待ってました!書評サイト「HONZ」で紹介された本(総数約3,000冊)の中から、さらに100冊を厳選・紹介した本が出版された。HONZの中で約3%の狭き門を突破した面白い本のオールスター。本書を片手に、非日常を感じられる読書の旅に出よう!
HONZで紹介される本が面白いのは、そのメンバーの個性にある。約25名のレビュアーが所属しているが、タレント、大学教授、元暴走族など、年齢も職業も経歴もみんなバラバラ。紹介される本もサイエンス、歴史、風俗、アート、ビジネスなどあらゆる分野にわたっている。
書評を読んで面白そうな本を読むのもよし。同じような肩書を持つレビュワーが紹介した本を読んでみるのもよし。ちなみに私の場合は、同じHIP HOPが趣味の鰐部祥平の紹介する本は必ずチェックしている。
リモートワークが普及する中で、多くの人が苦痛と感じている通勤時間。しかし、電車で移動する時間をHONZで紹介された本を読む時間と決めて、スマホもメールも一切見ない。誰にも邪魔されず、読書に没頭できる時間・場所にしてしまえば、忙しいビジネスパーソンの通勤時間も非日常を味わせてくれる至福の時となるに違いない。
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決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本) 単行本 – 2021/7/7
成毛 眞
(著, 編集)
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【HONZ10周年、厳選の100冊! 】
2021年7月で開設10周年を迎えるノンフィクションの書評サイト「HONZ」。
サイエンス、医学・心理学、生物・自然、教養・雑学、アート・スポーツ、社会、事件・事故、民俗・風俗、歴史、ビジネス……。
さまざまなジャンルの中から、選りすぐりの100冊をレビューとともに紹介!
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サイエンス、医学・心理学、生物・自然、教養・雑学、アート・スポーツ、社会、事件・事故、民俗・風俗、歴史、ビジネス……。
さまざまなジャンルの中から、選りすぐりの100冊をレビューとともに紹介!
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2021/7/7
- ISBN-104120054489
- ISBN-13978-4120054488
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商品の説明
著者について
成毛眞
1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年日本マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『2040年の未来予測』(日経BP)、『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)など著書多数。
HONZ
代表者である成毛眞が自らのブログで公募した「本のキュレーター勉強会」を前身に、“読むに値する「おすすめノンフィクション」を紹介するサイト"として2011年7月に開設された。小説等の創作を除くすべて――サイエンス、歴史、社会、経済、医学、教育、美術、ビジネスなどあらゆる分野の著作を対象とする。
1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年日本マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『2040年の未来予測』(日経BP)、『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)など著書多数。
HONZ
代表者である成毛眞が自らのブログで公募した「本のキュレーター勉強会」を前身に、“読むに値する「おすすめノンフィクション」を紹介するサイト"として2011年7月に開設された。小説等の創作を除くすべて――サイエンス、歴史、社会、経済、医学、教育、美術、ビジネスなどあらゆる分野の著作を対象とする。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2021/7/7)
- 発売日 : 2021/7/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4120054489
- ISBN-13 : 978-4120054488
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,095位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 47,053位ノンフィクション (本)
- - 49,705位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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書評サイト「HONZ」代表。北海道札幌西高等学校を経て、1979年中央大学商学部卒業。アスキーなどを経て1986年にマイクロソフト株式会社入社。1991年よりマイクロソフト代表取締役社長。2000年に退社後、同年5月に投資コンサルティング会社インスパイアを設立。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。書評の定期寄稿はHONZ、週刊新潮、日経ビジネス。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年8月30日に日本でレビュー済み
本書は、ノンフィクション本に関する書評だけを集めた本です。
あきれるほど面白い、というか、面白過ぎてあきれました。
なんと「第8章 民俗・風俗」には
「アダルトビデオの帝王こと村西とおるの『全裸監督』」(8頁)
の書評まで、あるではないですか!
本書は、恐れ多くも畏きも「厳選」ノンフィクション・ベスト100冊を選んでます。
新刊ノンフィクション書評サイト「HONZ」に投稿された書評から、
選りすぐった100本をとりまとめた本です。
読書好きのメンバーがレビュー(感動文)を書いて投稿したものが、本書の基。
その数、なんと10年間に「約3000本」(360頁)。
そのレビューの中から、100本を「選抜」(360頁)して本書を作ったそうです。
HONZ 副代表の東えりかさんは、
「世の中にはなんて面白い本が犇(ひし)めいているのだろうと改めて感心し、感動」(360頁)
しています。
「選りすぐりの100本」のレビューであり、「厳選の100冊」(帯より)なのですが、
選ぶ際の基準みたいなものについては、説明が見当たりませんでした。
HONZ 代表の成毛 眞さんによると、
「隠れた名著を発掘して紹介」する「視点はあくまでも面白いこと」(8頁)とありました。
隠れた名著は、なによりも面白くなくてはならない。確かにそうですね。
この「面白い」という「視点」が、レビューを選ぶ際の基準になったのかもしれません。
面白いって何だろう? 面白ければ何でもいい、というわけではない。
世の中には、大多数のみんなが面白くないという本を、ひとり面白がる人っています。
みんなが面白いというベストセラーは読まないという人もいます。
書評サイト「HONZ」のメンバーの中には、そんな変わった人はいないようです。
本書の中で『全裸監督』という本をレビューした栗下直也さんは、
『人生で大切なことは泥酔に学んだ』(364頁)という著書を書かれたそうです。
泥酔から学ぶことなんてあるのかな? と思って、その著書をネットで調べたら、
あの福澤諭吉も泥酔して「全裸になった」と帯に書いてありました。
栗下さんは「全裸」にご縁がありますね。
目次のトップには【 ベスト・ノンフィクション・レビュー 】とあります。
ベスト100レビュー。
ベスト・ノンフィクション100冊。
誰が何と言おうと、自分が面白く楽しく読めれば、それがベスト。
そして、感動のあまり、他人にもすすめたくなる気持ちは分かりますが、
「本当にオススメだ」(16頁)なんて書評はどうかと思います。
本当にオスメスだ、なんて思春期の読者らしい誤読もしそうなので。
「本当に」も、ほんと信じられません。うそみたいで。
本当に、を連発する癖のある人には、ウソでしょ、と言いたくなるので。
ひとに本をすすめるのって、ほんとうにむずかしいと思います。
すすめられると、かえって読む気がしなくなる人だって世の中には、いるんです。自分もそのひとり。
本書の対象は、ノンフィクションの本。
「フィクション以外の著作すべて」(360頁)。わあー、読書領域、広過ぎ。
「事実は小説より奇なり。ノンフィクションは、現代社会の奇なる事件を記述するだけでなく、宇宙のビッグバンまで遡って、常識を超えた知識を読者に与えてくれます」(8頁)
やだやだ。常識を超える、だなんて心配です。常識無い、と間違われそうで。
小説だって、事実よりはるかに奇妙な小説もあります。事実も小説も、どちらも奇なり。
歴史的事実は、他の事実と非合理に無理やり結びつけられると、
いかにもありそうで実は存在しない、
一種の小説(フィクション)のようになってしまうこともあります。
例えば、歴史作家による歴史ストーリーの捏造。
歴史小説では、作家は古文書のような小さな歴史的事実の小断片を
巧妙に悪意でつなぎ合わせて、大きな時代的背景を読み替え、でっち(作り)上げ、
大胆に拡大解釈した上で、その時代に生きた人間の視点から見たかのような、
本物っぽい生き生きとした歴史的ストーリーを創造することが
ないわけではありません。あります。
歴史的事実の断片をただ羅列しただけなら、ノンフィクションと言えそうです。
歴史的事実の断片を総合的、科学的に組み合わせ、
作家の歴史観と主観的解釈に基づいて無理やり整合させて
面白くなるように創造したものは、一種のフィクションです。ヘクション(これはくしゃみ)。
この意味で、本書第9章の「歴史」にとりあげられていた
『全世界史(上・下)』(314頁)と『哲学と宗教 全史』(344頁)に注目しました。
両著とも、著者は出口治明さん。
出口さんは「明解な論理展開で、歴史を丸ごと再構築してくれるのが特徴」(344頁)
と、レビュアーの刀根明日香さんは評しています。
歴史って、全然論理的に展開しないものでは? 勝つと思って始めた戦争に負けるとか。
感情的というか、女性の鼻の高さなんかで歴史の展開が大きく変わってくるものなのでは。
「丸ごと再構築 」という、建て替え住宅みたいな言葉にも、おおげさな違和感を感じます。
この点と、ここの書き方は良いけれど、あの表現は少々疑問です、くらいの書評が好きです。
ギリシャ・ローマの昔から、何人もの歴史家が何冊もの分厚い歴史書を記述していますが、
歴史的事実は、見方がさまざまです。
こちら側からの見方は、敵から見たら正反対なんてこともよくあります。
そんな歴史的状況ですから、
多面的な「歴史を丸ごと再構築して」くれる出口さんのような著者がいるなんて、
信じられません。
<正史>なんて表題の歴史書もありますが、<正しい>歴史なんてあるのでしょうか。
その時その時の権力者から見て<正しい>だけなのでは?
悪く言えば、権力者の見方を忖度した作文なのでは?
歴史には正しいも、誤ったもないのでは? 戦争に勝ったか負けたかだけ?
読書に、正しいも誤ったもないように。
読書はすべて誤読である、などと言い切る作家さえいます。
現代に生きる私たちとしては、歴史書の一冊一冊の読書から、
ばらばらな見方の平均値みたいなものを想像して、
だいたいそんな時代だったのかなあ、と半信半疑で想像できるだけです。
フィクションとノンフィクションだって、
一枚の紙の上に作家という作文専門家が手書きした文章を
裏と表から読んだだけの違いなのではないでしょうか?
歴史を裏読みした書物が繰り返し出版されるのも現実です。
全裸も、背中から見れば、みな美人?
あきれるほど面白い、というか、面白過ぎてあきれました。
なんと「第8章 民俗・風俗」には
「アダルトビデオの帝王こと村西とおるの『全裸監督』」(8頁)
の書評まで、あるではないですか!
本書は、恐れ多くも畏きも「厳選」ノンフィクション・ベスト100冊を選んでます。
新刊ノンフィクション書評サイト「HONZ」に投稿された書評から、
選りすぐった100本をとりまとめた本です。
読書好きのメンバーがレビュー(感動文)を書いて投稿したものが、本書の基。
その数、なんと10年間に「約3000本」(360頁)。
そのレビューの中から、100本を「選抜」(360頁)して本書を作ったそうです。
HONZ 副代表の東えりかさんは、
「世の中にはなんて面白い本が犇(ひし)めいているのだろうと改めて感心し、感動」(360頁)
しています。
「選りすぐりの100本」のレビューであり、「厳選の100冊」(帯より)なのですが、
選ぶ際の基準みたいなものについては、説明が見当たりませんでした。
HONZ 代表の成毛 眞さんによると、
「隠れた名著を発掘して紹介」する「視点はあくまでも面白いこと」(8頁)とありました。
隠れた名著は、なによりも面白くなくてはならない。確かにそうですね。
この「面白い」という「視点」が、レビューを選ぶ際の基準になったのかもしれません。
面白いって何だろう? 面白ければ何でもいい、というわけではない。
世の中には、大多数のみんなが面白くないという本を、ひとり面白がる人っています。
みんなが面白いというベストセラーは読まないという人もいます。
書評サイト「HONZ」のメンバーの中には、そんな変わった人はいないようです。
本書の中で『全裸監督』という本をレビューした栗下直也さんは、
『人生で大切なことは泥酔に学んだ』(364頁)という著書を書かれたそうです。
泥酔から学ぶことなんてあるのかな? と思って、その著書をネットで調べたら、
あの福澤諭吉も泥酔して「全裸になった」と帯に書いてありました。
栗下さんは「全裸」にご縁がありますね。
目次のトップには【 ベスト・ノンフィクション・レビュー 】とあります。
ベスト100レビュー。
ベスト・ノンフィクション100冊。
誰が何と言おうと、自分が面白く楽しく読めれば、それがベスト。
そして、感動のあまり、他人にもすすめたくなる気持ちは分かりますが、
「本当にオススメだ」(16頁)なんて書評はどうかと思います。
本当にオスメスだ、なんて思春期の読者らしい誤読もしそうなので。
「本当に」も、ほんと信じられません。うそみたいで。
本当に、を連発する癖のある人には、ウソでしょ、と言いたくなるので。
ひとに本をすすめるのって、ほんとうにむずかしいと思います。
すすめられると、かえって読む気がしなくなる人だって世の中には、いるんです。自分もそのひとり。
本書の対象は、ノンフィクションの本。
「フィクション以外の著作すべて」(360頁)。わあー、読書領域、広過ぎ。
「事実は小説より奇なり。ノンフィクションは、現代社会の奇なる事件を記述するだけでなく、宇宙のビッグバンまで遡って、常識を超えた知識を読者に与えてくれます」(8頁)
やだやだ。常識を超える、だなんて心配です。常識無い、と間違われそうで。
小説だって、事実よりはるかに奇妙な小説もあります。事実も小説も、どちらも奇なり。
歴史的事実は、他の事実と非合理に無理やり結びつけられると、
いかにもありそうで実は存在しない、
一種の小説(フィクション)のようになってしまうこともあります。
例えば、歴史作家による歴史ストーリーの捏造。
歴史小説では、作家は古文書のような小さな歴史的事実の小断片を
巧妙に悪意でつなぎ合わせて、大きな時代的背景を読み替え、でっち(作り)上げ、
大胆に拡大解釈した上で、その時代に生きた人間の視点から見たかのような、
本物っぽい生き生きとした歴史的ストーリーを創造することが
ないわけではありません。あります。
歴史的事実の断片をただ羅列しただけなら、ノンフィクションと言えそうです。
歴史的事実の断片を総合的、科学的に組み合わせ、
作家の歴史観と主観的解釈に基づいて無理やり整合させて
面白くなるように創造したものは、一種のフィクションです。ヘクション(これはくしゃみ)。
この意味で、本書第9章の「歴史」にとりあげられていた
『全世界史(上・下)』(314頁)と『哲学と宗教 全史』(344頁)に注目しました。
両著とも、著者は出口治明さん。
出口さんは「明解な論理展開で、歴史を丸ごと再構築してくれるのが特徴」(344頁)
と、レビュアーの刀根明日香さんは評しています。
歴史って、全然論理的に展開しないものでは? 勝つと思って始めた戦争に負けるとか。
感情的というか、女性の鼻の高さなんかで歴史の展開が大きく変わってくるものなのでは。
「丸ごと再構築 」という、建て替え住宅みたいな言葉にも、おおげさな違和感を感じます。
この点と、ここの書き方は良いけれど、あの表現は少々疑問です、くらいの書評が好きです。
ギリシャ・ローマの昔から、何人もの歴史家が何冊もの分厚い歴史書を記述していますが、
歴史的事実は、見方がさまざまです。
こちら側からの見方は、敵から見たら正反対なんてこともよくあります。
そんな歴史的状況ですから、
多面的な「歴史を丸ごと再構築して」くれる出口さんのような著者がいるなんて、
信じられません。
<正史>なんて表題の歴史書もありますが、<正しい>歴史なんてあるのでしょうか。
その時その時の権力者から見て<正しい>だけなのでは?
悪く言えば、権力者の見方を忖度した作文なのでは?
歴史には正しいも、誤ったもないのでは? 戦争に勝ったか負けたかだけ?
読書に、正しいも誤ったもないように。
読書はすべて誤読である、などと言い切る作家さえいます。
現代に生きる私たちとしては、歴史書の一冊一冊の読書から、
ばらばらな見方の平均値みたいなものを想像して、
だいたいそんな時代だったのかなあ、と半信半疑で想像できるだけです。
フィクションとノンフィクションだって、
一枚の紙の上に作家という作文専門家が手書きした文章を
裏と表から読んだだけの違いなのではないでしょうか?
歴史を裏読みした書物が繰り返し出版されるのも現実です。
全裸も、背中から見れば、みな美人?
2021年7月15日に日本でレビュー済み
HONZは、元・マイクロソフト日本法人社長の成毛眞(1955年~)氏が代表を務め、2011年に開設された書評サイト。評者は、成毛氏、東えりか(書評家・HONZ副代表)、堀内勉(『読書大全~世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』の著者)、鎌田浩毅(地球科学者・京大名誉教授)などのプロ・著名人のほか、その道では素人とはいえ、厳選された本好き20余人である(私の記憶では、メンバーは随時入れ替わっている)。対象は、サイエンス、歴史、社会、経済、医学、教育、美術、ビジネスなどあらゆる分野のノンフィクション作品(即ち、小説以外のすべて。但し、自己啓発書、IT専門書は除く)で、本の入手性を考慮して、出版されてから3ヶ月以内の新刊書という配慮がなされている。
本書は、HONZ開設10周年を記念して、10年間に取り上げられた本の中から100冊を厳選して、まとめたもの。
私は、成毛氏の『本は10冊同時に読め!』、『本棚にもルールがある』などをこれまで読んできて、「できるだけバラバラのジャンルのノンフィクション作品を並読する」という基本的なスタンスに大いに共感を覚えており(成毛氏の過激な表現には少々当てられたが。。。)、そのコンセプトを基に運営されているHONZのサイトは頻繁に覗いて、本選びの参考にしているのだが、その10年分の選りすぐり100冊をまとめて読めるというのは、大変ありがたい。
100冊の中には、私がこれまでに読んだ本も、『スノーボール・アース』、『地球の履歴書』、『ピアニストの脳を科学する』、『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』、『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』、『人新世の「資本論」』、『でっちあげ~福岡「殺人教師」事件の真相』、『ふたつの日本』、『改訂完全版アウシュヴィッツは終わらない~これが人間か』等、10数冊含まれているが(中にはさほど印象に残っていない本もある。特に、外国人の著作の中に肌が合う・合わないがあるように思う)、本書を参考にして、また新たな世界を広げていきたいと思う。
本書は、HONZ開設10周年を記念して、10年間に取り上げられた本の中から100冊を厳選して、まとめたもの。
私は、成毛氏の『本は10冊同時に読め!』、『本棚にもルールがある』などをこれまで読んできて、「できるだけバラバラのジャンルのノンフィクション作品を並読する」という基本的なスタンスに大いに共感を覚えており(成毛氏の過激な表現には少々当てられたが。。。)、そのコンセプトを基に運営されているHONZのサイトは頻繁に覗いて、本選びの参考にしているのだが、その10年分の選りすぐり100冊をまとめて読めるというのは、大変ありがたい。
100冊の中には、私がこれまでに読んだ本も、『スノーボール・アース』、『地球の履歴書』、『ピアニストの脳を科学する』、『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』、『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』、『人新世の「資本論」』、『でっちあげ~福岡「殺人教師」事件の真相』、『ふたつの日本』、『改訂完全版アウシュヴィッツは終わらない~これが人間か』等、10数冊含まれているが(中にはさほど印象に残っていない本もある。特に、外国人の著作の中に肌が合う・合わないがあるように思う)、本書を参考にして、また新たな世界を広げていきたいと思う。
2021年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しばらく刊行されていなかった、ノンフィクション本の書評集の久しぶりの最新刊だと思ったら、昔の記事が再録されていて、少しガッカリ。あと、書評にそれほど魅力がない。まあ近年の流行りをおさえる副読本としてなら腹も立たない。
2021年8月30日に日本でレビュー済み
ノンフィクション好きの私にとって、選りすぐりのノンフィクション100冊の書評が収録されている『HONZが選んだノンフィクション(完全版)』(成毛眞編著、中央公論新社)を読まずに済ますわけにはいかないのは、当然といえば当然である。
100冊の中には、既に読んだ本が多く含まれているが、どうしてこの本を見逃していたのだろうと唇を噛んだ作品が5冊ある。
「ノンフィクションは読んで字の如く、フィクション以外の著作すべてである。ノンフィクション作家は膨大な時間を費やし一冊の本を書き上げる。その情熱を受け取った本のマニアであるメンバーが『こんなに面白い本があるんだよ』と自慢するように熱いレビューを書く。読み終わった直後の興奮、それがHONZのレビューの醍醐味だ」。
●『スノーボール・アース――生命大進化をもたらした全地球凍結』(ガブリエル・ウォーカー著)
レビュアー・久保洋介の書評のタイトルは、「ロマンとワクワクに満ちた科学書」。
「スノーボール・アース(『全地球凍結仮説』とも呼ばれている)とは、先カンブリア紀に北極から赤道まで地球はほぼすっぽり氷に覆われていたという仮説だ。初耳だとにわかに信じがたいが、(本書の主人公)ポール・ホフマンたち地質学者は本気で地球は全面的に凍ったと考えた。提唱された当初は、あきらかに常軌を逸したアイデアだ。・・・激しやすい性格のポール・ホフマンはこれら反対論を論理的な説明と証拠によって次々とねじ伏せていく。まるでRPGゲームのように、次から次へと強敵(反論)が出てきては、それらを自説で打ち負かしていく。たまに追いつめられてもうダメかという局面もあるが、不思議とタイミング良く助け舟(他の科学者の新しい発見)が出てくるのである。このあたりになると物語にグイグイと引き込まれてしまい、時間を忘れてページをめくってしまう。常軌を逸したアイデアが世の中の常識になろうとしている歴史的な過程をまさに追えるのである」。
●『友達の数は何人?――ダンバー数とつながりの進化心理学』(ロビン・ダンバー著)
レビュアー・成毛眞のタイトルは、「上質な科学トリビアが満載」。
「しかし、このダンバー数についての記述は全20章中たった1章のみなのだ、じつは本書は生物の進化を縦糸にし、科学の森羅万象を横糸として織り上げたタペストリである。ひどく上質な科学トリビアも織り込まれている」。
●『狂うひと――「死の棘」の妻・島尾ミホ』(梯久美子著)
レビュアー・東えりかのタイトルは、「あの事件の真相が語られる!?」。
「島尾夫妻が最後まで隠そうとした事実もまた発見された。ミホが心を病む原因となった敏雄の日記は破棄されたと思われていたが、古い紙箱に無造作に入れられた紙片が見つかる、写真で見るとなにか禍々しいものが取り憑いているようだ。梯は11年の歳月をかけ、残されていた膨大な資料を詳細に検討し、敏雄とミホが残した作品や手紙などと突合せ、『死の棘』には何が描かれていたか、二人の間にはどのような信頼と裏切りがあったのかを具体的に積み上げていく。それは今までの文学評論とは全く違う、生々しく愚かな人間を辿る旅になった。初めて公開される資料や写真には『死の棘』でさえ穏やかだと思える妄執が渦巻いていた」。
●『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?――経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周著)
レビュアー・堀内勉のタイトルは、「人生を評価する自分なりのモノサシを持て」。
「グローバル企業が著名なアートスクールに幹部候補を送り込むのは、これまでのような『分析』『論理』『理性』に軸足をおいた、いわば『サイエンス重視の意思決定』では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできないという認識があり、単なる教養を身につけるためではなく、極めて功利的な目的のために『美意識』を鍛えるためだというのである。本書の執筆にあたって、著者が多くの企業・人にインタビューした結果、そのように考える具体的な理由として共通して指摘されたのは、次の3点だと言う。・・・」。
●『宿命――國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結』(原雄一著)
レビュアー・首藤淳哉のタイトルは、「『真犯人』はなぜ封印されたのか」。
「結果的にこの『中村(泰)犯行説』は正しかった。・・・なにしろ著者は実際に中村を取り調べた当事者なのだ。頭脳明晰なうえ、複雑な内面を持ったこの老スナイパーとの攻防は、ぜひ本書をお読みいただきたい。個人的には『そうだったのか!』と疑問が氷解するくだりがページをめくるたびにあって、時が経つのを忘れて読書に没入した」。
優れた書評というのは、その書評を読んだ人間を、その本に突進させる瞬間起爆装置だということを再認識させられた。
100冊の中には、既に読んだ本が多く含まれているが、どうしてこの本を見逃していたのだろうと唇を噛んだ作品が5冊ある。
「ノンフィクションは読んで字の如く、フィクション以外の著作すべてである。ノンフィクション作家は膨大な時間を費やし一冊の本を書き上げる。その情熱を受け取った本のマニアであるメンバーが『こんなに面白い本があるんだよ』と自慢するように熱いレビューを書く。読み終わった直後の興奮、それがHONZのレビューの醍醐味だ」。
●『スノーボール・アース――生命大進化をもたらした全地球凍結』(ガブリエル・ウォーカー著)
レビュアー・久保洋介の書評のタイトルは、「ロマンとワクワクに満ちた科学書」。
「スノーボール・アース(『全地球凍結仮説』とも呼ばれている)とは、先カンブリア紀に北極から赤道まで地球はほぼすっぽり氷に覆われていたという仮説だ。初耳だとにわかに信じがたいが、(本書の主人公)ポール・ホフマンたち地質学者は本気で地球は全面的に凍ったと考えた。提唱された当初は、あきらかに常軌を逸したアイデアだ。・・・激しやすい性格のポール・ホフマンはこれら反対論を論理的な説明と証拠によって次々とねじ伏せていく。まるでRPGゲームのように、次から次へと強敵(反論)が出てきては、それらを自説で打ち負かしていく。たまに追いつめられてもうダメかという局面もあるが、不思議とタイミング良く助け舟(他の科学者の新しい発見)が出てくるのである。このあたりになると物語にグイグイと引き込まれてしまい、時間を忘れてページをめくってしまう。常軌を逸したアイデアが世の中の常識になろうとしている歴史的な過程をまさに追えるのである」。
●『友達の数は何人?――ダンバー数とつながりの進化心理学』(ロビン・ダンバー著)
レビュアー・成毛眞のタイトルは、「上質な科学トリビアが満載」。
「しかし、このダンバー数についての記述は全20章中たった1章のみなのだ、じつは本書は生物の進化を縦糸にし、科学の森羅万象を横糸として織り上げたタペストリである。ひどく上質な科学トリビアも織り込まれている」。
●『狂うひと――「死の棘」の妻・島尾ミホ』(梯久美子著)
レビュアー・東えりかのタイトルは、「あの事件の真相が語られる!?」。
「島尾夫妻が最後まで隠そうとした事実もまた発見された。ミホが心を病む原因となった敏雄の日記は破棄されたと思われていたが、古い紙箱に無造作に入れられた紙片が見つかる、写真で見るとなにか禍々しいものが取り憑いているようだ。梯は11年の歳月をかけ、残されていた膨大な資料を詳細に検討し、敏雄とミホが残した作品や手紙などと突合せ、『死の棘』には何が描かれていたか、二人の間にはどのような信頼と裏切りがあったのかを具体的に積み上げていく。それは今までの文学評論とは全く違う、生々しく愚かな人間を辿る旅になった。初めて公開される資料や写真には『死の棘』でさえ穏やかだと思える妄執が渦巻いていた」。
●『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?――経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周著)
レビュアー・堀内勉のタイトルは、「人生を評価する自分なりのモノサシを持て」。
「グローバル企業が著名なアートスクールに幹部候補を送り込むのは、これまでのような『分析』『論理』『理性』に軸足をおいた、いわば『サイエンス重視の意思決定』では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできないという認識があり、単なる教養を身につけるためではなく、極めて功利的な目的のために『美意識』を鍛えるためだというのである。本書の執筆にあたって、著者が多くの企業・人にインタビューした結果、そのように考える具体的な理由として共通して指摘されたのは、次の3点だと言う。・・・」。
●『宿命――國松警察庁長官を狙撃した男・捜査完結』(原雄一著)
レビュアー・首藤淳哉のタイトルは、「『真犯人』はなぜ封印されたのか」。
「結果的にこの『中村(泰)犯行説』は正しかった。・・・なにしろ著者は実際に中村を取り調べた当事者なのだ。頭脳明晰なうえ、複雑な内面を持ったこの老スナイパーとの攻防は、ぜひ本書をお読みいただきたい。個人的には『そうだったのか!』と疑問が氷解するくだりがページをめくるたびにあって、時が経つのを忘れて読書に没入した」。
優れた書評というのは、その書評を読んだ人間を、その本に突進させる瞬間起爆装置だということを再認識させられた。