人外であり、ただヒトごろしの為に組に入る土方歳三
本来、一番普通でない人間のはずなのに、その単純な目的が故に、欲や野望もなく冷静に周りを分析し、実は一番まともに社会の動向や人を見ている。
人外なのに、実は一番純粋な人の様にも思えてしまう。
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文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫) 文庫 – 2020/9/29
京極 夏彦
(著)
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「俺は、土方歳三だ」
手に入れたのは銘刀和泉守兼定とサムライの身分。これで──斬れる。
圧巻の傑作時代長篇!
血飛沫。焔に包まれる宿場町。土方歳三は少年時代より死に魅入られていた。長じて浪士組の一員として上洛する。佐幕、攘夷、そんなことに関心はない。刀を存分に振るえる身分が欲しいだけだ。歳三は人外、人殺しなのだから。近藤勇、土方歳三、沖田総司。京都を争闘の巷に変えた新選組隊士たち。彼らはなぜ芹沢鴨を殺害したのか。心に深き翳を宿す剣鬼の生を鮮烈に描く、傑作時代長篇。
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- 本の長さ784ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2020/9/29
- 寸法10.6 x 2.3 x 15.1 cm
- ISBN-104101353549
- ISBN-13978-4101353548
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2020/9/29)
- 発売日 : 2020/9/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 784ページ
- ISBN-10 : 4101353549
- ISBN-13 : 978-4101353548
- 寸法 : 10.6 x 2.3 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,047位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
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2021年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年10月28日に日本でレビュー済み
京極夏彦は好きな作家である
「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」に魅せられて、京極堂シリーズにハマった
そこから京極夏彦の作品とあらば読み漁った
「ヒトごろし」も、文庫化されるまで期待に胸を膨らませていた
当初抱いていた作品イメージは、「嗤う伊右衛門」「数えずの井戸」のうようなものだったが、大きく期待外れになってしまった
・・・讀み難い
土方歳三が、パーソナリティーとして「ヒトごろし」であること、その性質が幼少期の原風景によって開花したこと(もともと持ち合わせた性格というプロットの小説)を、これでもかと執拗に繰り返し筆致していく
「殺したい」「理由はいらない」「してはいけないことと、できないことは違う」「殺せる立場に成り上がる」の繰り返しである
これでは、半分も読まずに食傷気味だ
辞典のように分厚い本にするためだけに、戯言を繰り返しているのではないかと思えてくる
これまでの京極夏彦の小説の分厚さは、細かな理由・事情を描写するに必要な文章量であったが、こと「ヒトごろし」に関しては、トレードマークとしての本の厚みに拘泥してしまった感がある
上下巻の分量はいらない
本作家の力量であれば半分以下の原稿量で同じこと、いや無駄を削ぎ落とした読み応えのある文章が書けたはずだ
京極夏彦初の駄作である
「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」に魅せられて、京極堂シリーズにハマった
そこから京極夏彦の作品とあらば読み漁った
「ヒトごろし」も、文庫化されるまで期待に胸を膨らませていた
当初抱いていた作品イメージは、「嗤う伊右衛門」「数えずの井戸」のうようなものだったが、大きく期待外れになってしまった
・・・讀み難い
土方歳三が、パーソナリティーとして「ヒトごろし」であること、その性質が幼少期の原風景によって開花したこと(もともと持ち合わせた性格というプロットの小説)を、これでもかと執拗に繰り返し筆致していく
「殺したい」「理由はいらない」「してはいけないことと、できないことは違う」「殺せる立場に成り上がる」の繰り返しである
これでは、半分も読まずに食傷気味だ
辞典のように分厚い本にするためだけに、戯言を繰り返しているのではないかと思えてくる
これまでの京極夏彦の小説の分厚さは、細かな理由・事情を描写するに必要な文章量であったが、こと「ヒトごろし」に関しては、トレードマークとしての本の厚みに拘泥してしまった感がある
上下巻の分量はいらない
本作家の力量であれば半分以下の原稿量で同じこと、いや無駄を削ぎ落とした読み応えのある文章が書けたはずだ
京極夏彦初の駄作である
2020年10月20日に日本でレビュー済み
歴史小説というものをあまり読まないので、普段土方歳三がどのような人として描かれているのかは知りませんが、少なくとも大河ドラマで見た「新選組!」の土方歳三とは全然違いました。歴史的には同じことをやっているのかもしれませんが、奇天烈なキャラクター設定にしても、確かに成り立つのかな、という感じですかね。合法的に人殺しをしたいがために、持ち前の洞察力を駆使して人を操り「新選組」を立ち上げ、人殺しをしていきます。
(上)は芹沢鴨暗殺までです。歳三7~8歳から始まりここまでなので、かなりの年月がありますが、基本は歳三の心が中心に語られていて、その間にいろいろな有名な出来事がいつの間にか行われている感じでした。
沖田総司や山崎丞もなかなかの嫌な感じに仕上がっています。
歴史的な難しいことをずっと書いてあるわけでもなく、人殺しに魅入られる心情が主なので確かに読みやすいですが少し長いかな…とは思いました。
(上)は芹沢鴨暗殺までです。歳三7~8歳から始まりここまでなので、かなりの年月がありますが、基本は歳三の心が中心に語られていて、その間にいろいろな有名な出来事がいつの間にか行われている感じでした。
沖田総司や山崎丞もなかなかの嫌な感じに仕上がっています。
歴史的な難しいことをずっと書いてあるわけでもなく、人殺しに魅入られる心情が主なので確かに読みやすいですが少し長いかな…とは思いました。
2020年12月30日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎『燃えよ剣』と比べてはいけないのだろうけど…くどい。