ほぼ日手帳を今年から愛用し始めて、
2/1から発売される、ほぼ日手帳グッズを確認しにサイトへ。
その、ほぼ日サイトでたまたま三國さんの編み物作品を見つけ、
さらにこの本から抜粋掲載された「ひろしおじ」の話も見つけ、
読んだら頭にガーン!!!と衝撃が。
なんだなんだ、このやさしい世界は!?
いい話だなあ、それに懐かしいなあ
と、すっかり心を奪われ、三國セラピーとでもいうのか、
世の中が擦り切れて疲れて、色々なことが信じられなくなっている今、
心がものすごくホッとし、あたたかくなりました。
そのままAmazonで検索してポチりました。
早く読みたい!早く読みたい!と、到着までの待ち遠しいこと。
こんなに心を奪われた本、琴線にふれた本は久々。
到着したら、夢中でそのまま一気読み。
三國さんと同い年、祖父母と両親と同居で田舎育ちなど
いろいろな共通点があるから、余計に当時のことがわかり、
その時々の情景や雰囲気とか人の様子とか考え方とか、
たやすく想像できました。
最近のことを綴った話も良かったけれど、
30年以上前の大学時代、その後の紆余曲折時代、
保育園や幼い頃、小中学生時代の思い出、
祖父母や両親に妹さんなど、あたたかいほのぼのした家族のこと、
故郷の新潟の情景もなんとなく想像できて
PCやネット、スマホもない、ないからこそ豊かだった時代の匂い、
空気がこの本には濃密に詰まっていて
ものすごくグッと胸に迫るものがありました。
また、三國さんの文章がすごい、素晴らしい!!
言葉の選び方が優しいしセンスが良いというか、
私が子供の頃に読んだおとぎ話や児童書のような、
そんな独特の表現やあたたかさがいっぱい。
ムーミン、暮らしの手帖、児童文学、かもめ食堂、
それらもろもろが混ざったようなホッコリさ。
でも、表現や感性にハッとさせられることが多くて
これはなかなかすごい本に出会ってしまったなという感じ。
腕時計の話の、救急車の表現がとても好き。
私の職場は、外から見ればそれなりの所だけど
とにかくもう皆が変に学歴のせいで人間関係ドロドロしていたり
マウントを取る人も多かったりで清浄な空間とは言い難く
けっこうストレスまみれ。
その場をうまく乗り切るため、イヤだなと思いながら、
緩衝材代わりの世辞や保身、方便の嘘もつきます。
それで少なくとも円満に(表面的には)まわっていくという。
自分には合わないし、心をすり減らしているのも痛感。
かといってこの年齢では転職も厳しく
生活費、老後資金形成のために「あと〇年でオサラバだ」と、
それだけを心の支えに踏ん張っており、
多少の汚い世界のことも割り切って鈍感でへっちゃらな人になった、
なったつもりだったのですが・・
この本には、昔の私が当たり前に大事に持っていたものというか
本来の私の目を覚ましてくれる何かがあって、
一気に読んだ後にしみじみと泣きました。
三國さんの人形遊びとか、スローとか、いろいろ、
そのまんま昔の私と共通することが多すぎて余計に。
長男を出産した時期もほとんど一緒。
ああ、やっぱりこれが本来の人間らしい世界だよなあ、
こういう考え方が良いな、こうでなくちゃなあと
そういうものを再認識させられた本でした。
とても良い本なので、心が疲れている人ほどオススメ。
この本を読んで我に返った私は、
なにも定年まで無理することもないし
お金も大事だけど、もっと大事なものがあるじゃないかと
バチッと目が覚めました。何を恐れていたんだろう?
運命の本かもしれません。
どの話もとても好きで、何度も読み返したくなります。
すごい本です。
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編めば編むほどわたしはわたしになっていった 単行本(ソフトカバー) – 2022/9/29
三國 万里子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ずっと息苦しさを感じていた少女が、ニットの世界に居場所を見つけるまで。
「書く」ことは「編む」ことと似ている──。学校になじめなかった自分と父との関係、おもしろいことが大好きだった母、人生の道標となった叔父のこと、アルバイト先で出会った夫との恋。傷つきながらも一歩ずつ進み、ニットデザイナーとなった著者。その半生を追ううちに、読者それぞれの「あの頃」が蘇る極上のエッセイ集。
谷川俊太郎さん
編む指と書く指が一つになって生み出す日々の模様の暖かさ
吉本ばななさん
繊細なようで野太い作風はニット作品と全く同じ香りと色彩。とにかく文章がうますぎる!
なかしましほさん
妹であることを忘れて、姉の本の世界にいました。あたたかくて、かっこいい。姉が編んだはじめての本。
目次
はじめに
三國さん
腕時計
編みものこもの
たい焼き
父
母
ひろしおじ
魔法使いごっこ
たけばば
昼寝
人形遊び
ペーパードライバー
たけじじ
佐藤くん
早退癖
うさろうさん
キャンプ
妹と銀座
ヨソジイ
23歳
ナメクジ
風邪ひきとDS
苺
ままごと
編みもの作家
キダケ採り
蛇
不幸の手紙
小さいセーターを編む話
「書く」ことは「編む」ことと似ている──。学校になじめなかった自分と父との関係、おもしろいことが大好きだった母、人生の道標となった叔父のこと、アルバイト先で出会った夫との恋。傷つきながらも一歩ずつ進み、ニットデザイナーとなった著者。その半生を追ううちに、読者それぞれの「あの頃」が蘇る極上のエッセイ集。
谷川俊太郎さん
編む指と書く指が一つになって生み出す日々の模様の暖かさ
吉本ばななさん
繊細なようで野太い作風はニット作品と全く同じ香りと色彩。とにかく文章がうますぎる!
なかしましほさん
妹であることを忘れて、姉の本の世界にいました。あたたかくて、かっこいい。姉が編んだはじめての本。
目次
はじめに
三國さん
腕時計
編みものこもの
たい焼き
父
母
ひろしおじ
魔法使いごっこ
たけばば
昼寝
人形遊び
ペーパードライバー
たけじじ
佐藤くん
早退癖
うさろうさん
キャンプ
妹と銀座
ヨソジイ
23歳
ナメクジ
風邪ひきとDS
苺
ままごと
編みもの作家
キダケ採り
蛇
不幸の手紙
小さいセーターを編む話
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2022/9/29
- 寸法19.1 x 13 x 1.8 cm
- ISBN-104103547812
- ISBN-13978-4103547815
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出版社より
エッセイにまつわる写真9点も収録
著者:三國 万里子
1971年新潟県生まれ。3歳で祖母より編みものの手ほどきを受け、長じて多くの洋書から世界のニットの歴史とテクニックを学ぶ。「気仙沼ニッティング」及び「Miknits」デザイナー。著書に『編みものワードローブ』『うれしいセーター』『ミクニッツ 大物編・小物編』など多数。本書が初のエッセイ集となる。
商品の説明
著者について
三國万里子(みくに・まりこ)
1971年新潟県生まれ。3歳で祖母より編みものの手ほどきを受け、長じて多くの洋書から世界のニットの歴史とテクニックを学ぶ。「気仙沼ニッティング」及び「Miknits」デザイナー。著書に『編みものワードローブ』『うれしいセーター』『ミクニッツ 大物編・小物編』など多数。本書が初のエッセイ集となる。
1971年新潟県生まれ。3歳で祖母より編みものの手ほどきを受け、長じて多くの洋書から世界のニットの歴史とテクニックを学ぶ。「気仙沼ニッティング」及び「Miknits」デザイナー。著書に『編みものワードローブ』『うれしいセーター』『ミクニッツ 大物編・小物編』など多数。本書が初のエッセイ集となる。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2022/9/29)
- 発売日 : 2022/9/29
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 232ページ
- ISBN-10 : 4103547812
- ISBN-13 : 978-4103547815
- 寸法 : 19.1 x 13 x 1.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,600位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月1日に日本でレビュー済み
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胸にギュッと、キュッと沁みました。
私の中の名著になりました。
私の中の名著になりました。
2023年3月15日に日本でレビュー済み
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三國万里子さんの物語を読ませてもらいながら、過去の自分を抱きしめたくなるような、そんな本。
2023年7月20日に日本でレビュー済み
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今風の言葉で言えば、著者は「生き難さ」を抱えていたが、家族には恵まれた印象で、基本「自己肯定感」は持つ事が出来ているからこそ、幸せになれたんだと思いました。
答えは全て内側に有ったというか、無理しない生き方は、若い方など参考になるのでは?
辛かった時期の事をもう少し知りたかった(心の動きを)けれど、そういう所もサラッと書き、全体的に
統一感のあるバランスの美しさは、ニット作家故なのかなとも思いました。
答えは全て内側に有ったというか、無理しない生き方は、若い方など参考になるのでは?
辛かった時期の事をもう少し知りたかった(心の動きを)けれど、そういう所もサラッと書き、全体的に
統一感のあるバランスの美しさは、ニット作家故なのかなとも思いました。
2023年2月18日に日本でレビュー済み
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本を読むのが好きな妻にプレゼントしました。
欲しいと思ったタイミングで注文したら、迅速に発送していただきました。
ありがとうございました。
欲しいと思ったタイミングで注文したら、迅速に発送していただきました。
ありがとうございました。
2024年5月5日に日本でレビュー済み
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もともと三國さんの編み物の本が大好きだったのですが、ほぼ日さんと組まれるようになって、ちょっとした商売くささだったり、ファンを置いてきぼりしているところだったり、奇をてらった感じが気になるようになり、少し遠ざかっていました。
表紙がとても素敵だったので、久しぶりに、期待をこめてこのエッセイを購入しました。でも結局、残念な気持ちに…。編み物と関係ない話も多いですし、例えば「佐藤くん」のところ。佐藤くんは三國さんのことを好きだったんでしょうね。少し匂わせぶり?な感じがしてしまい、この章は本当に必要だったのかなと疑問に感じました。
魔法の指輪のお話では、その指輪を購入したタイミングで「ほぼ日」とご縁ができたとあって、ああなるほど、ニットはもちろんお好きなのでしょうが、それよりも有名になりたかったのかな、と思い、いろんな意味で合点がいきました。
表紙がとても素敵だったので、久しぶりに、期待をこめてこのエッセイを購入しました。でも結局、残念な気持ちに…。編み物と関係ない話も多いですし、例えば「佐藤くん」のところ。佐藤くんは三國さんのことを好きだったんでしょうね。少し匂わせぶり?な感じがしてしまい、この章は本当に必要だったのかなと疑問に感じました。
魔法の指輪のお話では、その指輪を購入したタイミングで「ほぼ日」とご縁ができたとあって、ああなるほど、ニットはもちろんお好きなのでしょうが、それよりも有名になりたかったのかな、と思い、いろんな意味で合点がいきました。
2023年1月13日に日本でレビュー済み
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若い頃ニットの勉強をがむしゃらに、必死にしていた私に叔母が勧めてくれて買ってみました。が!
あの糸井重里さんと組んでおられる方だとわかって、読む気が失せています。個人的感情ですみません。
それと、タイトルから感じたような内容ではない感じがします。まるでエッセイのようで、編み物にのめり込んでいく過程を感じ取りたかったので、ちょっと違うかな?と。
追記・・・読まないまま身内が読みたいと言っていたのであげましたが、感想は全く同じで詐欺みたい。
あの糸井重里さんと組んでおられる方だとわかって、読む気が失せています。個人的感情ですみません。
それと、タイトルから感じたような内容ではない感じがします。まるでエッセイのようで、編み物にのめり込んでいく過程を感じ取りたかったので、ちょっと違うかな?と。
追記・・・読まないまま身内が読みたいと言っていたのであげましたが、感想は全く同じで詐欺みたい。
2022年12月13日に日本でレビュー済み
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文章、ストーリー、全てがセンスが良すぎます。身震いするほど。
あまりに素敵な本なので、読み切ってしまうのが勿体無くて少しづつ少しづつ読んでいます。
息子さんのためだけに、炊き立てご飯を炊く、それを喜んでくれる息子さん、キュンとしました、
お花見のお話も、ほんと素敵ですね。
この本に出会えたことは、今年の心のベストワンかも。
あまりに素敵な本なので、読み切ってしまうのが勿体無くて少しづつ少しづつ読んでいます。
息子さんのためだけに、炊き立てご飯を炊く、それを喜んでくれる息子さん、キュンとしました、
お花見のお話も、ほんと素敵ですね。
この本に出会えたことは、今年の心のベストワンかも。