カラスの教科書 カラスの補習授業 も面白いですが
この本はより著者のカラス愛を感じられる。
カラス被害で本当に困っている方、単にカラスが嫌いな方、
逆にカラスが好きすぎて飼ってみたいと妄想している方への
メッセージ(アドバイス?)はどれも頷ける。
著者の何でもカラス方向に話を引っ張ってゆくノリも
カラス好きとしてはとても楽しかった(^_^)
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カラスは飼えるか 単行本(ソフトカバー) – 2020/3/23
松原 始
(著)
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購入オプションとあわせ買い
え、飼えるの? 食べる人がいるって本当? そもそも鳥としてどうなのよ。
鷹の速さやフクロウの平たい顔の秘密、恐竜との関係や天候不順にどう対応しているか、など身近な鳥の秘密に迫りつつ、案外とヘタレで弱気なのに悪賢いと思われがちなカラスのことを、あますところなく「カラス先生」が伝えます。カラスって、やっぱりおもしろい! カラス好き、鳥好きに贈る、愉快な一冊。
<巻末にカラス情報付き>
◎目次
脳内がカラスなもので(まえがき)
> 1章 フィールド武者修行
夢見るサルレーダー
サルは友達なのか
2章 カラスは食えるか
品種改良の歴史
宗教的禁忌
闘う鶏
なんでも食ってやろう
毒を食らわばカラスまで
3章 人気の鳥の取扱説明書
鷹は戦闘機に勝てるか
殿様と鷹
人気者たちの悩み
鳥を導くもの
フクロウ、平たい顔の秘密
4章 そこにいる鳥、いない鳥
街の人気者、カササギ
恐竜に出会う方法
不思議の国のドードー
台風と鳥
5章 やっぱりカラスでしょ!
カラスに蹴られたい
カラスじゃダメなんですか
ホーム・スイートホーム
悪だくみ、してません
カラスは鏡を認めない
ミステリーの中のカラス
深淵にして親愛なる黒
カラスは飼えるか
そして、カラスの悪だくみ
Back in Time
付録――カラス情報
写真はすべて著者。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2020/3/23
- 寸法13 x 1.7 x 19.1 cm
- ISBN-104103532513
- ISBN-13978-4103532514
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商品の説明
著者について
まつばら・はじめ
1969年奈良県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。研究テーマはカラスの行動と進化。著書に『カラスの教科書』ほか。カラスを食ったことはあるが、飼ったことはない。
1969年奈良県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。研究テーマはカラスの行動と進化。著書に『カラスの教科書』ほか。カラスを食ったことはあるが、飼ったことはない。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2020/3/23)
- 発売日 : 2020/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4103532513
- ISBN-13 : 978-4103532514
- 寸法 : 13 x 1.7 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 409,781位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 61,421位ノンフィクション (本)
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5 星
カラスは飼えるか。基本、飼えない。以上
鳥類を主とする生物を巡るエッセイ集『カラスは飼えるか』(松原始著、新潮文庫)は、興味深い話題がてんこ盛りです。「カササギはユーラシア大陸に広く分布する、ごくありふれた鳥なのである。ところが、どういうわけか、日本には極めて限定的にしか分布しない。佐賀県を中心として、熊本県、長崎県、福岡県の一部にいる程度だ。九州の個体群の遺伝子は中国大陸のカササギによく似ているが、独自の変化をしている部分もあり、日本に来てからある程度時間がたっていると考えられる。遺伝子の変化速度を知るのは簡単ではないが、まあ百年とか千年の単位だろうか。・・・これを裏付けるような言い伝えがある。九州のカササギは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に持ち帰ったもの、と言われているのである。佐賀県唐津市にある名護屋城は秀吉が大陸出兵の前線基地として築城したもので、確かにこの地は秀吉、あるいは朝鮮出兵と縁が深い。朝鮮出兵の際ではないとしても、九州はもともと大陸と関連が深いので、どこかの時点で大陸から持ち込まれたものなのだろう」。大分以前のことだが、佐賀県に出張した時、わざわざタクシーを飛ばしてカササギを見に行ったことを、懐かしく思い出しました。「日本では長らく九州の一部でしか繁殖しなかったカササギが、最近は北海道の室蘭や苫小牧付近でも繁殖している。1980年代から目撃例があり、90年代には繁殖を始めたことがわかっている。このカササギはどこから来たのだろう? 研究によると、北海道のカササギの遺伝子は朝鮮半島のものとは少し違い、ロシアの個体群に極めて似ているという。となると、ロシアから来た鳥と考えていいだろう。では、日本海を越えてはるばる飛んで来たのだろうか?」。著者は、飛来の可能性、ロシアの貨物船からの脱走の可能性を挙げています。「鳥のような恐竜と、恐竜のような鳥の境目は極めて曖昧で、その区別は困難だ。恐竜の中のどれが鳥の直系の祖先かについてはまだ議論があるにせよ、恐竜と鳥が進化の上で密接に繋がっていることについては、ほぼ疑う余地がないだろう。もちろん、恐竜というのは非常に多様なグループであり、鳥の直接の祖先は、そのごく一部にすぎない」。「少なくともハシブトガラスは鏡像認知ができない。チンパンジー、カササギ、ハト、イカは、鏡に映っているのが別個体ではない、と理解できる。中でもチンパンジー、カササギ、ハトでは鏡に映った自分の姿を見て汚れに気づき、きれいにしようとする行動が見られる。彼らは鏡を覗いて身繕いができるのだ。ところが、ハシブトガラスときたら鏡を見た瞬間に怒り出し、くちばしで鏡を叩く。鏡に映った自分に喧嘩を売っているのだ。それどころか、山の中でカーブミラーに2度、3度と飛び蹴りをくらわせているハシブトガラスさえ見たことがある」。「カラスは飼えるか。基本、飼えない。以上」。「ミヤマガラス、コクマルガラスが見たい!という深みにハマった方は。広い農地があるなら、ミヤマガラスの観察スポットだ。冬に大群でやって来て黙々と落ち穂拾いをしていたら、ミヤマガラスの可能性大である。農耕地の高圧送電線にズラーッと止まるのもだいたいミヤマガラスだ。成鳥は嘴の付け根が白いのですぐわかる。・・・ミヤマガラスの群れの中に小さなカラスがいたら、それがコクマルガラスである」。「『カラスはどれほど賢いか』(唐沢孝一著)。これぞ元祖カラス本にしてスタンダード。私が研究を始めた頃は、カラスについての本というとこれしかなかった。また、おそらく一番売れた(そして今も売れている)カラス本でもある」。唐沢孝一から直接教えを受けることのできる私は幸せ者です。
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2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
烏、好きです。
実際ペットにしたいくらいです。
烏のとぼけた姿がいちいち気になります。あの子等は日々一生懸命生きているわけですし、人間に忌み嫌われようが、関係ないわけですから。時折健気に見えてしまう私個人も可笑しいのかもしれません。随分前からあの子等の姿が見えなくなって、少し寂しさを感じています。本当に、飼えたら良いですよね。頭も抜群にいいですし。
実際ペットにしたいくらいです。
烏のとぼけた姿がいちいち気になります。あの子等は日々一生懸命生きているわけですし、人間に忌み嫌われようが、関係ないわけですから。時折健気に見えてしまう私個人も可笑しいのかもしれません。随分前からあの子等の姿が見えなくなって、少し寂しさを感じています。本当に、飼えたら良いですよね。頭も抜群にいいですし。
2023年12月25日に日本でレビュー済み
鳥類を主とする生物を巡るエッセイ集『カラスは飼えるか』(松原始著、新潮文庫)は、興味深い話題がてんこ盛りです。
「カササギはユーラシア大陸に広く分布する、ごくありふれた鳥なのである。ところが、どういうわけか、日本には極めて限定的にしか分布しない。佐賀県を中心として、熊本県、長崎県、福岡県の一部にいる程度だ。九州の個体群の遺伝子は中国大陸のカササギによく似ているが、独自の変化をしている部分もあり、日本に来てからある程度時間がたっていると考えられる。遺伝子の変化速度を知るのは簡単ではないが、まあ百年とか千年の単位だろうか。・・・これを裏付けるような言い伝えがある。九州のカササギは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に持ち帰ったもの、と言われているのである。佐賀県唐津市にある名護屋城は秀吉が大陸出兵の前線基地として築城したもので、確かにこの地は秀吉、あるいは朝鮮出兵と縁が深い。朝鮮出兵の際ではないとしても、九州はもともと大陸と関連が深いので、どこかの時点で大陸から持ち込まれたものなのだろう」。大分以前のことだが、佐賀県に出張した時、わざわざタクシーを飛ばしてカササギを見に行ったことを、懐かしく思い出しました。
「日本では長らく九州の一部でしか繁殖しなかったカササギが、最近は北海道の室蘭や苫小牧付近でも繁殖している。1980年代から目撃例があり、90年代には繁殖を始めたことがわかっている。このカササギはどこから来たのだろう? 研究によると、北海道のカササギの遺伝子は朝鮮半島のものとは少し違い、ロシアの個体群に極めて似ているという。となると、ロシアから来た鳥と考えていいだろう。では、日本海を越えてはるばる飛んで来たのだろうか?」。著者は、飛来の可能性、ロシアの貨物船からの脱走の可能性を挙げています。
「鳥のような恐竜と、恐竜のような鳥の境目は極めて曖昧で、その区別は困難だ。恐竜の中のどれが鳥の直系の祖先かについてはまだ議論があるにせよ、恐竜と鳥が進化の上で密接に繋がっていることについては、ほぼ疑う余地がないだろう。もちろん、恐竜というのは非常に多様なグループであり、鳥の直接の祖先は、そのごく一部にすぎない」。
「少なくともハシブトガラスは鏡像認知ができない。チンパンジー、カササギ、ハト、イカは、鏡に映っているのが別個体ではない、と理解できる。中でもチンパンジー、カササギ、ハトでは鏡に映った自分の姿を見て汚れに気づき、きれいにしようとする行動が見られる。彼らは鏡を覗いて身繕いができるのだ。ところが、ハシブトガラスときたら鏡を見た瞬間に怒り出し、くちばしで鏡を叩く。鏡に映った自分に喧嘩を売っているのだ。それどころか、山の中でカーブミラーに2度、3度と飛び蹴りをくらわせているハシブトガラスさえ見たことがある」。
「カラスは飼えるか。基本、飼えない。以上」。
「ミヤマガラス、コクマルガラスが見たい!という深みにハマった方は。広い農地があるなら、ミヤマガラスの観察スポットだ。冬に大群でやって来て黙々と落ち穂拾いをしていたら、ミヤマガラスの可能性大である。農耕地の高圧送電線にズラーッと止まるのもだいたいミヤマガラスだ。成鳥は嘴の付け根が白いのですぐわかる。・・・ミヤマガラスの群れの中に小さなカラスがいたら、それがコクマルガラスである」。
「『カラスはどれほど賢いか』(唐沢孝一著)。これぞ元祖カラス本にしてスタンダード。私が研究を始めた頃は、カラスについての本というとこれしかなかった。また、おそらく一番売れた(そして今も売れている)カラス本でもある」。唐沢孝一から直接教えを受けることのできる私は幸せ者です。
「カササギはユーラシア大陸に広く分布する、ごくありふれた鳥なのである。ところが、どういうわけか、日本には極めて限定的にしか分布しない。佐賀県を中心として、熊本県、長崎県、福岡県の一部にいる程度だ。九州の個体群の遺伝子は中国大陸のカササギによく似ているが、独自の変化をしている部分もあり、日本に来てからある程度時間がたっていると考えられる。遺伝子の変化速度を知るのは簡単ではないが、まあ百年とか千年の単位だろうか。・・・これを裏付けるような言い伝えがある。九州のカササギは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に持ち帰ったもの、と言われているのである。佐賀県唐津市にある名護屋城は秀吉が大陸出兵の前線基地として築城したもので、確かにこの地は秀吉、あるいは朝鮮出兵と縁が深い。朝鮮出兵の際ではないとしても、九州はもともと大陸と関連が深いので、どこかの時点で大陸から持ち込まれたものなのだろう」。大分以前のことだが、佐賀県に出張した時、わざわざタクシーを飛ばしてカササギを見に行ったことを、懐かしく思い出しました。
「日本では長らく九州の一部でしか繁殖しなかったカササギが、最近は北海道の室蘭や苫小牧付近でも繁殖している。1980年代から目撃例があり、90年代には繁殖を始めたことがわかっている。このカササギはどこから来たのだろう? 研究によると、北海道のカササギの遺伝子は朝鮮半島のものとは少し違い、ロシアの個体群に極めて似ているという。となると、ロシアから来た鳥と考えていいだろう。では、日本海を越えてはるばる飛んで来たのだろうか?」。著者は、飛来の可能性、ロシアの貨物船からの脱走の可能性を挙げています。
「鳥のような恐竜と、恐竜のような鳥の境目は極めて曖昧で、その区別は困難だ。恐竜の中のどれが鳥の直系の祖先かについてはまだ議論があるにせよ、恐竜と鳥が進化の上で密接に繋がっていることについては、ほぼ疑う余地がないだろう。もちろん、恐竜というのは非常に多様なグループであり、鳥の直接の祖先は、そのごく一部にすぎない」。
「少なくともハシブトガラスは鏡像認知ができない。チンパンジー、カササギ、ハト、イカは、鏡に映っているのが別個体ではない、と理解できる。中でもチンパンジー、カササギ、ハトでは鏡に映った自分の姿を見て汚れに気づき、きれいにしようとする行動が見られる。彼らは鏡を覗いて身繕いができるのだ。ところが、ハシブトガラスときたら鏡を見た瞬間に怒り出し、くちばしで鏡を叩く。鏡に映った自分に喧嘩を売っているのだ。それどころか、山の中でカーブミラーに2度、3度と飛び蹴りをくらわせているハシブトガラスさえ見たことがある」。
「カラスは飼えるか。基本、飼えない。以上」。
「ミヤマガラス、コクマルガラスが見たい!という深みにハマった方は。広い農地があるなら、ミヤマガラスの観察スポットだ。冬に大群でやって来て黙々と落ち穂拾いをしていたら、ミヤマガラスの可能性大である。農耕地の高圧送電線にズラーッと止まるのもだいたいミヤマガラスだ。成鳥は嘴の付け根が白いのですぐわかる。・・・ミヤマガラスの群れの中に小さなカラスがいたら、それがコクマルガラスである」。
「『カラスはどれほど賢いか』(唐沢孝一著)。これぞ元祖カラス本にしてスタンダード。私が研究を始めた頃は、カラスについての本というとこれしかなかった。また、おそらく一番売れた(そして今も売れている)カラス本でもある」。唐沢孝一から直接教えを受けることのできる私は幸せ者です。

鳥類を主とする生物を巡るエッセイ集『カラスは飼えるか』(松原始著、新潮文庫)は、興味深い話題がてんこ盛りです。
「カササギはユーラシア大陸に広く分布する、ごくありふれた鳥なのである。ところが、どういうわけか、日本には極めて限定的にしか分布しない。佐賀県を中心として、熊本県、長崎県、福岡県の一部にいる程度だ。九州の個体群の遺伝子は中国大陸のカササギによく似ているが、独自の変化をしている部分もあり、日本に来てからある程度時間がたっていると考えられる。遺伝子の変化速度を知るのは簡単ではないが、まあ百年とか千年の単位だろうか。・・・これを裏付けるような言い伝えがある。九州のカササギは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に持ち帰ったもの、と言われているのである。佐賀県唐津市にある名護屋城は秀吉が大陸出兵の前線基地として築城したもので、確かにこの地は秀吉、あるいは朝鮮出兵と縁が深い。朝鮮出兵の際ではないとしても、九州はもともと大陸と関連が深いので、どこかの時点で大陸から持ち込まれたものなのだろう」。大分以前のことだが、佐賀県に出張した時、わざわざタクシーを飛ばしてカササギを見に行ったことを、懐かしく思い出しました。
「日本では長らく九州の一部でしか繁殖しなかったカササギが、最近は北海道の室蘭や苫小牧付近でも繁殖している。1980年代から目撃例があり、90年代には繁殖を始めたことがわかっている。このカササギはどこから来たのだろう? 研究によると、北海道のカササギの遺伝子は朝鮮半島のものとは少し違い、ロシアの個体群に極めて似ているという。となると、ロシアから来た鳥と考えていいだろう。では、日本海を越えてはるばる飛んで来たのだろうか?」。著者は、飛来の可能性、ロシアの貨物船からの脱走の可能性を挙げています。
「鳥のような恐竜と、恐竜のような鳥の境目は極めて曖昧で、その区別は困難だ。恐竜の中のどれが鳥の直系の祖先かについてはまだ議論があるにせよ、恐竜と鳥が進化の上で密接に繋がっていることについては、ほぼ疑う余地がないだろう。もちろん、恐竜というのは非常に多様なグループであり、鳥の直接の祖先は、そのごく一部にすぎない」。
「少なくともハシブトガラスは鏡像認知ができない。チンパンジー、カササギ、ハト、イカは、鏡に映っているのが別個体ではない、と理解できる。中でもチンパンジー、カササギ、ハトでは鏡に映った自分の姿を見て汚れに気づき、きれいにしようとする行動が見られる。彼らは鏡を覗いて身繕いができるのだ。ところが、ハシブトガラスときたら鏡を見た瞬間に怒り出し、くちばしで鏡を叩く。鏡に映った自分に喧嘩を売っているのだ。それどころか、山の中でカーブミラーに2度、3度と飛び蹴りをくらわせているハシブトガラスさえ見たことがある」。
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「ミヤマガラス、コクマルガラスが見たい!という深みにハマった方は。広い農地があるなら、ミヤマガラスの観察スポットだ。冬に大群でやって来て黙々と落ち穂拾いをしていたら、ミヤマガラスの可能性大である。農耕地の高圧送電線にズラーッと止まるのもだいたいミヤマガラスだ。成鳥は嘴の付け根が白いのですぐわかる。・・・ミヤマガラスの群れの中に小さなカラスがいたら、それがコクマルガラスである」。
「『カラスはどれほど賢いか』(唐沢孝一著)。これぞ元祖カラス本にしてスタンダード。私が研究を始めた頃は、カラスについての本というとこれしかなかった。また、おそらく一番売れた(そして今も売れている)カラス本でもある」。唐沢孝一から直接教えを受けることのできる私は幸せ者です。
「カササギはユーラシア大陸に広く分布する、ごくありふれた鳥なのである。ところが、どういうわけか、日本には極めて限定的にしか分布しない。佐賀県を中心として、熊本県、長崎県、福岡県の一部にいる程度だ。九州の個体群の遺伝子は中国大陸のカササギによく似ているが、独自の変化をしている部分もあり、日本に来てからある程度時間がたっていると考えられる。遺伝子の変化速度を知るのは簡単ではないが、まあ百年とか千年の単位だろうか。・・・これを裏付けるような言い伝えがある。九州のカササギは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に持ち帰ったもの、と言われているのである。佐賀県唐津市にある名護屋城は秀吉が大陸出兵の前線基地として築城したもので、確かにこの地は秀吉、あるいは朝鮮出兵と縁が深い。朝鮮出兵の際ではないとしても、九州はもともと大陸と関連が深いので、どこかの時点で大陸から持ち込まれたものなのだろう」。大分以前のことだが、佐賀県に出張した時、わざわざタクシーを飛ばしてカササギを見に行ったことを、懐かしく思い出しました。
「日本では長らく九州の一部でしか繁殖しなかったカササギが、最近は北海道の室蘭や苫小牧付近でも繁殖している。1980年代から目撃例があり、90年代には繁殖を始めたことがわかっている。このカササギはどこから来たのだろう? 研究によると、北海道のカササギの遺伝子は朝鮮半島のものとは少し違い、ロシアの個体群に極めて似ているという。となると、ロシアから来た鳥と考えていいだろう。では、日本海を越えてはるばる飛んで来たのだろうか?」。著者は、飛来の可能性、ロシアの貨物船からの脱走の可能性を挙げています。
「鳥のような恐竜と、恐竜のような鳥の境目は極めて曖昧で、その区別は困難だ。恐竜の中のどれが鳥の直系の祖先かについてはまだ議論があるにせよ、恐竜と鳥が進化の上で密接に繋がっていることについては、ほぼ疑う余地がないだろう。もちろん、恐竜というのは非常に多様なグループであり、鳥の直接の祖先は、そのごく一部にすぎない」。
「少なくともハシブトガラスは鏡像認知ができない。チンパンジー、カササギ、ハト、イカは、鏡に映っているのが別個体ではない、と理解できる。中でもチンパンジー、カササギ、ハトでは鏡に映った自分の姿を見て汚れに気づき、きれいにしようとする行動が見られる。彼らは鏡を覗いて身繕いができるのだ。ところが、ハシブトガラスときたら鏡を見た瞬間に怒り出し、くちばしで鏡を叩く。鏡に映った自分に喧嘩を売っているのだ。それどころか、山の中でカーブミラーに2度、3度と飛び蹴りをくらわせているハシブトガラスさえ見たことがある」。
「カラスは飼えるか。基本、飼えない。以上」。
「ミヤマガラス、コクマルガラスが見たい!という深みにハマった方は。広い農地があるなら、ミヤマガラスの観察スポットだ。冬に大群でやって来て黙々と落ち穂拾いをしていたら、ミヤマガラスの可能性大である。農耕地の高圧送電線にズラーッと止まるのもだいたいミヤマガラスだ。成鳥は嘴の付け根が白いのですぐわかる。・・・ミヤマガラスの群れの中に小さなカラスがいたら、それがコクマルガラスである」。
「『カラスはどれほど賢いか』(唐沢孝一著)。これぞ元祖カラス本にしてスタンダード。私が研究を始めた頃は、カラスについての本というとこれしかなかった。また、おそらく一番売れた(そして今も売れている)カラス本でもある」。唐沢孝一から直接教えを受けることのできる私は幸せ者です。
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2021年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カラスの研究者である著書の文章は、とてもユーモラス。
中途半端に大きいくせに身体能力は低く、鳴き声はやかましく、美しくもないカラス。しかし、カラスも生きるのに必死なんですね。
あの手この手でエサを得ようとする粘着性気質ながら、ちょっとおバカなカラスに対する著者の愛を感じます。
中途半端に大きいくせに身体能力は低く、鳴き声はやかましく、美しくもないカラス。しかし、カラスも生きるのに必死なんですね。
あの手この手でエサを得ようとする粘着性気質ながら、ちょっとおバカなカラスに対する著者の愛を感じます。
2020年10月10日に日本でレビュー済み
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いろいろなことが書いてあり、参考になる。
カラスの本質はとらえている。
カラスの本質はとらえている。
2020年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「カラスの研究者とは、カラスに蹴られて喜ぶ変態でもあるのだ」(本書147ページ)
そんなカラスの研究者による、Webマガジン「考える人」での連載を再編集したもの。
もちろんカラスが話題の中心となるが、鳥類やその他の動物についても興味深い話が満載。
カラスに興味を持っていなくとも十分に楽しめるはずである
タイトルが気になって手に取ったが、その回答は明快。
「基本、飼えない。以上」(本書147ページ)
法律上、飼うのが難しいということに加えて、実際に飼うのも難しいとのこと。
それでも、本書を読んでいると、カラスを飼ってみたら、どんなだろうと思わせるから凄い。
本文部分のみならず、巻末には「カラス情報」として、カラスが見られる場所やカラス本などの情報が付録として収録されている。全編にわたって著者のカラス愛に満ちた本であり、読者もいつの間にかカラスへの興味を駆り立てられる。
そんなカラスの研究者による、Webマガジン「考える人」での連載を再編集したもの。
もちろんカラスが話題の中心となるが、鳥類やその他の動物についても興味深い話が満載。
カラスに興味を持っていなくとも十分に楽しめるはずである
タイトルが気になって手に取ったが、その回答は明快。
「基本、飼えない。以上」(本書147ページ)
法律上、飼うのが難しいということに加えて、実際に飼うのも難しいとのこと。
それでも、本書を読んでいると、カラスを飼ってみたら、どんなだろうと思わせるから凄い。
本文部分のみならず、巻末には「カラス情報」として、カラスが見られる場所やカラス本などの情報が付録として収録されている。全編にわたって著者のカラス愛に満ちた本であり、読者もいつの間にかカラスへの興味を駆り立てられる。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
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カラスのことが、あまり書かれていない。
カラスのことが知りたくて買ったのに、読み終わっても、カラスに対する知識が増えない。
カラスのことが知りたくて買ったのに、読み終わっても、カラスに対する知識が増えない。