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幽霊たち (新潮文庫) 文庫 – 1995/3/1

4.1 5つ星のうち4.1 127個の評価

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探偵ブルーが、ホワイトから依頼された、ブラックという男の、奇妙な見張り。探偵小説? 哲学小説? '80年代アメリカ文学の代表作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1995/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 144ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102451013
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102451014
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 127個の評価

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ポール・オースター
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月15日に日本でレビュー済み
20年ぐらい前に初めて読み、何度か再読したようですが、最近また読みました。

なんと言ったらいいのか。「異様」と言ってしまうと陳腐になってしまう感じがしますが。うーん、言葉にしづらい。とにかくおもしろいです。

個人的に感じた、登場人物の色(名前)のイメージを挙げてみます。
ブルー「空虚、寂しさ」、
ホワイト「パブリック」、
ブラック「秘密」、
ブラウン「老い」、
グレー「影のように消える」→グリーン「新緑(再び現れる)、息を吹き返す」

そしてゴールド。あの人にゴールドとつけたセンスは超絶と思います。
ゴールドは「人生」かな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3度読返しましたが、もう一度読み返してみたいと思っています。
2024年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
余り好きな小説ではありませんでした。まどろこっしい。
「書くというのは孤独な作業だ。それは生活をおおいつくしてしまう。ある意味で、作家には自分の人生がないとも言える。そこにいるときでも、本当はそこにいないんだ。  また幽霊ですね。」
2022年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
〚The New York Trilogy ニューヨーク三部作〛の二作目で一番短い作品である。それだけに無駄がなく、饒舌だが気をそがれずに読める。オースターはポストモダン作家の旗手として、ゆるぎない地位を占めているので、彼の作品を「生きることの不安」だとか、「存在の不確かさ」などの観点から読み解こうとする論者も多い。だが恣意的な解釈を優先させるあまり、肝心なストーリーを逸脱してしまうケースが多いのも事実だ。やりすぎだ。

事実、一作目の「ガラスの街」に比べれば、読後に残る謎は少ない。探偵ブルーの、ブラウンやバイオレットとの交渉は余白として切り捨てても問題ない。ということは、この本は読み終わった時にすべての問題は解決しているという探偵小説の定番を崩していないと言える。

ある日新米探偵ブルーがホワイトという顧客から、ブラックという人物を見張ってくれと依頼される。ブラックと向かい合わせの部屋が用意され、義務は毎週一回、顧客の指定する私書箱に報告書を送るということ。期間は未定。馬鹿正直なブルーは、理由も聞かず二年以上もこの依頼と格闘することになる。当然恋人も失う。

このブラックなる人物、終始部屋に閉じこもって書き物や読書をしており、その外には、決まった時間の散歩、食料の買い出し、といったお決まりのパターン。それを向かいの部屋から覗き見するブルー。双眼鏡でブラックが熱心に読んでいる本がヘンリー・D. ソロー〚ウォールデン 森の生活〛だと知り、本屋で求めて、何かの手掛かりがないかと、熱心に読むブルーだが、そんなものはない。週一のレポートに心血を注ぐブルー。彼が行っていることはブラックがしていることと寸分も違わない。やがてブルーは彼を観察することは自分を観察することに過ぎないと気づく。「自我の浮遊感」、文学的なテーマである。

しかし、もともと思索派であるよりは行動派であるブルーは動き始める。その次第は、作者の言を借用すれば「入り組んだ話が続くのだが」、最後にブラックはホワイトと同一人物だと見抜く。

なぜこんな手の込んだことをするのかは、伏線を読み込めば容易にわかる。ブラック=ホワイトは不治の病に侵されていて余命いくばくもない。せめてブルーに彼の孤独な死に際を見届けて欲しい。出来るならば、彼の「死刑執行人」になって欲しい、と望んでいるのである。うまうまとはめられたブルーは、最後にブラックが望む通りの行動に出てしまう。物語の最大の謎が解けた。ブルーが判らなかったもう一つの謎的な出来事、マンハッタンのホテルでのブラックと泣く女性の逢引き。彼女は彼の病の重さを知る知人、親類、恋人の誰かだと思えば、納得がゆく。

こう推理するからには、証拠を示さなければならない。ブルーとブラックとの会話にやたら幽霊が出てくること。プリマス教会の前を行く古今の幽霊たち、作家という職業は生きていて既に幽霊だと述べるブラック(自分のことを言っている)。ブラックは既に半分あちらの世界にいるのだ。虫の知らせか、ブルーまでが翼をもがれた第2級幽霊の登場する映画『素晴らしき哉!人生』を夢に見てしまう。極め付きは「何のために俺が必要だったというんだ?」というブルーの問いに答えて、「何のために俺が必要だったというんだ?自分が何をしていることになっているか、私が忘れないためにさ……[君は]私を付け回し……錐のようにその視線を私の中に食い込ませていた。いいかね、ブルー、君は私にとっての全世界だった。そして私は君を、私の死の立会人に仕立て上げた」というキワ台詞、これで十分だろう。

最後の最後まで残った謎は、冒頭の「一九四七年二月三日」という記述。この年に歴史を揺るがすような出来事はなかった。唯一あったのは作者ポール・オースターの誕生である。三十年前に旅立って行ったブルーとは何者か。オースターの縁につながる幽霊か。他の著書に書かれているのかも知れないが、本物語とは関係ない。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月5日に日本でレビュー済み
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地の文が現在時制で書かれている小説で、最初は戯曲として構想されたものだという。実験的でありながら軽い印象の小説。アヴァンポップとはこれのことか?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月27日に日本でレビュー済み
短いストーリーなのですぐ読めるとは思いますが、派手な展開や落ちがあるわけではないのでエンタメ性を求めて読むような小説ではないのかもしれません。

ですが随所にポール・オースターらしい魅力的なストーリー・イン・ストーリーやブルーとブラックの会話が展開され飽きずに読めてしまいます。

色々な解釈ができそうな作品ですが、私は自己を存在させているのは観測者である他者であるというのが本作のテーマなのかなと思いました。私立探偵のような組織に属さず他者との繋がりも稀薄な主人公がその存在の拠り所であるブラックを失い、自分が存在しない幽霊になるところに本書の悲劇性があると思いました。

本作が発表された1986年当時のアメリカ人の価値観や時代背景が読者に共感を与えたんだろうなと思う一方で、現代に置きかえるならSNSのフォロワー数やいいねがないと自分が幽霊と感じるような人は本作に共感するところがあるのかもと思ってしまいました。

自己の存在が何をもって存在しているかを問いかけているようで、とても普遍性のあるテーマで面白いと思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月17日に日本でレビュー済み
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ポイントは
①自己内省
②メタフィクション
③言葉の役割
④アメリカ文学の歴史を辿っている
⑤現実と虚構
などがあげられます。

以下、長文です。ネタバレを含みます・・・

①ブルーはブラックに同化していく(ブラック以外の人物と関わらない)ことで自分のアイディンティを探しています。失意、そして絶望、また絶望といったストーリーの中、主人公は自分とは何かを探しています。社会と無縁、そしてブラックの監視づくめの状況で、自分の分身になっていくブラックを自分と照らし合わせて自己を内省しているのです。自分を見失い続ける状況の中で、自分らしさを求めていくといったストーリーです。
②小説の小説と言われる理由は、本書が、ブルーが一人の作家になっているという点が挙げられるでしょう。孤独な人間として生活し、赤いノートに書き留めたブラックの詳細な内容は結果、一冊の本となっているのではないでしょうか。赤いノートのストーリーこそ、ブラックが初めから知っていたことであり、そのことに気づいたブルーは、ブラックを殺害するに至ったのだと思います(つまり始めから殺害するというのは赤いノートのストーリーを気づいたということです)。最後に、部屋を去ることでこの物語が終わるとありますが、その物語とは赤いノートの物語を指しているでしょう。そして、「部屋」こそ、作家を象徴している空間ですから、最後の場面の「部屋」を去るとはつまり作家活動を終える、ということではないでしょうか。始めはただの監視の様子を書き記していた赤いノートが一冊の本になる点、そのストーリー性はメタフィクションといえるでしょう。
③言葉の無能性は度々、ブルーが言及しています。ブラックの部屋から奪った報告書には、「黒(ブラック)と白(ホワイト)が織り成す世界」、つまりただ紙に書かれた文字には、全く真実を描いてなかったとあります。(登場人物の名前のホワイトとブラックからも想像できると思います)
④アメリカ文学の中でも、超越主義、例えばホイットマン、エマソン、オルコット、ソローが引用されています。これは自己内省につながる重要なポイントです。また、ポーも言及されていますが、主人公がある人物を追い回すという形式(ポーの好む小説形態)は、オースターが彼に影響されているからではないでしょうか。他にも間接的に、メルヴィルなども言及されているのも大変興味深いです。
⑤巻末の柴田さんとは少し違う視点で挙げられるのは、本書にたくさん散りばめられたエピソードが、実際のアメリカの犯罪事件、事故、イベントなどを題材にしてることで、現実と虚構を組み合わせたストーリーで読書を困惑そして楽しませるレトリックが使われている点です。(メタフィクションともいえます)例えば、テキサスタワー乱射事件を彷彿させるエピソードがあったりしますが、一部は完全に作家によって作り上げられています。

【結論】
Ghostsとは、本書のブルーとブラックのやり取りにあるように、「作家たち」といって過言ではないでしょうか。しかし、その幽霊には、言葉の無能性やアイディンティの不安を伺わせる一面もあるので、断言はできないですが・・・

他にも、本書のポイントは、歩くこと、黒人、野球、孤独、読書、都市、ニューヨーク、ブルックリンなど様々な面で楽しむことができます。

私は本書を20回くらい読んでようやく理解できたと思っています。やはり、最初はポーのような怪奇小説と感じたのですが、アメリカ文学を勉強してからは、かなりおもしろい本だと気付きました。本書は、現代の海外文学でも奥が深いと、私は思います。
つたない日本語、失礼致しました。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年2月18日に日本でレビュー済み
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僕は最近(やっとかよという話ですが)ポール・オースター作品にハマり始め、このところ乱読の最中だ。『 ガラスの街 』は角川からでている古い方の『 シティ・オヴ・グラス (角川文庫) 』でだいぶ前に読んだが、メタフィクションとしてわかりやすいが、その完成度はまだまだ、といった感想が残っている。だが、本作ではそのレベルがぐんと上がっている。本書訳者の柴田元幸氏があとがきで著者を「エレガントな前衛」と呼んでいるがまさにぴたりのネーミングだと思う。作品内容は多くのレビュアの方が触れているので割愛するが、人物を色で名称する事で抽象化し、窓の外を見る(見張られあう・・・?)事によって、初めて自己そのものが明確化するとともに曖昧な混沌に陥る、といった主題をこれほどわかりやすく描ける才能はめったにあるものではない。作品の適度な長さも相まって、ストーリーテリングも上手くシンプルに面白い小説だ。先日『 ムーン・パレス (新潮文庫) 』と『 幻影の書 (新潮文庫) 』を読んだのだが、著者は自己と孤独という問題意識をコアに抱えながらキャリアを経るごとに作風をどんどん広げてく稀有な存在のようだ。「よし、こうなったら時系列関係なく和訳されているものをどんどん読んでいこう」と思う次第だ。
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