私の住んでいる地方の書店には、中村計さんと言えば「甲子園が割れた日」しかおいていないところが多く、
少し大きな本屋さんでも「佐賀北の夏」までおいてあればいい方でした。
本屋巡りが好きな私は、これらに2冊がとてもおもしろかったので、今回AMAZONにて購入。
結論。本書は前述の2冊にまさるとも劣らない「名作」です。
前述2冊が手に汗握る「傑作」だとしたら、本書は人生のままならなさを描いた味わい深い「名作」。
マラソンや陸上、ゴルフに水泳。登山。
私には全く縁のないスポーツばかりでしたが、そんなことは全く気になりません。
もっともっと多くの人に読まれるべき本だと思います。
お勧めです!

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歓声から遠く離れて: 悲運のアスリートたち (新潮文庫 な 72-3) 文庫 – 2013/5/27
中村 計
(著)
類い稀なる才能を持ちながら、勝ち切れなかった人がいる。勝利の女神に翻弄され、己を見失った人がいる。栄光を手にする選手の陰で、最後のピースを探し、暗闇の中で彷徨う彼ら。勝敗が全ての世界で、彼らは何を考え、その果てに何を見つけたのだろうか。人生のままならなさに、懸命に、ときにしなやかに立ち向かう5人の軌跡。文庫オリジナルで贈る、傑作ドキュメント。
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/5/27
- ISBN-104101332436
- ISBN-13978-4101332437
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2013/5/27)
- 発売日 : 2013/5/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 333ページ
- ISBN-10 : 4101332436
- ISBN-13 : 978-4101332437
- Amazon 売れ筋ランキング: - 523,531位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,851位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
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2014年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勝利の歓声からは遠く離れて過ごしたアスリートたち。
いや、一時は、歓声の中に居ても、それを、聞き取れなかったのかもしれないアスリートたち。
スポーツ、って、いいなぁと思います。
一人の勝者の陰に、数えきれない敗者が居る。
だけど、それで、人生が終わるわけではないし、また、次の勝負があるかもしれない。
だけどだけど、次の勝負が来ない事もある…
勝者になれなかったんだから、何か、足りなかったのかもしれない。
だけど、自分は、そんな指摘を出来るほど、懸命に生きているのか?
そんなこんな、色々な事を考えさせてくれる作品だと思いました。
いや、一時は、歓声の中に居ても、それを、聞き取れなかったのかもしれないアスリートたち。
スポーツ、って、いいなぁと思います。
一人の勝者の陰に、数えきれない敗者が居る。
だけど、それで、人生が終わるわけではないし、また、次の勝負があるかもしれない。
だけどだけど、次の勝負が来ない事もある…
勝者になれなかったんだから、何か、足りなかったのかもしれない。
だけど、自分は、そんな指摘を出来るほど、懸命に生きているのか?
そんなこんな、色々な事を考えさせてくれる作品だと思いました。
2014年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼とは交友関係もあり彼があの華奢な身体で嚴冬季アラスカの山々を登攀したのかと感慨無量で読んだ
2013年6月5日に日本でレビュー済み
著者の中村計さんは、スポーツを始めとするノンフィクションをメインとするライターです。本書は、会員制情報誌「選択」に連載中の「不運の名選手たち」から5編を選び、再取材し、大幅に加筆した文庫オリジナルです。
著者の中村さんがプロローグで書かれていますが、不運という言葉が入ると、嫌がる取材相手が多いと思います。悲運、悲劇とすればもっと取材がし易かったのではないかなと思います。本書に収録されている人は、 1:小鴨由水(マラソン/バルセロナ五輪日本代表) 2:佐藤信人(プロゴルフ/日本ツアー9勝・2002年賞金ランキング2位) 3:杉林孝法(三段跳/シドニー、アテネ五輪日本代表) 4:高橋繁浩(平泳ぎ/ロサンゼルス、ソウル日本代表) 5:栗秋正寿(登山/史上最年少でマッキンリー冬季単独登頂) 功績というか実績だけを見ると、一時は凄い脚光をあびていることがわかりますが・・・
1:小鴨さんが1992年第11回大阪国際女子マラソンで優勝したレースをTVで見ていました。ぶっちぎりの優勝でこれはすごい新人が現れたものだと思いました。そして、バルセロナオリンピックに出場しましたが、結果は惨敗。その後、長い低迷に陥ります。恩師との離反、結婚、出産、離婚、しかし、走る意欲は失っていませんでした。 2:パットの名手、しかし、2002年に挙げた9勝目を最後に長い低迷に入ります。佐藤を苦しめたのは、イップス・・・ 3:3段跳でこんな人がいたことを初めて知りました。天才ならではの繊細さが彼の大成を阻んだのかな? 4:天賦の才で打ち立てた1978年の200M平泳ぎの日本新記録、しかし、泳法違反が彼の泳ぎを狂わせます。しかし、彼はめげず1988年、200M平泳ぎの自己記録を更新します。
5:栗秋さんは、不運の人なのかな?植村さんのように目立ちはしませんが、マイペースで無理をせず(冬季のアラスカ山脈に挑むこと事態が超無理らしいですが)計画されているように思いますが・・・
私たちから見れば凄いことをした人たちばかりですが、彼等の才能を考えると、もっといい成績を挙げられたのに、という意味での不運ということだと思います。しかし、人生にたら、ればはありませんから・・・しかし、中々面白い、拾い物でした。出来たら続編も出して欲しいものです!!
著者の中村さんがプロローグで書かれていますが、不運という言葉が入ると、嫌がる取材相手が多いと思います。悲運、悲劇とすればもっと取材がし易かったのではないかなと思います。本書に収録されている人は、 1:小鴨由水(マラソン/バルセロナ五輪日本代表) 2:佐藤信人(プロゴルフ/日本ツアー9勝・2002年賞金ランキング2位) 3:杉林孝法(三段跳/シドニー、アテネ五輪日本代表) 4:高橋繁浩(平泳ぎ/ロサンゼルス、ソウル日本代表) 5:栗秋正寿(登山/史上最年少でマッキンリー冬季単独登頂) 功績というか実績だけを見ると、一時は凄い脚光をあびていることがわかりますが・・・
1:小鴨さんが1992年第11回大阪国際女子マラソンで優勝したレースをTVで見ていました。ぶっちぎりの優勝でこれはすごい新人が現れたものだと思いました。そして、バルセロナオリンピックに出場しましたが、結果は惨敗。その後、長い低迷に陥ります。恩師との離反、結婚、出産、離婚、しかし、走る意欲は失っていませんでした。 2:パットの名手、しかし、2002年に挙げた9勝目を最後に長い低迷に入ります。佐藤を苦しめたのは、イップス・・・ 3:3段跳でこんな人がいたことを初めて知りました。天才ならではの繊細さが彼の大成を阻んだのかな? 4:天賦の才で打ち立てた1978年の200M平泳ぎの日本新記録、しかし、泳法違反が彼の泳ぎを狂わせます。しかし、彼はめげず1988年、200M平泳ぎの自己記録を更新します。
5:栗秋さんは、不運の人なのかな?植村さんのように目立ちはしませんが、マイペースで無理をせず(冬季のアラスカ山脈に挑むこと事態が超無理らしいですが)計画されているように思いますが・・・
私たちから見れば凄いことをした人たちばかりですが、彼等の才能を考えると、もっといい成績を挙げられたのに、という意味での不運ということだと思います。しかし、人生にたら、ればはありませんから・・・しかし、中々面白い、拾い物でした。出来たら続編も出して欲しいものです!!
2013年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
取り上げられている、アスリートたちのことを読んでいると、本当に悲運なのかな?と思ってしまう。アスリートと呼ばれる人たちは、人並みでは考えられないような努力、食事制限、一日の過ごし方など頭が下がることを日々やっていると聞く。そんなことを知る上でも、貴重なレポートというか書物だと思う。続編が読みたい。
2013年10月21日に日本でレビュー済み
世界的な名選手たちも「何が何だかわからなかった」ときに好記録を出すらしい。
スポーツの基本は勝ち負けだが、人生は負ける、というか負(お)うことばかりである。負いながら前に進んでいくしかないわけで、スポーツよりもむしろ体力が必要な気がする。
そう考えると「やっぱり燃え尽きてないんでしょうね。中途半端(はんぱ)な灯のまま。はははは」。
登山というより、待ちにいっているという感じですね。待つことが仕事なんです。
フォームの試行錯誤は「味見」のようなもので、「やり過ぎると、これだと思っても、いや待てよ」と泳ぎ自体がわからなくなってしまった。考え出すときりがない。細部にこだわり過ぎたというか、理想を追い求め過ぎて、「何が何だかわからない」状態から、何が何だかわかるようになり、何をどうしてよいのかわからなくなるようなのである。努力しないほうがよかったのではないだろうか。
スポーツの基本は勝ち負けだが、人生は負ける、というか負(お)うことばかりである。負いながら前に進んでいくしかないわけで、スポーツよりもむしろ体力が必要な気がする。
そう考えると「やっぱり燃え尽きてないんでしょうね。中途半端(はんぱ)な灯のまま。はははは」。
登山というより、待ちにいっているという感じですね。待つことが仕事なんです。
フォームの試行錯誤は「味見」のようなもので、「やり過ぎると、これだと思っても、いや待てよ」と泳ぎ自体がわからなくなってしまった。考え出すときりがない。細部にこだわり過ぎたというか、理想を追い求め過ぎて、「何が何だかわからない」状態から、何が何だかわかるようになり、何をどうしてよいのかわからなくなるようなのである。努力しないほうがよかったのではないだろうか。