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真理先生 (新潮文庫) 文庫 – 1952/7/2
武者小路 実篤
(著)
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私は人生を肯定出来ている者ではありません。
しかし、人生を肯定したいと思って今日まで歩いて来たのです――。
社会では成功しそうにもないが、それでも人生を肯定して無心に生きる。
たとえば、路傍の石のみを懸命に描く画家・馬鹿一。その生き方に、あなたは何を読み取るか。
今日の小説には暗い世相を描き、人生を否定的にみた作品が多い。時代の実相はその通りかもしれないが、人生の美しさ、人間の善意を大胆に表明した作品があっていいはずで、本書はそういう作品の典型である。登場人物はすべて善人だが、善人とは単なるお人好しではなく、自分の理想や信念に忠実な努力家であり、こうした人物の異様な魅力を描き、人生肯定家としての作者の頂点をなす作品。解説・亀井勝一郎。
本文より
或る日僕は馬鹿一の処にゆき、真理先生が君の画(え)を一つほしがっていたと言ったら、馬鹿一は僕の思っていた以上に喜んで、どれでも先生の気に入りそうなのを一つ持って行ってくれと言った。そして沢山々々石の画を出して来た。その内から一つの石の画を選ぶのは中々厄介だった。どれも同じく僕には下らない画に見えるのだ。馬鹿一はその内から長くかかって十枚の石の画を選び出し、この内から気に入ったのを持っていってくれと言った。僕には勿論どれがいいかわからない。……(本書32ページ)
本書「解説」より
真理先生、馬鹿一、白雲、泰山、これらの(登場)人物の動きをみていると、ちょうど鉄斎の絵などにみられる、洞窟や山林に遊行する羅漢とか仙人を思い出すのである。浮世離れしているが、彼らはみな夫々(それぞれ)に自分の生命をのばすことを心がけ、他の仕事を尊敬し、それが結局人間愛にむすびついていることが自然にわかる。(略)
この作品も文章は明るく平易で、深刻めいたところは一つもない。しかし注意してみると、その単純そうな言葉が、くりかえされるたびに微妙に細やかに震動し、読者の心にしみこんでくるように出来ている。
――亀井勝一郎(評論家)
武者小路実篤(1885-1976)
東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910(明治43)年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918(大正7)年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951(昭和26)年、文化勲章受章。
しかし、人生を肯定したいと思って今日まで歩いて来たのです――。
社会では成功しそうにもないが、それでも人生を肯定して無心に生きる。
たとえば、路傍の石のみを懸命に描く画家・馬鹿一。その生き方に、あなたは何を読み取るか。
今日の小説には暗い世相を描き、人生を否定的にみた作品が多い。時代の実相はその通りかもしれないが、人生の美しさ、人間の善意を大胆に表明した作品があっていいはずで、本書はそういう作品の典型である。登場人物はすべて善人だが、善人とは単なるお人好しではなく、自分の理想や信念に忠実な努力家であり、こうした人物の異様な魅力を描き、人生肯定家としての作者の頂点をなす作品。解説・亀井勝一郎。
本文より
或る日僕は馬鹿一の処にゆき、真理先生が君の画(え)を一つほしがっていたと言ったら、馬鹿一は僕の思っていた以上に喜んで、どれでも先生の気に入りそうなのを一つ持って行ってくれと言った。そして沢山々々石の画を出して来た。その内から一つの石の画を選ぶのは中々厄介だった。どれも同じく僕には下らない画に見えるのだ。馬鹿一はその内から長くかかって十枚の石の画を選び出し、この内から気に入ったのを持っていってくれと言った。僕には勿論どれがいいかわからない。……(本書32ページ)
本書「解説」より
真理先生、馬鹿一、白雲、泰山、これらの(登場)人物の動きをみていると、ちょうど鉄斎の絵などにみられる、洞窟や山林に遊行する羅漢とか仙人を思い出すのである。浮世離れしているが、彼らはみな夫々(それぞれ)に自分の生命をのばすことを心がけ、他の仕事を尊敬し、それが結局人間愛にむすびついていることが自然にわかる。(略)
この作品も文章は明るく平易で、深刻めいたところは一つもない。しかし注意してみると、その単純そうな言葉が、くりかえされるたびに微妙に細やかに震動し、読者の心にしみこんでくるように出来ている。
――亀井勝一郎(評論家)
武者小路実篤(1885-1976)
東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910(明治43)年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918(大正7)年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951(昭和26)年、文化勲章受章。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1952/7/2
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101057044
- ISBN-13978-4101057040
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友情 | 愛と死 | 武者小路実篤詩集 | 人生論・愛について | お目出たき人 | 真理先生 | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥407¥407 | ¥440¥440 | ¥539¥539 | ¥693¥693 | ¥572¥572 | ¥605¥605 |
【新潮文庫】武者小路実篤 作品 | あつい友情で結ばれていた脚本家野島と新進作家大宮は同じ女を愛してしまった──青春期の友情と恋愛の相剋を描く名作。 | 小説家村岡が洋行を終えて無事に帰国の途についたとき、許嫁夏子の急死の報が届いた。至純で崇高な愛の感情を謳う不朽の恋愛小説。 | 平明な言葉、素朴な響きのうちに深い人生の知恵がこめられ、”無心”へのあこがれを東洋風のおおらかな表現で謳い上げた代表詩 117 編。 | 人生を真正面から肯定し、平明簡潔な文章で人間の善意と美しさを表明しつづけてきた著者の代表的評論・随筆を精選して収録する。 | 口をきいたことすらない美少女への熱愛。その片恋の破局までを、豊かな「失恋能力」の持主、武者小路実篤が底ぬけの率直さで描く。 | 社会では成功しそうにもないが人生を肯定して無心に生きる、真理先生、馬鹿一、白雲、泰山などの自由精神に貫かれた生き方を描く。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1952/7/2)
- 発売日 : 1952/7/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4101057044
- ISBN-13 : 978-4101057040
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,385位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武者小路実篤は、中学生時代によく読んだ。少し斜に構えたくなる時期には、照れくさいくらい、真正面な作品だが、何十年ぶりかにまた読んでみると、味わいがあり、時代を超えて読まれてほしい作品だと思う。
2023年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
別にカバーが破れてても、カバーを大切にするタイプではないので構いません。
今日頼んだものを今日届けてくれてありがとう!
今日頼んだものを今日届けてくれてありがとう!
2020年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古を買ったら古書だったので字体に慣れるまで少し戸惑ったが、著者の描いたものをより感じやすかった。たまには古書を読むのもいい。
たびたび孔子の言葉も出てきて、哲学書を読んでいるような気分で興味深かった。もし現実になるとしたら真理先生だけではなく、石かきさんにも会ってみたい。世間に流されず、自分のすべきことをひたむきに実行する人というのはこの世の中には少ないように思う。まっすぐ生きていきたい。
たびたび孔子の言葉も出てきて、哲学書を読んでいるような気分で興味深かった。もし現実になるとしたら真理先生だけではなく、石かきさんにも会ってみたい。世間に流されず、自分のすべきことをひたむきに実行する人というのはこの世の中には少ないように思う。まっすぐ生きていきたい。
2018年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだラストまで読んでいませんが、とても面白い物語だと思います。
登場人物が個性的で、いきいきと描かれており、続きが楽しみになります。
また、人生において大切なことを沢山、真理先生に教えらている思いがして、身が引き締まると同時に、なんとも言えない癒しや幸福感に包まれます。
素晴らしい小説に出会えました。
登場人物が個性的で、いきいきと描かれており、続きが楽しみになります。
また、人生において大切なことを沢山、真理先生に教えらている思いがして、身が引き締まると同時に、なんとも言えない癒しや幸福感に包まれます。
素晴らしい小説に出会えました。
2010年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武者小路実篤の著作は、『友情』しか読んだことがなかったのですが、こちらの作品のレヴューが非常に良かったのと、『真理先生』というタイトルに惹かれて読んでみました。
本書のタイトルは『真理先生』ですが、物語は真理先生の友人である山谷という壮年(初老?)男性の一人称で語られます。
『友情』が、人間同士の間に起こる避けがたい哀しさや痛みを描いていたので、武者小路実篤作品のイメージは明るくはなかったのですが、この作品を読んで随分印象が変わりました。
とはいえ、やはり実篤文学は読んでいて痛みを禁じえない程に写実的で、人間社会の現実をありのまま見つめる、鋭く真摯で勇敢な作者の態度は『友情』と共通しており、流石と思わせられます。こういう現実を正面から描く痛みある文学がないと、人間はものを考えなくなるので、実篤は有難い作家です。
人間の心理を平易な文章で鋭く描き出し、話に大きな起伏があるわけではないのに人間描写の面白さ、思想の深さで最後までぐいぐいと読ませる筆力にも感服します。トルストイを尊敬していただけあって実篤の文章は分かりやすく、作品には飾りが最小限しかない。凄い普遍性を感じます。こういう作家の寿命は長いだろうと思います。
この時に醜く、情け容赦などなく、生まれながらのまた環境による能力差、性格差、そこから生じる社会的格差等、複雑でいかんともしがたい業を宿命的に持つ人間の世界を、誤魔化さずあるがままに描きながらも、「真理のために生きる」人たちの生き方が放つ美しい輝きを希望として、人生を肯定的に捉えようとしている。
業を業として受け入れながら、それでも人生に肯定的意味を見、また自ら与えようとする、実篤の、真理先生の、そして馬鹿一の(彼は自分でそうと意識してはいないでしょうが)、その強い意志と心に感動を覚えます。真剣にひたむきに愚直に、生きることに徹するということが、人生を崇高に美しくするということを、自分も信じて努力していこう、と思わせてくれます。
私のように『友情』しか読んだことのない方は、ぜひこちらを読んでみてください。自分の生き方や幸福を考える素晴らしいよすがとなると思います。
本書のタイトルは『真理先生』ですが、物語は真理先生の友人である山谷という壮年(初老?)男性の一人称で語られます。
『友情』が、人間同士の間に起こる避けがたい哀しさや痛みを描いていたので、武者小路実篤作品のイメージは明るくはなかったのですが、この作品を読んで随分印象が変わりました。
とはいえ、やはり実篤文学は読んでいて痛みを禁じえない程に写実的で、人間社会の現実をありのまま見つめる、鋭く真摯で勇敢な作者の態度は『友情』と共通しており、流石と思わせられます。こういう現実を正面から描く痛みある文学がないと、人間はものを考えなくなるので、実篤は有難い作家です。
人間の心理を平易な文章で鋭く描き出し、話に大きな起伏があるわけではないのに人間描写の面白さ、思想の深さで最後までぐいぐいと読ませる筆力にも感服します。トルストイを尊敬していただけあって実篤の文章は分かりやすく、作品には飾りが最小限しかない。凄い普遍性を感じます。こういう作家の寿命は長いだろうと思います。
この時に醜く、情け容赦などなく、生まれながらのまた環境による能力差、性格差、そこから生じる社会的格差等、複雑でいかんともしがたい業を宿命的に持つ人間の世界を、誤魔化さずあるがままに描きながらも、「真理のために生きる」人たちの生き方が放つ美しい輝きを希望として、人生を肯定的に捉えようとしている。
業を業として受け入れながら、それでも人生に肯定的意味を見、また自ら与えようとする、実篤の、真理先生の、そして馬鹿一の(彼は自分でそうと意識してはいないでしょうが)、その強い意志と心に感動を覚えます。真剣にひたむきに愚直に、生きることに徹するということが、人生を崇高に美しくするということを、自分も信じて努力していこう、と思わせてくれます。
私のように『友情』しか読んだことのない方は、ぜひこちらを読んでみてください。自分の生き方や幸福を考える素晴らしいよすがとなると思います。
2010年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武者小路実篤?とっつきにくそうだなあ。でも諸般の事情により、「真理先生」を読まなければならなくなりました。
さて物語は淡々と進みます。作中人物、この人たちは、どうやって食べているんだろうと世俗的なことを考えつつ、最後まで読み終わったのですが、そこでこんなにさわやかな読後感に包まれるなんて意外でした。こんな読後感、長い読書人生の中でもなかったことでした。
何がさわやかなんだろう。登場人物がありえないほど善人だらけということももちろんあります。彼ら彼女らには、人間なら誰もが持ちうるドロドロした欲望…独占欲、名誉欲、金銭欲、そういうものが全然見えない。それなのに決して偽善っぽくないところがさわやかなのです。そして穏やかだけどきちんと生きている実感が伝わってくるのです。
だから感じるんですね。このほのぼの感。
さて物語は淡々と進みます。作中人物、この人たちは、どうやって食べているんだろうと世俗的なことを考えつつ、最後まで読み終わったのですが、そこでこんなにさわやかな読後感に包まれるなんて意外でした。こんな読後感、長い読書人生の中でもなかったことでした。
何がさわやかなんだろう。登場人物がありえないほど善人だらけということももちろんあります。彼ら彼女らには、人間なら誰もが持ちうるドロドロした欲望…独占欲、名誉欲、金銭欲、そういうものが全然見えない。それなのに決して偽善っぽくないところがさわやかなのです。そして穏やかだけどきちんと生きている実感が伝わってくるのです。
だから感じるんですね。このほのぼの感。
2017年11月18日に日本でレビュー済み
自己も生き、他人も生き、全体も生きる
それが真理の道。
日々努力して、少しずつでも前進して行かねばと
心新たにしました。
それが真理の道。
日々努力して、少しずつでも前進して行かねばと
心新たにしました。
2016年2月22日に日本でレビュー済み
私的に本書は文学作品の中では珍しく癖が強く感じられて読みにくい。
特に対話の部分が苦手だ、と云うか本書は殆んどが対話で構成された作品なのだが…。
三十九章「人生肯定の道」は何度読んでも良いと想うが、これとて聖書や論語に全く触れていない場合どうだろう?
本書は人によって好悪がはっきり判れる作品なのではないか。
因みに「生れ出づる悩み」(有島武郎)と読み比べてみるのも一興。
特に対話の部分が苦手だ、と云うか本書は殆んどが対話で構成された作品なのだが…。
三十九章「人生肯定の道」は何度読んでも良いと想うが、これとて聖書や論語に全く触れていない場合どうだろう?
本書は人によって好悪がはっきり判れる作品なのではないか。
因みに「生れ出づる悩み」(有島武郎)と読み比べてみるのも一興。