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此処彼処 (新潮文庫) 文庫 – 2009/8/28

4.6 5つ星のうち4.6 13個の評価

玉川上水の一隅にある、「すわりどころ」と名付けた古びたベンチ。自分と同じ「弘美」という名をもつ浅草の喫茶店。アメリカ西海岸のいろんな街へ四歳のわたしを運んだワーゲンビートルの後部座席……。記憶の底に置き忘れた風景や、流れる時のなかで姿を変えた土地に慈しみの光をあて、人生と思わぬ縁を結んだいくつもの「わたしの場所」をのびやかに綴る自伝的連作エッセイ。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2009/8/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/8/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 249ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101292396
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101292397
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 13個の評価

著者について

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川上 弘美
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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パスタマシーンの幽霊 (ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
13グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年2月26日に日本でレビュー済み
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 この数日、寒くありませんか。寒くて、夜中に目が覚めた。
こうなると、もう寝れません。
手元灯で、いつものように江國香織さんのエッセイを読んでいました。この本を読むのは、何度目になるのだろう。

 よく、和光の前で待ちあわせをするそうで、和光から眺める銀座が好きなので、大きなウインドゥの前でぼーっと立っていると、とっても幸福な気持ちになるんだそうです。
これって、前にも書きましたね~。

 ふ~ん、和光を三愛に変えれば、ボクと同じだ。(これも書いたよな?)
妙齢な?(ボクからすると今でも、十分お若いから)女性とおなじ感覚というのは、男としてどうなんでしょうね。
ヤッパ、問題ありっかな。
江國さんは、銀座の実質的じゃない贅沢さが好きなんだそうだ。

 川上弘美さんの『怖い銀座』というエッセイも読んだことがある。
川上さんの『怖い銀座』の定義では、北端はプランタン、南端は博品館、西端は電通ビル、東は松屋の四点に囲い込まれた内側が怖いテリトリーだそうだ。
胸に重しをかかえたようで苦手なんだ。。。って書いてあった。
かなり変っているよなあ。その圏外に出ると、気持ちがパアッと明るくなるそうだから、よっぽど苦手なのでしょうね。

 まあ、ボクの妄想の世界では、お二人は正妻と愛人の暗闘のようなものだ。
さすがに、この妄想は我ながら、なにっそれ。。。ってくらい、あきれにあきれたアッパレなものである。
ボク的には、どちらにも軍配は上げません。
けど文系と理系の資質の差が、かなり濃縮されて表現されていると思いません???。

 今日は花曇りだ。小学校の校庭や通り抜けの大学のキャンパスに、さんざめきがもどった。
サクラもまだまだ、楽しめる。よかったねー。

 江國香織さんは、風には色があると書いていた。
なぜだか曇りの日の枯れ野の色のイメージなんだって・・・。
さみしいことを言うなあ。。。って思った。

 ボクなら、春の風はよもぎ色だな。淡く透明な新芽の色のイメージがする。
草の香りが気持ちよいのだよねー、よもぎ。ああ、よもぎパンが食べたい。

 川上弘美さんと江國香織さんのお二人が、どうして際立って好きなのか。。。前に考えたことがある。
お二人の美ぼうは無関係かといえば、そりゃ~、嘘になります。
良家の子女風に弱い。。。これも認めます。

 でも、好きなのは、成熟と女の子が入り混じったところだ。
そして一番、好きなところは、ほのかな喪失感とさみしいところかな。
こういう孤独に弱いのだよなー。
あっ・・・そこは・・・ダメっ・・・だめだってば~みたいな・・・。。。琴線にふれるのですよ。
なんだか、タケタク兄さんの影響を受けすぎたみたいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一月から十二月まで、それぞれ三、四のエッセイが書かれています。川上さんらしくゆたりとした文章が、上手い!時間がたつのがゆっくりと感じられます。この時間にひたっていたいけど、それじゃあ今の生活に支障をきたすかなあ〜と思われます・・・九月の最後に『堅田』というエッセイがあって、冬に湖を見るのなら諏訪湖がよいということをちょろっと書いてあって、感動しました。まさにそのとおりです。凍った諏訪湖はとても美しいと思います。
2020年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいな本が届きました、ありがとうございました
2011年1月12日に日本でレビュー済み
四季をつうじてこの作家の此処彼処の思い想いをまとめたエッセイ集である。おそらくどこかの雑誌等々に掲載されたものをこういう形でまとめたものであろう。全篇をつうじておもしろく感じられるのは、書き手になるしかない決定的な資質が見え隠れしているところである。思えば、作家のエスプリとでもいうべきものがこのエッセイから感じとれるといって過言ではない。換言すれば、カワカミ文学の文体の成り立ちが想像されておもしろいのだ。
著者はあとがきで固有名詞に付着する読者の抜き差しならないイメージが、自分の書いた文章に知らないうちにぶらさがってきて重みをましてくることに違和感をもっていたとある。だが、そうではなく錯綜するイメージの曖昧さに期待をこめて、あえて場所を書くことを決定したようなことも明かしている。
この仕事によって著者は場所を書くということは私個人のことをはっきりと書くことであり、書いたつもりでも結局何も書けていないのだ、としている。おもしろい話だ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年11月7日に日本でレビュー済み
出版社のWEBでなんとなく見つけた一冊。そうそう本は即買しないが、中身に惹かれ、ついついレジへと向ってしまった。なんでこんな中身の本が日経から?と思っていたが、日経新聞(日曜版)に以前連載されていたそうだ。よく知る著者ではなかったが、『センセイの鞄』を書いた方だと知り、惹かれて読んでみた。
小説のような装丁だったが、中身はエッセイ。色々な土地にまつわる著者の思い出が綴られており、一編一編はとても短く読みやすい。独特な書き振りがなんともほのぼのとさせてくれるような気がする。東京都内の地名、特に浅草、京橋、銀座や吉祥寺など、自分にとって身近な場所もたくさん出てくるので、それぞれの土地に対して著者がどのように感じ、どんな思い出があるのかを伺えるのが面白い。自分の思い出やイメージと重ねると、人にはそれぞれ違う景色が浮かんでいることもよくわかる。
読んだあと、妙にすかっとするとか、納得するとか、啓発されるとかいうタイプの本ではなく、ちょっと懐かしさをもたらしてくれたり、のんびりした気分にさせてくれるような一冊。小旅行をしたような感じもする。ふと気分を変えたい時や、何かの合間にほっとしたい時に読むのにはとてもいいと思う。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月4日に日本でレビュー済み
川上さんの場所に関するエッセイ。

書く人によってはエッセイって途中で読み飽きちゃったりする場合も

あるけど、川上さんのエッセイはどのエピソードも面白く読み飽きない。

一気に読まないように、大切に読むように、自分に言い聞かせて

我慢しながら大事によんだ。油断するとどんどん読み進めて、

この楽しさがあっという間に終ってしまうから。

一話一話が、時にほのぼのと、時にはらはらと、時にどきどきと、

どれも心地よいテンポで書き進められている。

これからもずっと大事に手元に置いて思いつく度に読み返す予定。
2010年1月28日に日本でレビュー済み
楚々とした装幀がいい感じ。
しかし、あまり楽しめなかった。小説は面白かったけど(『先生の鞄』しか読んでないけど)、これはちょっと。
小説と同じ文体で書かれてあることに少し驚いた。つまり芸がないということに。いい小説を書く人がいいエッセイを書くとはかぎらないという典型かな。
たんにオヤジだから楽しめなかっただけかもしれません。
2006年1月7日に日本でレビュー済み
 いきなりあとがきの話で恐縮ですが、あとがきの中で川上氏は、具体的な地名を書くこと、について書いている。小説でもエッセイでもあえてそのことを避けてきたという。

 小説の中の固有名詞については今までにも多くのことが語られてきたが、川上氏に絞って言うと、それを書かずにきたのは作品の持つ手ざわりに、土地の名やものの名がそぐわないということなのだろう。今回あえてその方法を変え“私個人のことをはっきり書く”ことにしたこの本について川上氏は“こんなに必死の形相で書いた文章は、もしかしたら初めてかもしれません”と書いている。

 でも大丈夫。たとえば“浅草”と書かれた時の“浅草”はやっぱり川上さんふうの浅草だし、鶴巻でのピーナツ掘りの一日も、世田谷のくねくねした車の抜け道も、マダガスカルで世界最大の猿を見た新婚旅行も、北千住の散歩の好きな男の子も、やっぱり川上さんの小説に出てくることやものや人みたいだからだ。でも、今までよりちょっと川上さんのことに詳しくなったような気もするし、今まで思ってたのとちょっと違う川上さんを見たような気もする。

 最近読んだ「東京日記」とは、同じような日常を描いた部分でも少しトーンが違う。どっちが好きかは人それぞれだろうけど、私自身は、こんなふうに書きわけられるところが好き、かな。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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