黒柳徹子さん、鎌田先生、
そして解説でつるの剛士さん(10ページほどの解説ですが、
お子さん達や奥さん、ご両親への愛が詰まってます。)という3人の方々から、
日本人のおとな達へのメッセージです。
世界で活躍されている徹子さんとかまた先生からの、
イラク、チェルノブイリ、紛争国などの現状報告に胸が痛くなりました。
なぜ徹子さんのことを「トットちゃん」と呼ぶのかずっと気になっていたのですが、
子どものころ自分のことを「徹子」と言えず、
「トット」と呼んでいたのがはじまりなんだそうです。
内容は人生論ですが、この本の良いところは、
おふたりのまなざしが常に子どもたちへと向いているところです。
おとながまずは幸せでないと、
子ども達も幸せになれないよと言っているように感じました。
「はしかやポリオ、結核、ジフテリア、破傷風、百日咳の六つの病気は
ワクチンを打てば防ぐことができます。(徹子さん)」
「自分探しという言葉は、ちょっと文学的な感じがして、
それだけ聞くとすてきに思えます。けれどそうすっきりとはいきません。
〜〜結局みんな、なかなか自分が思ったようにはならなくて、
いつのまにか何か大きな力、それが何かはわからないけれども、
力が働いて、ある一つの道にその人を押し込んでいくんじゃないかしら。
「徹子の部屋」をやってて、そういう思いを強くします。(徹子さん)」
「ひとりでいい、自分のことをわかってくれる人がいると、
どんなにつらくても人は生きられる。(先生)」
「『トット』は、スワヒリ語で「子ども」のことだった。(徹子さん)」
「難民キャンプで自殺する子はいない、徹子さんの話にぼくははっとした。(先生)」
「先日、家族で外食したとき、子供たちが、
『パパ、お先にいただきます』って言ったんです。
〜〜妻が、僕が留守のときにはそう言ってから食事するように
教えていたのだとわかりました。」(つるのさん)
いわさきちひろさんの挿絵に見入ってしまいました。
サッカー日本代表キャプテンの長谷部選手も
「心を整える」の本の中でおっしゃっていましたが、
子どもの笑顔にはこちらがホッとする無限のパワーが溢れています。
子どもの笑顔ももちろんですが、
おとなの笑顔も溢れる地球になってほしいです。

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トットちゃんとカマタ先生のずっとやくそく (新潮文庫) 文庫 – 2010/6/29
不況といえど、まだまだ豊かな日本。だが、毎年三万人以上の人々が自ら命を絶っている。家庭や学校や社会の中で、一人一人が小さな思いやりを持てば、もっと「幸せ」を感じて生きていけるはず。──戦争や貧困に苦しむ国で、長年にわたり支援活動を続けるトットちゃんとカマタ先生。子どもたちの未来が「幸せ」になるために、おとなたちには何ができるのかを語り合った珠玉の対談集。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/6/29
- ISBN-104101334080
- ISBN-13978-4101334080
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/6/29)
- 発売日 : 2010/6/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4101334080
- ISBN-13 : 978-4101334080
- Amazon 売れ筋ランキング: - 588,568位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,427位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年、東京都に生まれる。1974年、東京医科歯科大学医学部卒業。1988年、諏訪中央病院院長に就任。2005年より、同病院名誉院長。2000年、著書『がんばらない』(集英社刊)がベストセラーになる。2006年読売国際協力賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『人は一瞬で変われる』(ISBN-10:4087814467)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2018年6月22日に日本でレビュー済み
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すぐに送ってもらって、良かったです。本の内容は、希望していた通りで、とても読み応えがありました。
2018年1月17日に日本でレビュー済み
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鎌田先生も黒柳さんも素晴らしい方たちです。人として生きていく上で何が大切か教えてもらえました。誰かの役に立つことが一番、思いやりの心がとても大切なことを知ることができました。
2013年3月28日に日本でレビュー済み
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蒲田せんせい、トットちゃん、ともに人間の基本を方っていらっしゃる。
どの土地でも、どんな時代でも、大切なことを、話し言葉で伝えていらっしゃる。
学問の人でなく、実際社会で生きているからこその重み。
大人が読んでも、襟をただしてーたくなる言葉ばかりです。
同時に、いきる希望を与えてくれます。
どの土地でも、どんな時代でも、大切なことを、話し言葉で伝えていらっしゃる。
学問の人でなく、実際社会で生きているからこその重み。
大人が読んでも、襟をただしてーたくなる言葉ばかりです。
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2016年1月2日に日本でレビュー済み
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黒柳徹子さんと鎌田先生の博愛精神が素直に響き会い、お二人の人柄が忍ばれました。
2007年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の世の中、なんだか汚くておかしいな、と常々思ったりしていますが、
本書を読んで久々に、胸のすくような気持ちよい話を聞いた気がします。
法に触れるからダメとか、犯罪だからダメとか、そういう問題ではなく、
人間として善悪の判断を自分自身で見極めながら、人の役にたてることが
生きることなんだ、というのが実感されます。読者のほとんどにとって、
耳の痛い話が多いかもしれませんが、“こうやって生きた方が、人生、
美しいよなぁ”と思わされることがいろいろ行間に忍ばせてあり、
対談本の軽妙さの中に、とても深い教訓を読み取ることができます。
人と相対する仕事をしている人には、是非読んでもらいたい一冊。
本書を読んで久々に、胸のすくような気持ちよい話を聞いた気がします。
法に触れるからダメとか、犯罪だからダメとか、そういう問題ではなく、
人間として善悪の判断を自分自身で見極めながら、人の役にたてることが
生きることなんだ、というのが実感されます。読者のほとんどにとって、
耳の痛い話が多いかもしれませんが、“こうやって生きた方が、人生、
美しいよなぁ”と思わされることがいろいろ行間に忍ばせてあり、
対談本の軽妙さの中に、とても深い教訓を読み取ることができます。
人と相対する仕事をしている人には、是非読んでもらいたい一冊。
2007年8月6日に日本でレビュー済み
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この本は世界をちょっと救うきっかけである。世界を救うのに今のところ特効薬はないから。一人一人が少しずつ世界をよくしようと思う。その積み重ねが世界を少しずつ救っていくのだろう。
この救うという意味を深く掘り下げてもらえば、よりよい本になったと思う。
本の内容から・・ちなみに、お礼の手紙はお出ししていない。八十円切手分で、ひとりの子どものいのちを救えるから。この場をかりて、お礼を申し上げます。
この表現で私は黒柳さんが失われつつある命が助かった場合に救うと考えているのだと思った。八十円では、その子を育てあげるには足りないだろうから。
私なら、私の命が助かっただけでは嫌だろうなと思う。贅沢だと思うだろうが、私がその立場に置かれた場合に、必至になって幸せになろうとしても、幸せになれないなら、命が助かったことを私は救われたとは思わないだろうから。だから、命が助かった後、その子達がどのような人生を送ったのか、その子が周りに与えた影響はどうなのか、もっと深く掘り下げて、納得のいく説明をして欲しかった。
それでもこの本は二人の真摯な思いと温かな心が込められており、素晴らしい本であることには変わりない。お勧めの本である。
この救うという意味を深く掘り下げてもらえば、よりよい本になったと思う。
本の内容から・・ちなみに、お礼の手紙はお出ししていない。八十円切手分で、ひとりの子どものいのちを救えるから。この場をかりて、お礼を申し上げます。
この表現で私は黒柳さんが失われつつある命が助かった場合に救うと考えているのだと思った。八十円では、その子を育てあげるには足りないだろうから。
私なら、私の命が助かっただけでは嫌だろうなと思う。贅沢だと思うだろうが、私がその立場に置かれた場合に、必至になって幸せになろうとしても、幸せになれないなら、命が助かったことを私は救われたとは思わないだろうから。だから、命が助かった後、その子達がどのような人生を送ったのか、その子が周りに与えた影響はどうなのか、もっと深く掘り下げて、納得のいく説明をして欲しかった。
それでもこの本は二人の真摯な思いと温かな心が込められており、素晴らしい本であることには変わりない。お勧めの本である。
2007年8月2日に日本でレビュー済み
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とても感動しました。私にも子供がいますが、日々の忙しさにかまけてついつい自分の都合で叱ったりしてしまいます。子供が生きているということだけでもすばらしいという地域がいくつもあるんだ、ということを思い知らされました。