出版されてすぐ買って読んだ。平易な文章だし引き込まれて、どんどん読めてしまう。確か3時間くらいで全部読んでしまった。
正直、読んだ直後の実感としては星3つくらい。面白いけど、割と淡々としてて。
驚いたのは、ちょうど読んで1年くらいなんだけど、1年前に読んだこの本がまるで自分の記憶かのようにおぼろげに、でも断片的に鮮明に「映像として」思い出せること。こういう錯覚を起こさせる本はすごくまれだ。
今まさにこの本を手に取ってもう一度読もうとしている時間がすごくワクワクする。
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これはただの夏 単行本 – 2021/7/29
燃え殻
(著)
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■STORY
その瞬間、手にしたかったものが、目の前を駆け抜けていったような気がした……。
「普通がいちばん」「普通の大人になりなさい」と親に言われながら、周囲にあわせることや子どもが苦手で、なんとなく独身のまま、テレビ制作会社の仕事に忙殺されながら生きてきてしまった「ボク」。取引先の披露宴で知り合った女性と語り合い、唯一、まともにつきあえるテレビ局のディレクターにステージ4の末期癌が見つかる。そして、マンションのエントランスで別冊マーガレットを独り読んでいた小学生の明菜と会話を交わすうち、ひょんなことから面倒をみることに。ボクだけでなく、ボクのまわりの人たちもまた何者かになれず、何者かになることを強要されていたのかもしれない……。
大抵の「もう遅い」は、まだ早い。 あの夏、ただ一緒に泣いてほしかったあいつに素直に会いに行けていたらなあ。 ―――――はっとり(マカロニえんぴつvo.gt)
来るとわかっている「終わり」を待つ、甘美で退屈な時間。 雨あがりのような読後感が、夏はまた来ることを教えてくれる。 ―――――岨手由貴子(映画監督『あのこは貴族』ほか)
その瞬間、手にしたかったものが、目の前を駆け抜けていったような気がした……。
「普通がいちばん」「普通の大人になりなさい」と親に言われながら、周囲にあわせることや子どもが苦手で、なんとなく独身のまま、テレビ制作会社の仕事に忙殺されながら生きてきてしまった「ボク」。取引先の披露宴で知り合った女性と語り合い、唯一、まともにつきあえるテレビ局のディレクターにステージ4の末期癌が見つかる。そして、マンションのエントランスで別冊マーガレットを独り読んでいた小学生の明菜と会話を交わすうち、ひょんなことから面倒をみることに。ボクだけでなく、ボクのまわりの人たちもまた何者かになれず、何者かになることを強要されていたのかもしれない……。
大抵の「もう遅い」は、まだ早い。 あの夏、ただ一緒に泣いてほしかったあいつに素直に会いに行けていたらなあ。 ―――――はっとり(マカロニえんぴつvo.gt)
来るとわかっている「終わり」を待つ、甘美で退屈な時間。 雨あがりのような読後感が、夏はまた来ることを教えてくれる。 ―――――岨手由貴子(映画監督『あのこは貴族』ほか)
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2021/7/29
- 寸法13.7 x 1.8 x 19.4 cm
- ISBN-104103510129
- ISBN-13978-4103510123
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出版社より
【文庫】ボクたちはみんな大人になれなかった | これはただの夏 | それでも日々はつづくから | 【文庫】すべて忘れてしまうから | ブルー ハワイ | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.1
1,185
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5つ星のうち4.6
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5つ星のうち4.5
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5つ星のうち4.4
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価格 | ¥572¥572 | ¥1,595¥1,595 | ¥1,595¥1,595 | ¥572¥572 | ¥1,760¥1,760 |
【新潮社】燃え殻 作品 | SNSで見つけた17年前の彼女に「友達申請」した途端、切ない記憶が溢れだす。世紀末の渋谷から届いた大人泣きラブ・ ストーリー。 | 青春は遥か彼方へ過ぎ去り、自分より好きだった人はもういない。なんとなく独身で、テレビ制作会社の非人道的な労働環境下で働いてきた夏、ボクにバグが起きる。その瞬間、手にしたかったものが目の前を駆け抜けたような気がした。「この切なさは事件だ」とネットと文学界をザワつかせた著者の最新作、切なさと事件はつづく! | 「消えてしまいたい」それくらいの傷だらけで今日も生きている。決定的な出来事は、そんなに起きないけれど。待望の人気エッセイ集。 | 良いことも悪いことも、僕たちはすべて忘れてしまう。日常を通り過ぎていった愛しい思い出たちを綴る、著者初めてのエッセイ集。 | ふとしたきっかけで甦る記憶の数々。ギスギスした日常の息苦しさを解きほぐす一服の清涼剤。週刊新潮連載の大人気エッセイ集。 |
商品の説明
著者について
燃え殻(もえがら)
1973年生まれ。小説家、エッセイスト、テレビ美術制作会社企画。 会社の休み時間に始めたtwitterの抒情的なつぶやきが注目を集め、2021年7月現在、フォロワー数は24万6000人。WEBで配信された初の小説は連載中から大きな話題となり、2017年刊行のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』は大ベストセラーに。同作は2021年秋、Netflixで森山未來主演により映画化、全世界に配信予定。 エッセイでも好評を博し、著書に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』がある。
1973年生まれ。小説家、エッセイスト、テレビ美術制作会社企画。 会社の休み時間に始めたtwitterの抒情的なつぶやきが注目を集め、2021年7月現在、フォロワー数は24万6000人。WEBで配信された初の小説は連載中から大きな話題となり、2017年刊行のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』は大ベストセラーに。同作は2021年秋、Netflixで森山未來主演により映画化、全世界に配信予定。 エッセイでも好評を博し、著書に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』がある。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2021/7/29)
- 発売日 : 2021/7/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4103510129
- ISBN-13 : 978-4103510123
- 寸法 : 13.7 x 1.8 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,904位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,896位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年11月8日に日本でレビュー済み
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2022年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人にはそれぞれ事情があり、その中で何とかして毎日を生きている。何年後かの夏に、また読み直したいと思える作品でした。
2024年3月2日に日本でレビュー済み
面白いのですが終始暗め。自身の在りし日の夏休みや些細な日常を思い出してしまいます。人によってはメンタルがやられるかもしれません。
2022年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常系ゆるゆる小説かな?と思って読み進めていたけれど最後は全てがぷつっ、と切れてなんだか余韻の残る終わり方でした。こういうの、結構好き。夏のあの独特の空気が鮮やかに切り取られているところも良いです。夏になるたびに読み返したい一冊。
2021年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この年の7月、電子書籍が出ましたのツイッターを見て初めて燃え殻さんの書籍を買いました。それから3ヶ月、手をつけなかった。11月に入ってから、昼の宮下パークで読み始めた。それからひと月かけて読んだのだけれど、僕の出会った夏と同じく、人生の忙しさの中で幸せだったような気もする誰かとの出会いについて思う本でした。最後の部分もまた今の自分のようで、たまたま、僕も普通のことをうまくできなくなっています。
2021年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当然のごとく毎年やってくる夏休み。でも、そこには二度と戻らない、かけがえのないいとおしい体験が記憶を刻印する。
前作『ボクたちはみんな大人になれなかった』のヒロインかおりは「まちがいなくブス」で、主人公は彼女を崇拝していた。そして作品の最後で主人公は彼女に微かな再接続を果たす。一方で今作のヒロインは二人。誰が見ても美女の風俗嬢と小学5年生の児童。作品の最後で主人公から彼女らへの接続は完全に断たれる。
いとおしい時間は還らない。40代独身オサンの遅すぎる青春。過ぎて初めて大切とわかる時間を乾いたタッチで描く感性に脱帽。
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いとおしい時間は還らない。40代独身オサンの遅すぎる青春。過ぎて初めて大切とわかる時間を乾いたタッチで描く感性に脱帽。
2021年9月19日に日本でレビュー済み
2018年夏、テレビ局の下請け会社で働く45歳の「ボク」は、委託元テレビ局の社員ディレクター大関とともに、さほど親しいわけでもないカップルの結婚披露宴に出る。二次会では、新婦の友人である女性・優香と意気投合して朝まで一緒に過ごすのだが……。
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『 ボクたちはみんな大人になれなかった 』に頭をガツンとやられ、エッセイ集『 すべて忘れてしまうから 』にはすっかり魅了されてしまった私にとって、これが燃え殻氏の3冊目です。
またしても主人公はテレビ番組の制作関係者ですし、美しく謎めいた風俗嬢、困った親を抱えてひねたところもありながら健気に育つアダルト・チルドレン的小学生、末期がんでありながら強がりかもしれないけれど明るさを決して失わない先輩といった具合に、既視感が大いにある登場人物たちが集まって、風采の上がらない主人公とひと夏切り結んでいくという、ありきたりといったら随分《ありきたりな物語》です。
と記すと、かなりくさしているように聞こえるかもしれませんが、それでも私はこの物語を大いに楽しんだのです。
再来年にはオリンピックが来ると、日本人の多くが無邪気に考えていた(2018年の)ひと夏の物語です。この物語では、同じマンションの見知らぬ隣人が部屋を自由に訪ねてきたり、病気の知人を手土産持参でぶらりと見舞いに行ったり、区民プールが当たり前の賑わいを見せたり、そして家族でもない人が手で握ったおにぎり弁当を風俗店内で頬張ったりします。
主人公と後輩がかわすこんな会話も、2018年当時であれば意味のないおしゃべりとしてやり過ごしてしまったものに違いありません。
「先輩、再来年の東京オリンピックのとき、俺ら何してますかね?」
「いまと一緒だよ。何も変わらないよ」
そんな当たり前だった「ただの夏」が、今から3年前の東京には広がっていた事実を思うと、遠い異世界を眺めるような気がして、心が沈みます。
つまり、類型的な登場人物たちが繰り広げる《ありきたりな物語》に過ぎない「ただの夏」を奪われた私たちにとって、このコンテンポラリーな小説は、おそらく今から10年後の読者には味わいつくせない苦味をもって今の私に迫ってきたのです。
果たして失われてしまった『これはただの夏』と呼べる日常は、いつ戻ってくるのでしょうか。
そんな思いとともに、ページを閉じました。
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『 ボクたちはみんな大人になれなかった 』に頭をガツンとやられ、エッセイ集『 すべて忘れてしまうから 』にはすっかり魅了されてしまった私にとって、これが燃え殻氏の3冊目です。
またしても主人公はテレビ番組の制作関係者ですし、美しく謎めいた風俗嬢、困った親を抱えてひねたところもありながら健気に育つアダルト・チルドレン的小学生、末期がんでありながら強がりかもしれないけれど明るさを決して失わない先輩といった具合に、既視感が大いにある登場人物たちが集まって、風采の上がらない主人公とひと夏切り結んでいくという、ありきたりといったら随分《ありきたりな物語》です。
と記すと、かなりくさしているように聞こえるかもしれませんが、それでも私はこの物語を大いに楽しんだのです。
再来年にはオリンピックが来ると、日本人の多くが無邪気に考えていた(2018年の)ひと夏の物語です。この物語では、同じマンションの見知らぬ隣人が部屋を自由に訪ねてきたり、病気の知人を手土産持参でぶらりと見舞いに行ったり、区民プールが当たり前の賑わいを見せたり、そして家族でもない人が手で握ったおにぎり弁当を風俗店内で頬張ったりします。
主人公と後輩がかわすこんな会話も、2018年当時であれば意味のないおしゃべりとしてやり過ごしてしまったものに違いありません。
「先輩、再来年の東京オリンピックのとき、俺ら何してますかね?」
「いまと一緒だよ。何も変わらないよ」
そんな当たり前だった「ただの夏」が、今から3年前の東京には広がっていた事実を思うと、遠い異世界を眺めるような気がして、心が沈みます。
つまり、類型的な登場人物たちが繰り広げる《ありきたりな物語》に過ぎない「ただの夏」を奪われた私たちにとって、このコンテンポラリーな小説は、おそらく今から10年後の読者には味わいつくせない苦味をもって今の私に迫ってきたのです。
果たして失われてしまった『これはただの夏』と呼べる日常は、いつ戻ってくるのでしょうか。
そんな思いとともに、ページを閉じました。
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2023年9月10日に日本でレビュー済み
平易な文章で読みやすい小説でした。ただ、書かれている内容が在り来たりのドラマのようで、主人公のセリフや感情が心に全く響いてきませんでした。今回はたまたま合わなかったのかもしれませんので、作者の別の本も読んでみたいと思います。