夏に川崎市立ミュージアムの博物館を見学、
今までも民家園やその他を見学していたし、民俗学関連も好きだったので手に取った。
そう、見学時に目にしていたこの印象的な動物の絵の護符が記憶に残っていたからだ。
地元の人がどんなふうに土地を愛し、大切にしてきたか、
文化・伝統の継承が、高度経済成長期にどれほど急速に失われたかがよくわかる。
歴史や民俗を辿って、自分の父祖の土地とは異なれど、
農民にルーツを持つ人間の、如何とし難い失われつつある伝統への渇望を、僅かながら共有できた。
普段住む場所の、用水路を守ってきた雑木林も切り倒されて正月を迎えた私にも、無関係ではない。
映像で説明している物があるので合わせて見ると、この本の内容はより深くわかると思う。
信仰、目に見えないものへの、またともに暮らす人同士の、何かしら暖かいものが感じられ、
長らくこういう物を忘れていたのだと、改めてはっとさせられる無いようだった。
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オオカミの護符 (新潮文庫) 文庫 – 2014/11/28
小倉 美惠子
(著)
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「オイヌさま」に導かれて、ベッドタウンから山岳信仰の地へ。
護符をめぐる謎解きの旅。
川崎市の実家で著者が目にした一枚の護符。描かれた「オイヌさま」の正体とは何か。高度成長期に、小さな村から住宅街へと変貌を遂げた神奈川県川崎市宮前区土橋。古くから農業を営んできた小倉家の古い土蔵に貼られた「オイヌさま」に導かれ、御岳山をはじめ関東甲信の山々へ――護符をめぐる謎解きの旅が始まる。
都会に今もひっそりと息づく山岳信仰の神秘の世界に触れる好著。
【目次】
まえがき
地元の子どもたちへの手紙
第一章 三つ子の魂百まで
取り残された土蔵の前で/新しい街の片隅から/茅葺屋根の家での暮らし/橘樹郡/地縁血縁「/大きな歴史」「小さな歴史」/竹の里/まぼろしのタケノコ栽培/お百姓の身体に宿るリズム「/オイヌさま」の謎「/土橋御嶽講」
第二章 武蔵の國へ
いざ武蔵御嶽神社へ/多摩川への畏れと感謝が生んだ「御嶽講」/日本人と川「/お山」の世界へ/雨乞い
第三章 オイヌさまの源流
「オイヌさま」の故郷/里びとを山へ導く、山びと「御師」/山の神楽/山の行者「御師」と庶民の信仰
第四章 山奥の秘儀
秘儀・太占/太占のルーツ「/太占祭」の記録「/太占」を読み解くお百姓を求めて/お百姓の底力
第五章 「黒い獣」の正体
「黒い獣」と「大口真神」/山とオオカミ/動かざる山への信仰/オオカミの頭骨を祀る家/縄文にさかのぼるオオカミへの信仰/オオカミ信仰のひろがり/武蔵國/大山塊を越えてやってきた「あにぃ」
第六章 関東一円をめぐる
「奥武蔵」へ/秩父の「わらじ親」/神と仏のあわいに/宝登山の「お犬替え」/「お犬さま」と「オオカミ」/秩父の「手締め」/東国武士と秩父「/お山」は文化の発信源
第七章 オオカミ信仰
「オオカミ神社」と「お炊き上げ」/猪狩山へ/古池耕地の人びと/手刷りの「オオカミの護符」/霊験譚/猪狩神社奥宮祭/山の祭りと海のサンマ/赤もろこし/土地の人に添う/ヨソモノの受け入れ方「/一人でやれば苦役でも……」/「鬨の声」
第八章 神々の山へ
三峰山/心直ぐなる者/遠宮「御焚上祭」と赤めし/守護不入の地/神領門前三六戸「/生まれ育った土地」の引力/オオカミ、焼畑、ヤマトタケル……/「オオカミの護符」の誕生/先祖からの「ゆずり」/「お山さま……」
第九章 神々の居場所
「神々の住まうべーら山」
あとがき
参考文献・出典
文庫版あとがき
解説:内山節
小倉美惠子
1963(昭和38)年、神奈川県川崎市宮前区土橋生れ。アジア21世紀奨学財団、ヒューマンルネッサンス研究所勤務を経て、2006(平成18)年に(株)ささらプロダクションを設立。2008年、映画「オオカミの護符―里びとと山びとのあわいに」で文化庁映画賞文化記録映画優秀賞、地球環境映像祭アース・ビジョン賞を受賞。
護符をめぐる謎解きの旅。
川崎市の実家で著者が目にした一枚の護符。描かれた「オイヌさま」の正体とは何か。高度成長期に、小さな村から住宅街へと変貌を遂げた神奈川県川崎市宮前区土橋。古くから農業を営んできた小倉家の古い土蔵に貼られた「オイヌさま」に導かれ、御岳山をはじめ関東甲信の山々へ――護符をめぐる謎解きの旅が始まる。
都会に今もひっそりと息づく山岳信仰の神秘の世界に触れる好著。
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まえがき
地元の子どもたちへの手紙
第一章 三つ子の魂百まで
取り残された土蔵の前で/新しい街の片隅から/茅葺屋根の家での暮らし/橘樹郡/地縁血縁「/大きな歴史」「小さな歴史」/竹の里/まぼろしのタケノコ栽培/お百姓の身体に宿るリズム「/オイヌさま」の謎「/土橋御嶽講」
第二章 武蔵の國へ
いざ武蔵御嶽神社へ/多摩川への畏れと感謝が生んだ「御嶽講」/日本人と川「/お山」の世界へ/雨乞い
第三章 オイヌさまの源流
「オイヌさま」の故郷/里びとを山へ導く、山びと「御師」/山の神楽/山の行者「御師」と庶民の信仰
第四章 山奥の秘儀
秘儀・太占/太占のルーツ「/太占祭」の記録「/太占」を読み解くお百姓を求めて/お百姓の底力
第五章 「黒い獣」の正体
「黒い獣」と「大口真神」/山とオオカミ/動かざる山への信仰/オオカミの頭骨を祀る家/縄文にさかのぼるオオカミへの信仰/オオカミ信仰のひろがり/武蔵國/大山塊を越えてやってきた「あにぃ」
第六章 関東一円をめぐる
「奥武蔵」へ/秩父の「わらじ親」/神と仏のあわいに/宝登山の「お犬替え」/「お犬さま」と「オオカミ」/秩父の「手締め」/東国武士と秩父「/お山」は文化の発信源
第七章 オオカミ信仰
「オオカミ神社」と「お炊き上げ」/猪狩山へ/古池耕地の人びと/手刷りの「オオカミの護符」/霊験譚/猪狩神社奥宮祭/山の祭りと海のサンマ/赤もろこし/土地の人に添う/ヨソモノの受け入れ方「/一人でやれば苦役でも……」/「鬨の声」
第八章 神々の山へ
三峰山/心直ぐなる者/遠宮「御焚上祭」と赤めし/守護不入の地/神領門前三六戸「/生まれ育った土地」の引力/オオカミ、焼畑、ヤマトタケル……/「オオカミの護符」の誕生/先祖からの「ゆずり」/「お山さま……」
第九章 神々の居場所
「神々の住まうべーら山」
あとがき
参考文献・出典
文庫版あとがき
解説:内山節
小倉美惠子
1963(昭和38)年、神奈川県川崎市宮前区土橋生れ。アジア21世紀奨学財団、ヒューマンルネッサンス研究所勤務を経て、2006(平成18)年に(株)ささらプロダクションを設立。2008年、映画「オオカミの護符―里びとと山びとのあわいに」で文化庁映画賞文化記録映画優秀賞、地球環境映像祭アース・ビジョン賞を受賞。
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/11/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101262918
- ISBN-13978-4101262918
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2014/11/28)
- 発売日 : 2014/11/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 242ページ
- ISBN-10 : 4101262918
- ISBN-13 : 978-4101262918
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,955位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
謎が解けました。
練馬区の農家に貼ってある「オオカミの護符」を発見。なぜオオカミなのか?なぜ練馬で御嶽山なのか?不思議に思い画像検索したらこの書がヒット。内容は他の方も書かれているとおり「深く美しい探求の旅」。謎は解け「知的好奇心の重要さ」も再確認させられる大変な良書でした。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月23日に日本でレビュー済み
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2021年6月23日に日本でレビュー済み
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こういう本は、著者よりも、版元サイドの編集者の腕次第です。良書ではあります。装丁も良しで。
2020年4月9日に日本でレビュー済み
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著者は所謂、紀行作家やジャーナリストではありません。ですから文体は飾り気がなく、ひたすら素朴。
でも、そこが好印象を持てます。・・自分の郷里の土蔵に貼られた一枚の獣が描かれた護符。
そこから地元の郷土史を調べることから物語は始まり、やがて奥多摩、そして秩父へと舞台は変わります。
いろいろな人の出会い、様々な経験。まさに狼の護符に導かれるような著者の旅。
個人的にも秩父には良く通っていたので三峯神社を始め、神社の狛犬が何故、獅子型ではなく山犬なのだろうか?
とは疑問に思っていましたが、この本で氷解しました。僕も『狼の護符』に導かれた一人なのかもしれません。
でも、そこが好印象を持てます。・・自分の郷里の土蔵に貼られた一枚の獣が描かれた護符。
そこから地元の郷土史を調べることから物語は始まり、やがて奥多摩、そして秩父へと舞台は変わります。
いろいろな人の出会い、様々な経験。まさに狼の護符に導かれるような著者の旅。
個人的にも秩父には良く通っていたので三峯神社を始め、神社の狛犬が何故、獅子型ではなく山犬なのだろうか?
とは疑問に思っていましたが、この本で氷解しました。僕も『狼の護符』に導かれた一人なのかもしれません。
2021年1月6日に日本でレビュー済み
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柳田国男の流れと似ていると思いました。民俗学は奥が深いと感じました。
2020年12月9日に日本でレビュー済み
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本当に面白かった。学者っぽくない、生のインタビューをつないだ民俗学ですね。最後まで、そう来ますか!の連続で飽きずに読み通せます。映画の方も見てみようっと。
2021年3月29日に日本でレビュー済み
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狼に興味を持っている私にとっても興味深い内容でした。
2020年8月1日に日本でレビュー済み
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私の生まれた場所は、北関東の奥まった田舎。 土間の入り口や、お勝手場の柱に張り付けてあったオオカミの護符。子供当時は何のお札かわからなかったが、興味はあった。 山が好きで、登山を続けながら、山頂の社や山麓の神社の狛犬が、オオカミだったことに興味を注がれたとき、この本と出合ってオオカミ信仰を知りました。 現在は忘れてしまった人間と自然の共存。 人間の心の奥に、今でも自然への畏怖が残されているのだろうか?。 興味は尽きない。