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からくりからくさ 単行本 – 1999/5/1
梨木 香歩
(著)
- 本の長さ380ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1999/5/1
- ISBN-104104299014
- ISBN-13978-4104299010
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
何かを探すためでなく、ただ日常を生き抜くために…。古い祖母の家。草々の生い茂る庭。染め織りに心惹かれる四人の娘と、不思議な人形にからまる縁。生命を支える新しい絆を深く伝える書き下ろし長篇。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1999/5/1)
- 発売日 : 1999/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 380ページ
- ISBN-10 : 4104299014
- ISBN-13 : 978-4104299010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 673,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,469位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年生れ。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジェル』『りかさん』『からくりからくさ』『家守奇譚』『村田エフェンディ滞土録』『沼地のある森を抜けて』『f植物園の巣穴』『春になったら莓を摘みに』『ぐるりのこと』『水辺にて』等がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
りかさん、の続編。再読したく、購入。りかさんからの伏線が完結します。若かった時初めて読んだ時解らなかった事が理解出来た。私個人が外国人の価値観が出てくる読み物、海外の読み物等が好きなのでマーガレットは特に好きです。りかさん、と違い、内容は重かったりほのぼのしたりと変容して気持ちが沢山動きました。感動と何か言葉に出来ないものが胸に残りました。とても良い作品だと思います。梨木香歩さんのような文体、価値観、内容の作品は中々無いので本当に貴重な作家さんです。手放しで全ての作品が良いと言っている訳ではないです。しかし、過激な内容のミステリが売れている中で梨木香歩さんのスタイルを崩さない芯が私は作品に出ているようで好きです。
2015年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「りかさん」が好きなので、続きで読みました。
これを読んで、「ミケルの庭」(りかさん、の文庫版に収録)をまた読み返して・・・と、楽しんでいます。
独特の世界観が好きです。
これを読んで、「ミケルの庭」(りかさん、の文庫版に収録)をまた読み返して・・・と、楽しんでいます。
独特の世界観が好きです。
2007年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人形や能面、染物などの話がたくさんあり、そういうのが好きなひとにはおすすめです。
四人の個性や考えかた、そして人形のりかさんを中心とした繋がりは面白かったし、心に残る
言葉もたくさんあります。
ただ、紀久や与希子の先祖の話は少し詰め込みすぎな感じがしました。
ややこしい上、いろんな人が出でくるので、途中で分かんなくなりました。
だけど、本当に面白い作品です。一度読んでみるのをおすすめします。
四人の個性や考えかた、そして人形のりかさんを中心とした繋がりは面白かったし、心に残る
言葉もたくさんあります。
ただ、紀久や与希子の先祖の話は少し詰め込みすぎな感じがしました。
ややこしい上、いろんな人が出でくるので、途中で分かんなくなりました。
だけど、本当に面白い作品です。一度読んでみるのをおすすめします。
2007年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的にこの作品は、自分がもっと大人になったときに読み返したい作品です。
逆に、蓉子たちくらいの年代の方々はとても共感できるのでは、とも思いました。
ただ、染色や織物、歴史等に興味があって、ある程度の知識がないと読んでいてもクエスチョンマークがとび続けると思います。(イメージは出来るのですが、知識がないといまいちはっきりしないのです)
私は「りかさん」の続編とは知らず、「りかさん」を読む前に読んだのですがそれでも十分楽しめました。
「からくりからくさ」を読んでから「りかさん」を読むと、なるほどこうだったのかという、ミステリー小説を読み終わった後のような気持ちになりました。
ただそんな仕掛けの分、からくりからくさ」を単品だけで読んでいると訳が分からなくなるかも知れません。(りかさんを読むととてもスッキリするのですが、読まないとごちゃごちゃしているように感じると思います)
手仕事に興味のある女性の方は読んでみると楽しめると思います。
(同時に男性の方や女の子向けではないとも思います…女性の内面が濃く書かれているので。でも、ちょっとしたドロドロが好きならオススメです)
逆に、蓉子たちくらいの年代の方々はとても共感できるのでは、とも思いました。
ただ、染色や織物、歴史等に興味があって、ある程度の知識がないと読んでいてもクエスチョンマークがとび続けると思います。(イメージは出来るのですが、知識がないといまいちはっきりしないのです)
私は「りかさん」の続編とは知らず、「りかさん」を読む前に読んだのですがそれでも十分楽しめました。
「からくりからくさ」を読んでから「りかさん」を読むと、なるほどこうだったのかという、ミステリー小説を読み終わった後のような気持ちになりました。
ただそんな仕掛けの分、からくりからくさ」を単品だけで読んでいると訳が分からなくなるかも知れません。(りかさんを読むととてもスッキリするのですが、読まないとごちゃごちゃしているように感じると思います)
手仕事に興味のある女性の方は読んでみると楽しめると思います。
(同時に男性の方や女の子向けではないとも思います…女性の内面が濃く書かれているので。でも、ちょっとしたドロドロが好きならオススメです)
2006年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
受け継がれるものは、世代を超える。
一見淡々としていて、実は、壮絶な内容が語られる。
この作品の真価は、じっくりと、噛み締める様に読まなければ、とらえにくい。
受け継がれるものは、りかさんと呼ばれる人形を媒介とする。
物語はりかさんの不思議さが、多くの示唆を与えている。
受け継がれるものは、日本的な世界観と伝統のもとにある。
しかし、マーガレットの存在と、その成り行きは、読者に客観性を与える。
外国人の目を通すと、気付かない様な事も浮かび上がる。
そして、壮絶としか言い様の無い最終場面だ。
その結末により、受け継がれる。
何が受け継がれるのかは、読者の解釈による。
透明な文体が美しい。
一見淡々としていて、実は、壮絶な内容が語られる。
この作品の真価は、じっくりと、噛み締める様に読まなければ、とらえにくい。
受け継がれるものは、りかさんと呼ばれる人形を媒介とする。
物語はりかさんの不思議さが、多くの示唆を与えている。
受け継がれるものは、日本的な世界観と伝統のもとにある。
しかし、マーガレットの存在と、その成り行きは、読者に客観性を与える。
外国人の目を通すと、気付かない様な事も浮かび上がる。
そして、壮絶としか言い様の無い最終場面だ。
その結末により、受け継がれる。
何が受け継がれるのかは、読者の解釈による。
透明な文体が美しい。
2019年3月4日に日本でレビュー済み
再掲
初出 同名 平成11年
梨木さんの自然を見る眼を感じる作品ですね。
草木染めというのでしょうか、自然の素材を使ってモノに変えていく過程が読者に心地よいと思うのです。人形、染物、織物、植物、それを取り巻く人々、他者との関係性でのみ生きることが出来る人間達の生活が質素に堅実にそして楽しく、時に悲しく時間に絡み取られていくようです。
読んでいて、心が休まるというか癒されるというか、不思議に気持ち良くなる作品だと思います。まさかな結末が新たなスタートという何か循環する時間を感じます。
初出 同名 平成11年
梨木さんの自然を見る眼を感じる作品ですね。
草木染めというのでしょうか、自然の素材を使ってモノに変えていく過程が読者に心地よいと思うのです。人形、染物、織物、植物、それを取り巻く人々、他者との関係性でのみ生きることが出来る人間達の生活が質素に堅実にそして楽しく、時に悲しく時間に絡み取られていくようです。
読んでいて、心が休まるというか癒されるというか、不思議に気持ち良くなる作品だと思います。まさかな結末が新たなスタートという何か循環する時間を感じます。
2005年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気に読みきってしまうような面白さではなく、しずかに心に響いてくるような本でした。
この本に登場する女性はみな手仕事が好きで楽しんでいる。
私の今までの生活には無いものがたくさん織り込まれていて、それだけでも刺激されました。
この本に登場する女性はみな手仕事が好きで楽しんでいる。
私の今までの生活には無いものがたくさん織り込まれていて、それだけでも刺激されました。
2006年9月2日に日本でレビュー済み
個性豊かな女性達が一つの家で暮らしている.
彼女たちには,手仕事をするという共通のものがある.
その彼女たちの生活はどこか素朴で,外界と遮断されているよう.
季節の草花を食し,植物で染物をし,機織をして・・・.
うらやましくも思える生活をする.
そんな生活をおくる中で,彼女たちは意外なところで結びついていたことに気づく.
手仕事や伝統が絡み合いながら,ストーリーが進んでいく.
『りかさん』を読んでいると,より楽しめる.
ただ,登場人物が多いので,頭の中が混乱するのが難点.
彼女たちには,手仕事をするという共通のものがある.
その彼女たちの生活はどこか素朴で,外界と遮断されているよう.
季節の草花を食し,植物で染物をし,機織をして・・・.
うらやましくも思える生活をする.
そんな生活をおくる中で,彼女たちは意外なところで結びついていたことに気づく.
手仕事や伝統が絡み合いながら,ストーリーが進んでいく.
『りかさん』を読んでいると,より楽しめる.
ただ,登場人物が多いので,頭の中が混乱するのが難点.