更科功さんによる生物(人)の進化論です。
難しい進化の過程がわかりやすく解説されていて、非常に面白く読ませてもらいました!!
40億年前に生命が誕生しましたが、常に一定のスピードで進化したわけではありません。
ヒトは、過去に起きたたくさんの奇跡が積み重なって生まれた生物です。
この奇跡とは、「進化によって起きる偶然と必然」のことで、平たく言うと、「進化」ということになります。
本書では、「細胞膜」、「口」、「骨」、「眼」、「肺」、「脚」、「羽」、「脳」、など進化におけるメルクマールになったことを解説し、
進化の過程を解りやすく解説しています。また、進化の過程で忘れることのできないのは、「「カンブリア紀」ですが、
この第二期~第三期(約5億299万年前~5億400万年前の約1500万年の間)に、
今日見られるほとんどの生物の体制が、出来たと考えられています。
この時期に発生した三葉虫は、初めて眼を獲得し、その眼を使って捕食したため、
それに対応するため、眼と硬組織を持った生物が、 生き残り進化したというのです。
また、脳ですが、脳という組織は、非常にエネルギーを消費しますから、
石器を使い肉を食べ、エネルギーが十分に取れるようになって大きくなったようです。
そして、知能の新保が、猿とヒトを分けることになります。
お話は、DNA,RNA,さらには、人工の生命は作ることが出来るか、と続きます。
そして、更科氏は、人類はこの先も進化し続けると結論しています。
私たちの未来の姿は、どうなっているのでしょうか?本書は、私たちの知的好奇心を非常に掻き立てさせてくれます!!

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爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書) 新書 – 2016/9/15
更科 功
(著)
眼の発明、骨の誕生、顎の獲得、脳の巨大化…
奇跡的に起きた進化史上の「大事件」が、やがてヒトを作り上げた。
進化論の常識を打ち砕く最新生物学講座!
生命誕生から40億年。変化は常に一定ではなく、爆発的な進歩を遂げる奇跡的な瞬間が存在した。
眼の誕生、骨の発明、顎の獲得、脚の転換、脳の巨大化……。
数多のターニングポイントを経て、ゾウリムシのような生物は、やがてヒトへと進化を遂げた。
私たちの身体に残る「進化の跡」を探りながら、従来の進化論を次々と覆す、目からウロコの最新生物学講座!
目次
第一章「膜」 生物と無生物のあいだに何があるのか
第二章「口」 よく噛むことはいいことか
第三章「骨」 爆発的進化はなぜ起きたのか
第四章「眼」 眼がなくても物は見えるのか
第五章「肺」 酸素をどう手に入れるか
第六章「脚」 魚の脚は何をするのか
第七章「羽」 恐竜は空を飛べたのか
第八章「脳」 脳がヒトを作ったのか
第九章「性」 男は何の役に立つのか
第十章「命」 生命は物質から作れるか
奇跡的に起きた進化史上の「大事件」が、やがてヒトを作り上げた。
進化論の常識を打ち砕く最新生物学講座!
生命誕生から40億年。変化は常に一定ではなく、爆発的な進歩を遂げる奇跡的な瞬間が存在した。
眼の誕生、骨の発明、顎の獲得、脚の転換、脳の巨大化……。
数多のターニングポイントを経て、ゾウリムシのような生物は、やがてヒトへと進化を遂げた。
私たちの身体に残る「進化の跡」を探りながら、従来の進化論を次々と覆す、目からウロコの最新生物学講座!
目次
第一章「膜」 生物と無生物のあいだに何があるのか
第二章「口」 よく噛むことはいいことか
第三章「骨」 爆発的進化はなぜ起きたのか
第四章「眼」 眼がなくても物は見えるのか
第五章「肺」 酸素をどう手に入れるか
第六章「脚」 魚の脚は何をするのか
第七章「羽」 恐竜は空を飛べたのか
第八章「脳」 脳がヒトを作ったのか
第九章「性」 男は何の役に立つのか
第十章「命」 生命は物質から作れるか
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/9/15
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-10410610685X
- ISBN-13978-4106106859
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/9/15)
- 発売日 : 2016/9/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 410610685X
- ISBN-13 : 978-4106106859
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 396,784位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 877位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年9月23日に日本でレビュー済み
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2020年12月14日に日本でレビュー済み
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著者の意見のほとんどはうなずけるが、一つだけ、ウイルスの扱いについては疑問である(福岡「生物と無生物のあいだ」等も同様)。ウイルスは無生物としているが、ウイルスも生きようとする明確な方向性を持つ(少なくともそのようにように見える)以上生命の一種であると考えるのが妥当と私は思っている。そもそも生命がどこから来てどこへ行くのかわからないのにその定義付けが可能だろうか(宇宙の定義も同様)。
2020年3月20日に日本でレビュー済み
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残念ながら、普通ですね。
福岡伸一「生物と無生物のあいだ」や
田中修「ふしぎの植物学」には、
及ばないです。
なお、初学者向けならば、「説明のための」絵や写真を増やすべきだと思います。
福岡伸一「生物と無生物のあいだ」や
田中修「ふしぎの植物学」には、
及ばないです。
なお、初学者向けならば、「説明のための」絵や写真を増やすべきだと思います。
2016年9月19日に日本でレビュー済み
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生物進化のキーポイントを、極めて簡潔に、明解に、列挙して
行きます。
各章(といっても皆短い)毎に取り上げるのは、膜、顎、骨格、
眼、酸素、肢、飛行、脳、性、生命です。
この中に、ウィルスの位置付け、噛む力が弱いから脳が大きく
なった、カンブリア紀に突然増えた骨格の多様性、眼で見るの
が一番いい、うきぶくろは肺から進化した、肢は水中で進化し
た、飛行する生物は滑空する生物の一部、肉食により大きな脳
を維持できるようになった、ウィルスの進化速度への対抗とし
ての性、RNAが先かタンパク質が先か、等々が盛り込まれ、知
的刺激に満ちた重要事項のオンパレードとなっています。
それらがコンパクトに纏まっていて、判り易いと来れば、オス
スメ本となるのは、当然の帰結です。
行きます。
各章(といっても皆短い)毎に取り上げるのは、膜、顎、骨格、
眼、酸素、肢、飛行、脳、性、生命です。
この中に、ウィルスの位置付け、噛む力が弱いから脳が大きく
なった、カンブリア紀に突然増えた骨格の多様性、眼で見るの
が一番いい、うきぶくろは肺から進化した、肢は水中で進化し
た、飛行する生物は滑空する生物の一部、肉食により大きな脳
を維持できるようになった、ウィルスの進化速度への対抗とし
ての性、RNAが先かタンパク質が先か、等々が盛り込まれ、知
的刺激に満ちた重要事項のオンパレードとなっています。
それらがコンパクトに纏まっていて、判り易いと来れば、オス
スメ本となるのは、当然の帰結です。
2020年8月31日に日本でレビュー済み
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この著者の本、読破中。ありがとうございました。
2019年9月29日に日本でレビュー済み
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事実検証的でわかり易い本ですが、科学的な手法では疑問には答えていません。
でも、事実検証すると、過去の進化とは、納得させられる本。
でも、事実検証すると、過去の進化とは、納得させられる本。
2017年1月4日に日本でレビュー済み
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悪い意味ではなく初級者向けの本です。例え話の多い平易な説明で、広い範囲のテーマに対して平易に結論を述べて行きます。
その分奥行は深くなく、なぜそうなるのかの疑問、精密なデータ、分析過程にはあまり答えてくれません。
でもそういう狙いの本なんだと思います。そこを理解して購入すればサクサクと楽しく読めるのではないでしょうか。
その分奥行は深くなく、なぜそうなるのかの疑問、精密なデータ、分析過程にはあまり答えてくれません。
でもそういう狙いの本なんだと思います。そこを理解して購入すればサクサクと楽しく読めるのではないでしょうか。
2020年5月3日に日本でレビュー済み
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体の色々な部分について、その発達の歴史が述べられていて、その内容は新鮮だった。ダーウィンについての説明などは一切なく、独自の進化論が展開されており、一気に読んでしまった。最初は、生物と言うのは無生物と何が違うのかと言う説明から始まっている。今、世界中を震えさせているウィルスが生命の基であるが自分だけでは自分と同じものを複製できず、生物と無生物の間に存在するものであることから話は始まり、自分で自分を複製できる細胞から生物になるところから話が始まり、動物の特徴は外から栄養分を取り込める口があることに始まるという説明に続いて、骨、眼と動物を構成する各機関の発達の様子が説明される。特に、眼が出来ることで動物は爆発的な増加を果たすとともに他の動物を食べることが行われるようになったことが述べられる。その後、肺、脚、羽、脳などの説明があり、性と命についての説明の後、RNAについてで解説で終わる。独特の進化論である。これまで、色々な進化論の説明書はあったように思うが、この書のように体を構成する各臓器について、その発達の歴史から、動物の進化が説明されていくということに新鮮さが感じられた。