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楡家の人びと 上 (新潮文庫 き 4-6) 文庫 – 1994/2/25

4.5 5つ星のうち4.5 21個の評価

楡脳病院の七つの塔の下に群がる三代の大家族と、彼らを取り巻く近代日本五十年の歴史の流れ……日本人の夢と郷愁を刻んだ大作。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1994/2/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1994/2/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 442ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101131066
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101131061
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 21個の評価

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北 杜夫
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年10月8日に日本でレビュー済み
「どくとるマンボウ」から読み始めた北杜夫氏の作品ですが、「楡家の人々」は読むのに一週間ぐらいかかりました。トーマス・マンの「ブッテンブローク家の人々」の影響を受けて書かれたそうです。ドラマ化もされたことがあるそうですが、世代的に見たことはありません。
脳病院を経営する、楡基一郎の生涯にはじまり、明治から昭和に至る楡一族の三代記です。楡家の全盛期は、基一郎が二代目、徹吉を自分の娘、龍子の婿にした頃です。その後、病院は消失再建、そしてまた戦争で病院がなくなり、徹吉の長男、欧州も、次男、米国も迷走、徹吉は故郷、山形で病んで龍子は「楡家」再興のために奮闘する。三部作です。
楡家の代表格である、徹吉のモデルは、斎藤茂吉氏ですが、その子息である北杜夫氏の優れた洞察力と、構築構成力で、素晴らしい作品が著されました。読み終えたときはとても感動したのを覚えています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年1月22日に日本でレビュー済み
蔵王、山形訛り、のし梅・・・・この物語の中には懐かしい言葉が沢山ある。
劣等生だったけれど、斎藤茂吉作詞の校歌を3年間歌って過ごした。

10年ほど前この本を読んだ時には、楡基一郎のカリスマ性や龍子の気位の高さ、桃子や欧州、米国、蔵王山、個性豊かな登場人物に魅了された。

今回読み返した時、関東大震災後、楡基一郎氏が亡くなってから、楡家の人々の運命が常に時代の流れと共にあるのだということを、より強く感じた。

第二次世界大戦の部分が異常に長い。 最初に読んだ時も長かったのだが、東日本大震災を経験したわたしにはこの長さがイライラするほど長く感じられた。

ユーモアあふれる気品ある文章の中でこの戦争の戦況の記述がこれでもか、と長い。
何所か、似ている。大本営発表と空白の原発事故発生後の1週間とか、人々の混乱とか。戦争と違い、こちらはまだ何も終息していない。

北杜夫の静かなる反戦。戦争により、峻一は奇跡的に生還し、戦争嫌いの米国は行方不明。藍子は想い人を亡くし、龍子は気丈に生きていく。楡家に反発した桃子も・・・。
戦後の故郷での老いた徹吉の描写が哀愁をおびて美しかった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世田谷文学館に行った。世田谷区に縁のある作家の展示を見ているうちに無性に本を読みたくなった。確かに、以前読んでいるのだが、ぼんやりとしか思い出せない・・30年以上も前の記憶は蘇らず、探した本棚にも見当たらない。
いくつかの戦争を経て、大変な時代を経過してきたはずなのに、「楡家の人々」の生活に、日本のよき時代に思いを馳せた。
人が人としての優しさやお互いを心にかける様々な出来事に、心豊かであった日本をしばし懐かしんだ。
再度、私の元にやって来たこの本は、今度こそ本棚に収まることでしょう。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月14日に日本でレビュー済み
 小説の中の、数え切れない細部が確実に読み応えがある。
 それでいて難解でない。日本近現代の、医者一族の生活が面白くそして悲しく浮き上がる。
 私はこれを二度読んでしまった。ラストは決して甘くはないが、小説の一場面一場面が良いので読んで後悔はしません。
 特に対米戦が始まってからの、米国(よねくに)と熊五郎が夏の日差しの中とりとめもない会話を交わすところ。それに周二が巨大な死を願望する辺りがすばらしい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年7月17日に日本でレビュー済み
これほど軽やかで胸のすく、それでいて深い読後感の残る大河小説はない。
人間の強さも弱さもユーモアを交えて、少しも説教臭くなく描かれている。
長さを全く感じさせず、エピソード集としても斎藤一族記としても、いかなる角度から読んでも忘れられない名作。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年1月19日に日本でレビュー済み
学生時代、反戦文学のようなものを読まされたが、担任はこの本を挙げなかった。これは巨きなミスだと読み終えて思った。私自身、マンボウ先生の本は、旧制高校時代を綴った青春記を読んだだけで、あのノリで書いてあるのだろうと避けていたところもある。

俗物で傑物が集まった一家の三代記です。
大正〜昭和、つまり第一次大戦に勝利し好景気に沸いた華やかな時代から、日本の文化を破壊し尽くした第二次大戦の終わりまでの約30年を背景としています。そのため、日本の近現代史を一家の視点から見ることができます。
楡病院のあと継ぎ候補だった長男、峻一の所属する軍隊が南洋の島に食料もなく放置され、朋友が次々と無駄死していくさまは壮絶。食料も石油も鉄もないのだから勝てるわけがないのに「日本は神の国だから勝てる」「腹が空いたと思うから空くのだ。気合いが足りない」として、放置した日本軍……。
いま「愛国心」を児童に植えつけるための教育基本法とやらができつつありますが、この狂奔の時代に逆戻りしつつあるのかもしれません。今だからこそ読むべきだったのかもしれない。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年1月18日に日本でレビュー済み
 他の方のレビューにもあるように旧版の文庫の推薦文で三島由紀夫はこの本を戦後の最も重要な日本文学の一つに挙げ、これこそ小説と評価した。市民的な意味を持った完成された文学とも言っていたような気がする。ともかく、あの三島由紀夫が手放しでこの本をベタ褒めしていた訳である。読む前はあまりの褒め言葉に『買い被りすぎたんじゃないか』という気も起こさせたが、一読してこれらの評価が文庫の売り上げを伸ばすための下らないお世辞文句ではないことは簡単に分かった。真に市民的な意味を持ち得た小説、これだけの文句を眺めているだけではどんな小説なのかは分からないが、読んでみると三島由紀夫が推薦文を通して言いたかった事が分かってくる。
 体裁からして、少なくとも自分が読んできた本の中では一種特別なものである。普通小説などと言えば主人公が一人乃至二三人いてそれらが軸になって進むが、この小説では楡基一郎が建てた病院を軸として物語が展開する。病院に生きる人々の考え方や言動、逆らえない運命などを細やかに描写していっているのだ。関東大震災、戦時空襲などの災害を挟み、各がどう変わっていくのかも良く書かれていた。楡病院年代記という感じだろうか。栄えたり、衰えたりを繰返す病院に左右される人々の空しさも、悲しさも実にうまい。何十人もの視線で展開してそれぞれが個性を失わないのも特筆すべき点だろう。構成のうまさという点では自分の中でも最高峰だ。
 長い小説だがあっという間に読めたような気がする。大きく心揺さぶられるシーンは少ないが、文学に親しんできた人ならきっとこの小説の味が分かるだろうと思う。是非読んでいただきたい。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年6月18日に日本でレビュー済み
特徴のある文章で、小説らしくて気に入っています
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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