NHKが、戦争と平和をめぐり歴史的な考察を加える
番組を制作し放送して来たことを大きく評価する日
本国民は多いと思う。
本書は2011年3月6日に放送されたものが収録され
ている。NHKという信頼度の高い組織が放送するこ
との意義は大きくて深い。
こうして、文庫になって読み継がれていくことは大
いに意義がある。
戦争、メディア、民衆、指導者と並べると、一定の
方向性が見えて来そうだが、そこは堅実な報道姿勢
が生かされて説得力を保持している。価値のある歴
史書の一冊と言っていい。
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編 (新潮文庫) 文庫 – 2015/6/26
NHKスペシャル取材班
(著)
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メディアを利用した軍、民衆の“熱狂"――。
リーダーたちの驚くべき動き。歴史年表には現れない開戦までの細部に迫る。
満州事変以降、現地情報を報じ、大きく部数を伸ばした新聞。軍や政治家が戦意高揚のために利用したラジオ。戦後、軍関係者が告白した膨大な証言テープから明らかになった、東条英機ら首脳部間の驚くべきやりとり――。
民衆の“熱狂"を作り出したメディアの責任、アメリカとの圧倒的な国力の差を認識しながら開戦を決断したリーダーたちの迷走。歴史年表には現れない“細部"を検証!
同名番組2011年2月、3月放送
第3回 〝熱狂〟はこうして作られた
第4回 開戦・リーダーたちの迷走
【目次】
はじめに
第一章 メディアと民衆 “世論"と“国益"のための報道
“熱狂"はこうして作られた NHKスペシャル取材班
世論とメディアによる戦意高揚 佐藤卓己
横並び報道と被害者意識 有山輝雄
ラジオが導いた戦争への道のり 竹山昭子
第二章 指導者 “非決定"が導いた戦争
開戦・リーダーたちの迷走 NHKスペシャル取材班
“非決定"という恐るべき「制度」 森山 優
アメリカの誤算 ジョン・ダワー
一九四一年、開戦までのアメリカ 三輪宗弘
日米開戦史を再考する 井上寿一
〔対談〕太平洋戦争開戦前の「日本と日本人」 半藤一利・松平定知
関連年表・地図
研究者紹介
放送記録
リーダーたちの驚くべき動き。歴史年表には現れない開戦までの細部に迫る。
満州事変以降、現地情報を報じ、大きく部数を伸ばした新聞。軍や政治家が戦意高揚のために利用したラジオ。戦後、軍関係者が告白した膨大な証言テープから明らかになった、東条英機ら首脳部間の驚くべきやりとり――。
民衆の“熱狂"を作り出したメディアの責任、アメリカとの圧倒的な国力の差を認識しながら開戦を決断したリーダーたちの迷走。歴史年表には現れない“細部"を検証!
同名番組2011年2月、3月放送
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はじめに
第一章 メディアと民衆 “世論"と“国益"のための報道
“熱狂"はこうして作られた NHKスペシャル取材班
世論とメディアによる戦意高揚 佐藤卓己
横並び報道と被害者意識 有山輝雄
ラジオが導いた戦争への道のり 竹山昭子
第二章 指導者 “非決定"が導いた戦争
開戦・リーダーたちの迷走 NHKスペシャル取材班
“非決定"という恐るべき「制度」 森山 優
アメリカの誤算 ジョン・ダワー
一九四一年、開戦までのアメリカ 三輪宗弘
日米開戦史を再考する 井上寿一
〔対談〕太平洋戦争開戦前の「日本と日本人」 半藤一利・松平定知
関連年表・地図
研究者紹介
放送記録
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/6/26
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101283753
- ISBN-13978-4101283753
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日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦― | 老後破産―長寿という悪夢― | 超常現象―科学者たちの挑戦― | 未解決事件 グリコ・森永事件―捜査員300人の証言― | 少年ゲリラ兵の告白―陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊― | 高校生ワーキングプア ―「見えない貧困」の真実― | |
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【新潮文庫】NHKスペシャル取材班 作品 | 開戦の真相、特攻への道、戦犯裁判。「海軍反省会」録音に刻まれた肉声から、海軍、そして日本組織の本質的な問題点が浮かび上がる。 | 年金生活は些細なきっかけで崩壊する!誰もが他人事ではいられない、思いもしなかった過酷な現実を克明に描いた衝撃のルポ。 | 幽霊、生まれ変わり、幽体離脱、ユリ・ゲラー……。人類はどこまで超常現象の正体に迫れるか。最先端の科学で徹底的に検証する。 | 警察はなぜ敗北したのか。元捜査関係者たちが重い口を開く。無念の証言と極秘資料をもとに、史上空前の劇場型犯罪の深層に迫る。 | 太平洋戦争で地上戦の舞台となった沖縄。そこに実際に敵を殺し、友の死を目の当たりにした10代半ばの少年たちの部隊があった。 | 進学に必要な奨学金、生きるためのアルバイト……「働かなければ学べない 」日本の高校生の実情に迫った、切実なルポルタージュ。 |
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか―外交・陸軍編― | 日本人はなぜ戦争へと向かったのか―メディアと民衆・指導者編― | 日本人はなぜ戦争へと向かったのか―果てしなき戦線拡大編― | |
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肉声証言テープ等の新資料、国内外の研究成果をもとに、開戦へと向かった日本を徹底検証。列強の動きを読み違えた開戦前夜の真相。 | 軍に利用され、民衆の”熱狂”を作り出したメディア、戦争回避を検討しつつ避けられなかったリーダーたちの迷走を徹底検証。 | 戦争方針すら集約できなかった陸海軍、軍と一体化して混乱を招いた経済界。開戦から半年間の知られざる転換点を徹底検証。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/6/26)
- 発売日 : 2015/6/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4101283753
- ISBN-13 : 978-4101283753
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 165,147位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2023年8月14日に日本でレビュー済み
2017年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軍人が軍服を来て出歩くのが気が引けるくらい、自由主義と民主主義が謳歌できた大正デモクラシーの時代が、昭和恐慌の荒波で転覆し、貧富の差が拡大し、人口の半数以上を占めた農村が荒廃する。その中で政党政治が良い処方箋を国民に示すことができず、政党間の戦い、汚職に明け暮れ国民の心が離反した。農村の不満の吸収口は軍隊で、農村青年は軍隊のご飯でもご馳走に感じてしまうくらいであった。それでも軍事費でも減らして産業に回してくれれば経済が回復し、5.15事件や2.26事件が発生しなかったかもしれない。軍事費に厳しく査定した高橋是清などが暗殺されたのはその後の日本に不幸な事であった。
その中で若い兵士たちは西洋の合理的思考ではなく、神道の神州不滅と七生報国の教育を受けていく。そのため勇ましい軍隊を褒めるメディアの掛け声に誘われて、メディアを取捨選択していく。新聞は紙数の多く取れる記事を掲載する流れの身を任せるようになり、それがまた国民の意識を先鋭化させて悪循環を招く。
それにしても近衛文麿という人は、国民には英米を排する、大東亜の共存を訴えながら、日独伊三国同盟に加担し、蒋介石を相手にしないと述べ大政翼賛会を結成して日本の統制経済への道を開いたにも関わらず、東条英機に内閣を譲って裏で米国との和平工作をする。ラジオで人気を取るポピュリストの典型みたいな人であるがいやになるとすぐに権力を放り出す癖があり、まあ東京裁判に召喚されたのは仕方のないことだ。
その中で若い兵士たちは西洋の合理的思考ではなく、神道の神州不滅と七生報国の教育を受けていく。そのため勇ましい軍隊を褒めるメディアの掛け声に誘われて、メディアを取捨選択していく。新聞は紙数の多く取れる記事を掲載する流れの身を任せるようになり、それがまた国民の意識を先鋭化させて悪循環を招く。
それにしても近衛文麿という人は、国民には英米を排する、大東亜の共存を訴えながら、日独伊三国同盟に加担し、蒋介石を相手にしないと述べ大政翼賛会を結成して日本の統制経済への道を開いたにも関わらず、東条英機に内閣を譲って裏で米国との和平工作をする。ラジオで人気を取るポピュリストの典型みたいな人であるがいやになるとすぐに権力を放り出す癖があり、まあ東京裁判に召喚されたのは仕方のないことだ。
2018年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロパガンダ、マスコミと世論、それらが戦争へと駆り立てる世論を形成していきその結果として世論に縛られて政府、軍隊が負けると知りつつ開戦に踏みきった・・・教科書には書いてない、学校では習わなかった歴史の一面を見た気がしました。 戦争はやってはいけないという誰もが共通に持つ気持ち(と思っていますが)は何処でも聞かれますが、では何故戦争をしたのか?二度と戦争しないためには個々人はどうすれば良いのか?ということについてはテーマが大きすぎるためか答えは出てきません。 報道に対するジャーナリストやメディアのあり方、情報の受け手として真実の報道かどうかを見極める力の必要性について考えさせられるものがあります。 NHKという立場で調査した事実を述べた後に、当事者と編集者の対話が書いてあり生々しい事実を浮き彫りにしています。 おすすめの本です。
2016年11月12日に日本でレビュー済み
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1つ1つ、納得できる。
戦後70年のこのころに、よく調査しなおして成果を上げたと思う。
戦後70年のこのころに、よく調査しなおして成果を上げたと思う。
2015年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズ2巻目は新聞やラジオといったメデイア、そして国の指導者たちの開戦過程で果たした役割、責任といったことをテーマにしている。1巻目も同様であったが、書名に掲げた大きなテーマに対して明らかに情報量が不足しており、「この問題を考える材料にして欲しい」(はじめに)という刊行の意図は十分果たされていないと思われた(この本の基になったNHKスペシャルは観ていないので、映像で表現した場合には同じ内容でも訴えかけるものが違ったのかもしれないが)。
ただこれも1巻目と同じ感想だが、インタビュー形式で語られる研究者の見解はそれぞれ専門分野の研究に基づいたもので説得力があり、また興味深いものだった。特に前半のメディアをテーマとした第1章では、ラジオの話も面白かったが、戦前の新聞業界にまつわる以下のような事実は新聞と戦争の関わりについて認識を新たにさせてくれるものだった(主に京都大学・佐藤卓己先生の項より)。すなわち、1)読者獲得レースにおいて戦争のニュースは、メディア企業にとって必要不可欠な素材だったこと、2)それを反映して大手新聞社の発行部数は満州事変、日中戦争と戦争を経るごとに大幅に伸びていったこと、3)新聞統合といった国家権力の介入を新聞企業側も安定した業界秩序再編に利用しようとしたこと、4)1930年代には朝日や毎日といった全国紙の記者は高級官僚や大企業社員と並ぶエリート・コースとみなされるようになっていた(すなわち主義主張を貫くために自らの職を賭す記者はそれ以降珍しくなっていった)こと、などである。そしてもう一つ、戦後、指導的な軍人や政治家の多くが公職追放になったり、処罰を受けたりしたが、ほとんどのジャーナリストは戦後もそのまま同じ職にとどまって仕事を続けたという指摘は、戦前だからということではなく、今のマスメディアの権力や読者との関わり方を考える上でも重要なものだと思われる。
後半の第2章にも最近の研究成果に基づく色々興味深い話が載っており、そういった知識を得ることができるという点からすれば買って損はない本かもしれない。
ただこれも1巻目と同じ感想だが、インタビュー形式で語られる研究者の見解はそれぞれ専門分野の研究に基づいたもので説得力があり、また興味深いものだった。特に前半のメディアをテーマとした第1章では、ラジオの話も面白かったが、戦前の新聞業界にまつわる以下のような事実は新聞と戦争の関わりについて認識を新たにさせてくれるものだった(主に京都大学・佐藤卓己先生の項より)。すなわち、1)読者獲得レースにおいて戦争のニュースは、メディア企業にとって必要不可欠な素材だったこと、2)それを反映して大手新聞社の発行部数は満州事変、日中戦争と戦争を経るごとに大幅に伸びていったこと、3)新聞統合といった国家権力の介入を新聞企業側も安定した業界秩序再編に利用しようとしたこと、4)1930年代には朝日や毎日といった全国紙の記者は高級官僚や大企業社員と並ぶエリート・コースとみなされるようになっていた(すなわち主義主張を貫くために自らの職を賭す記者はそれ以降珍しくなっていった)こと、などである。そしてもう一つ、戦後、指導的な軍人や政治家の多くが公職追放になったり、処罰を受けたりしたが、ほとんどのジャーナリストは戦後もそのまま同じ職にとどまって仕事を続けたという指摘は、戦前だからということではなく、今のマスメディアの権力や読者との関わり方を考える上でも重要なものだと思われる。
後半の第2章にも最近の研究成果に基づく色々興味深い話が載っており、そういった知識を得ることができるという点からすれば買って損はない本かもしれない。
2019年5月17日に日本でレビュー済み
圧倒的な国力の差と石油依存度の高さ。初めから勝てないと分かっていた米国相手の太平洋戦争になぜ踏み切ったのか?
本書は軍部の暴走だけでない複合的な要因を解きほぐす。戦略を持たなかった外交、国益より自分の組織の利益を優先して考える人間の病理、陸海軍という巨大組織。大衆に迎合したり、軍の中に入り込むことで情報を得、結果として軍部を宣伝することで大衆を煽ってしまったメデイア。期限付きの懸案事項が山とあるのに何も決定できず先送りする国家観を持たないリーダー。
とりわけ印象的だったのは、当時の人々の感覚では、日露戦争後の臥薪嘗胆から満州事変までは一連の繋がりを持って捉えられていたこと、リーダーが過去の負債に縛られるものであり、それまでの犠牲に背を向けるような意思決定はよほどの強いリーダーシップがない限り困難であったこと、マスコミを通じて形成された世論と指導者のもたれ合いが自縄自縛となり、なすがままに開戦へと向かっていつたこと。
二度と過ちを繰り返さないためにも、多くの人に読まれる本だと思う。
本書は軍部の暴走だけでない複合的な要因を解きほぐす。戦略を持たなかった外交、国益より自分の組織の利益を優先して考える人間の病理、陸海軍という巨大組織。大衆に迎合したり、軍の中に入り込むことで情報を得、結果として軍部を宣伝することで大衆を煽ってしまったメデイア。期限付きの懸案事項が山とあるのに何も決定できず先送りする国家観を持たないリーダー。
とりわけ印象的だったのは、当時の人々の感覚では、日露戦争後の臥薪嘗胆から満州事変までは一連の繋がりを持って捉えられていたこと、リーダーが過去の負債に縛られるものであり、それまでの犠牲に背を向けるような意思決定はよほどの強いリーダーシップがない限り困難であったこと、マスコミを通じて形成された世論と指導者のもたれ合いが自縄自縛となり、なすがままに開戦へと向かっていつたこと。
二度と過ちを繰り返さないためにも、多くの人に読まれる本だと思う。
2016年5月3日に日本でレビュー済み
欧米に追いつかねば、他のアジア諸国のように植民地化されるおそれ。
日清、日露戦争に勝利し、負けを知らない日本。
守りたかった満州の権益。
雰囲気に流され、アメリカを甘く見ていた国民。
戦線拡大により部数を伸ばし、軍部と大衆に迎合する事により急成長したマスメディア。
国益より、自らの組織の利益を重視する陸軍、海軍。
戦後70年、これから平和が永遠に続くとは思われない。
国が行く末を誤らないよう、過去を知ることが大事だと思う。
日清、日露戦争に勝利し、負けを知らない日本。
守りたかった満州の権益。
雰囲気に流され、アメリカを甘く見ていた国民。
戦線拡大により部数を伸ばし、軍部と大衆に迎合する事により急成長したマスメディア。
国益より、自らの組織の利益を重視する陸軍、海軍。
戦後70年、これから平和が永遠に続くとは思われない。
国が行く末を誤らないよう、過去を知ることが大事だと思う。
2015年10月10日に日本でレビュー済み
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何故の疑問に1つの回答として考えられる。問題点の説明もっとはっきりしてほしかった。また誰が不適応、無能なのかハッキリとして