この本の書評を読むまで栗木氏のことを知らなかった。この本をきっかけに過去の動画を見たり、関連映像、SNSの情報も混ぜて肉付けし、本人像を自分なりに再構築してみた。日本人は亡くなった人を過度に美化しがちなので、こういう視点の本があったことで冷静な判断ができた私のような者もいる。私は事実に勝るものはないと思っている。だから、まず著者の河野氏に感謝したい。
YouTubeの公式動画にはコメントがほとんどなく、たまに見かけるのは賛辞だけ。今もなお事務所が都合の悪いコメントを削除しているのだろうか?栗木氏を伝説化してビジネスにしたいという意図が感じられる。ここまで考えたところで、尾崎豊との共通項が多いことに気がついた。本人は違うことをやりたい気持ちがありながら、夢を語る若者の役を演じ続けた結果、後に引けなくなって分かりやすいフィナーレを選んだ。著者の取材に応じなかった取り巻きの人たちは、口をつぐんだことで逆に真実を語ってしまったのではないだろうか。
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デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 単行本 – 2020/11/26
河野 啓
(著)
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購入オプションとあわせ買い
2020年 第18回 開高健ノンフィクション賞受賞作。
2021年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞、ノミネート。
両手の指9本を失いながら“七大陸最高峰単独無酸素”登頂を目指した登山家・栗城史多(くりき のぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。
彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか?
最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか?
滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。
謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。
≪選考委員、大絶賛≫
私たちの社会が抱える深い闇に迫ろうとする著者の試みは、高く評価されるべきだ。
――姜尚中氏(政治学者)
栗城氏の姿は、社会的承認によってしか生を実感できない現代社会の人間の象徴に見える。
――田中優子氏(法政大学総長)
人一人の抱える心の闇や孤独。ノンフィクションであるとともに、文学でもある。
――藤沢 周氏(作家)
「デス・ゾーン」の所在を探り当てた著者。その仄暗い場所への旅は、読者をぐいぐいと引きつける。
――茂木健一郎氏(脳科学者)
ならば、栗城をトリックスターとして造形した主犯は誰か。河野自身だ。
――森 達也氏(映画監督・作家)
(選評より・五十音順)
【著者略歴】
河野 啓(こうの さとし)
1963年愛媛県生まれ。北海道大学法学部卒業。1987年北海道放送入社。ディレクターとして、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などを制作。高校中退者や不登校の生徒を受け入れる北星学園余市高校を取材したシリーズ番組(『学校とは何か?』〈放送文化基金賞本賞〉、『ツッパリ教師の卒業式』〈日本民間放送連盟賞〉など)を担当。著書に『よみがえる高校』(集英社)、『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』(小学館。第18回小学館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞)。
2021年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞、ノミネート。
両手の指9本を失いながら“七大陸最高峰単独無酸素”登頂を目指した登山家・栗城史多(くりき のぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。
彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか?
最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか?
滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。
謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。
≪選考委員、大絶賛≫
私たちの社会が抱える深い闇に迫ろうとする著者の試みは、高く評価されるべきだ。
――姜尚中氏(政治学者)
栗城氏の姿は、社会的承認によってしか生を実感できない現代社会の人間の象徴に見える。
――田中優子氏(法政大学総長)
人一人の抱える心の闇や孤独。ノンフィクションであるとともに、文学でもある。
――藤沢 周氏(作家)
「デス・ゾーン」の所在を探り当てた著者。その仄暗い場所への旅は、読者をぐいぐいと引きつける。
――茂木健一郎氏(脳科学者)
ならば、栗城をトリックスターとして造形した主犯は誰か。河野自身だ。
――森 達也氏(映画監督・作家)
(選評より・五十音順)
【著者略歴】
河野 啓(こうの さとし)
1963年愛媛県生まれ。北海道大学法学部卒業。1987年北海道放送入社。ディレクターとして、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などを制作。高校中退者や不登校の生徒を受け入れる北星学園余市高校を取材したシリーズ番組(『学校とは何か?』〈放送文化基金賞本賞〉、『ツッパリ教師の卒業式』〈日本民間放送連盟賞〉など)を担当。著書に『よみがえる高校』(集英社)、『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』(小学館。第18回小学館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞)。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2020/11/26
- 寸法13.4 x 2.8 x 19.4 cm
- ISBN-104087816958
- ISBN-13978-4087816952
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2020/11/26)
- 発売日 : 2020/11/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4087816958
- ISBN-13 : 978-4087816952
- 寸法 : 13.4 x 2.8 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 164,882位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 543位登山・ハイキング (本)
- - 1,130位ノンフィクションのスポーツ
- - 2,523位その他の思想・社会の本
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4 星
これは一読の価値あり。面白過ぎる
久しぶりに凄い本薄々には感じていましたが、まさか、ここまでとは…面白過ぎて一気読み。何故そうなってしまったのか興味深いです。
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2023年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットで記事を見かけて、YouTubeでも栗城とは?みたいなのを見てなんとなく気になって買ってみた。
面白かったけど、数日栗城さんのことばかり考えてしまった。ネットを探しても、もう居ないと思うと寂しくなった。
ずっと昔、登山家とかなんにも知らないころ、表紙買いしてノーリミットを買った。栄養ドリンクみたいに元気の出る内容だった。
お金を払った対価として十分な元気をもらえた。真実はどうであれ、フィクションであったとしても、価値があった。
ただし、本はどこかへ行ってしまった。
この本は面白いし考えさせられる、しかし元気は出ないどころか元気がなくなる内容だった。
電子で買ったので本が無くなることはないが、なんとなく重いなぁという感じがする。
そして否応なしに考えさせようとしてくる。脳の処理能力をこれに持っていかれる。
実生活を侵食してくるとはかなりの良書だとは思うが、抑うつ状態のときは読まない方がいい。
現実を知ることは元気の出るどころか物悲しくなるだけだ。
自分は誰かの作った、作り物の、願い事の、希望のあるフィクションが好きなんだなと気づいた。
栗城さんもきっと現実よりもフィクションが好きなタイプだったんだろうな
栗城さんが嘘から出た誠で、本当に努力して、エベレスト登れていたら良かったのにな。
死人に口なし、もう栗城さんは居ない。
(追記)ーーー
エベレストと日本人という書籍の栗城さんの項目を読みました。
とても腑に落ちる内容でした。
ネタバレになってはあれなのでぼかしますが
だからあのようなルート選択になったのだと、栗城さんがそういう考えだったのならものすごく腑に落ちました。
特にマネージャーの小林さんのコメントが見れてやっと成る程なと思いました。
栗城さん自身が、否定を超えることに固執しなければ。最後直近で諭そうとした数人の登山家と心から繋がれていたらこんな悲惨な事故にはならなかったんだろうなと思いました。
否定されることと、心配されてのアドバイスの違いが、わからなくなっていたんだろうな…って、自分もそういう時あるから、そうなんじゃないかなと思いました。
栗城さんとは?と始まり、最近は、山に興味が湧いてきたので、冒険とか登山とか遭難とかのゆっくり系YouTubeをたくさん見ています。登山するほど体力はないですが、そのうち草花の観察をしながらハイキングくらいは行ってみたいと思うようになりました。
面白かったけど、数日栗城さんのことばかり考えてしまった。ネットを探しても、もう居ないと思うと寂しくなった。
ずっと昔、登山家とかなんにも知らないころ、表紙買いしてノーリミットを買った。栄養ドリンクみたいに元気の出る内容だった。
お金を払った対価として十分な元気をもらえた。真実はどうであれ、フィクションであったとしても、価値があった。
ただし、本はどこかへ行ってしまった。
この本は面白いし考えさせられる、しかし元気は出ないどころか元気がなくなる内容だった。
電子で買ったので本が無くなることはないが、なんとなく重いなぁという感じがする。
そして否応なしに考えさせようとしてくる。脳の処理能力をこれに持っていかれる。
実生活を侵食してくるとはかなりの良書だとは思うが、抑うつ状態のときは読まない方がいい。
現実を知ることは元気の出るどころか物悲しくなるだけだ。
自分は誰かの作った、作り物の、願い事の、希望のあるフィクションが好きなんだなと気づいた。
栗城さんもきっと現実よりもフィクションが好きなタイプだったんだろうな
栗城さんが嘘から出た誠で、本当に努力して、エベレスト登れていたら良かったのにな。
死人に口なし、もう栗城さんは居ない。
(追記)ーーー
エベレストと日本人という書籍の栗城さんの項目を読みました。
とても腑に落ちる内容でした。
ネタバレになってはあれなのでぼかしますが
だからあのようなルート選択になったのだと、栗城さんがそういう考えだったのならものすごく腑に落ちました。
特にマネージャーの小林さんのコメントが見れてやっと成る程なと思いました。
栗城さん自身が、否定を超えることに固執しなければ。最後直近で諭そうとした数人の登山家と心から繋がれていたらこんな悲惨な事故にはならなかったんだろうなと思いました。
否定されることと、心配されてのアドバイスの違いが、わからなくなっていたんだろうな…って、自分もそういう時あるから、そうなんじゃないかなと思いました。
栗城さんとは?と始まり、最近は、山に興味が湧いてきたので、冒険とか登山とか遭難とかのゆっくり系YouTubeをたくさん見ています。登山するほど体力はないですが、そのうち草花の観察をしながらハイキングくらいは行ってみたいと思うようになりました。
2023年8月14日に日本でレビュー済み
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本当のクライマーとは何か。何が正しくて何が間違っているのか。エンターテイメントとして登山を普及しようとする姿勢と己の実力との乖離を内面的に描写した本として興味がそそられ、一気に読んでしましました。
2023年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある人物を取り上げたノンフィクション作品は通常、著者の対象人物に対するスタンスは最初から最後まで一貫しているものだと思いますが、この本は違います。
栗城氏が世に出た初期から著者は取材を始めますが、栗城氏に対する愛憎の憎が上回った時点で栗城氏との関係を断ってしまいます。しかし栗城氏の死によって著者は自分自身の感情に決着をつけざるを得なくなり、関係者への聞き取りという形で取材を再開します。
栗城氏死後の取材について著者は努めてフラットに書こうとしていますが、ひとつひとつ聞き取りをするたびに著者の感情の揺れ動きが文中に見て取れます。それこそがこの本の主体となっています。
死の原因を含めた栗城氏の真実は、残念ながらこの本だけでは分かりません。この本の後半部分は関係者からの聞き取りとそれに対する著者の考察だけです。しかも著者が取材したかった人物すべてに話が聞けた訳ではありません。また取材ができた人物の話についても、その内容が真実だと検証する術はありません。
これを読めば栗城氏の真実が分かる、と期待して読むべき本ではありません。それでも彼の大学時代の友人の「『普通に生きる才能』がなかった」という言葉は印象に残りました。
栗城氏が世に出た初期から著者は取材を始めますが、栗城氏に対する愛憎の憎が上回った時点で栗城氏との関係を断ってしまいます。しかし栗城氏の死によって著者は自分自身の感情に決着をつけざるを得なくなり、関係者への聞き取りという形で取材を再開します。
栗城氏死後の取材について著者は努めてフラットに書こうとしていますが、ひとつひとつ聞き取りをするたびに著者の感情の揺れ動きが文中に見て取れます。それこそがこの本の主体となっています。
死の原因を含めた栗城氏の真実は、残念ながらこの本だけでは分かりません。この本の後半部分は関係者からの聞き取りとそれに対する著者の考察だけです。しかも著者が取材したかった人物すべてに話が聞けた訳ではありません。また取材ができた人物の話についても、その内容が真実だと検証する術はありません。
これを読めば栗城氏の真実が分かる、と期待して読むべき本ではありません。それでも彼の大学時代の友人の「『普通に生きる才能』がなかった」という言葉は印象に残りました。
2023年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発売から数年たって、ネットの記事が面白かったので購入しました。
栗城さんをTVのニュースで見たことがあります。当時は浮ついたような不謹慎なような空気を、よく知らない私でも感じていました。
私はこの本を読んで栗城さんの事が前より好きになりました。著者の河野さんと一緒に最初は不信感を持ちながら「観察」していましたが読んでいくうちに栗城さんの執念、生き様に圧倒されました。
それはかっこいい登山家の背中とは全く違いますが、誰かが思うような正解の登山家像とは違う、泥臭くて見ていられないような本物の生き様でした。
まだ名残惜しいような読後感を感じたのは久しぶりです。
ありがとうございました。
栗城さんをTVのニュースで見たことがあります。当時は浮ついたような不謹慎なような空気を、よく知らない私でも感じていました。
私はこの本を読んで栗城さんの事が前より好きになりました。著者の河野さんと一緒に最初は不信感を持ちながら「観察」していましたが読んでいくうちに栗城さんの執念、生き様に圧倒されました。
それはかっこいい登山家の背中とは全く違いますが、誰かが思うような正解の登山家像とは違う、泥臭くて見ていられないような本物の生き様でした。
まだ名残惜しいような読後感を感じたのは久しぶりです。
ありがとうございました。
2023年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
開高健ノンフィクション賞を受賞していたので読んだ。亡くなったのは事故だったと思われるが、そこに至るまでの彼を取り巻く環境、心情に迫るものがあった。もし生きていたら登山家ではない栗城さんが見られたのかもしれない。お悔やみ申し上げます。
2023年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、最初から最後まで栗城さん自身を主人公として書かれた「栗城史多劇場」。テレビ屋さんの筆者だからか、描写される場面場面がすべてイメージできる本でした。ドキュメンタリー番組を観る雰囲気のまま、ずっと目を離せずに読んでしまった。
エベレスト劇場を演じきれず亡くなられたものの、主役になりたかった栗城さんを主人公に、筆者の(自戒を含め)思いを込めて大切に描かれたものが本書だと思います。本書の内容を短期間で消費されてしまうテレビ番組ではなく、長く残りえる書籍として出版されたことにも非常に強い思いを感じます。
亡くなられた栗城さんのことは何となくしか知りませんでしたが、本書で描かれた栗城さんは非常に人間臭い方で、栗城さんのことをもっと知りたくなり、また物悲しいながら哀悼の意を感じました。筆者の河野さんも、周りの方も、やってることに胡散臭さはあっても、栗城さんの魅力はそれなりに認めていたと思うし、栗城さんには死んでほしくなかったと思う。ご自身のリアルで、周りに思いのある人がたくさんいたことは、栗城さんには亡くなってからしか気づけなかったことだったかと思いますが。
もし生まれ変わって再び生きることが出来たら、栗城さんには、次の生ではもっと上手に生き切って欲しいなと思います。
エベレスト劇場を演じきれず亡くなられたものの、主役になりたかった栗城さんを主人公に、筆者の(自戒を含め)思いを込めて大切に描かれたものが本書だと思います。本書の内容を短期間で消費されてしまうテレビ番組ではなく、長く残りえる書籍として出版されたことにも非常に強い思いを感じます。
亡くなられた栗城さんのことは何となくしか知りませんでしたが、本書で描かれた栗城さんは非常に人間臭い方で、栗城さんのことをもっと知りたくなり、また物悲しいながら哀悼の意を感じました。筆者の河野さんも、周りの方も、やってることに胡散臭さはあっても、栗城さんの魅力はそれなりに認めていたと思うし、栗城さんには死んでほしくなかったと思う。ご自身のリアルで、周りに思いのある人がたくさんいたことは、栗城さんには亡くなってからしか気づけなかったことだったかと思いますが。
もし生まれ変わって再び生きることが出来たら、栗城さんには、次の生ではもっと上手に生き切って欲しいなと思います。
2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャラや外見という魅力、
アグレシッブでポジティブなところ、
未熟なところ/浅はかなところ、
誰かのためになりたい/誰か助けてほしい、
わがままであり/天真爛漫でもあり/純粋であり、、
誰もが一面だけを持ち合わせるわけではなくて
良いところも悪いところもある。
それが彼はたくさんの人に影響を与える立場であったために、
誰かの勇気になったり、
ときに誰かに不快感を与えてしまったり、
多くの人間たちから様々な立場や目線から評価をされる。
栗城さんという方にはきっと賛否両論あると思う。
私は一概に肯定も否定もできない。
栗城さんが見せた弱さは誰かに迷惑や不快感も与えることもあっただろうけれど、
その弱さや計算は自分にだってあるからです。
ただし先ほどの通り栗城さんの立場や影響力を考えれば、「ダメなものはダメ」というものはもちろんあったと思う。
私は栗城さんが生きていらっしゃったときには栗城さんのことを知る機会がなく、
利益も損失も栗城さんから受けたものがない。
だからこそ第三者として簡単に言えてしまっているだけかもしれない。
これを読んで純粋に彼をすごいと思った。
私はこんなにも良くも悪くも自分の人生にエネルギーを注ぎ込んでいるだろうか...
注ぎ続けられるだろうか...
立ち止まらずに常にどこかへ進もうとして、
何かを探し続けた栗城さん。
何度も繰り返して申し訳ありませんが、
善か悪か 良識か悪織か 白か黒かを論じることよりも、
私は栗城さんの弱さも含めて
「自分に与えられた時間や人生を、こんなにもひたむきに生き続けようとできた人間」に感動をおぼえました。
生きるってこういうことなのかな。
自分の人生を自分なりに生きようとしていた。
それが過ぎて道が見えなくなってしまったのかもしれないけど、
今何をしようか これから何をしようか
人生をサボらずに考え求め続けることは簡単なことじゃない。
正しい考えと行動だけを積み重ねることができる人間はいないと思います。
自分の人生の終わりに、
「一生懸命でしたか?」と聞かれたら
はい!と答えられる人生にしたい。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
アグレシッブでポジティブなところ、
未熟なところ/浅はかなところ、
誰かのためになりたい/誰か助けてほしい、
わがままであり/天真爛漫でもあり/純粋であり、、
誰もが一面だけを持ち合わせるわけではなくて
良いところも悪いところもある。
それが彼はたくさんの人に影響を与える立場であったために、
誰かの勇気になったり、
ときに誰かに不快感を与えてしまったり、
多くの人間たちから様々な立場や目線から評価をされる。
栗城さんという方にはきっと賛否両論あると思う。
私は一概に肯定も否定もできない。
栗城さんが見せた弱さは誰かに迷惑や不快感も与えることもあっただろうけれど、
その弱さや計算は自分にだってあるからです。
ただし先ほどの通り栗城さんの立場や影響力を考えれば、「ダメなものはダメ」というものはもちろんあったと思う。
私は栗城さんが生きていらっしゃったときには栗城さんのことを知る機会がなく、
利益も損失も栗城さんから受けたものがない。
だからこそ第三者として簡単に言えてしまっているだけかもしれない。
これを読んで純粋に彼をすごいと思った。
私はこんなにも良くも悪くも自分の人生にエネルギーを注ぎ込んでいるだろうか...
注ぎ続けられるだろうか...
立ち止まらずに常にどこかへ進もうとして、
何かを探し続けた栗城さん。
何度も繰り返して申し訳ありませんが、
善か悪か 良識か悪織か 白か黒かを論じることよりも、
私は栗城さんの弱さも含めて
「自分に与えられた時間や人生を、こんなにもひたむきに生き続けようとできた人間」に感動をおぼえました。
生きるってこういうことなのかな。
自分の人生を自分なりに生きようとしていた。
それが過ぎて道が見えなくなってしまったのかもしれないけど、
今何をしようか これから何をしようか
人生をサボらずに考え求め続けることは簡単なことじゃない。
正しい考えと行動だけを積み重ねることができる人間はいないと思います。
自分の人生の終わりに、
「一生懸命でしたか?」と聞かれたら
はい!と答えられる人生にしたい。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。