ひさびさに読みやすい、知的で非常に良いエッセイにヒットしました。
要所要所で現れる、著者の言い回しもオリジナリティーに富み、わかりやすいながらも
感銘を受ける箇所が多数ありました。
トーキョーのストレンジャーとして、東京の中において距離を保ちながら、東京を観察というか
感じ取られています。対象に距離が保てるのがオトナ、与えられたものから距離が取れないのが、
コドモというような表現が文中にありましたが、著者は、まさにオトナの目で東京各所を
読み取ります。 帯には、”知の散策”とありましたが、そのとおりです。
写真で見る著者は、1950年生まれということだが、背筋が伸びた非常にスタイルの良い方である。
その風貌からは、凛として知的で硬質なものを感ずる。このエッセイにも同じものを感ずることが
できます。お勧めです。
しかし、東京の各所を眺めていっただけで、それぞれに対して歴史的背景や、現代の世情を
踏まえて思索をめぐらして、これだけエッセイで表現できるとは、ほんとアタマの良い方ですね。
これが、はじめての出会いでしたが、ほかの著書も読み進めて見ます。
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トーキョー・ストレンジャー 単行本 – 2011/6/3
姜 尚中
(著)
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姜尚中氏が語る現代人への応援メッセージ
「都市とは自分の正体を目覚めさせてくれる場所である」29の東京の風景とともに語る著者の人生・文化・日本etcに関する提言の中には、明日への活力や考えるヒントが満載。明快で力強いエッセイ。
「都市とは自分の正体を目覚めさせてくれる場所である」29の東京の風景とともに語る著者の人生・文化・日本etcに関する提言の中には、明日への活力や考えるヒントが満載。明快で力強いエッセイ。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2011/6/3
- 寸法13.5 x 1.8 x 19 cm
- ISBN-104087805980
- ISBN-13978-4087805987
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2011/6/3)
- 発売日 : 2011/6/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087805980
- ISBN-13 : 978-4087805987
- 寸法 : 13.5 x 1.8 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,181,241位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32,484位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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姜尚中(カン サンジュン)
1950年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。
東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史。
著書に『マックス・ウェーバーと近代』、『オリエンタリズムの彼方へ』、『ナショナリズム』、『東北アジア共同の家をめざして』、『日朝関係の克服』、『姜尚中の政治学入門』、『ニッポン・サバイバル』『悩む力』ほか。
共著回編者に『ナショナリズムの克服』、『デモクラシーの冒険』、『在日一世の記憶』ほか。
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月2日に日本でレビュー済み
2011年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京を語る本は数あれど、
単なるガイド本ではなく、
東京という街に対する知的好奇心を
非常にくすぐられる本。
東京の街の成り立ち、歴史、今後の展望を
姜さん独特の語り口で、
まるで対面で話を聞いているような
すらすらと文章が入ってくる。
時代や街の移り変わりを経て
今の東京がこれからどうなるのか
楽しみつつ、憂いつつ、、、
そんな大都市「トウキョウ」との
絶妙な付き合い方を味わいたい人にはおすすめです。
内容的には存分に楽しめたが
1つ、惜しいことと言えば、
写真がカラーではなかったこと。
モノクロの方が内容にフォーカスできる
という目的なら致し方ないが
雑誌連載中は全面カラーで
その写真も素晴らしかったので
非常にもったいないと思いました。
ということで★4つ。
単なるガイド本ではなく、
東京という街に対する知的好奇心を
非常にくすぐられる本。
東京の街の成り立ち、歴史、今後の展望を
姜さん独特の語り口で、
まるで対面で話を聞いているような
すらすらと文章が入ってくる。
時代や街の移り変わりを経て
今の東京がこれからどうなるのか
楽しみつつ、憂いつつ、、、
そんな大都市「トウキョウ」との
絶妙な付き合い方を味わいたい人にはおすすめです。
内容的には存分に楽しめたが
1つ、惜しいことと言えば、
写真がカラーではなかったこと。
モノクロの方が内容にフォーカスできる
という目的なら致し方ないが
雑誌連載中は全面カラーで
その写真も素晴らしかったので
非常にもったいないと思いました。
ということで★4つ。
2011年6月20日に日本でレビュー済み
まず初めに言いたいのは、純粋に面白かったという事です。
この本は過去の作品と違い、政治や思想、民族に関する偏った個人的見解が見られないので、
自然とその世界に入っていくことが出来ました。
(私は、上記のような色合いが強過ぎると、差別意識は持ちたくなくても何故か
拒否反応を示してしまいます・・・・。)
一つの街にも様々な表情、側面、個性があり、
そこから歴史や政治、思想、文化、教養、流行、人間模様が生まれる。
ただ一点を見つめただけでも色々な要素を見抜くことが可能な
著者の洞察力の鋭さ、そして想像力の豊かさに感心させられました。
題名は「トーキョー・ストレンジャー」ですが、これは東京に限定した内容ではなく
世界中のどの都市にも当てはまる事なのでしょう。
本書にあった「いくつもの自分を受け入れることで、自分の新しい可能性を発見できるのです」
という一節が心に響きました。
一つの存在が複数の顔を持つことは決して偽善的とか人を欺くという意味ではなく、
たくさんの顔があっていいと、そう言ってもらえて私は何だか安心しました。
それが人となり街となり国となり世界となっていく。
最初に街があって人が居るのではなく、人が主役になり街を創っていく。
全てはみな繋がっているという事なのですね。
正直、私は以前は彼のことはあまり好きではありませんでしたが、
この作品を通じて姜さんが持つ才能や魅力、人間性を発見しました。
東京に住んでいる人も、そうでない人も、或いはこれから上京する予定のある人は
一度読んでみるといいと思います。
この本は過去の作品と違い、政治や思想、民族に関する偏った個人的見解が見られないので、
自然とその世界に入っていくことが出来ました。
(私は、上記のような色合いが強過ぎると、差別意識は持ちたくなくても何故か
拒否反応を示してしまいます・・・・。)
一つの街にも様々な表情、側面、個性があり、
そこから歴史や政治、思想、文化、教養、流行、人間模様が生まれる。
ただ一点を見つめただけでも色々な要素を見抜くことが可能な
著者の洞察力の鋭さ、そして想像力の豊かさに感心させられました。
題名は「トーキョー・ストレンジャー」ですが、これは東京に限定した内容ではなく
世界中のどの都市にも当てはまる事なのでしょう。
本書にあった「いくつもの自分を受け入れることで、自分の新しい可能性を発見できるのです」
という一節が心に響きました。
一つの存在が複数の顔を持つことは決して偽善的とか人を欺くという意味ではなく、
たくさんの顔があっていいと、そう言ってもらえて私は何だか安心しました。
それが人となり街となり国となり世界となっていく。
最初に街があって人が居るのではなく、人が主役になり街を創っていく。
全てはみな繋がっているという事なのですね。
正直、私は以前は彼のことはあまり好きではありませんでしたが、
この作品を通じて姜さんが持つ才能や魅力、人間性を発見しました。
東京に住んでいる人も、そうでない人も、或いはこれから上京する予定のある人は
一度読んでみるといいと思います。
2014年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図書館で借りて、結局買いました。
つまりいい本です。
都内近郊の方、ガイドブックになりますよ。
神保町のお話がいいです。
某KYONさんは要らなかったです。
つまりいい本です。
都内近郊の方、ガイドブックになりますよ。
神保町のお話がいいです。
某KYONさんは要らなかったです。
2011年8月6日に日本でレビュー済み
姜尚中氏の本は、初めて読ませて頂いたが、この人はスゴい、と納得する一冊だった。
六本木、秋葉原、築地、三軒茶屋など都内30カ所あまりをめぐるエッセイなのだが、
歴史や文化、芸術、工業技術、人間の心理、国際的な視点などを多角的な視点から、
しかも、それらを的確な短い言葉で、ちらりと見せながら、次から次へと
新しい考察へと移って行く。
だからこうだ、という結論はない。しかし、東京という都市の観察を通して、
現代の様々な問題を深いレベルで見せてくれる、そんな本です。
たくさんある写真もすばらしく、また小泉今日子さんとの対談も
楽しめる内容でした。
六本木、秋葉原、築地、三軒茶屋など都内30カ所あまりをめぐるエッセイなのだが、
歴史や文化、芸術、工業技術、人間の心理、国際的な視点などを多角的な視点から、
しかも、それらを的確な短い言葉で、ちらりと見せながら、次から次へと
新しい考察へと移って行く。
だからこうだ、という結論はない。しかし、東京という都市の観察を通して、
現代の様々な問題を深いレベルで見せてくれる、そんな本です。
たくさんある写真もすばらしく、また小泉今日子さんとの対談も
楽しめる内容でした。
2012年3月31日に日本でレビュー済み
在日二世の著者が見てきた「トーキョー」という都市の歴史。
雑誌『バイラ』における2年半の連載を編纂した本書。
異邦人の目から見た「トーキョー」とは…
様々なスポットを訪れ、写真を織り交ぜて、その変遷を紹介してくれます。
「明治神宮」や「東京大学」、「築地市場」など、古くからそこにあり、
今後も変わらずにそこにあるであろう、有名なスポットが押さえてあります。
一方、「東京証券取引所」や「谷根千」(谷中・根津・千駄木)、「山谷」といった、
ここ10数年で姿を変えつつ、さらに変化していくであろうスポットも紹介しているのが興味深いです。
政治学・政治思想史を専攻とする著者。
その視点はやはり、日本と著者の歩んできた高度経済成長期の激動の時代をベースに俯瞰されていました。
巨大な富や人を呑み込んでいく都市という機能。
そのピークを過ぎた「トーキョー」は、今後それをどう消化していくのか…
・「新宿」と「渋谷」の間に「原宿」があります。そして、「原宿」には明治神宮がある。
この「原宿」という浄化装置があることで、両者の文化は異なる発展を遂げた。
・築地市場と東京証券取引所は正反対。
すべてがオンライン化された設備と違い、築地には実物経済があり、人もいる。
こういった視点で街を眺めてみる面白さが、本書ではいくつか紹介されています。
誰もが異邦人である「トーキョー」。
変化を許容する懐の深さ、誰でも受け入れてくれる器の大きさを、再認識させてくれる一冊でした。
雑誌『バイラ』における2年半の連載を編纂した本書。
異邦人の目から見た「トーキョー」とは…
様々なスポットを訪れ、写真を織り交ぜて、その変遷を紹介してくれます。
「明治神宮」や「東京大学」、「築地市場」など、古くからそこにあり、
今後も変わらずにそこにあるであろう、有名なスポットが押さえてあります。
一方、「東京証券取引所」や「谷根千」(谷中・根津・千駄木)、「山谷」といった、
ここ10数年で姿を変えつつ、さらに変化していくであろうスポットも紹介しているのが興味深いです。
政治学・政治思想史を専攻とする著者。
その視点はやはり、日本と著者の歩んできた高度経済成長期の激動の時代をベースに俯瞰されていました。
巨大な富や人を呑み込んでいく都市という機能。
そのピークを過ぎた「トーキョー」は、今後それをどう消化していくのか…
・「新宿」と「渋谷」の間に「原宿」があります。そして、「原宿」には明治神宮がある。
この「原宿」という浄化装置があることで、両者の文化は異なる発展を遂げた。
・築地市場と東京証券取引所は正反対。
すべてがオンライン化された設備と違い、築地には実物経済があり、人もいる。
こういった視点で街を眺めてみる面白さが、本書ではいくつか紹介されています。
誰もが異邦人である「トーキョー」。
変化を許容する懐の深さ、誰でも受け入れてくれる器の大きさを、再認識させてくれる一冊でした。
2014年10月31日に日本でレビュー済み
東京を象徴していると皆が思っている場所、すなわち政治経済スポット、おしゃれスポット、猫カフェなど時代とともに新たに出てきたスポット、貧困や社会問題を考えるスポットなど、東京の過去と現在を結びながら写真とエッセイで展開していく思索のための本です。ダンテの神曲、って読んだことありませんが、ダンテが悪魔に連れられて異世界を巡るのと同じように、我々も姜尚中さんに連れられて、よく知っているはずの東京の街を魂の違うレベルを行使しつつ巡るのです。なのでリアルな現実でありながら、読んでいると独特の浮遊感があります。時間と空間の一種の巡礼というような静かな感動を覚えました。差別や不条理を人生経験として黙々と積み重ね、哀しみと共にひたむきに歩み続ける著者の、分かりやすく柔らかい表現が読者の心の奥に届く一冊と思います。そばに置いて、時々読み返したい本です。
2011年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京の一つひとつの風景をテーマにしたエッセー集です。女性誌BAILAに連載されていたエッセーに加筆修正を施したものだけあり、一編一編は短く、平易な言葉で分かりやすく、それでいて本質を突いた深いことを説明しています。六本木、明治神宮、原宿、築地などお馴染みの風景に関する一編では、長年東京に住んでいても知らなかった事実を提示されて驚かされたり、著者ならではの鋭い指摘に思わず納得させられたりしました。写真と欄外の解説も効いています。また、ある意味著者らしいのは、必ずしも東京を代表する風景だけではなく、山谷など周辺(フリンジ)も取り上げていること。東京の奥深さを知らされます。「都市とは自分の正体を目覚めさせてくれる場所である」と冒頭で語っている通り、本書を散歩のお供にそれぞれの土地に足を運んでみると、その場所だけでなく自分自身についても新たな発見を得られるような気がします。