コロナの裏側を知るにはとても良い本です。
男たちの様々な戦いがリアルな表現で描かれています。
実際の謀略と国の威信など、様々な気持ちや立場が交錯して、コロナ対策が動いているのだなと思います。
科学リテラシーを国の中でも高めていくべきだと思うところです。
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理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ! (単行本) 単行本 – 2020/12/8
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購入オプションとあわせ買い
2019年大晦日。西浦博は、武漢で未知のウイルスが流行の兆し、との情報をキャッチする。1月16日には日本で最初の症例が確定。急遽、北海道から東京へ向かうこととなる。のちにクラスター対策班につながる初動であり、6ヵ月にわたる予想もしない日々の始まりだった。
武漢からのチャーター便の帰国直後、ダイヤモンド・プリンセスが寄港。一気に感染者が押し寄せ、日本は流行に突入する。そして、2月22日、加藤勝信厚生労働大臣より「エマージェンシー・オペレーティング・センターを作るので、中心に立って流行対策にアドバイスしてほしい」と要請される。日本で初めて、感染症対策の専門家が政策決定の中枢に入る、画期的な出来事であった――。
厚生労働省クラスター対策班でデータ分析に従事し、「8割おじさん」と呼ばれた数理モデルの第一人者が、新型コロナ対策の舞台裏で繰り広げられた政治との格闘、サイエンス・コミュニケーションの葛藤と苦悩、科学者たちの連帯と絆まで、熱い本音を語った奮闘の記録。
(以下、本文より)
・・・川名先生から、ぽんとメールが届いたんです。僕が頑張っているのを川名先生は分かっているし支持していると。そして「西浦さんが発信する情報は専門家会議のクレジットですから」とまでおっしゃってくれました。つらい時には1人このメールを見て泣いたこともあります。
僕自身が折れると終わりだから、科学者は勇気を持って科学的事実を正確に伝えるのが間違っていないのなら、頑張らないといけないし、これはまだ第一波だから序の口だと思って、継続して頑張ってみようと、心新たにできました。感染症の数理モデルで定量的なものだったら、あるいは、データ分析をさせたら、日本では自分の右に出る者はいないだろうと自分自身を鼓舞します。ニコニコ生放送で何万人というような人が参加する中でプレゼンをするわけですが、自信を持ってやろうと決意しました。僕がこけると、感染症数理モデルをやっている同志や研究室の弟子たちがこける。僕がここで敗けたり折れたりするわけにはいかないのです。
・・・僕には脅迫状が届き、生まれて初めて殺害予告を受けました。一番緊迫した頃には、厚労省と新橋のビジネスホテルの間を歩くだけなのに警察の方に護衛してもらったことすらありました。
・・・厚労省とも仲違いしそうな時、尾身先生がテーブルをたたきながら、先生より若い我々専門家全員を叱るように仰ったんです。
「厚労省がちびちび書き換えるとか、そんなしょうもない話はどうだっていいんだ。責任取れと言われるんだったら俺が取るぞ。お前たちはそんなもんなのか」「今は流行しているんだから、流行を止めるんでしょうが。お礼参りは終わったらちゃんとやるから、今はとにかく流行を止めるぞ」と言いながら、目に涙をためてみんなをいさめてくれたことがありました。
武漢からのチャーター便の帰国直後、ダイヤモンド・プリンセスが寄港。一気に感染者が押し寄せ、日本は流行に突入する。そして、2月22日、加藤勝信厚生労働大臣より「エマージェンシー・オペレーティング・センターを作るので、中心に立って流行対策にアドバイスしてほしい」と要請される。日本で初めて、感染症対策の専門家が政策決定の中枢に入る、画期的な出来事であった――。
厚生労働省クラスター対策班でデータ分析に従事し、「8割おじさん」と呼ばれた数理モデルの第一人者が、新型コロナ対策の舞台裏で繰り広げられた政治との格闘、サイエンス・コミュニケーションの葛藤と苦悩、科学者たちの連帯と絆まで、熱い本音を語った奮闘の記録。
(以下、本文より)
・・・川名先生から、ぽんとメールが届いたんです。僕が頑張っているのを川名先生は分かっているし支持していると。そして「西浦さんが発信する情報は専門家会議のクレジットですから」とまでおっしゃってくれました。つらい時には1人このメールを見て泣いたこともあります。
僕自身が折れると終わりだから、科学者は勇気を持って科学的事実を正確に伝えるのが間違っていないのなら、頑張らないといけないし、これはまだ第一波だから序の口だと思って、継続して頑張ってみようと、心新たにできました。感染症の数理モデルで定量的なものだったら、あるいは、データ分析をさせたら、日本では自分の右に出る者はいないだろうと自分自身を鼓舞します。ニコニコ生放送で何万人というような人が参加する中でプレゼンをするわけですが、自信を持ってやろうと決意しました。僕がこけると、感染症数理モデルをやっている同志や研究室の弟子たちがこける。僕がここで敗けたり折れたりするわけにはいかないのです。
・・・僕には脅迫状が届き、生まれて初めて殺害予告を受けました。一番緊迫した頃には、厚労省と新橋のビジネスホテルの間を歩くだけなのに警察の方に護衛してもらったことすらありました。
・・・厚労省とも仲違いしそうな時、尾身先生がテーブルをたたきながら、先生より若い我々専門家全員を叱るように仰ったんです。
「厚労省がちびちび書き換えるとか、そんなしょうもない話はどうだっていいんだ。責任取れと言われるんだったら俺が取るぞ。お前たちはそんなもんなのか」「今は流行しているんだから、流行を止めるんでしょうが。お礼参りは終わったらちゃんとやるから、今はとにかく流行を止めるぞ」と言いながら、目に涙をためてみんなをいさめてくれたことがありました。
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2020/12/8
- ISBN-104120053598
- ISBN-13978-4120053597
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商品の説明
著者について
西浦博
1977年大阪府生まれ。宮崎医科大学医学部卒業、広島大学大学院医歯薬総合研究科修了(保健学博士)。ロンドン大学、チュービンゲン大学、ユトレヒト大学、香港大学で専門研究と教育を経験。2020年8月より京都大学大学院医学研究科教授。専門は感染症数理モデルを利用した流行データの分析。厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班で流行データ分析に取り組んだ。
川端裕人
1964年兵庫県生まれ。東京大学教養学部卒業。ノンフィクション作品に『PTA再活用論』『我々はなぜ我々だけなのか』(科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞)『科学の最前線を切りひらく! 』『動物園から未来を変える』(共著)『「色のふしぎ」と不思議な社会』など、小説作品に疫学者が主人公の『エピデミック』など、著書多数。
1977年大阪府生まれ。宮崎医科大学医学部卒業、広島大学大学院医歯薬総合研究科修了(保健学博士)。ロンドン大学、チュービンゲン大学、ユトレヒト大学、香港大学で専門研究と教育を経験。2020年8月より京都大学大学院医学研究科教授。専門は感染症数理モデルを利用した流行データの分析。厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班で流行データ分析に取り組んだ。
川端裕人
1964年兵庫県生まれ。東京大学教養学部卒業。ノンフィクション作品に『PTA再活用論』『我々はなぜ我々だけなのか』(科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞)『科学の最前線を切りひらく! 』『動物園から未来を変える』(共著)『「色のふしぎ」と不思議な社会』など、小説作品に疫学者が主人公の『エピデミック』など、著書多数。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2020/12/8)
- 発売日 : 2020/12/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 292ページ
- ISBN-10 : 4120053598
- ISBN-13 : 978-4120053597
- Amazon 売れ筋ランキング: - 237,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 98位医学関連語学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TVは持ってないのでコロナに関してWebで情報を集めるしかなかった。
最初はWebのニュースを見たり、Twitterで普段からリベラルな意見を述べている医療者(けっして煽りやエセ科学を広めない)の意見を参考。
すぐに専門家有志の会やクラスター対策専門家のTwitterで専門的な言葉も理解できるようになったのはありがたかった。
少人数でも家でも外でも、至近距離でマスクせず会話すれば飛沫は飛び感染リスクは高い、だから接触を減らす。8割と言う目標も、皆が一律に減らせるわけないから強めに設定する、と理解できた。
こんな明快な対策なのに、何で政治家の手にかかると場当たり的でわかりづらいなものになってしまうのか。この本によりその背景がとてもよく理解できた。
科学者にヤジを飛ばしたりいまだに会食したがる政治家だから、本質を理解せず都合のいいように変えてしまうのですね…
こんな優秀な科学者たちが集まって国の将来を救うべく動いているのに…
最初はWebのニュースを見たり、Twitterで普段からリベラルな意見を述べている医療者(けっして煽りやエセ科学を広めない)の意見を参考。
すぐに専門家有志の会やクラスター対策専門家のTwitterで専門的な言葉も理解できるようになったのはありがたかった。
少人数でも家でも外でも、至近距離でマスクせず会話すれば飛沫は飛び感染リスクは高い、だから接触を減らす。8割と言う目標も、皆が一律に減らせるわけないから強めに設定する、と理解できた。
こんな明快な対策なのに、何で政治家の手にかかると場当たり的でわかりづらいなものになってしまうのか。この本によりその背景がとてもよく理解できた。
科学者にヤジを飛ばしたりいまだに会食したがる政治家だから、本質を理解せず都合のいいように変えてしまうのですね…
こんな優秀な科学者たちが集まって国の将来を救うべく動いているのに…
2020年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のもう一名の川端裕人氏はナショナルジオグラフィックで中澤港氏にもインタビューしており
初期の流行期にコロナに関する体系的な情報を発信し、地味ながらも非常に良い仕事をしたと記憶しています
氏の科学コミュニケーターとして果たした役割は小さくないです
その川端氏が今度は西浦氏に当時の状況を詳しく聞いたのがこの本になります
西浦氏と中澤氏は疫学的面での意見は概ね一致していますが
経済政策に踏み込むべきやいなやでは反しています
西浦氏のスタンスはポリシーの問題ではなく、学術的に裏付けされた経済に踏み込む手段を疫学サイドにいる人間が持っていないというのが本質でしょう
では経済サイドの人間は数理的に裏付けされた手段を持っているのかと言うと、そちらも持っていないように見えます
この問題をどうすべきか、新しい問題を突きつけられている状況は面白いと思います
この問題を疫学が扱うのか?というと明らかに違うのですが
いつか今回の騒動を振り返って
閉鎖による経済的影響を推定する手段が構築されることを期待します
世界が経験したことない状況ですので、西浦氏の計量経済学者なら影響を推定できるはずだという主張について私は懐疑的です
数理疫学が今回は機能しましたがそれは事前の準備があったからできた話で、それを経済学サイドに今求めるのは無理な話でしょう
ところで話は変わるのですが、押谷センセ微妙に萌えキャラあつかいされてまへん?
※追記
人のレビューを見ていて、なるほどコミュニケーションと理解とは難しいもんだなあと……
COCOAやHER-SYSを保健所が拒否した事例もありましたし、この先ワクチンが出てきてもすんなりとはいかないんでしょうね
※追記の追記
腐ってしまうことがこれまでもこれからもあることを考えると
なるほど尾見先生のスタンスというのは凄いものだと今更理解しました
科学コミュニケーションは非常に難しい
どれぐらい難しいかは、この本に低評価のレビューをつけている人の意見を見てみるとよく分かるでしょう
そんなものとは関係なく疫病で人は死んでいくので、人を死なせないためにはそういう人たちを説得する必要があります
公衆衛生は無理解との戦いの面もあり、ワクチンがあれば解決するものではないというのは今回のコロナ禍でよくわかりました
それでも、「相手の気持に寄り添って」という尾身先生の言葉は、深い経験がなければとても言えるものではない言葉だと思います
初期の流行期にコロナに関する体系的な情報を発信し、地味ながらも非常に良い仕事をしたと記憶しています
氏の科学コミュニケーターとして果たした役割は小さくないです
その川端氏が今度は西浦氏に当時の状況を詳しく聞いたのがこの本になります
西浦氏と中澤氏は疫学的面での意見は概ね一致していますが
経済政策に踏み込むべきやいなやでは反しています
西浦氏のスタンスはポリシーの問題ではなく、学術的に裏付けされた経済に踏み込む手段を疫学サイドにいる人間が持っていないというのが本質でしょう
では経済サイドの人間は数理的に裏付けされた手段を持っているのかと言うと、そちらも持っていないように見えます
この問題をどうすべきか、新しい問題を突きつけられている状況は面白いと思います
この問題を疫学が扱うのか?というと明らかに違うのですが
いつか今回の騒動を振り返って
閉鎖による経済的影響を推定する手段が構築されることを期待します
世界が経験したことない状況ですので、西浦氏の計量経済学者なら影響を推定できるはずだという主張について私は懐疑的です
数理疫学が今回は機能しましたがそれは事前の準備があったからできた話で、それを経済学サイドに今求めるのは無理な話でしょう
ところで話は変わるのですが、押谷センセ微妙に萌えキャラあつかいされてまへん?
※追記
人のレビューを見ていて、なるほどコミュニケーションと理解とは難しいもんだなあと……
COCOAやHER-SYSを保健所が拒否した事例もありましたし、この先ワクチンが出てきてもすんなりとはいかないんでしょうね
※追記の追記
腐ってしまうことがこれまでもこれからもあることを考えると
なるほど尾見先生のスタンスというのは凄いものだと今更理解しました
科学コミュニケーションは非常に難しい
どれぐらい難しいかは、この本に低評価のレビューをつけている人の意見を見てみるとよく分かるでしょう
そんなものとは関係なく疫病で人は死んでいくので、人を死なせないためにはそういう人たちを説得する必要があります
公衆衛生は無理解との戦いの面もあり、ワクチンがあれば解決するものではないというのは今回のコロナ禍でよくわかりました
それでも、「相手の気持に寄り添って」という尾身先生の言葉は、深い経験がなければとても言えるものではない言葉だと思います
2021年1月4日に日本でレビュー済み
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まず、本の内容や西浦氏の主張を理解せずに西浦氏批判の結論ありきの低評価レビューがあるのは非常に残念だ。
この本は、限りあるデータと現時点における人類の叡智である数理モデルを駆使して、未知の感染症に立ち向かった西浦氏の奮闘記である。人命がかかった実社会の現象をリアルタイムに解析し、提言していくという人類初の試みにおいて、西浦氏がいかに考え、悩み、実行してきたかが時系列に沿って細かに記述されている。
問題は、政府側の責任逃れの対応(これは想像通りで笑ってしまった)と、経済学者による経済の数理モデル・シミュレーションによる提言がなかったことだ。批判されるべきはこちらだ。
そして、西浦氏のような数理モデルを用いた感染症の研究者をこれまで育ててこなかったことも日本の社会における問題であろう(日本において感染症は他の病気よりも問題になっていなかったので仕方ない部分はあるが)。
新型コロナが流行することは当然誰も予測していなかったことであり、そういった予測不能な世界にうまく適応するためには、広く様々な分野の科学研究を押し進めることが重要だと気付かされる。
多くの方にとって、この本が、科学に基づいた安全な社会を築く方法を考える契機になることを願う。
この本は、限りあるデータと現時点における人類の叡智である数理モデルを駆使して、未知の感染症に立ち向かった西浦氏の奮闘記である。人命がかかった実社会の現象をリアルタイムに解析し、提言していくという人類初の試みにおいて、西浦氏がいかに考え、悩み、実行してきたかが時系列に沿って細かに記述されている。
問題は、政府側の責任逃れの対応(これは想像通りで笑ってしまった)と、経済学者による経済の数理モデル・シミュレーションによる提言がなかったことだ。批判されるべきはこちらだ。
そして、西浦氏のような数理モデルを用いた感染症の研究者をこれまで育ててこなかったことも日本の社会における問題であろう(日本において感染症は他の病気よりも問題になっていなかったので仕方ない部分はあるが)。
新型コロナが流行することは当然誰も予測していなかったことであり、そういった予測不能な世界にうまく適応するためには、広く様々な分野の科学研究を押し進めることが重要だと気付かされる。
多くの方にとって、この本が、科学に基づいた安全な社会を築く方法を考える契機になることを願う。
2021年2月11日に日本でレビュー済み
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最悪の想定で出された数値について、想定より小さいといって文句をいうという人の感覚は、私にはとても違和感あります。だから、想定外という言葉がまかり通ってしまう。
本書は、感情的に読むのではなく、当初、著者を含めたの有識者たちが、最悪の場合を想定し、科学的根拠をどのように考えたかを説明しています。
当時の状況を追うためのツールとしてとても有効だと思います。
本書は、感情的に読むのではなく、当初、著者を含めたの有識者たちが、最悪の場合を想定し、科学的根拠をどのように考えたかを説明しています。
当時の状況を追うためのツールとしてとても有効だと思います。
2021年5月16日に日本でレビュー済み
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今回のパンデミックを初期段階から注意深く見てきて言えるのは、政権(官邸)レベルでの科学的なリテラシーの低さ。少数のしつこい人がやっているのかも知れないが、最悪被害想定に粘着しているレビューに一定の評価がつき上位にあるのを見ると、西浦先生もやりきれないだろうな、と同情を禁じ得ない。
2021年2月7日に日本でレビュー済み
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西浦教授と同等の数学の知識がなければ、教授の数理疫学に何の反論もできないはずですが
それを別としても、日本で新型コロナが流行し始めたとき、専門家と厚労省官僚の間で
何が起こっていたか、政治家の意向を忖度した官僚が、専門家のアドバイスをどうゆがめてきたか、
まず本書を読んでから、西浦教授を批判するなら批判すべき。
それを別としても、日本で新型コロナが流行し始めたとき、専門家と厚労省官僚の間で
何が起こっていたか、政治家の意向を忖度した官僚が、専門家のアドバイスをどうゆがめてきたか、
まず本書を読んでから、西浦教授を批判するなら批判すべき。
2021年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラジオでぜひ読んでほしい本だと聴き購入したが全く読みづらくてわけわからない