この本はその名前の通り、現在の社会的課題である「過疎」「少子化」「農業」などのいわゆる「地味なテーマ」を取り扱っている。
そんな小説仕立てしにくいテーマとは相反してストーリーはとても読みやすく、対立項も明確なので感情移入しながら読み進めることができる。
これには登場人物それぞれの設定がとても個性的であり、「キャラ立ち」していることが大きく貢献していると思われる。
私自身が人口2,000人の田舎地区出身であることもあり、とても興味深く一気に読み終えてしまった。
いわゆる農業を中心とした田舎の地域と都市の対立というものは当然あるが、この小説の中ではその二項の相克を目指しており、少なくとも小説上ではハッピーエンド。とても清々しい。
「現実はこんなに上手くいかない」などの声は多々あろうかと思うが、それでも良いのではないか。
この本の中でも「声を上げることこそが大切だ」と登場人物が言っている。道筋はあってもその道自体は事例によって様々なものが生まれてくるのは当然のことだ。
人口減少や過疎というものは緊急のリスクではなく、「先が見えるリスク」である。
40年後に人口が3800万人減少するのが「予測できる未来」なのであれば、打てる手はあるはず。
そういった希望を見出すことができる、未来に向けてとても前向きになることができる小説だ。
推理小説や恋愛小説も大いに結構だと思うが、こういった社会問題解決派小説がどんどんこの世に出て欲しいと思う。
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限界集落株式会社 (小学館文庫 く 6-6) 文庫 – 2013/10/8
黒野 伸一
(著)
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地方書店発ベストセラー、遂に文庫化!
「限界集落」、「市町村合併」、「食糧危機」、「ワーキングプア」、「格差社会」などなど日本に山積する様々な問題を一掃する、前代未聞! 逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント!!
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。
ルールは変わった!
老人、フリーター、ホステスに犯罪者? かつての負け組たちが立ち上がる!!ベストセラー『万寿子さんの庭』の黒野伸一が、真正面からエンタテインメントに挑んだ最高傑作! 地方書店発のベストセラー待望の文庫化!!新しい公共がここにある。
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- 本の長さ473ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2013/10/8
- ISBN-104094088679
- ISBN-13978-4094088670
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商品の説明
著者について
1959年、神奈川県生まれ。 2006年、『坂本ミキ、14歳。』 (文庫化にあたり『ア・ハッピーファミリー』を改題) で第一回きらら文学賞を受賞し、デビュー。 二作目の『万寿子さんの庭』が、幅広い世代の女性の指示を受け ロングセラーを続けている。 他の著書に『長生き競争!』、『幸せまねき』がある。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2013/10/8)
- 発売日 : 2013/10/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 473ページ
- ISBN-10 : 4094088679
- ISBN-13 : 978-4094088670
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,653位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,076位小学館文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、神奈川県生まれ。2006年『ア・ハッピーファミリー』(文庫化時には、『坂本ミキ、14歳。』と改題)で第1回「きらら」文学賞を受賞し、作家デビュー。2011年刊行の『限界集落株式会社』はドラマ化され、話題に。そのほかの著書に『長生き競争! 』『かもめ幼稚園』『脱・限界集落株式会社』などがある。
イメージ付きのレビュー
3 星
村おこしサクセスストーリー
関東北部の山村。これと言って何も産業のない集落を舞台に農業再生を成し遂げる作品。多岐川は会社を辞め祖父の故郷の集落へ帰った。別に農業をやるつもりはなく実家に滞在するうち集落の農業事情を知ると、自らの血が騒ぎ再生にはまり込んでいく。やがて事業は成功するも一つの事件げ窮地に陥るが不仲な町役場の協力を得て再び飛び立とうとした。一種の村おこしサクセスストーリーだがこの手の作品は何点か読んでおりそれほど大きな感動は無かった。一般文学通算1936作品目の感想。2017/09/04 15:45
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2015年6月17日に日本でレビュー済み
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NHKのドラマとは違った内容なので、本を買ってよかったです。
クライマックスのところが結構胃が痛くなりそうな内容で、それもまた楽しめました。
ネタバレはよくないと思うので、これ以上は書きませんが。
内容的には結構駆け足で進むので、会話がちょっと少ないように感じました。
もう少し登場人物同士の会話があったらもっと愛情を持って話を読めた気がします。
とはいえ、とても面白いのでオススメです。
クライマックスのところが結構胃が痛くなりそうな内容で、それもまた楽しめました。
ネタバレはよくないと思うので、これ以上は書きませんが。
内容的には結構駆け足で進むので、会話がちょっと少ないように感じました。
もう少し登場人物同士の会話があったらもっと愛情を持って話を読めた気がします。
とはいえ、とても面白いのでオススメです。
2016年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
農業の現状や田舎や都会のことについては調べて詳しく描かれていると思います。
ネタバレになりますが、やくざ者がでてきて女を追ってくるとか喧嘩のシーンとかありきたりパターンをもってきた感があります。
それが思いがけないトラブルで窮地に陥るってのより農業もいろいろノウハウがあって育てたことない物を簡単に大量にうまく作るのは容易ではないから農業題材なら思わぬ自然災害などのほうが現実的だけどそれじゃあ小説としてドラマ性がないのかもね。
ネタバレになりますが、やくざ者がでてきて女を追ってくるとか喧嘩のシーンとかありきたりパターンをもってきた感があります。
それが思いがけないトラブルで窮地に陥るってのより農業もいろいろノウハウがあって育てたことない物を簡単に大量にうまく作るのは容易ではないから農業題材なら思わぬ自然災害などのほうが現実的だけどそれじゃあ小説としてドラマ性がないのかもね。
2015年2月25日に日本でレビュー済み
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これはライトながら色々と示唆に富んでいて面白い小説ですね。電子書籍で買ってXperiaタブレットとiPhone6+で読み進めましたが便利でした( ' ▽ ` )ノ
2015年1月28日に日本でレビュー済み
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【内容】
廃れた農村を外銀出身の主人公が現地の若い娘と喧嘩しながらあれこれ改善していく流れは、イライラも少なく読み進めやすいです。ただ、限界集落とは言えず、初期値で頭脳(主人公)も農業知識(村の若い娘)も労働力(都会より来た若者たち)も揃ってるなんて、とんだチート限界集落集落という初期設定です。
農村の後継問題や都会での若者の疎外感など、一筋縄でな行かない課題も沢山あるはずですが、(作者の力量で)これらの課題が「村おこし」を通して解消とは行かない間でもドンドン改善して行っちゃうんですね。
【感想】
敢えて言えば、現実的に村おこしを成功させようと思ったら、これくらいの要素は必要ということでしょうか?それはそれで考えさせられるものです。
(小説ですからね。)最後に、活き活きと皆んな生活できるようになるなど後味も良いです。書名から渋い抹茶かと思いましたが、とんだストレートティーでした。
廃れた農村を外銀出身の主人公が現地の若い娘と喧嘩しながらあれこれ改善していく流れは、イライラも少なく読み進めやすいです。ただ、限界集落とは言えず、初期値で頭脳(主人公)も農業知識(村の若い娘)も労働力(都会より来た若者たち)も揃ってるなんて、とんだチート限界集落集落という初期設定です。
農村の後継問題や都会での若者の疎外感など、一筋縄でな行かない課題も沢山あるはずですが、(作者の力量で)これらの課題が「村おこし」を通して解消とは行かない間でもドンドン改善して行っちゃうんですね。
【感想】
敢えて言えば、現実的に村おこしを成功させようと思ったら、これくらいの要素は必要ということでしょうか?それはそれで考えさせられるものです。
(小説ですからね。)最後に、活き活きと皆んな生活できるようになるなど後味も良いです。書名から渋い抹茶かと思いましたが、とんだストレートティーでした。
2015年4月1日に日本でレビュー済み
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最初は少し頑張って読み進めたが、2章に入ったくらいから登場人物の顔が頭の中でイメージできるようになり、そこからは一気に読んだ。元気になれる小説で、前向きなパワーをもらいたい人にはオススメします。この作家は初めてでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。
2015年5月12日に日本でレビュー済み
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物語としては,ややご都合主義的でそんなにうまくいくはずがないと思いつつ,でも,軽い文体で読み進めることができた.
私は昭和40年代に作られた「ニュータウン」に住んでいるが,みんなリタイヤして,どんどん町からでていき,空き家が目立つようになっている.商店街もいまや空いている店が少数派という「限界集落」になりつつある.
この物語のような人が集まれば我町も再生できるのか,そもそも,そんな人が町に集まること自体がありえないかなあ.
私は昭和40年代に作られた「ニュータウン」に住んでいるが,みんなリタイヤして,どんどん町からでていき,空き家が目立つようになっている.商店街もいまや空いている店が少数派という「限界集落」になりつつある.
この物語のような人が集まれば我町も再生できるのか,そもそも,そんな人が町に集まること自体がありえないかなあ.
2012年1月4日に日本でレビュー済み
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新年早々、おもしろい小説、読ませていただきました。
65歳以上が地域の半数を超えると“限界集落”と呼ばれるのですが、
そういった過疎高齢化の村を救うために
東京から来た若い銀行マンが、あの手この手と……。
実際、こういう村はあるだろうし、
役所もJAもなんとかしたいと思っているんだろうけど
うまくいってない。
なぜなら、この小説の主人公のような
人のために働くことを生き甲斐とする
人好きな人間がいないからなんだろうな。
上司の顔ばかり見ている役人やJAの人に読んでほしい1冊。
65歳以上が地域の半数を超えると“限界集落”と呼ばれるのですが、
そういった過疎高齢化の村を救うために
東京から来た若い銀行マンが、あの手この手と……。
実際、こういう村はあるだろうし、
役所もJAもなんとかしたいと思っているんだろうけど
うまくいってない。
なぜなら、この小説の主人公のような
人のために働くことを生き甲斐とする
人好きな人間がいないからなんだろうな。
上司の顔ばかり見ている役人やJAの人に読んでほしい1冊。