奈良の大仏の鋳造を巡る物語で、銅採掘から精錬、そして長門の国(現在の山口県美祢市長登)から当時の都(現在の奈良県)までの旅、大仏の鋳造、そして奈良時代の当時の鉱山、精錬から鋳造までの技術を詳しく記述されていることに、機械鉱山工学の教授として鋳造凝固の研究をしている僕には、堪らない面白さがありました。当時文字の読み書きができることや和歌や漢詩を作ることができることの意味も含めて、じわじわと感動が滲み出てくる本書。多くの人々に読んでもらいたい一冊です。
前半の上巻は、奈良時代の銅鉱山の様子や銅の精錬、そして貨幣としての鋳造と経済としての貨幣の流通のことがすごくよくわかります。そして、山口県の秋芳洞近くから日本海側の船旅の経路で奈良までい至る当時の流通の様子も趣深いものがあります。
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国銅(上) (新潮文庫) 文庫 – 2006/2/28
帚木 蓬生
(著)
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歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410128816X
- ISBN-13978-4101288161
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/2/28)
- 発売日 : 2006/2/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 410128816X
- ISBN-13 : 978-4101288161
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,046位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2024年1月1日に日本でレビュー済み
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2019年8月17日に日本でレビュー済み
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昔読んで内容がとても気に入ってます。その本は何度も知人に紹介しぼろぼろになったので、職場も替り知人に貸すために買いました。とにかく内容が素晴らしいです。
2020年9月18日に日本でレビュー済み
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大仏建立に至る壮大な物語が、作業従事する一人の若者の視点を通して語られる。
目の前に平城京の街。大仏建立に至る情景の変化。そこに、市井を生きる普通の人々が紡ぎ出す物語。
死が身近だった時代に「生きる」という根源的な視点から、「人の真の幸せとは?」を問う素晴らしい作品です。
目の前に平城京の街。大仏建立に至る情景の変化。そこに、市井を生きる普通の人々が紡ぎ出す物語。
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2016年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
銅鉱石を掘り出し、踏鞴を踏んでの銅作り、銅を船に乗せての運搬、大仏鋳造、開眼法要の裏方作業と、大仏を造るにあたっての過程が人足の体験として書かれていくのは、読み応えがあって良かったです。
大仏が出来上がってから、人足たちが故郷へ帰るまでの困難さもいろいろと描かれていました。
主人公の担当作業が次々と変わっていくのは、実際上はほとんどないと思いますが、小説の舞台回し上、まあ受け入れられました。また、主人公が多少薬草の知識を持っていたということも、有りうることとして納得できました。
しかし、古代の人足の主人公が、お坊さんに教えられたことでかなりの数の文字が読めるようになり、本人の努力で多くの文字が読めるようになり、漢詩まで理解したり作ったりできるようになるというのは、真実味がまったく感じられませんでした。漢詩に著者の思いを込めているのだろうと思いますが、真実味がないと訴求力も弱いです。
時代と人間の真実をしっかり描いてほしかったです。
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しかし、古代の人足の主人公が、お坊さんに教えられたことでかなりの数の文字が読めるようになり、本人の努力で多くの文字が読めるようになり、漢詩まで理解したり作ったりできるようになるというのは、真実味がまったく感じられませんでした。漢詩に著者の思いを込めているのだろうと思いますが、真実味がないと訴求力も弱いです。
時代と人間の真実をしっかり描いてほしかったです。
2016年6月19日に日本でレビュー済み
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隣県のため(大阪府)の東大寺には時々伺うが、その大仏が如何にして造り上げられたか? そのための銅がどうのように造られたかが、一人の人足視点から描かれている。長門の国・奈良登り(現・山口県美祢市長登)には『大仏のふるさと』として国指定史跡があり、資料館があるそうだ。いずれ訪れてみたい。
2015年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
水銀中毒については作者が医師なのであるから、もう少し詳しく書いてもよかったのかもしれない。それ以外については、満足できる濃い内容です。
2015年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1300年も前の大仏の制作(鋳物)過程や庶民の生活、大仏の鋳造に従事した名も無き人々の苦しみ、喜びなどがよく分かった。
2013年4月11日に日本でレビュー済み
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人に勧められて読みました。主人公と心が重なり、涙なくしては読めませんでした。
私は観光ガイドをしています。大仏様も何度も見ていますが、その建立の裏にはたくさんの庶民の苦労が有った事、知っているつもりでしたが、リアルに感じる事が出来ました。
出来たものだけでなく、それを支えていた人々に心を向ける事が出来ます。原発の問題とも重なりました。
私は観光ガイドをしています。大仏様も何度も見ていますが、その建立の裏にはたくさんの庶民の苦労が有った事、知っているつもりでしたが、リアルに感じる事が出来ました。
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