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少女は卒業しない 単行本 – 2012/3/5

4.1 5つ星のうち4.1 136個の評価

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高校最後の卒業式、7つのさよならの物語。
校舎取り壊しが決まっている高校、最後の卒業式の一日。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。恋愛あり、友情あり、成長あり、ミステリ的仕掛けあり。青春の全てがここに!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2012/3/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/3/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 408771442X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087714425
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.8 x 2 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 136個の評価

著者について

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朝井 リョウ
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岐阜県生まれ。小説家。

2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。

2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。

2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
136グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コスパが良すぎる
2017年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
朝井リョウくんは好きな作家さんです。彼の世界観は私は好みです。でもこの作品は好き嫌い分かれてしまうと思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年7月23日に日本でレビュー済み
特別な感慨がな〜んにもなかった自分の卒業式を思い出しました。
当時は「何かなきゃ。いや、あるべきだ。何か思い出を作らなきゃ」とまるでノルマの様に「青春時代の事件」を求めていたw
…けど、案外さらっと過ぎちゃう人が大半だと、大人になった現在では分かってます。
でも、大した思い出なんかなんもない癖に、何となく「懐かしく」も感じられるお話でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女の気持ちをキレイに描いていて
良いストーリーでした
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5作目にあたり、作者の大学生活最後を飾る本作はリアリティというよりは起承転結のすっきりした物語志向の作品ですが、どの物語も綺麗にまとまって読みやすく中高一貫の男子校で高校の卒業式の記憶がほぼない筆者でも「この甘酸っぱさを体験して〜〜〜」と思わせた(笑)だけで読み応えのある作品だと思います。

以前までは群像劇で一話完結というより全ての物語が地続きに繋がっているような形式をとっており、作者が語りたいメッセージを代弁するキャラを強調するためにその前のエピソードで挫折を織り交ぜたりするという作為性が若干みられましたが、本作は同じ高校の卒業式が舞台になっていますが基本は一話完結で卒業式と恋愛というドラマではあるあるエピソードながらもそれぞれのエピソードにおける少女たちのアプローチ、決着の付け方がどれも差別化されていて「これは嫌いだな」というエピソードが全くありませんでした。

一つ欠点があるとすれば少女たちは何らかの行動を起こすためカタルシスは強いのですが、カタルシスを強くするあまりフィクション色が濃いため、「若者の代弁者」のような期待を込めて朝井リョウ作品を本作で初体験すると肩透かしを食らうという点でしょうか。エピソードはどれも印象的で、飾ってない生身を感じさせる話し言葉も巧みですが、このセリフは言ってみたい、この考えは参考になるというものは少ないです。

物語の熱量でいえば「チア男子」が上ですが、物語のまとまり読みやすさは断然本作が優秀です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月6日に日本でレビュー済み
高校の卒業式を舞台にした、女子高生達の群像劇(短編集)である。

高校を卒業したのなんて、もう30年近くも前なのに、この短編集のひとつ目のお話を読むだけで、周囲はあの透きとおった春の風につつまれ、自分自身も学生服を着てそこにいるような気配に包まれる。

テレビなどのメディアによって、今の高校生の極端に大人の部分や極端に子どもの部分がクローズアップされて喧伝されるから、我々が詰襟の学生服姿であった時代とは全く別の種族がそこにいるかのように錯覚してしまいがちだけれど、この本を読むといまでも彼らが些細なことに必死になり、若い胸を詰まらせながら一生懸命に生きていることがよく分かる。あの頃の我々と全く同じように。そして、あれから30年の時間を経た我々自身にも、その想いの残滓(ざんし)は残っていて、この小説はそれに小さな灯火をつけてくれる。この小説を読めば、誰もが高校時代の若く幼い自分に戻り、仰げば尊しを歌いながら、切なく純真であった時代をありありと思い返すことになる。

それにしても、見事としか言いようのない筆力だ。
デビュー作の『桐島、部活やめるって』の時も、その読む者を取り込んで、深くエンゲージさせる文章の力に降参してしまったけど、本作でもその力は遺憾なく発揮されている。
高校生社会の中のカラフルな登場人物達(図書の先生に告白する女子、特別学級の男子にだけ心を許す帰国子女、真面目だけが取り柄なのに初めて学校をバックれるのが卒業式になった少女…etc)を見つめる作者の視線は等しく温和で慈愛に充ちている。
どの少女達にも卒業という切羽詰まった状況を与え、ここ一番の踏ん張り所で彼女達に見事な羽ばたきをさせる。彼女達のその鮮やかさ、美しさに一瞬、呼吸を忘れる。

逆説的に、既存メディアの描く女子高生達が如何に類型的で陳腐で、なにより大人の男性が思い描くスキャンダラスで底の浅い人物達ばかりなのだと気づかされる。

この若い作家は、プロ作家としてのキチンとした文芸術と、登場人物達と同じ高さで世界を見られる優しさに溢れている。だからこんなにも、読後感が爽やかで、気持ちが透き通るのだと思う。

すべての高校生と、すべてのかつて高校生だった大人に読まれるべき、傑作短編集だ。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月28日に日本でレビュー済み
初めて朝井リョウさんの作品と出会ったのがこの一冊です。
もう6年ほど経ちますが何度も読み直しては心を奪われます。

この朝井リョウの世界観がたまらなく好きです
ぜひ一度読んでみてください
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月3日に日本でレビュー済み
前置きしておきますが、私は朝井リョウファンです。
ただ、皆さん評価良過ぎじゃないですかね?

私の読んだ感想としては、本作は別の人間が書いたのかと疑われる程、従来の朝井リョウ作品とは全くの別物に思えました。七つの短編それぞれはどれも既視感のある、驚くほどチープな物語ばかりですし、朝井リョウの持ち味である目を引くようなはっとする文章も見当たりません。
リアルな若者像を描き出す筆力に定評のある朝井リョウですが、本作に登場する高校生達からは浮世離れした印象しか受けませんでした。漫画やライトノベルを意識したかのような軽薄なやり取りからは、青春の瑞々しさどころか狙い過ぎた痛さしか感じません。最近流行りの感動系ライト文芸を読まされているような気分です。朝井リョウ作品で、読むのが苦痛に感じたのは本書が初めてでした。

期待が高かっただけに、甚だ残念です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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