どこの国の人間であっても、自分の故郷の美しさは他の観光で有名な国に決して引けを取るものではない、と考えているかと思う。もちろんシリアの人々もそう思っていた。2012年、内戦が始まるまでは。
フォトジャーナリストの筆者がシリア難民を多く受け入れているヨルダン(シリアの南)を何度も訪れて取材した手記。子供の写真が多く、自由に遊ぶことも勉強をすることも、親に甘えることすらできない彼らの気持ちを思うと胸が痛む。
弁護士や教師やその他あらゆる職業につく人たちが戦争で家を焼かれ、または政府軍への徴兵を拒否して難民となった。受け入れる側も決して経済的に余裕があるわけではなく、人道的にあるいは政治的理由から仕方なしに国境沿いに難民キャンプを作り、他国の人間である彼らを「とりあえず」隔離している。
アメリカとロシアの代理戦争の様相を呈し、IS(イスラム国)を生み出したシリアの内戦はもう十年以上も続いているが、紛争解決の糸口は誰にも見いだせていない。
大人も子供も心身ともに深く傷つき、その日食べる食事にありつくのがやっとであり、世界から見捨てられ始めていることを恐れ、何より将来への希望の一切を持てないでいる。
一向に良くならないシリア情勢を前に、ジャーナリストである筆者も自身の活動に葛藤を覚えながら書いたであろう一冊。
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君とまた、あの場所へ: シリア難民の明日 単行本 – 2016/4/22
安田 菜津紀
(著)
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最初から難民だった人はいない! ファインダー越しに見つめた、難民たちの真実。一瞬にして家族を、生活を、故郷を奪われた人々――残酷な映像ばかりが注目される中、その陰に隠れて見過ごされている難民たち一人一人の“今”にフォーカス。彼らの「置き去りにされた悲しみ」に寄り添い、小さな声に耳を澄ましながら、明日への希望を託してシャッターを切り続ける若き女性フォトジャーナリストの渾身のルポ。
- 本の長さ159ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/4/22
- ISBN-10410350031X
- ISBN-13978-4103500315
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/4/22)
- 発売日 : 2016/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 159ページ
- ISBN-10 : 410350031X
- ISBN-13 : 978-4103500315
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2020年6月16日に日本でレビュー済み
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イデオロギーを全面に出さず、女性ならではの、人間性溢れた優しさがずっと漂うレポートだと思います。日本にいて、つい他人事になってしまうけど、同じ地球上にリアルに生きている空気が伝わりました。
2020年5月9日に日本でレビュー済み
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とても良い本でした。状態も良く直ぐに届きました。
2016年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
せんそうによって一番傷つけられている子供たち。
心を守ることすら難しい状況を伝えるレポートだが希望を感じる写真が救いとなる。
心を守ることすら難しい状況を伝えるレポートだが希望を感じる写真が救いとなる。
2019年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内戦前の美しかったシリアと、
その後毎年のように中東の難民キャンプなどを訪れ、人々との交流を重ねる筆者の優しい眼差しで綴られる文章。
写真は少なめですが、子供たちの笑顔がキラキラと明るい。どこにでも人々の暮らしはあるのだと感じさせてくれます。
その後毎年のように中東の難民キャンプなどを訪れ、人々との交流を重ねる筆者の優しい眼差しで綴られる文章。
写真は少なめですが、子供たちの笑顔がキラキラと明るい。どこにでも人々の暮らしはあるのだと感じさせてくれます。
2018年1月28日に日本でレビュー済み
現地の人々の悲しさ、笑顔、憎しみ、葛藤、つかの間の喜び。そういったものが、真摯な言葉と優しい写真から伝わってきました。
テレビの偏った切り取り方では伝わらない、リアルな人々の息遣い。
遠い地の出来事だから、よくわからないから、とどこか距離を置きがちな話題かもしれませんが、
彼らにも大切な家族がいたり、泣いたり、笑ったり、怒ったりするということ。
そんな当たり前のことをあらためて知ることができて、よかったです。
彼らにとって一日も早い平和がくることを願わずにいられません。
テレビの偏った切り取り方では伝わらない、リアルな人々の息遣い。
遠い地の出来事だから、よくわからないから、とどこか距離を置きがちな話題かもしれませんが、
彼らにも大切な家族がいたり、泣いたり、笑ったり、怒ったりするということ。
そんな当たり前のことをあらためて知ることができて、よかったです。
彼らにとって一日も早い平和がくることを願わずにいられません。
2017年2月16日に日本でレビュー済み
日本には日本の抱える様々な問題がある。
だが島国日本だからこそ、異国の地で日常を引き裂かれた人々の
痛みや苦しみからも目を背けてはならないのではないか。
宇宙の中のちっぽけな星 地球なのだから。
安田氏の真摯な文章と光と影を写し出した写真から
望みもせず難民と呼ばれる様になってしまった人々の
魂の叫びが聴こえてくる。
だが島国日本だからこそ、異国の地で日常を引き裂かれた人々の
痛みや苦しみからも目を背けてはならないのではないか。
宇宙の中のちっぽけな星 地球なのだから。
安田氏の真摯な文章と光と影を写し出した写真から
望みもせず難民と呼ばれる様になってしまった人々の
魂の叫びが聴こえてくる。
2016年6月7日に日本でレビュー済み
ドキュメンタリーやジャーナリズムの王道的手法をとらず、
あえて主観的、情緒的な文脈で伝えようという作品。
人と人とが触れあう場に、同じ目線で関わりながら綴られる写真と文章は、
人間の共通点と可能性を見せてくれます。
ジャーナリズムもまた、人と人との関わりの中にあって、
完全な客観視では伝えられないことがある。
多くの人に触れて欲しいフォトエッセーです。
あえて主観的、情緒的な文脈で伝えようという作品。
人と人とが触れあう場に、同じ目線で関わりながら綴られる写真と文章は、
人間の共通点と可能性を見せてくれます。
ジャーナリズムもまた、人と人との関わりの中にあって、
完全な客観視では伝えられないことがある。
多くの人に触れて欲しいフォトエッセーです。