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鳥類学者のファンタジア (集英社文庫) 文庫 – 2004/4/21
奥泉 光
(著)
謎の音階をめぐって、時空を超える旅が始まる。
不可思議な音階がジャズピアニスト・希梨子を時空を超える冒険に巻き込んでいく。現代から第二次大戦末期のドイツへ……。解説者による、本作品のためのオリジナル楽譜も収録。(解説・山下洋輔)
不可思議な音階がジャズピアニスト・希梨子を時空を超える冒険に巻き込んでいく。現代から第二次大戦末期のドイツへ……。解説者による、本作品のためのオリジナル楽譜も収録。(解説・山下洋輔)
- 本の長さ760ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/4/21
- ISBN-10408747688X
- ISBN-13978-4087476880
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/4/21)
- 発売日 : 2004/4/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 760ページ
- ISBN-10 : 408747688X
- ISBN-13 : 978-4087476880
- Amazon 売れ筋ランキング: - 449,872位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1956(昭和31)年山形県生れ。
1986年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。1990年の「その言葉を」が注目を集め、以後1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反・文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞を受賞。主な小説に、『葦と百合』『バナールな現象』『グランド・ミステリー』など。エッセイ集に『虚構まみれ』、共訳書に『古代ユダヤ社会史』がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品全体が、テーマからアドリブに移って最高に盛り上がり、最後に再びテーマに戻って終わり、というジャズの構成を感じる。何度も読み返しているが楽しさは変わらない
2014年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人が奥泉作品のなかでダントツのトップに挙げているので読んでみた。
確かに、奥泉節は健在で、独特のリズム感と世界観にどっぷり浸れて心地好い。
ただ、もうちょっとエクスキューズっぽいところがなく、ポンポンと話が進んでくれたら迷わず星5つにしたと思う。どんなエクスキューズかを言うとネタバレになるので、それは書かずにおく。
ともかく、私以外の奥泉ファンにも楽しめることはだけはまちがいない。面白かった。
確かに、奥泉節は健在で、独特のリズム感と世界観にどっぷり浸れて心地好い。
ただ、もうちょっとエクスキューズっぽいところがなく、ポンポンと話が進んでくれたら迷わず星5つにしたと思う。どんなエクスキューズかを言うとネタバレになるので、それは書かずにおく。
ともかく、私以外の奥泉ファンにも楽しめることはだけはまちがいない。面白かった。
2020年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕にとって著者のもので最もお気に入りです。昔図書館で借りて読んだときに、作品そのものに脳内が潜る、トリップ感を感じ続けて読み続ける、まるでドラッグのような(己の想像力だけで)気分を味わえた不思議さのある作品でしたが、(題名もまた)今回は、それを期待して買って丹念に読みましたが、丹念過ぎたのか、面白いけどそれはなかったです(一体なににきっかけあったのか、違う本だったか?と思うくらい、キリコのコンサートの時の弾いている感じ、からそれがあったのだが、該当して思い当たる箇所もなかった)だから初読の人はなるべく雑に早く読むのがおすすめです。
あと、丹念に読むと、細かい言葉遊び、ギャグみたいな部分がキツいかも。(このこわっばが!というしゃらくさい気分になる)若い娘の年の進んだ方、というさもありなん的な面白充分あるけど、書いてる人がおっさんなのがキツい(ファンだからこそ)同じく滝という作品集で、出てくる主人公が男の大学生だけど、そうするとすんなり腹に落ちる感じ。その辺性別は損で、書いてる人が男か女か知るだけで180度感想が変わることもあります。
この場合勝ち気なそこそこの女性を描くのが上手であるほど、三人称単数でない場合は変な気分になります。
しかし、造形は良いですね、自分が思うほど奇麗ではないイキってる圧の強い、でもそこそこの立ち居振る舞いの女性だろうな、的な映像は見えました。その辺の巧さは作者にいつもあるもので、性別関係ない。その女性がフォギーとして、違う世界に入り込んでゆき、そして、クラインの壺みたいに展開していくのは、吾輩猫殺人でもありました。好きです。大昔に福田和也先生にえらく酷評されていて以来好きになり追い続けておりましたが、福田先生が高評価したものがつまんなく感じたり、えらくけなされていた先生が一生の共になりました。
あと、丹念に読むと、細かい言葉遊び、ギャグみたいな部分がキツいかも。(このこわっばが!というしゃらくさい気分になる)若い娘の年の進んだ方、というさもありなん的な面白充分あるけど、書いてる人がおっさんなのがキツい(ファンだからこそ)同じく滝という作品集で、出てくる主人公が男の大学生だけど、そうするとすんなり腹に落ちる感じ。その辺性別は損で、書いてる人が男か女か知るだけで180度感想が変わることもあります。
この場合勝ち気なそこそこの女性を描くのが上手であるほど、三人称単数でない場合は変な気分になります。
しかし、造形は良いですね、自分が思うほど奇麗ではないイキってる圧の強い、でもそこそこの立ち居振る舞いの女性だろうな、的な映像は見えました。その辺の巧さは作者にいつもあるもので、性別関係ない。その女性がフォギーとして、違う世界に入り込んでゆき、そして、クラインの壺みたいに展開していくのは、吾輩猫殺人でもありました。好きです。大昔に福田和也先生にえらく酷評されていて以来好きになり追い続けておりましたが、福田先生が高評価したものがつまんなく感じたり、えらくけなされていた先生が一生の共になりました。
2019年10月12日に日本でレビュー済み
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フォギーの旅路と同じく、幸せな読書体験でした。『ビビビ・ビ・バップ』と併せての復刊をぜひ!
2015年12月12日に日本でレビュー済み
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読んだのがもう10年前ほどになりますが、私は、読書が高校生くらいまで嫌いでした。
この本を読んではじめて小説がおもしろいと感じました。
主人公とともに壮大な旅にでているような感覚で
ずっと続けたい気持ちなります。
この本を読んではじめて小説がおもしろいと感じました。
主人公とともに壮大な旅にでているような感覚で
ずっと続けたい気持ちなります。
2006年11月1日に日本でレビュー済み
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岩波の 図書 2006/11号に青柳いづみこさんがこの作品について長文の賛辞を書いているのを見た.目下 Mosse の Labyrinth の後遺症に悩まされているので,飛びついた.まずイントロの急勾配に圧倒され,本論で勾配が急にゆるくなるのにめまいがし,しかしおしゃべりの速度と密度が一向に衰えないのに尊敬の念を覚えた.近頃こんなに力強い日本語のおしゃべりを読む経験はしたことがない.話の方も,1944年末の Berlin であるし,Orpheus 音階だの Lance of Longinus だの宇宙オルガンだの,魅力的アイテムがごった返している.さすが本物の作家だけあって構成力に不足はない.気が晴れる感じで,作者と青柳さんに御礼言上するしかないが,不思議なことに後遺症はそのままのこった.思うに 13世紀の大虐殺と聖杯の物語は,聖 Longinus の剣より強いらしいのだ.しかしこの手の壮烈なおしゃべりは大歓迎なことは言うまでもない.
2013年12月21日に日本でレビュー済み
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昔読んでまた読みたくなりましたがなぜか絶版でした。ようやくここで見つけて即購入、よかったです。
2009年8月19日に日本でレビュー済み
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実は モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 の印象から
奥泉光 と言う作家には多少の警戒感を持っていたのだが。
ところがどうだ。 この鳥類学者のファンタジアは 分厚い大作ながら
この独特の(主人公の)語り口が どうやらピッタリ来た様で
リーダビリティが大変良い感じ。
ページをめくるのが楽しみだった。
小説的に説明する気も全く無く 当然の様にタイムスリップなど
主人公のジャズな性格にピッタリ。
作家に説明する気が無いので 読者としても突っ込む隙も無いわけだ。
青く光る猫、時空を旅するピアニスト。
SFの様なファンタジーの様な 音楽歴史SF幻想ユーモア小説。
音楽ファン、ジャズファンなら 生涯手放せない本になるだろうが
そうでない読者にも是非購入して一読を勧めたい楽しい本である。
奥泉光 と言う作家には多少の警戒感を持っていたのだが。
ところがどうだ。 この鳥類学者のファンタジアは 分厚い大作ながら
この独特の(主人公の)語り口が どうやらピッタリ来た様で
リーダビリティが大変良い感じ。
ページをめくるのが楽しみだった。
小説的に説明する気も全く無く 当然の様にタイムスリップなど
主人公のジャズな性格にピッタリ。
作家に説明する気が無いので 読者としても突っ込む隙も無いわけだ。
青く光る猫、時空を旅するピアニスト。
SFの様なファンタジーの様な 音楽歴史SF幻想ユーモア小説。
音楽ファン、ジャズファンなら 生涯手放せない本になるだろうが
そうでない読者にも是非購入して一読を勧めたい楽しい本である。