誰からも好かれたわけじゃない。目的のために必要なことは徹底して実行する。目が覚めたら何時であっても布団から出るとか。
征韓論で、西郷が本気だったらもっと情報を集めていたはずというのに納得した。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥902¥902 税込
ポイント: 9pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥902¥902 税込
ポイント: 9pt
(1%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥50
中古品:
¥50

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
素顔の西郷隆盛 (新潮新書) 新書 – 2018/3/28
磯田 道史
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥902","priceAmount":902.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"902","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"lL8KEGaSDL8v4r7uGyJbitUhtB%2Fp289a%2BQufiulC3SwduZmQoM9ACCfrsNyFdBJeFX60TP3s79OCpAOw7fzav6pdVmGYvSubrBxqf9iCPNFWrOcfP%2Fd9c5Fxm6jIvrGEI9y9vykwldo%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥50","priceAmount":50.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"50","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"lL8KEGaSDL8v4r7uGyJbitUhtB%2Fp289aLa39BpolX4o12eEYsLkEohpRDo1WAewuoQU2OX8VV919O5jDjz1xmrIC8HbT7OmzgaFpraL5zwe%2FY%2BgTWGL4o2jMHZlRXTeibswTPMG5egla9YoV4hqaIEpOCgKOlxBW%2FmZwfkNyc%2FZJX9xNqQbDMn0IeZTkNcUY","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
今から百五十年前、この国のかたちを一変させた西郷隆盛とは、いったい何者か。
薩摩での生い立ちから、悩み多き青春と心中未遂、流謫の南島から幕末の渦中へと舞い
戻り、策謀と戦闘の果てに倒幕を成し遂げ、ついには賊軍として西南戦争で自決するまで
――後代の神格化と英雄視を離れて、「大西郷」の意外な素顔を活写、その人間像と維新史を浮き彫りにする。
(目次)
はじめに
第一部 青春と挫折
伝説の先祖・無敵齋/ 待望の「サラブレッド」誕生/ ややこしいやつ
薩摩流のスパルタ教育/ 『日新公いろは歌』の教え/ 妙園寺武者参りの
因縁で大けが/ 郷中教育でリーダーを育成/ 郡方書役助時代の上司・迫
田太次郎右衛門/ 「武の国」の武士とお百姓/ 学問への異様な傾倒ぶり
改革派として藩政に関心を抱く/ 義絶と詰腹・薩摩青年の倣い/ お由羅
騒動起こる/ 赤松靭負の血染めの襦袢/ 相次ぐ父母の他界/ 最初の結
婚に失敗/ 念願の江戸出府がかなう/ 島津斉彬という名君/ キセルの
音が違ったわけ/ 篤姫の輿入れで鑑識眼を磨く/ 「独立独行の気性あり」
豪傑・藤田東湖の家で酩酊/ 松平春嶽の人材登用力/ 師とも仰いだ英
才・橋本左内/ 陽明学と朱子学の世界観/ 斉彬の急死/ 勤皇僧・月照
との心中未遂事件
第二部 復活と策動
蘇生後の緩慢な自殺/ 革命思想を育んだ島暮らし/ 桜田門外の変、長
州と薩摩の熱気/ 久光を「地ゴロ」呼ばわり/ 再び遠島、沖永良部島
への流罪/ 幕末の風雲、西郷再びの召還/ 長州藩の動きを徹底的に探
索/ 蛤御門の変で初めての戦陣/ 長州征討参謀から日本の顔に/ 「天
下の世話」を理解した糸子夫人/ 高杉晋作との秘密会談説/ 薩長同盟
成立への思惑/ 倒幕の密勅VS大政奉還/ 孝明天皇の死、王政復古のク
ーデター/ 「短刀一本あればことは済み申す」/ 自己保身より死の覚悟
従道の首を銃弾が貫通/ イギリスの恫喝という一策/ 東征軍編成と軍
資金の捻出/ 総督府大参謀として東海道を下る/ 大田垣蓮月が託した
和歌/ 山岡鉄舟との談判に応じる/ 蔵屋敷での勝との事前交渉/ 京
都太政官での深夜の激論/ 江戸城明渡の混乱、相次ぐ脱走/ 彰義
隊との上野戦争を指揮/ 北陸戦線で吉二郎が戦死/ 「ぼんぼんが痛くな
った」/ 奥羽越を平定、そして帰郷
第三部 失意と天命
明治新政府のスタート/ 位階も賞典録も返上したい/ 妻子との束の間の
家庭生活/ 西郷マニフェストの中身/ 「いまだ戦争が足り申さん」
東京暮らしの実相あれこれ/ 政教に始まる道徳国家への夢/ 留守政府と
いう呼称のおかしさ/ 明治天皇の西国巡幸に随行/ 次第に募る失望感
征韓論と遣韓論/ 紛糾する閣議と勅裁/ 瑕ある黄金の玉、瑕なき銀の玉
異色の公家、岩倉の武家不信/ 「脱出す人間虎豹の群」/ 名妓と料理の
証言/ 揮毫の特徴「、」と「・」/ 文字に表れる沈着な性格/ 私学校
暴発に「ちょっしもた! 」/ 政府に尋問の筋これあり/ 朝敵として最後
の突撃
おわりに
薩摩での生い立ちから、悩み多き青春と心中未遂、流謫の南島から幕末の渦中へと舞い
戻り、策謀と戦闘の果てに倒幕を成し遂げ、ついには賊軍として西南戦争で自決するまで
――後代の神格化と英雄視を離れて、「大西郷」の意外な素顔を活写、その人間像と維新史を浮き彫りにする。
(目次)
はじめに
第一部 青春と挫折
伝説の先祖・無敵齋/ 待望の「サラブレッド」誕生/ ややこしいやつ
薩摩流のスパルタ教育/ 『日新公いろは歌』の教え/ 妙園寺武者参りの
因縁で大けが/ 郷中教育でリーダーを育成/ 郡方書役助時代の上司・迫
田太次郎右衛門/ 「武の国」の武士とお百姓/ 学問への異様な傾倒ぶり
改革派として藩政に関心を抱く/ 義絶と詰腹・薩摩青年の倣い/ お由羅
騒動起こる/ 赤松靭負の血染めの襦袢/ 相次ぐ父母の他界/ 最初の結
婚に失敗/ 念願の江戸出府がかなう/ 島津斉彬という名君/ キセルの
音が違ったわけ/ 篤姫の輿入れで鑑識眼を磨く/ 「独立独行の気性あり」
豪傑・藤田東湖の家で酩酊/ 松平春嶽の人材登用力/ 師とも仰いだ英
才・橋本左内/ 陽明学と朱子学の世界観/ 斉彬の急死/ 勤皇僧・月照
との心中未遂事件
第二部 復活と策動
蘇生後の緩慢な自殺/ 革命思想を育んだ島暮らし/ 桜田門外の変、長
州と薩摩の熱気/ 久光を「地ゴロ」呼ばわり/ 再び遠島、沖永良部島
への流罪/ 幕末の風雲、西郷再びの召還/ 長州藩の動きを徹底的に探
索/ 蛤御門の変で初めての戦陣/ 長州征討参謀から日本の顔に/ 「天
下の世話」を理解した糸子夫人/ 高杉晋作との秘密会談説/ 薩長同盟
成立への思惑/ 倒幕の密勅VS大政奉還/ 孝明天皇の死、王政復古のク
ーデター/ 「短刀一本あればことは済み申す」/ 自己保身より死の覚悟
従道の首を銃弾が貫通/ イギリスの恫喝という一策/ 東征軍編成と軍
資金の捻出/ 総督府大参謀として東海道を下る/ 大田垣蓮月が託した
和歌/ 山岡鉄舟との談判に応じる/ 蔵屋敷での勝との事前交渉/ 京
都太政官での深夜の激論/ 江戸城明渡の混乱、相次ぐ脱走/ 彰義
隊との上野戦争を指揮/ 北陸戦線で吉二郎が戦死/ 「ぼんぼんが痛くな
った」/ 奥羽越を平定、そして帰郷
第三部 失意と天命
明治新政府のスタート/ 位階も賞典録も返上したい/ 妻子との束の間の
家庭生活/ 西郷マニフェストの中身/ 「いまだ戦争が足り申さん」
東京暮らしの実相あれこれ/ 政教に始まる道徳国家への夢/ 留守政府と
いう呼称のおかしさ/ 明治天皇の西国巡幸に随行/ 次第に募る失望感
征韓論と遣韓論/ 紛糾する閣議と勅裁/ 瑕ある黄金の玉、瑕なき銀の玉
異色の公家、岩倉の武家不信/ 「脱出す人間虎豹の群」/ 名妓と料理の
証言/ 揮毫の特徴「、」と「・」/ 文字に表れる沈着な性格/ 私学校
暴発に「ちょっしもた! 」/ 政府に尋問の筋これあり/ 朝敵として最後
の突撃
おわりに
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2018/3/28
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104106107600
- ISBN-13978-4106107603
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 素顔の西郷隆盛 (新潮新書)
¥902¥902
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り17点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より
![]() |
![]() |
![]() |
|
---|---|---|---|
武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新― | 日本人の叡智 | 素顔の西郷隆盛 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
598
|
5つ星のうち4.1
116
|
5つ星のうち4.2
347
|
価格 | ¥880¥880 | ¥836¥836 | ¥902¥902 |
【新潮新書】磯田道史 作品 | 初めて発見された詳細な家計簿から浮かび上がる幕末武士の暮らし。江戸時代に対する通念が覆されるばかりか、まったく違った「日本の近代」が見えてくる。 | 幾多の苦難を乗り越えてき先達の言葉は、海のごとく広く深い。そして、心をうるおしてくれる。すばらしい日本人を発見する幸福を体感できる珠玉の名言集。 | 今から百五十年前、この国のかたちを一変させた西郷隆盛とは、いったい何者か。後代の神格化と英雄視を離れて、その人間像と維新史を浮き彫りにする。 |
商品の説明
著者について
磯田道史 1970(昭和45)年岡山市生まれ。歴史家。慶応義塾大学大学院文学
研究科博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新
潮ドキュメント賞受賞)、『天災から日本史を読みなおす』(日本エッセイスト・クラ
ブ賞受賞)、『日本史の内幕』など著書多数。
研究科博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新
潮ドキュメント賞受賞)、『天災から日本史を読みなおす』(日本エッセイスト・クラ
ブ賞受賞)、『日本史の内幕』など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2018/3/28)
- 発売日 : 2018/3/28
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4106107600
- ISBN-13 : 978-4106107603
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 17,734位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 63位新潮新書
- - 510位歴史・地理 (本)
- - 4,830位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大河ドラマの時代考証を担当する歴史学者が、その主役であ
る西郷隆盛の実像に迫ります。
本書の特色は、歴史を語るというよりも、西郷の人物そのも
のを描き出すことにあると言えます。
それは出自から始まりますが、歴史の舞台に上がる前の記述
には、些か懸念されるものがありました。
何せ、諸説ある場合には、最もドラマチックなものを選んだ
とある位ですので、西郷隆盛伝説を補完する為のものかと思
われたからです。
その心配も、西郷が歴史の舞台に登場する辺りからは、情報
量が増えた為か、伝説を離れた、この本独自の西郷隆盛像を
描出することに成功しているので、杞憂に終わります。
その西郷像とは、周囲に染まりやすく、何を仕出かすか判ら
ないという恐怖感を周囲に与え、その才は軍事的でも官僚的
でもなく、諜報網を駆使した革命家であり、政治的とは言っ
ても、駆引きはしない人治主義を体現していて、文明開化の
時代との齟齬が極めて大きい人物となります。
そうなると、西南戦争も一つの必然であったことが、初めて
理解出来ました。
類書には無い、大久保利通との距離感のある筆致も印象的で
した。
る西郷隆盛の実像に迫ります。
本書の特色は、歴史を語るというよりも、西郷の人物そのも
のを描き出すことにあると言えます。
それは出自から始まりますが、歴史の舞台に上がる前の記述
には、些か懸念されるものがありました。
何せ、諸説ある場合には、最もドラマチックなものを選んだ
とある位ですので、西郷隆盛伝説を補完する為のものかと思
われたからです。
その心配も、西郷が歴史の舞台に登場する辺りからは、情報
量が増えた為か、伝説を離れた、この本独自の西郷隆盛像を
描出することに成功しているので、杞憂に終わります。
その西郷像とは、周囲に染まりやすく、何を仕出かすか判ら
ないという恐怖感を周囲に与え、その才は軍事的でも官僚的
でもなく、諜報網を駆使した革命家であり、政治的とは言っ
ても、駆引きはしない人治主義を体現していて、文明開化の
時代との齟齬が極めて大きい人物となります。
そうなると、西南戦争も一つの必然であったことが、初めて
理解出来ました。
類書には無い、大久保利通との距離感のある筆致も印象的で
した。
2024年2月11日に日本でレビュー済み
本書は、西郷隆盛の何たるかを丁寧に考へ抜いて解説してくれてゐる好著であります。私は司馬遼󠄁太郎の「翔ぶが如く」全八巻を読み乍(なが)ら色々と考へた経験がありましたが、今回はその時以上に納得し理解出来たとの感触を得ました。
西郷隆盛は明治維新最大の立役者であり乍ら、部分部分でしか理解、把握されて居らず全体像が見えてゐなくて行動の真意も不明もしくは謎となってゐるのが現実なのではないでせうか。
本書では、倒幕実行の具体的な現場で西郷が如何に政治的役割を果したかを明らかにしてゐる類書にない視点があります。平和裡に幕府的な要素を残しての維新が為される可能性がかなり高かった中で、それを断乎排除する決断を下したのが西郷だった事もよく分かりました。
そして、島津斉彬公から受けた薫陶や自由主義的な平等意識の信念が変革者としての行動に繫がって行っただらう事も理解出来ました。
更には、廃藩置県を始めとした明治三年から六年にかけての新政府の重要施策の推進の大きな貢献者となった事実も記され居り、西郷の偉大さを改めて再認識しました。奄美や沖永良部島に流されたといふ大変な経験がリアリストとして彼を磨き上げたのだらうといふ筆者の考察も納得が行きました。
又、西郷は西洋諸国の道徳的な在り方への強い批判の意識は、「敬天愛人」の言葉に象徴される信頼出来る国づくりを目指しただらう彼の深い精神性が思はれてなりませんでした。
兎に角、本書からは目から鱗のやうな指摘が数多くあってとても深く学ぶ事が出来ました。
西郷隆盛は明治維新最大の立役者であり乍ら、部分部分でしか理解、把握されて居らず全体像が見えてゐなくて行動の真意も不明もしくは謎となってゐるのが現実なのではないでせうか。
本書では、倒幕実行の具体的な現場で西郷が如何に政治的役割を果したかを明らかにしてゐる類書にない視点があります。平和裡に幕府的な要素を残しての維新が為される可能性がかなり高かった中で、それを断乎排除する決断を下したのが西郷だった事もよく分かりました。
そして、島津斉彬公から受けた薫陶や自由主義的な平等意識の信念が変革者としての行動に繫がって行っただらう事も理解出来ました。
更には、廃藩置県を始めとした明治三年から六年にかけての新政府の重要施策の推進の大きな貢献者となった事実も記され居り、西郷の偉大さを改めて再認識しました。奄美や沖永良部島に流されたといふ大変な経験がリアリストとして彼を磨き上げたのだらうといふ筆者の考察も納得が行きました。
又、西郷は西洋諸国の道徳的な在り方への強い批判の意識は、「敬天愛人」の言葉に象徴される信頼出来る国づくりを目指しただらう彼の深い精神性が思はれてなりませんでした。
兎に角、本書からは目から鱗のやうな指摘が数多くあってとても深く学ぶ事が出来ました。
2021年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人へのプレゼントのため、私は内容がわかりません。
一章が短めで時間がない時は、区切りがつきやすいと言ってました。まだ、途中なので感想は聞いておりませんので星は3つにしました。
一章が短めで時間がない時は、区切りがつきやすいと言ってました。まだ、途中なので感想は聞いておりませんので星は3つにしました。
2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は以下のように述べる。
斉彬の急死による厳しい尊攘派への追及の中、
失意の西郷は鹿児島の錦江湾で心中未遂を起こす。
相手は尊皇僧・月照。年は西郷より15歳上。
月照は西郷に対してこう話したともいわれる。
「あなたは仏の教えには浅いけれども。よく仏の理に従って行動している。
何を知らなくとも自然に仏の教えを行うことができるというのは、
生まれつき仏の心を持っているのでしょう。」
もともと西郷は、目の前にいるものなら、なんでもすべて、それに心が憑依してしまうところがある。
たとえば犬と一緒にいて、犬がウナギを食べたいそぶりを見せると、自分も大好物なのに上げてしまう。
西南戦争での私学校や桐野利秋らの蹶起に対しても、
最初はやる気がないのに、じっと考えているうちに、
このままでは桐野たちが死んでしまうと思い、自分も憑依してしまう。
自他の区別がない、他人と境目がないばかりか、
犬と自分の区別さえもないところがあった。
だから、一緒にいるとやがて餅みたいに共感で膨れ上がり、一体化してしまう。
自分と他者を峻別するのが西洋人とするなら、
それとは違う日本的な心性を突き詰めたのが西郷であり、
だからこそ時代を超えた人気があるのだと思う。
西郷が命知らずになったのは、月照との入水事件が原因である。
本来ならこの入水で死んでいたはずで、
国事に奔走して命は捨てるべきである、
月照に嘘をついてしまった、
そういう思いがあったからであろう。
生涯をいわば、
自殺モラトリアムと言っていい心理状態で生き続けた西郷は、
これで説明できるように思う。
いわば、西南戦争まで非常に緩やかに進んでいく「緩慢な自殺」である。
入水事件の後、幕府から捕方がやってくる。
薩摩藩側は西郷は溺死した、月照の遺体を見せてもいい、と説明するが、
「死没の上は見分に及ばず」と言って捕方は引き上げていく。
ただ、死んだはずの西郷を鹿児島に置いておくとばれるので、
隠すために砂糖船に乗せて、菊池源吾という変名を使って、奄美大島に流すことにした。
著者は、西郷の維新革命思想を育んだ大きな要因は、この島暮らしにあると見ている。
もともと西郷は、ある種の人間の平等主義を思想の核として持っている人である。
その背景には、もともと薩摩の郷中教育なり『日新公いろは歌』を通して、
人間の良い悪いは身分ではなく心の良し悪しで決まるのだということを繰り返し教え込まれている。
それに加えて、彼自身がそういう平等思想に敏感に反応する資質があった。
本土から島に行くと、風俗習慣が全く違う。
例えば普通の民は真鍮や鉄の笄(こうがい)を挿していて、村長だけが銀の笄を挿している。
女子には入れ墨の習慣が残っているなど、縄文時代のような風習があった。
そして何より驚いたのが、ヒザという制度だった。
ヒザとは要するに当時の奴隷のことで、金持ちの家にはあまたの奴婢がいた。
ヒザとは膝元で育てた下にいる者という蔑称で、一生涯主家の下で使われ、
雇用契約の自由がない。
つまり家の財産であり、ヒザが生んだ子供は家の持ち物になるなど、
完全に従属しているわけである。
西郷はヒザの解放を進めていき、ついには普通の雇い人にしたという。
西郷がやった最初の社会改革は島の奴隷を解放したことで、
島の人々は長くそのことを語り合い、西郷の徳を慕っていたそうである。
西郷の「征韓論」を、著者は、「遣韓論」とする。
当時の朝鮮の一般民衆の暮らしは、日本と比べても非常に悲惨なものであった。
遣韓論者の西郷の主張は、
「韓国は現在日本との国交を拒否して、西洋化した日本などと付き合う気はないと言っている。
自分が韓国にお使いをして、韓国で実力を持っている大院君と合って話をつけてくる」
ということだった。
日韓の国交を開いて南下するロシアの脅威に共同で対処してもらわないと困る、
それを言いに行こうということだった。
西郷にとって朝鮮問題とは実際にはロシア問題であり、
実際ロシアは南下どころか朝鮮の宮廷に手を伸ばして大変なことになっている。
朝鮮征伐を望んでいなかったことは確かであるが、もし征韓という事態になっても仕方がないだろう、
という未必の故意はあったのかもしれない。
つまり、従来の見方を全否定して、西郷は征韓論者ではなかったと言い切るのではなくて、
できればそうならないほうがいいが、
自分が殺された上でそうなるなら致し方ない、という考えだったと見たほうがよいだろう。
・・・以上、著書の気になったところから概略を抜粋。
イザヤベンダサン氏がかつて「日本人と中国人」で述べたように、
西郷にとっての征韓論は、
朝鮮への、革命の輸出だった、
と解釈すると私には理解しやすい。
西郷は諜報戦もうまく、戦争上手で、
しかも全日本人の心を未だにつかむほど純粋で大きな人望を持つ型破りな男。
彼がいなければ、維新は、少なくとも史実のようには運ばなかったように思えるし、
一方、
彼のような男がいつまでも日本のトップにいて思うように政策を進めていたとしたら、
やはり日本はどうなったかわからない、という危うさも感じる。
そこは維新の元勲たち、大久保なりが、
言い方は悪いが、
西郷というまたとない逸材を「利用」し、
突貫工事の日本近代化を成し遂げるという、
「役割分担」がうまく機能した、
と思いたい。
斉彬の急死による厳しい尊攘派への追及の中、
失意の西郷は鹿児島の錦江湾で心中未遂を起こす。
相手は尊皇僧・月照。年は西郷より15歳上。
月照は西郷に対してこう話したともいわれる。
「あなたは仏の教えには浅いけれども。よく仏の理に従って行動している。
何を知らなくとも自然に仏の教えを行うことができるというのは、
生まれつき仏の心を持っているのでしょう。」
もともと西郷は、目の前にいるものなら、なんでもすべて、それに心が憑依してしまうところがある。
たとえば犬と一緒にいて、犬がウナギを食べたいそぶりを見せると、自分も大好物なのに上げてしまう。
西南戦争での私学校や桐野利秋らの蹶起に対しても、
最初はやる気がないのに、じっと考えているうちに、
このままでは桐野たちが死んでしまうと思い、自分も憑依してしまう。
自他の区別がない、他人と境目がないばかりか、
犬と自分の区別さえもないところがあった。
だから、一緒にいるとやがて餅みたいに共感で膨れ上がり、一体化してしまう。
自分と他者を峻別するのが西洋人とするなら、
それとは違う日本的な心性を突き詰めたのが西郷であり、
だからこそ時代を超えた人気があるのだと思う。
西郷が命知らずになったのは、月照との入水事件が原因である。
本来ならこの入水で死んでいたはずで、
国事に奔走して命は捨てるべきである、
月照に嘘をついてしまった、
そういう思いがあったからであろう。
生涯をいわば、
自殺モラトリアムと言っていい心理状態で生き続けた西郷は、
これで説明できるように思う。
いわば、西南戦争まで非常に緩やかに進んでいく「緩慢な自殺」である。
入水事件の後、幕府から捕方がやってくる。
薩摩藩側は西郷は溺死した、月照の遺体を見せてもいい、と説明するが、
「死没の上は見分に及ばず」と言って捕方は引き上げていく。
ただ、死んだはずの西郷を鹿児島に置いておくとばれるので、
隠すために砂糖船に乗せて、菊池源吾という変名を使って、奄美大島に流すことにした。
著者は、西郷の維新革命思想を育んだ大きな要因は、この島暮らしにあると見ている。
もともと西郷は、ある種の人間の平等主義を思想の核として持っている人である。
その背景には、もともと薩摩の郷中教育なり『日新公いろは歌』を通して、
人間の良い悪いは身分ではなく心の良し悪しで決まるのだということを繰り返し教え込まれている。
それに加えて、彼自身がそういう平等思想に敏感に反応する資質があった。
本土から島に行くと、風俗習慣が全く違う。
例えば普通の民は真鍮や鉄の笄(こうがい)を挿していて、村長だけが銀の笄を挿している。
女子には入れ墨の習慣が残っているなど、縄文時代のような風習があった。
そして何より驚いたのが、ヒザという制度だった。
ヒザとは要するに当時の奴隷のことで、金持ちの家にはあまたの奴婢がいた。
ヒザとは膝元で育てた下にいる者という蔑称で、一生涯主家の下で使われ、
雇用契約の自由がない。
つまり家の財産であり、ヒザが生んだ子供は家の持ち物になるなど、
完全に従属しているわけである。
西郷はヒザの解放を進めていき、ついには普通の雇い人にしたという。
西郷がやった最初の社会改革は島の奴隷を解放したことで、
島の人々は長くそのことを語り合い、西郷の徳を慕っていたそうである。
西郷の「征韓論」を、著者は、「遣韓論」とする。
当時の朝鮮の一般民衆の暮らしは、日本と比べても非常に悲惨なものであった。
遣韓論者の西郷の主張は、
「韓国は現在日本との国交を拒否して、西洋化した日本などと付き合う気はないと言っている。
自分が韓国にお使いをして、韓国で実力を持っている大院君と合って話をつけてくる」
ということだった。
日韓の国交を開いて南下するロシアの脅威に共同で対処してもらわないと困る、
それを言いに行こうということだった。
西郷にとって朝鮮問題とは実際にはロシア問題であり、
実際ロシアは南下どころか朝鮮の宮廷に手を伸ばして大変なことになっている。
朝鮮征伐を望んでいなかったことは確かであるが、もし征韓という事態になっても仕方がないだろう、
という未必の故意はあったのかもしれない。
つまり、従来の見方を全否定して、西郷は征韓論者ではなかったと言い切るのではなくて、
できればそうならないほうがいいが、
自分が殺された上でそうなるなら致し方ない、という考えだったと見たほうがよいだろう。
・・・以上、著書の気になったところから概略を抜粋。
イザヤベンダサン氏がかつて「日本人と中国人」で述べたように、
西郷にとっての征韓論は、
朝鮮への、革命の輸出だった、
と解釈すると私には理解しやすい。
西郷は諜報戦もうまく、戦争上手で、
しかも全日本人の心を未だにつかむほど純粋で大きな人望を持つ型破りな男。
彼がいなければ、維新は、少なくとも史実のようには運ばなかったように思えるし、
一方、
彼のような男がいつまでも日本のトップにいて思うように政策を進めていたとしたら、
やはり日本はどうなったかわからない、という危うさも感じる。
そこは維新の元勲たち、大久保なりが、
言い方は悪いが、
西郷というまたとない逸材を「利用」し、
突貫工事の日本近代化を成し遂げるという、
「役割分担」がうまく機能した、
と思いたい。
2020年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偉大な西郷さんのことはあまりよく知らなかったので、この本で西郷隆盛の活躍を改めて知りました。