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原子力政策研究会100時間の極秘音源: メルトダウンへの道 (新潮文庫 え 17-1) 文庫 – 2016/2/27
NHK ETV特集取材班
(著)
東日本大震災の3カ月後、取材班は新橋の「原子力政策研究会」を訪ねた。日本の原子力開発の歴史を辿り、福島原発事故の真実を探るために。そこで入手した極秘会合のテープには、赤裸々な証言の数々が残されていた。コストとスピード優先の政府、反発する科学者、トラブル相次ぐ電力会社。原発大国へと突き進んだ半世紀を繙く衝撃のノンフィクション。『原発メルトダウンへの道』改題。
- 本の長さ510ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/2/27
- 寸法10.7 x 1.8 x 15.2 cm
- ISBN-104101295522
- ISBN-13978-4101295527
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2016/2/27)
- 発売日 : 2016/2/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 510ページ
- ISBN-10 : 4101295522
- ISBN-13 : 978-4101295527
- 寸法 : 10.7 x 1.8 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 739,781位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,555位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原子力発電の導入に、政界(国防の観点)が絡んでいたと言う、電力会社はむしろ及び腰であったということを学べる数少ない資料。非常に興味深い。
2018年1月12日に日本でレビュー済み
本書を読み、原子力発電は全てにわたっていかにいい加減なのかがよくわかりました。
まず原発設置の初期段階がとてもいい加減。原発とはなんぞやさえもわからないのに当時2億6000万円という大金を予算として国が認めてしまう(P69)。しかも使い方がわからないということで予算余りになってしまう。
そのあとは正力松太郎というこれもまたいい加減な人物が、それほど慌てる必要もないと周りの反対も無視して、単なる自己判断(多分イギリスから裏金ががっぽり入っていたんでしょう)から耐震性も問題多い、低品質のコールダーホール型の原発輸入を決定。
1954年には2億6000万円という予算は1956年には36億2000万円に予算アップ。増額には科学的根拠はなかったそうです(P113)。
原発を建てる前の段階がこんなにいい加減ですので、建てている最中もトラブル続き。材料にヒビが入っていたりして結局日本が作り直すことに。つまり日本はイギリスに欠陥商品をつかまされたのです。建てた場所は東海村。建てる前に場所を見れば松の木がたくさん生えている。明らかに地下水が豊富なのは一目瞭然。それさえも無視して上記のいい加減人物の「鶴のひとこえ」で建設。地下水の浸水で機械のトラブル(P124)。
住民が国を相手に裁判を(伊方裁判)。19年にわたった裁判。結局住民が敗訴。国側の証人は「重大事故など起き得ない」という学者(東大の内田秀雄教授)とは思えない幼稚なロジック、時にはウソの証言を(東大の大崎順彦教授)。それでも裁判官は国に軍配を。いい加減な裁判。
この内田秀雄という東大の教授は「無視できる程度のリスクは受容可能」と言って、原発で起きる事故は軽レベルの事故しかない、それは無視してもかわまないと言っています。この人は「ハインリッヒの法則」を知らないみたいです。そのレベルで東大の教授ができるとは。いい加減な大学だこと。そのせいか第2審では証人にとして出廷することを強く拒んだそうです(P349)。一応羞恥心はあるみたいです。
2002年に東電福島第一、二原発および柏崎刈羽原発で29件のトラブルがあったが、点検記録ナシ、国にも報告をしていなかったそうです(P336)。本当に原子力って安心、信頼を与えてくれますね。そして圧力容器は絶対に破損をしないという前提の安全感、安心感(P352)。そしてこの第2審もいい加減な結末で終わります(P353)。
プルトニウムを燃料にする夢のリサイクルシステム。フランスでの再処理でプルトニウムが大量に発生。もんじゅも役立たず。猛毒プルトニウムも燃料に使えず。結局ふげんをプルトニウムの焼却炉に。増える一方のプルトニウムの処理ができず。。。半減期2万年以上。。。
本書を読み、
原発は安全
原発は安いエネルギー
原発は地球にやさしい
原発は再生可能エネルギー
原発は明るい未来
これらは全部ウソであることに気が付きます。
原子力に関連するものはその発祥から、過程、技術、生産者、供給者、処理。。。すべてにおいてイイカゲンです。
地球環境のため、日本の技術向上のため、エネルギー問題のため。。。すべて偽善です。すべて金のためです。
こういう本を読んで、私たちはいつも問題意識を持ち続けるべきです。
まず原発設置の初期段階がとてもいい加減。原発とはなんぞやさえもわからないのに当時2億6000万円という大金を予算として国が認めてしまう(P69)。しかも使い方がわからないということで予算余りになってしまう。
そのあとは正力松太郎というこれもまたいい加減な人物が、それほど慌てる必要もないと周りの反対も無視して、単なる自己判断(多分イギリスから裏金ががっぽり入っていたんでしょう)から耐震性も問題多い、低品質のコールダーホール型の原発輸入を決定。
1954年には2億6000万円という予算は1956年には36億2000万円に予算アップ。増額には科学的根拠はなかったそうです(P113)。
原発を建てる前の段階がこんなにいい加減ですので、建てている最中もトラブル続き。材料にヒビが入っていたりして結局日本が作り直すことに。つまり日本はイギリスに欠陥商品をつかまされたのです。建てた場所は東海村。建てる前に場所を見れば松の木がたくさん生えている。明らかに地下水が豊富なのは一目瞭然。それさえも無視して上記のいい加減人物の「鶴のひとこえ」で建設。地下水の浸水で機械のトラブル(P124)。
住民が国を相手に裁判を(伊方裁判)。19年にわたった裁判。結局住民が敗訴。国側の証人は「重大事故など起き得ない」という学者(東大の内田秀雄教授)とは思えない幼稚なロジック、時にはウソの証言を(東大の大崎順彦教授)。それでも裁判官は国に軍配を。いい加減な裁判。
この内田秀雄という東大の教授は「無視できる程度のリスクは受容可能」と言って、原発で起きる事故は軽レベルの事故しかない、それは無視してもかわまないと言っています。この人は「ハインリッヒの法則」を知らないみたいです。そのレベルで東大の教授ができるとは。いい加減な大学だこと。そのせいか第2審では証人にとして出廷することを強く拒んだそうです(P349)。一応羞恥心はあるみたいです。
2002年に東電福島第一、二原発および柏崎刈羽原発で29件のトラブルがあったが、点検記録ナシ、国にも報告をしていなかったそうです(P336)。本当に原子力って安心、信頼を与えてくれますね。そして圧力容器は絶対に破損をしないという前提の安全感、安心感(P352)。そしてこの第2審もいい加減な結末で終わります(P353)。
プルトニウムを燃料にする夢のリサイクルシステム。フランスでの再処理でプルトニウムが大量に発生。もんじゅも役立たず。猛毒プルトニウムも燃料に使えず。結局ふげんをプルトニウムの焼却炉に。増える一方のプルトニウムの処理ができず。。。半減期2万年以上。。。
本書を読み、
原発は安全
原発は安いエネルギー
原発は地球にやさしい
原発は再生可能エネルギー
原発は明るい未来
これらは全部ウソであることに気が付きます。
原子力に関連するものはその発祥から、過程、技術、生産者、供給者、処理。。。すべてにおいてイイカゲンです。
地球環境のため、日本の技術向上のため、エネルギー問題のため。。。すべて偽善です。すべて金のためです。
こういう本を読んで、私たちはいつも問題意識を持ち続けるべきです。
2020年7月16日に日本でレビュー済み
原子力の黎明期から施策に携わってきた当事者の極秘会合のテープを紐解き、福島原発事故の遠因を探るドキュメント。
慎重だった研究者や電力会社の意見を押し退けて、政治的に強引に導入された原子力。原発の立地促進では経済性とスピードを優先した結果、無視できる程度のリスクはないものとされ、心配する住民を説得するために「原発で事故は絶対起きない」とする安全神話が生まれます。原発の安全審査を問う訴訟では、技術的に高度なことは住民ではなく専門家が決めるとの判決が下され、安全に関する議論はいよいよタブーに。福島原発の事故は、向き合おうとしなかったリスクを衝く形で起きるべくして起きました。
日本が原発大国になるまでの過程を丁寧に追うことのできる貴重な一冊です。
慎重だった研究者や電力会社の意見を押し退けて、政治的に強引に導入された原子力。原発の立地促進では経済性とスピードを優先した結果、無視できる程度のリスクはないものとされ、心配する住民を説得するために「原発で事故は絶対起きない」とする安全神話が生まれます。原発の安全審査を問う訴訟では、技術的に高度なことは住民ではなく専門家が決めるとの判決が下され、安全に関する議論はいよいよタブーに。福島原発の事故は、向き合おうとしなかったリスクを衝く形で起きるべくして起きました。
日本が原発大国になるまでの過程を丁寧に追うことのできる貴重な一冊です。