年代前半の気温変動は再現できても、1900年代後半の気温変動は再現できないことが、シミュレーションが正しいとする主張です。
IPCCの報告書(TAR、AR4、AR5)には両方のシミュレーションの結果が載っているのですが、自然起因+人為起因の放射強制力を用いた復元結果のみを載せ、一致したからといってパラメーターをいじっただけだと「なじって」います。
知らない人が読んだらIPCCやシミュレーションの結果を疑ってしまう可能性のある書き方です。
そもそも、引用しているグラフが執筆時点で出されている第四次評価報告書ではなく、第三次評価報告書のものであるのは不自然です。
気候モデルの予測に関しては、既に予測の結果が出ているのですから、過去の気温を復元できているかどうかよりも、予測が当たっているかどうかの方が重要です。
IPCC(2001)とNASAのハンセン氏(1988)の予測はほぼ当たっているように見えます。
https://www.skepticalscience.com/translation.php?a=13&l=11
著者はクライメートゲートで科学者の不正が明らかになった、ようなことを書いているのですが、不正な手段で入手した膨大なメールを懐疑派が共有してスキャンダルに仕立てたものであり、流出メールを使って当事者を貶める情報を言いふらすことは、不正を地で行く行為であり、クライメートゲートを問題にすることは、馬鹿が馬鹿(だと思う)相手を馬鹿にする、笑えないネタです。
メールを盗み見る行為は悪趣味としか言いようがないもので、良識を放棄して、ペンをナイフにして斬り付ける行為であって、人間性を疑います。良識がある人は、たとえ温暖化に懐疑的であっても、流出メールを使って批判を向けるようなやり方はしないはずですが、懐疑論者はすべからく、流出メールを恰好の道具と思っているのか、批判の道具に使いますね。
この著者は流出メールの取り扱いについて、一切配慮がありません。不正とはどのようなことなのか、深井氏は考えるべきではないでしょうか。
クライメートゲートを問題にすることは物事を批判するために不正手段に手を染めることを厭わない確信犯であり、その他の主張も同じスタンスでのものです。
クライメートゲートを問題にするということは、自らが問題であるとしたデータの扱い方(trickやhide)よりも酷いデータの扱い方を自らは進んで行い、
著作時点で新しいデータがあるのにもかかわらず、一致しているように見える一部分のみを切り取ったグラフを貼り付けたりと、言行不一致の言動がそこかしこに見られます。本当に、クライメートゲートでのデータ捏造なるものをこの人は理解しているのでしょうか?
ごまかしや歪曲だらけであり、本当のクライメートゲートとは懐疑論者達がやっている詐欺行為のことだと思えてなりません。
安井至氏が、深井氏の次作の「地球はもう温暖化していない」について「素人が書く誤りだらけの扇動本」と一刀両断されていますが、この書籍に書かれていることも温暖化の科学の部分は出鱈目です。
CO2濃度が海の溶解度の変化によって起こると言い放っていることから分かるように、この著者は気候や気象については素人以下の知識レベルです。
他の懐疑論を真似ているだけなので、温暖化説の大本となっている研究、研究者、研究発表には一切攻め込んでいません。
温暖化論に興味がある方には、スペンサー・R・ワートの「温暖化の発見とは何か」の購読をおすすめします。
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2014年4月1日に日本でレビュー済み
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様々な考え方を知るのにすごく勉強になりました。 事実をあげて論争していってほしいです。