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猛き箱舟 上 (集英社文庫) 文庫 – 1997/5/20

4.2 5つ星のうち4.2 124個の評価


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野望と挫折、友情と裏切り。熱砂の西サハラ。日本企業の守護神と呼ばれる男“灰色熊”と正次が地獄の大地でくり広げる復讐の宴。日本冒険小説協会大賞受賞作。(解説・佐々木 譲)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (1997/5/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/5/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 624ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087486362
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087486360
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 124個の評価

著者について

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船戸 与一
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1944(昭和19)年、山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。

1985年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。1989(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞する。主な著書に『猛き箱舟』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』『龍神町龍神十三番地』『緋色の時代』『三都物語』『河畔に標なく』などがある。

カスタマーレビュー

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5つのうち4.2つ
124グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月16日に日本でレビュー済み
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船戸与一という作家は過小評価されていると思う。文章に沸る若さはある。だが本作は依然として触れ得ぬほどの熱量を帯び読者の心を掴んで離さない。何度読んでも。

こんな作品が他にあるか⁈
2020年7月26日に日本でレビュー済み
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船戸与一さんを初めて読みます。30年来、古い友人が好きで勧められてもいて。今それを思い出す様にして手にしたのは、自分の人生が前半でなく後半にあるからだろうと思えます。

読んでみて引き込まれる箇所と登場人物もあるのですが、どうもリアルさに欠ける変なハードボイルドの登場人物がいて、それが私には物語を読みながら頭に描くトーンを破壊している様に感じられます。友人と二人で飲んでいる所に知らない酔っぱらいがやって話し掛けて来る異物感、そんな呑み込め無さです。若しくは知らない香辛料が入っている味のカレーか。読み進めたいのだけれどなかなか難しい。過去に私の行ったアフリカの歴史もこれから生きそうなのだが。私にはハードボイルドより物悲しさの方が現実として「ありそう」で読み進められる動機になるのかも。私は乗りで読むタイプではないという事かも知れないです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月8日に日本でレビュー済み
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船戸与一の面白さは、とってもリアルということ。車などは、自動車とか書かずに、パジェロとかシトロエンとか商品名で書かれている。ハードボイルドの難しいところが、身近な感じにイメージできる。だから、ストーリにのめり込んでしまいます。長編の上、登場人物も多いので、この人誰だっけが、何度もぶち当たりますが、下巻で何とこの人が。。こんな事を!!とか、なかなか一筋縄で行かないので面白い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年1月12日に日本でレビュー済み
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使い捨てにされた人間の、復讐の物語。
ロマンスもあり、友情もあり。
船戸作品ですので、最後には全員死んでしまいます。(涙)
何回も読んだのですが、最近また読みたくなって注文しました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相変わらずのリアルな血と暴力の世界観。
この作家の文体は受動態が多いような気がして、少しうっとうしくなります。
たとえば、「たばこがとりだされた」など「なになにが、された」と連発。描写力自体はすさまじく上手いのですが……。
登場人物のだれ一人、幸せにはならないのは、どの作品にも言えることですね。それが残念。
ラストに関谷が殺されるのは蛇足では? せっかく幸せになろうとしているのに。
作者は関谷の孫が「第二の香坂」になるという暗示を残して幕を下ろします。
奥が深いですね。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭はヘミングウエイのキリマンジャロ…。を、彷彿とさせられました。単なるアクションでもなくサスペンションでもなく、やはりヒューマニズムが中心に据わっています。一気に読めますし、アフリカ方面に実際に行かれた経験ある方ならより一層楽しめると思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気になる。どうして「車」じゃなくて「くるま」なのか?
どうして登場人物は常にフルネームなのか?
なぜか「官能」が多くなったのか?
どうして主人公は恋人の「心臓をシャリシャリと食べる」のか?
「灰色熊」という俗称が、どうしてこんなにダサいのか?
(何メートルもぶっ飛ばす必殺技がビンタというのも笑える。要は熊なんだろうね。)
登場人物の殆どが死亡する「皆殺し」はどうしてなんだ?
12発も弾丸くらってるのに死なないのは明らかにおかしいでしょ?
青年向けの週刊誌に連載してるんだから、多少のお色気サービスは当然でしょう。
心臓を喰うのは、主人公が人から人ではない物の怪に変貌する様の表現なんでしょうよ。

あんたいちいちうるさいなあ。船戸与一を判ってないのに生意気なこと言うんじゃないよ!
とファンの方からは叱られてしまいそうですが、上記の点が気になって気になって首を傾げっぱなしでした。

気になると言うか「クスッ」と笑っちゃうんです。

舞台は東京~中近東。
外国に出掛けて地元の人々に迷惑をかける日本の悪特企業と、それを阻止しようとする反政府勢力。
その反政府勢力を抹殺しようとする、日本人が首謀者の傭兵部隊と政府軍。
灰色熊とよばれる日本人の家族、介護者、部下達。傭兵達、ゲリラの女性、手助けする悪特商人、凶悪な犬。
灰色熊に憧れて一流になろうとする主人公の無職の男。

全員が死にます。とにかく皆殺しです。(-_-;)

なんだかなあ、主人公が唐突に心臓を喰いだしたから読むの止めようかと思いましたが、
分厚い本作を駆け足でしたが読み切りました。

そして表題の「方舟」の意味や意義がいまひとつ説得力に欠ける。
長期連載で様々な意見によってストーリーが迷走した感が否めない。

ファンの方、ごめんなさい。高評価はできません( -_-)
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく読みやすくて、どんどんページが進んでいきました。船戸さん、好きです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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