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息子と狩猟に (新潮文庫) 文庫 – 2020/4/25
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2020/4/25
- 寸法10.6 x 0.8 x 15.1 cm
- ISBN-104101253226
- ISBN-13978-4101253220
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2020/4/25)
- 発売日 : 2020/4/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4101253226
- ISBN-13 : 978-4101253220
- 寸法 : 10.6 x 0.8 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 439,176位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
ども、はっとりぶんしょうです。アマゾンに宣伝のスペースがあるとのことで、入り込んでまいりました。
6月の下旬にみすず書房から『ツンドラ・サバイバル』(サバイバル登山家シリーズの第3弾)を出すことになり、それのあわせて、いろいろなところでしゃべることになったので、ここで宣伝しておきます(イベント告知のスペースもあるようですが、面倒なので)。6月15日石川県金沢市で夕方(SLANT主催)、7月4日国際ブックフェア。19日湘南ツタヤ(19時から)、7月30日下北B&B、8月8日に群馬県の山の日のフェスにも顔出します。最近「本の雑誌」で連載が始まりました。隔月刊の『フィールダー』でも連載しています。もちろん「岳人」でも連載中です。
月刊「新潮」2月号に創作(小説)が掲載されています。歴史ある文芸誌に掲載していただくという経験全部が面白かったです。作品も苦労した分、なかなかおもしろいものになったのではないかと思います。「ヒロ、青木は登ったぞ」
2014年12月も終わりです。
数年ぶりの単著は『サバイバル登山入門』おかげさまで評判もいいようですが、アマゾンでは品切れが続いていますね。現在、月刊「新潮」2月号に掲載予定の創作の最終ゲラをチェック中です。まともな創作をきちんと発表するのははじめてと言っていいかと思います。よかったら立ち読みしてください。2万字以上あります。『Fielderフィルダー』の19号、12月末発売でも、表紙と中カラー8ページやっています。これは創作とは違いますが、なかなか面白いものになったと思います。他、ビーパル、岳人、などちょこちょこ出ています。岳人は新連載がはじまりました。
以下は2014年4月以前の書き込みです。
「つり人別冊 渓流2014夏」発売されています。3万字以上書きました。ゲラ段階では失敗したかなと思いましたが、できあがったのを読んだら、けっこう面白く書けたなあ、と思いました。
『百年前の山を旅する』が新潮文庫になりました。12月の下旬に発売しています。文庫版あとがきを長々書きました。まだ思いがまとまっていなかったようで、原稿は少し失敗作かもしれません。角幡君が解説を書いてくれました。
『富士の山旅』編集本が河出文庫からでてます。いちおう編者ですが、編集を手伝って解説を書いた編者代表という程度です。他にBE-PALにもときどき出ています。
以下最近の執筆
「つり人別冊 渓流2014春」つり人社(2014/2)連載と新規の短期連載?の二本です。
「BE-PAL2月号」小学館(2014/1)に歩くことに関して寄稿しています。
『白夜の大岩壁に挑む クライマー山野井夫妻 』新潮文庫(2013/8)の解説を書いています。
「現代思想 富士山特集」青土社(2013/9)に寄稿しています。
「ユリイカ 熊特集」青土社(2013/8)に寄稿しています。
『星の王子さまとサン=テグジュペリ ---空と人を愛した作家のすべて』河出書房新社(2013/4)。フランス文学科出身なのですが、この原稿は苦労しました。
『人類滅亡を避ける道―関野吉晴対論集』東海大学出版局(2013/4)のゲストの一人です。
「ユリイカ2012年1月臨時増刊号 総特集=石川直樹」青土社(2011/12)で石川君と対談しています。けっこう面白い話になりました。
『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』 (14歳の世渡り術) 河出書房新社(2013/5)
『冬の本』夏葉社(2012/12)。本紹介の単行本です。
「雑誌 広告 2012年11月号」博報堂(2012/10)インタビュー記事ですが上手くまとまったと思います。
「考える人 特集・ひとは山に向かう」新潮社(2011/12)。情熱大陸での事故の話を書きました。
『ハイグレード山スキー最新ルート集』東京新聞(2008/1)共著・編集本です。
『日本の登山家が愛したルート50』東京新聞(2006/4)共著・編集本です。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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それは、きっと、服部さんがリアルに体験「し続け」て、感じ、考え蓄積したものの中から紡いだものだから。
違った概念を持った人の言葉は、この世界はまだまだ知らない景色だらけなんだろうナと認識させてくれ、ワクワクする。
小説という形が最も合っている表現方法の様な気がしています。
もともと愛読していた作家なのだが、ノンフィクションでありながら、どこか私小説の香りがただようような、内面を色濃く表現する作風であった。
そんな服部文祥が小説を書いたと聞いたので、きっと私小説方面に踏み込んだ作品に違いない、と期待していた。
その期待は良い意味で裏切られた。
表題作と「K2」の2作品が収められているのだが、両作ともサスペンス作品といってもよい緊迫感あふれた小説だ。扱われている事件についての詳細は述べるのを控えよう。純粋娯楽小説としても十分に楽しめることを保証する。
狩猟家、またK2サミッターである登山家の経験に裏打ちされた、詳細なディテール描写はノンフィクション作家、また特異な経験者ならではのものだろう。良い小説である上に、こうした描写にフィクションを越えて楽しめた。
現代社会の生活者として我々が無意識にすりこまれている、倫理感、特に生命に対しての感覚に対し、「おれはそんなものに縛られない」とはねのける力強さは、これまでのノンフィクション作品と通じている。
彼の従来からのファンにも、もちろんおすすめの一冊だ。
「息子と狩猟に」は冒頭から未知の世界の話で引き込まれる。
但しあらすじに沿わせてそこへ持っていく流れに少々ムリを感じた。
現実はそうなり難いのでは??というのがチラホラ。
但し未知の詐欺と狩猟の話と、緊迫感のある場面は刺激的で良かった。
結局最もキケンな動物はクマじゃなく人間、という描写も面白く強く共感。
「K2」はこれから。
後天的に作り上げられる“人間”ではなくて。
フィクション(小説)である必然が、この本にはある。
だから、“ただの作り話”ではなく、緊張感を持って読ませる。
しかし小難しい文章はなく、冬山の朝のように精錬されていて、
半日足らずで一気に読んでしまった。小学生でも読めると思う。
むしろ、“人間”に染め上げられたオトナより楽しめるのではないか。
(とはいえ著者は、確信犯的に“人間”が眉をしかめることを狙っているハズだ)
小説としては可もなく不可もなく、平凡な作品ですね。
「息子と狩猟に」136ページ
テレアポ詐欺チームのリーダー加藤。普段は新聞社に勤務し、休日に初めて息子を連れて狩猟に出掛けた倉内。物語は二人の視点を交互に細かく切り替えながら進行する。長くない紙数のなかで犯罪小説と狩猟文学のふたつを混在させた作品。オレオレ詐欺と息子との休日の狩猟という、いかにもミスマッチな二つの物語が、奥秩父山中に向かって徐々に接近する。息を呑んで、二つの線が交錯する瞬間を見守る。
「K2」63ページ
世界で最も難易度の高い山のひとつで、死亡率三割前後とされるK2の頂上を目指す、日本人五人の登攀チームの様子を描いた山岳小説。登頂のさなかには二週間ほど前に帰ってこなかった情報のあるイタリア人男性らしき遺体も目撃される。主人公はチーム最年少のタカシ。天候不順による厳しい状況で登攀は困難を極め、五人はそれぞれ生死を賭けた決断を迫られる。
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「秘密は自分の口からバレる。しゃべらなければ絶対にわからない」
「ケモノは人間が思うほどバカじゃない。人間は自分で思っているほど利口じゃない」