ウリツカヤの本はいままでずっと避けてきた、なんとなく。
「ソーネチカ」が話題になったときも、読む気にならなかった。
それなのに、年末に「緑の天幕」の新聞広告に目をとめてしまった、なんとなく。
4180円? 高いなあ、と。
ためしにネットで調べると、本の長さ720ページとある。
もしや、これは、かなりのお買い得本では。
ロシア語テキストを検索して、プロローグの部分を読んでみた。
なにこれ、おもしろい、おもしろすぎる、買わなくちゃ!!!
プロローグに登場するのは、タマーラ、ガーリャ、オーリャの三人の少女たち。
スターリンの死がラジオで伝えられた朝の、三人の少女たちそれぞれの家庭風景が短く語られているだけ。
この本ではわずか4ページ。
そこから700ページの壮大な物語がどんなふうに展開していくのか、
三人の少女たちは、物語の中心となる少年たち、イリヤ、ミーハ、サーニャと
いつどんなふうに出会うのか、それとも出会わないのか。
物語は時系列ではなく、行ったりもどったりしながら進んでいく。
大勢の登場人物(いったい全部で何人いるのだろう)が、
ジグソーパズルのピースのように、一枚の大きな絵を組みあげる。
見事である。
読み終えたあとの達成感がこれまたすごい。
近いうちに読み直してみるつもり。
こんどはゆっくりと、いろいろ考えながら。
そして、訳者の前田和泉さんに深く感謝しながら。
つぎは「通訳ダニエル・シュタイン」。
わたしのなかでの「ウリツカヤ・ブーム」のはじまり。
ちょっと遅い……けどね。
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緑の天幕 (新潮クレスト・ブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2021/12/22
リュドミラ・ウリツカヤ
(著)
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ソ連とは一体何だったのか? ロシアを代表する人気作家の大河小説、ついに完訳! いつも文学だけが拠りどころだった――。スターリンが死んだ一九五〇年代初めに出会い、ソ連崩壊までの激動の時代を駆け抜けた三人の幼なじみを描く群像劇。近年ではノーベル文学賞候補にも目される女性作家が、名もなき人々の成長のドラマを描き、強大なシステムに飲み込まれることに抗する精神を謳いあげた新たな代表作。
- 本の長さ720ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2021/12/22
- 寸法13.4 x 4 x 19.2 cm
- ISBN-10410590177X
- ISBN-13978-4105901776
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ソーネチカ | 女が嘘をつくとき | 美しいども | 子供時代 | 陽気なお葬式 | 緑の天幕 | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥1,760¥1,760 | ¥1,980¥1,980 | ¥2,090¥2,090 | ¥1,980¥1,980 | ¥1,980¥1,980 | ¥4,180¥4,180 |
【新潮クレスト・ブックス】リュドミラ・ウリツカヤ 作品 | 本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカ。最愛の夫の秘密を知って彼女は……。神の恩寵に包まれた女性の、静謐な一生。あたたかく深く、幸福な感動を残す愛の物語。 | 彼女が語った波瀾万丈の生いたちが、全くの嘘だったとしたら!もう一人の自分の物語を生きる女たちの、面白く哀しく、ときに微笑ましい人生。六篇の連作短篇集。 | 短篇小説はこんなにも自由だ!ミランダ・ジュライ、ラヒリ、イングランダーのフランク・オコナー国際短篇賞受賞の3冊を含む 11 冊から厳選。創刊 15 周年特別企画。 | 中庭のあるアパートに住む子供たちが出会った奇跡。「キャベツの奇跡」「つぶやきおじいさん」「折り紙の勝利」等、祝福されたかけがえのない時に心打たれる六篇。 | 自分の死が受け入れられ皆が愛で満たされるように、何が出来るだろう。亡命ロシア人画家アーリクの最期の贈り物とは。不思議な祝祭感と幸福感に包まれる中編小説。 | いつも文学だけが拠りどころだった――。スターリンが死んだ一九五〇年代初めに出会い、ソ連崩壊までの激動の時代を駆け抜けた三人の幼なじみを描く群像劇。近年ではノーベル文学賞候補にも目される女性作家が、名もなき人々の成長のドラマを描き、強大なシステムに飲み込まれることに抗する精神を謳いあげた新たな代表作。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2021/12/22)
- 発売日 : 2021/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 720ページ
- ISBN-10 : 410590177X
- ISBN-13 : 978-4105901776
- 寸法 : 13.4 x 4 x 19.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 390,557位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 312位ロシア・ソビエト文学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年3月12日に日本でレビュー済み
ロシアがウクライナに侵攻した、2022年2月24日に読み始めました。
特に意図はなく、たまたま、ロシアのウクライナ侵攻のニュースを耳にしたときにこの本が目についたからです。
物語はスターリンが死去した時から始まり、ソ連崩壊直後まで綴られています。
様々な著名人の名前が上がり、時に登場人物として現れますが、彼らは主役ではありません。
むしろ、時代を読者に意識させるためだけの脇役です。
主役は市井の人々です。
彼らの人生、生活、心情を丹念に描写することで、ソビエト連邦というかつて存在した世界最大の抑圧国家において民衆はどのように生き延びてきたのかということが浮かび上がります。
それぞれの章は時代も前後しますし主役となる人物も違ったりして、追うのに苦労しますが、縦横無尽に章を配置することで、かえって物語としての一体性が感じられる構成となっています。
今、ウクライナを侵攻するロシアでは反戦デモも抑圧されていると聞きます。
この物語を読みながら、果たして、今のロシアの人たちもこのような気持ちでいるのだろうとか思いを馳せずにはいられませんでした。
大きな物語ではありません。
しかし、小さな物語が集まって重厚な構成をなし、結果として、ソビエト連邦下の民衆の生活を描く大河小説になっています。
深い味わい、読後感が残ります。
特に意図はなく、たまたま、ロシアのウクライナ侵攻のニュースを耳にしたときにこの本が目についたからです。
物語はスターリンが死去した時から始まり、ソ連崩壊直後まで綴られています。
様々な著名人の名前が上がり、時に登場人物として現れますが、彼らは主役ではありません。
むしろ、時代を読者に意識させるためだけの脇役です。
主役は市井の人々です。
彼らの人生、生活、心情を丹念に描写することで、ソビエト連邦というかつて存在した世界最大の抑圧国家において民衆はどのように生き延びてきたのかということが浮かび上がります。
それぞれの章は時代も前後しますし主役となる人物も違ったりして、追うのに苦労しますが、縦横無尽に章を配置することで、かえって物語としての一体性が感じられる構成となっています。
今、ウクライナを侵攻するロシアでは反戦デモも抑圧されていると聞きます。
この物語を読みながら、果たして、今のロシアの人たちもこのような気持ちでいるのだろうとか思いを馳せずにはいられませんでした。
大きな物語ではありません。
しかし、小さな物語が集まって重厚な構成をなし、結果として、ソビエト連邦下の民衆の生活を描く大河小説になっています。
深い味わい、読後感が残ります。
2023年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初ウリツカヤの人はソーネチカか、クコツキイの症例を読もう 本作はロシア文学愛好家用
とにかく登場人物が多い、話が多岐に渡る 関連するイベントだらけなので、ある程度は一気に読まないと全体が分からなくなる 短編の組み合わせのような構造だけどやはり一個の超長編である 文章は静謐でストイックで牧歌的で昭和でモスクワといった感じ この本を買う人はそれなりのロシア文学マニアだろう、それ以外の人には薦めない
とにかく登場人物が多い、話が多岐に渡る 関連するイベントだらけなので、ある程度は一気に読まないと全体が分からなくなる 短編の組み合わせのような構造だけどやはり一個の超長編である 文章は静謐でストイックで牧歌的で昭和でモスクワといった感じ この本を買う人はそれなりのロシア文学マニアだろう、それ以外の人には薦めない
2022年6月9日に日本でレビュー済み
ラーゲリ、密告、流刑、暗殺、恐怖、ソ連にはこういう言葉がつきものなことを知らなかったわけではない。しかしソ連時代、若者や市井の人々の身に何が起こったか、何をしたのか、どのようにして運命の歯車が狂って行ったかを700ページを超えて描き出したこの大作はやはり衝撃だった。訳者あとがきに作者のことばとして、「ソ連当局が新たな共同体と〈ソヴィエト的人民〉を作り出した・・・〈ソヴィエト的人民〉とは従順かつ臆病、尊厳に欠け、怠惰で好奇心がない」とあるが、私にはロシア帝国から共産主義ソ連へそしてソ連の崩壊とロシアの誕生と変わってきてもこの国はずっと同じではないのかという思いが強い。なぜロシア国民はウクライナ侵攻の自国にノーと言えないのかという歯がゆい気持ちが、〈ソヴィエト的人民〉の特徴のいくつかによって、妙に納得させられてしまうのだ。〈ソヴィエト的人民〉の国から脱皮できずにいるうちに国家に逆らうことはどんな小さな抵抗も危険で、それは「できない」共同体を作ってしまったのではなかったか。
だが、翻ってこの日本を考える時、同じ道を歩み始めていることを考えずにはいられない。国家権力、そしてそれ以上に世間自身によって自由な言論や行動が封じられる傾向がじわじわと強まっている。ラーゲリや密告は他国のことだと思っている間にこの国もまた〈ソヴィエト的人民〉の共同体にになっていくのではないか。そうなったときはもう遅いのだ。
だが、翻ってこの日本を考える時、同じ道を歩み始めていることを考えずにはいられない。国家権力、そしてそれ以上に世間自身によって自由な言論や行動が封じられる傾向がじわじわと強まっている。ラーゲリや密告は他国のことだと思っている間にこの国もまた〈ソヴィエト的人民〉の共同体にになっていくのではないか。そうなったときはもう遅いのだ。
2022年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スターリンの死の前後から旧ソ連体制の末期までの時代を生きた人々を描く大河的小説である。
「大河的」というのは大河のような太い物語の筋があるわけではなく、3人の感受性豊かな少年のそれぞれの成長とその周囲の人々の物語をオムニバス風に紡ぎ合わせ、旧ソ連社会を大きな絵のように描き出す小説だからである。
主人公の3人の少年、ミーハ、イリヤ、サーニャは詩や音楽などの芸術分野で結びつき成長していくが、自由への愛や少年らしい正義感が旧ソ連の思想統制と衝突し、仕事を奪われ、恋愛、結婚生活まで暗い影を落としていく。ラーゲリ(強制収容所)に送られる苛酷な運命やKGBの密告者に仕立て上げられる屈辱さえ、他人事ではない社会なのである。
著者自身がこの時代を生きた証人であるだけに、描かれた旧ソ連時代の恐怖が生々しく実感される。「革命後の何世代かは、年少期に恐怖を植えつけられている」というシェンゲリ先生の言葉も印象的だが(スターリン時代の犠牲者は800万とも1000万とも言われる)、イリヤの次の言葉は著者自身の感慨でもあろう。
「もしかすると、美や真実や、あるいはそれ以外の素晴らしくてつまらない何かが世界を救ってくれたとしても、やはり恐怖は何よりも強く、恐怖が全てを──美の萌芽や、素晴らしきもの、賢明なるもの、永遠なるもの全ての芽生えを──滅ぼしてしまうのかもしれない……。」
とはいえ、人格崩壊の危機に至ったサーニャがバッハの平均律クラヴィーア曲集で復活したエピソードや、ソ連を出国して音楽理論家として生き延びたエピローグは、美や芸術が苛酷な社会と運命から人間を救済する希望を示している。
本書のような体制告発的な小説はソ連崩壊後だからこそ書けたのであろうが、プーチン体制下のロシアでは言論の規制が強まっており、旧ソ連をナチスと同列視する言論は処罰される。ウクライナ侵攻後はあたかも旧ソ連のような言論弾圧と密告社会が復活しつつある。著者自身もウクライナ侵攻を批判してロシアを出国したと聞くが、トルコやカザフ等に避難したロシア国民は380万人に及ぶとも報道されている。本書に描かれた恐怖は決して過去のものではない。
なお、本書には多数の人物が登場することに加え、人物が姓で書かれたり名で書かれたり、あるいはロシア特有の愛称で表記されたりするので、注意しないと誰のことかわからなくなってしまう。読者のために、人名一覧や人物関係図を作成して最初に掲載してもらいたいと思う。
「大河的」というのは大河のような太い物語の筋があるわけではなく、3人の感受性豊かな少年のそれぞれの成長とその周囲の人々の物語をオムニバス風に紡ぎ合わせ、旧ソ連社会を大きな絵のように描き出す小説だからである。
主人公の3人の少年、ミーハ、イリヤ、サーニャは詩や音楽などの芸術分野で結びつき成長していくが、自由への愛や少年らしい正義感が旧ソ連の思想統制と衝突し、仕事を奪われ、恋愛、結婚生活まで暗い影を落としていく。ラーゲリ(強制収容所)に送られる苛酷な運命やKGBの密告者に仕立て上げられる屈辱さえ、他人事ではない社会なのである。
著者自身がこの時代を生きた証人であるだけに、描かれた旧ソ連時代の恐怖が生々しく実感される。「革命後の何世代かは、年少期に恐怖を植えつけられている」というシェンゲリ先生の言葉も印象的だが(スターリン時代の犠牲者は800万とも1000万とも言われる)、イリヤの次の言葉は著者自身の感慨でもあろう。
「もしかすると、美や真実や、あるいはそれ以外の素晴らしくてつまらない何かが世界を救ってくれたとしても、やはり恐怖は何よりも強く、恐怖が全てを──美の萌芽や、素晴らしきもの、賢明なるもの、永遠なるもの全ての芽生えを──滅ぼしてしまうのかもしれない……。」
とはいえ、人格崩壊の危機に至ったサーニャがバッハの平均律クラヴィーア曲集で復活したエピソードや、ソ連を出国して音楽理論家として生き延びたエピローグは、美や芸術が苛酷な社会と運命から人間を救済する希望を示している。
本書のような体制告発的な小説はソ連崩壊後だからこそ書けたのであろうが、プーチン体制下のロシアでは言論の規制が強まっており、旧ソ連をナチスと同列視する言論は処罰される。ウクライナ侵攻後はあたかも旧ソ連のような言論弾圧と密告社会が復活しつつある。著者自身もウクライナ侵攻を批判してロシアを出国したと聞くが、トルコやカザフ等に避難したロシア国民は380万人に及ぶとも報道されている。本書に描かれた恐怖は決して過去のものではない。
なお、本書には多数の人物が登場することに加え、人物が姓で書かれたり名で書かれたり、あるいはロシア特有の愛称で表記されたりするので、注意しないと誰のことかわからなくなってしまう。読者のために、人名一覧や人物関係図を作成して最初に掲載してもらいたいと思う。
2022年10月21日に日本でレビュー済み
私の友人のロシア人(50代)は本書に批判的でしたが(やはりご当地の人間にはいろいろ言いたいこともあるのでしょう)、私にはツボにはまり、一気読みしてしまいました。
基本的に読みやすい文章です。ただ令和の今ではやむを得ないことですが、少し昔の内容に「准教授」「ジョージア・ワイン」といった訳語がやや引っ掛かります。とはいえ「助教授(現在の准教授に相当)」もセンスないしなぁ。。
内容とは関係ありませんが、カバーを取ると「和文無し!キリル文字!」の表紙・背表紙に驚かされます。図書館泣かせですね!
このデザイン、センスは良いのですが、キリル文字の本の背表紙はほぼ「書き上げ(本の底部からタイトルが始まる)」なので、どうせならその辺もロシア感を出して欲しかったです。
基本的に読みやすい文章です。ただ令和の今ではやむを得ないことですが、少し昔の内容に「准教授」「ジョージア・ワイン」といった訳語がやや引っ掛かります。とはいえ「助教授(現在の准教授に相当)」もセンスないしなぁ。。
内容とは関係ありませんが、カバーを取ると「和文無し!キリル文字!」の表紙・背表紙に驚かされます。図書館泣かせですね!
このデザイン、センスは良いのですが、キリル文字の本の背表紙はほぼ「書き上げ(本の底部からタイトルが始まる)」なので、どうせならその辺もロシア感を出して欲しかったです。

私の友人のロシア人(50代)は本書に批判的でしたが(やはりご当地の人間にはいろいろ言いたいこともあるのでしょう)、私にはツボにはまり、一気読みしてしまいました。
基本的に読みやすい文章です。ただ令和の今ではやむを得ないことですが、少し昔の内容に「准教授」「ジョージア・ワイン」といった訳語がやや引っ掛かります。とはいえ「助教授(現在の准教授に相当)」もセンスないしなぁ。。
内容とは関係ありませんが、カバーを取ると「和文無し!キリル文字!」の表紙・背表紙に驚かされます。図書館泣かせですね!
このデザイン、センスは良いのですが、キリル文字の本の背表紙はほぼ「書き上げ(本の底部からタイトルが始まる)」なので、どうせならその辺もロシア感を出して欲しかったです。
基本的に読みやすい文章です。ただ令和の今ではやむを得ないことですが、少し昔の内容に「准教授」「ジョージア・ワイン」といった訳語がやや引っ掛かります。とはいえ「助教授(現在の准教授に相当)」もセンスないしなぁ。。
内容とは関係ありませんが、カバーを取ると「和文無し!キリル文字!」の表紙・背表紙に驚かされます。図書館泣かせですね!
このデザイン、センスは良いのですが、キリル文字の本の背表紙はほぼ「書き上げ(本の底部からタイトルが始まる)」なので、どうせならその辺もロシア感を出して欲しかったです。
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