お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

ジェミニの方舟 東京大洪水 単行本 – 2008/7/25

3.9 5つ星のうち3.9 11個の評価

空前の双子台風が東京を直撃。大洪水に備えろ!
大型の台風23号と24号が合体、巨大台風ジェミニが東京を襲う! 愛する家族は、都民は、首都水没の危機を乗り越えられるのか!? 最新研究を元にリアルに描く『M8』を凌ぐ災害パニック大作。
続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2008/7/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/7/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 400ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087712494
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087712490
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 11個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
高嶋 哲夫
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1949年7月7日、岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院修士課程を経て、日本原子力研究所研究員となる。1979年、日本原子力学会技術賞受賞。カリフォルニア大学に留学し、帰国後作家に転身。『帰国』で第24回北日本文学賞、『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞の大賞・読者賞をダブル受賞。2007年、松竹映画・米ユニバーサルピクチャーズ初の共同制作で『ミッドナイトイーグル』が映画化され、日米同時公開。2010年『風をつかまえて』が第56回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)に選定。2017年『福島第二原発の奇跡』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞。

神戸在住のため、自身が阪神・淡路大震災に被災して以降、『M8』『TSUNAMI』『東京大洪水』『富士山噴火』『巨大地震の日』『震災キャラバン』『東海・東南海・南海巨大連動地震』(全て集英社)、『アニマート』(漫画原作。週刊ヤングジャンプにて連載)、『巨大地震の後に襲ってきたこと』(宝島社)などで防災・減災に関する啓蒙を、また『世界に嗤われる日本の原発戦略』(PHP研究所)などで原子力に関するルポや意見表明を行っている。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
11グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2013年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白くて、一気に読んでしまいました。注文から自宅へ届くまでの時間も申し分ありません。
2009年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家の地震を扱ったM8、津波を扱ったTSUNAMIと読み進んできて、三作目の台風を扱ったジェミニの方舟となり、読む前は台風だったら家に閉じこもってじっとしていて通り過ぎるのを待っていればいいだけだろうから、災害の規模としては前二作と較べてどうなのよ、だいたいジェミニの方舟というタイトルの意味もよく分からないし、と思っていましたが、どうしてどうして、読み進むうちに前二作に勝るとも劣らない作品だし、ジェミニの方舟という表題の意味もああそういうことか、と分かってきたりして、一気読みしてしまったよい作品だと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月8日に日本でレビュー済み
2008年初版。災害列島日本には様々な災害がある。そしてその裏には何千と言うドラマがあるのだ。私達は安全な処に居ながら、ニュースで災害地の映像を見る事が多い。しかし、こう言う本を読むと、ご飯なんか食べながらニュースを見られなくなる...見てはいけない。

ニュース映像だけ見ている分には感情はあまり動かないが、ストーリーの中に入ると感情移入が行われ、ああした映像の向こうには涙も枯れ果てた人達がいるに違いない、と推測する事が出来る様になる。映像を見る事にあまりにも狎れてしまった人間には、其処に起きている事を自分の事として捉えられなくなる。本は自分の世界を作れるから、本を通して他人の悲しみ、苦しみを、譬え体験が無くても、其処に描かれた登場人物を通して感じる事が出来る。

自然災害の描写だけがお好きな方は、災害ニュース映像だけご覧になった方が満足度が高いのではないだろうか。或いは直接災害ボランティアでもされて見ると良い。作者が何に動かされて本を書いたのか、読者に何を伝えたいか、が初めて分ると言うものだ。

2008年、ある夕刊に“銀座も6−7メートルの水底”、と言う記事があった。新聞記事を読んで浮かんだのは、担当していた取引先の店舗ビル(銀座)が水に囲まれている絵であった。新聞を読む限り、水は単なる水としか当時の私は想像出来なかった。しかし、実際に水害に遭われた方はお分かりの様に、光のない処で見る水は、立ち木や壊れて運ばれてきた家、ありとあらゆる瓦礫を流れに乗せ、物凄い勢いが付いた、黒く渦巻く濁流なのだ。正にモンスターで、とても水とは見えない、恐ろしいものだ。

災害が起きたら、地下に居てはリスクが大きい、とは分っていても、“何故”が分からなければ、人は動かないだろう。しかし、この本にも描写されている様に、東京は地下鉄網が張り巡らされている。都民にとっては足として大変便利な交通手段ではあるが、一度東京に洪水が起きたら、地下鉄網は洪水を瞬く間に広げ、更には地盤を緩める凶器となりかねないのである。しかし、災害は恐がっていてはいけない、と思う。

ここの所、地震、火山等の災害について色々読んで来て、自分にとって何かが足らない、と感じていた。数字と事実はそうした本に沢山書かれている。しかし、事実を事実として知って、それが何なのだろう、と言う虚しさに似た物を、増える情報とは別に、感じ始めていた。その事実が防災なり、減災なりに役立たなければ意味が無いのではないか?本書は、これまで読んで来た地震、火山、津波等の本に出ていた事柄を総合的に、立体的に、そして感情的にも見せて呉れた。

TVを付けて電話で注文をすれば、防災グッズが手元に届く時代だ。しかし、人の作った防災グッズで自分の地域のライフラインの復活まで持ち堪えられるのか、その中に入っている美味しそうなレシピの非常食で本当に良いのだろうか。M8そしてジェミニの方舟を読んで考えさせられたのは、如何に自分の力で(他の人と助け合いながら)生き抜けるか、と言う事だった。物質面だけの準備ではなく、きちんとした知識がないと無意味な流言飛語に惑わされる事もある。そうした事がこう言う本を読み、災害と真正面から向き合う事が出来る様になれば凄い、と思う。

10.02.2013.追記: 小説ではあるが、開発したものが多いだけ自然の元の姿に戻ろうと言う力は凄まじいものがある。グーグルの洪水シミュレーションを見ると、これは良く分る。江戸時代以降、人間が自然災害の恐さを忘れて人間の利の為だけに開発して来た干拓地、埋立地、河川の流れを変える等の事業は反って禍を大きくするものでしかない。勿論、人間が増えた分、人の棲む処を提供する為には、災害を考慮に入れた開発が必要になる。では現実的にどんな開発になるのか?

東京遷都論復活か?東京都は裕福な都市だ。事業収入だけで相当な金額になる、と聞いた。それを手放したくないのかは知らないが、過密都市の災害時のハザードマップとその事後処理に掛かる金額とを比べて貰いたい。東京には火や水を逃す場所すらないのだ。色々な意味で考えさせられた。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年10月8日に日本でレビュー済み
異常気象が続いている昨今、この小説での出来事が明日にでも起きそうで読んでて怖かったです
2012年4月26日に日本でレビュー済み
「M8」「津波」を東日本大震災後に読んで、作者の慧眼に恐れ入った。そして、この災害三部作の最後の作品「ジェミニの方舟」を手に取った。
前の地震関連の2作品を読んだ後では、台風を扱った「ジェミニの方舟」の内容を絵空事とはとてもではないが言うことが出来ない。

荒川と隅田川にはさまれた地域が海抜0メートル地帯であることも初めて知った。
そんな洪水になるほどの超大型台風なんて来ないでしょ?と、言いたいところではあるけれど、東日本大震災の津波で経験したように、自然の力は人間の予想を遥かに超えてしまうことがある。東京都内が大洪水に見舞われない保証なんて、どこにも無いのだと空恐ろしくなった。

地震同様に台風からも逃れることが出来ない日本列島。私たちに出来るのは被害を最低限に抑える努力と、災害にあった時の適切な対処を日頃から学んでおくことなのだなと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月21日に日本でレビュー済み
高嶋さんの「THUNAMI」を震災後に読んだのがきっかけで、本書も読んでみました。
本当に東海地震、東南海地震、南海地震を体験した方が描いたようなリアルさの「TSUNAMI」に比べると、ちょっと物足りない気がしたのですが、今年(平成25年)の日本を襲ったさまざまな風水害を経験してから改めて読み直すと、本当にリアルで、年に何回も、どこにでも起きうる事象としてはかなり身近な恐怖であると実感しました。
私個人としては、日本人すべてに、特に政治家の方や教育者の方々に広く深く読んでいただきたい本です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年8月13日に日本でレビュー済み
大雨続きでたっぷり水を含んだ首都を、二つの台風が合体した超巨大な台風「ジェミニ」が襲う!!荒川の氾濫によって引き起こされた大洪水によって、東京の半分が機能停止に陥る!!

超リアルなシミュレーションと身に迫る恐怖、日本の小説としてはなかなか出会うことのない傑作です。

著者の同ジャンル作で、すでに文庫化されている『M8』もそうでしたが、とにかく膨大なデータと資料をもとに設定された“未曾有の大災害”シチュエーションには圧倒的な説得力があります。
遭遇時間や被害エリアが事前に想定しづらく“突然にやってくる”地震に比べて、台風の場合は進路、時間、規模をリアルタイムで把握することが可能ですが、それだけに「史上最大の巨大台風」が迫ってくるという恐怖は、物語のサスペンスを刻々と盛り上げていきます。

シミュレーション中心の小説と言うと、どうしてもドラマ部分が取って付けた様になりますが、本作は災害に遭遇した登場人物たちのリアクションも自然で、エンターテインメントとしても一気に読める極上のサスペンスになっています。
かといって、根性や奇蹟に頼らないで登場人物たちが状況に対処していくところは、さすが“理系”の作家、というところでしょうか。

自分が物語の舞台となっている荒川・隅田川のそばに住んでいるためか、単なる読み物を超えて身に迫る恐怖として感じながら読んでしまいました。
異常な豪雨や大きな地震が日本中で起きているかのような昨今、まずはエンターテインメントとして楽しみ、そのあとで自分の周りの防災対策のことを考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょう。

読後の感想としては「星5つ」ですが、あまりに身近なネタゆえかとも思いひとつ減らして「星4つ」です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月15日に日本でレビュー済み
パニック小説。パニック映画。どちらも大好きである。こういった小説は夢中になって読めるだけでなく、生の体験が少なくなり、危険を感じることの少ない安全な国ニッポンで「リアル」な恐怖を感じさせてくれる。どれだけ場面が緊迫しようとも、そこは架空の話、のんびりとストーリーを楽しめる。これぞ小説の醍醐味。
降りしきる雨。近づく異様に大きい台風。日本列島を縦断することもなく、無事に通り過ぎるのだが、自然の力とは恐ろしい。その台風は、予想もつかない動きをし、そして東京は…
簡潔でムダのない文体。乾いた文体、と言ってもいいだろう。パニック小説を書くにはぴったりである。淡々とした語り口が、かえってリアリティーを感じさせる。緊迫感が行間から伝わってくる。フィクションとはいえ、その描写には迫力があり、ハラハラさせられる。しかし、どこかでそういうスリルを望んでいる自分がいるのも確かだ。
「たかが台風…」この物語の中の人々は大半がそう考えているようだ。そして、気づいた時には手遅れになっている。地震、津波、台風…日本は災害大国なのだということを改めて思い知らされる。阪神大震災の時、政府の対応はかなり遅れた。国ももちろんだが、私たち一人ひとりが災害に対する意識を高めることで、状況はかなり変えられるはずだ。天災は防げないが、それに伴う二次災害は防げる。
途中から面白くなり、最後のほうは一気に読んでしまった。こんなことは久しぶりである。力のある小説であることは間違いない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート