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小説フランス革命 1 革命のライオン (集英社文庫) 文庫 – 2011/9/16
佐藤 賢一
(著)
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フランス革命を描きつくす超大作
時は1789年。破産の危機に瀕したフランス王国で、苦しむ民衆が国王と貴族を相手に立ち上がった。男たちの理想が、野望が、執念が、歴史を大きく動かしてゆく。歴史巨編、開幕!(解説/池上 彰)
時は1789年。破産の危機に瀕したフランス王国で、苦しむ民衆が国王と貴族を相手に立ち上がった。男たちの理想が、野望が、執念が、歴史を大きく動かしてゆく。歴史巨編、開幕!(解説/池上 彰)
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2011/9/16
- 寸法10.8 x 1.1 x 15.2 cm
- ISBN-104087467384
- ISBN-13978-4087467383
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2011/9/16)
- 発売日 : 2011/9/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087467384
- ISBN-13 : 978-4087467383
- 寸法 : 10.8 x 1.1 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 309,908位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年、山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年、『ジャガーになった男』で第六回小説すばる新人賞を受賞。99年、『王妃の離婚』で第一二一回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 フランス革命の肖像 (ISBN-13:978-4087205411)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頼んだ本人は、初版本じゃなかったと嘆いていました。私的には、どうでもいい事ですが!
2014年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史小説とKINDLEの相性のよさといったらない。
1回読んだ後、2回目でWiki使って人物検索すると大変楽しい。
1回読んだ後、2回目でWiki使って人物検索すると大変楽しい。
2016年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
※1巻~18巻までのレビューです。
パリのマレ地区にあるカルナヴァレ博物館はパリ歴史博物館とも呼ばれ、フランス革命にかんする充実したコレクションを所有している。16~17世紀の貴族の館であったというその建物の二階には、王族や革命の志士たちの遺品、当時の暮らしぶりを伝える調度品、絵画、歴史的文書の数々が詳細な解説とともに展示されている。今年の春パリを訪れたときに時間つぶしに寄ったら、何時間もそこで過ごす羽目になった。シャン・ド・マルスの連盟祭や、ルイ16世一家の逃亡、マラ暗殺など、この小説を読んだばかりだったので、ありありとその光景を思い浮かべながら順路を辿った。展示はマラの暗殺後も長々と続き、近隣諸国の反革命軍との戦争からナポレオンの登場を仄めかせて終わっている。
本書の舞台は革命前夜の1788年からテルミドールのクーデターでロベスピエールが処刑される1794年までのフランスだ。ここから5年後にブリュメールのクーデターが起こり、ナポレオンが権力を掌握する。フランス革命というと1789年のバスティーユ陥落のイメージがあまりにも強いが(『ベルサイユのばら』もここがクライマックス)、ルイ16世の処刑に至るまでには2年半ほどあり、その間ミラボーをはじめ、共和制ではなく立憲君主制の方向性を探った貴族たちもいた。そもそもは王室の財政難から聖職者(第1身分)貴族(第2身分)、市民(第3身分)がそれぞれに不満をつのらせ、全国三部会の召集を王に迫る。貴族と対抗する市民は聖職者をとりこんで勝手に国民議会を宣言、こうした動きを王の軍隊が弾圧した結果、市民の怒りが爆発して暴動に発展。その後、国王と革命軍が和解して「人権宣言」が出されるがいっこうに暮らしの楽にならない民衆たちが王族をベルサイユからパリのチュイルリー宮に連れ去る事件が勃発。一方で教会改革をもくろむ貴族と教会の対立も深まり、フランスは国を挙げての権力闘争に突入。周辺諸国も王政を転覆させたフランスに警戒心をあらわにするなか、王家は亡命をもくろみ、失敗。このとき国と民を捨てて逃げていなければ、ギロチンに送られることもあるいはなかったのかもしれない、と思わせるような書き方をこの小説ではしている。
連れ戻された王は野心的な女主人、マノン・ロランのサロンに集う穏健ブルジョワ勢力、ジロンド派と組んで国外の反革命勢力に対して派兵を決意するも緒戦敗退。ますます国民からの支持を失い、民主からの廃位を求める声を鎮圧できずになし崩し的に処刑に至る。ここから民衆の求めた「共和制」が始まるのだが、それは王政よりも不安定で極端な政治、つまりは仁義なき権力闘争を意味した。権力の空白が暴力と混沌を招くのはいつの時代も同じだ。フランスは内憂外患を絵にしたような状態に突入していく。戦況も悪化し、経済状況も一向によくならないなか、穏健勢力を排除したジャコバン派が一党独裁への道を走る。ジャコバン派内もロベスピエール、ダントン、エベールらはそれぞれの信条や思惑があり、同床異夢。折しもカリスマ的人気を集めるマラが暗殺され、いわゆる跡目争い的な内ゲバが激化する。そのなかでサン・ジュストらの狂信的なフォロワーたちから持ち上げられたロベスピエールが革命裁判所を設置し、元王妃・王妹、敵対する革命勢力、ひいては同じジャコバン派のダントンやエベールまでもをギロチンに送り、恐怖政治を敷いた。で、結局……パリ自治委員会が蜂起し、サン・ジュスト、ロベスピエールらもまた断頭台に送られることになる。
ルイ16世が処刑される13巻くらいまでは、財政難から社会の諸階層が対立してそれぞれ既得権益を守ろうとしたり、新たな権利を主張したりして、それまでの政治秩序があれよあれよという間に崩壊していく過程がリアルで面白い。そのなかでミラボーのような、革新的で良識のある貴族がどのようにソフトランディングをめざしたかがよく描かれている。道半ばにしてミラボーは病に倒れるが、こういう人物がいたかどうかが革命が内戦に至るか否かを決めるのだと思う。日本の場合、長州と薩摩を和解させた坂本竜馬(貴族ではなく下級武士だったが)に負う所は大きいだろう。ルイ16世は愚鈍というイメージが強いが、本書では王としての誇りも信条も勇気もそれなりにあるが不幸なことにその立場にあった器を持ち合わせなかった人物としてある種の同情をもって書かれているように思う。よい家臣に恵まれていたら……と思わずにはいられない。
ルイ16世の処刑以降の話になる14巻から18巻までは、ジャコバン派内の内部闘争が延々と続き、重要な登場人物(マラ、エベール、ダントン……)がどんどん殺されていく。想像を絶する量の血が流れたのだ。いま日本に生きている人間の多くは生まれながらにして「基本的人権」が認められるという歴史上たぐいまれな幸運を手にしているわけだが、この時代、当時の世界観のなかで「人権宣言」の内容を読むと、これは「地動説」に近いような「危険思想」であったことは間違いない。われわれが当たり前のように享受している民主主義はこのフランス革命を皮切りに世界中で何千万人という人間の血が流れて今日支配的な政治思想・体制として存続しているのだ。私たちは民主主義と平和を単純に結びつけてしまうが、共和制や民主主義は、「善い」からではなく、「強い」からひろまったのである。「しぶとい」という言い方もできるかもしれない。
13巻以降に登場する煽動的ポピュリストのエベールが体現している「衆愚」という民主主義にもとから備わっている負の要素の扱いについての正解は永久に出そうにない。当時のフランスも憧れた、自由と民主主義の守護神を自負するアメリカはいまや世界一の格差社会を抱えた世界最大の軍事国家となり、トランプのような大統領候補が支持を集めている。松岡正剛が『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』を出したとき「いまの世界を見るとき、自由、平等、友愛を普遍的価値として打ち出したフランス革命に立ち戻って考える必要があるのではないか。それほど素晴らしい思想だったのかどうか」という内容の問題提起をしていたたのを本書を読みながら思い出していた。司馬遼太郎の作品をいくつか読んで以来、ここまで尺のある歴史小説を読み通したのは20年ぶりくらいかもしれないが、この時間のかかる読書は「その時代の世界観」にいまの自分をシンクロさせ、その頭で現代社会を見て、という過去と現代の往復運動をしながら今起こっている現象について新しい見方を得ていく過程でもあった。フランス革命という現代社会のひとつの基盤をつくった出来事を感覚的に理解するにはこれくらいの尺は最低限必要なのかもしれない。読み始めたころにシャルリーエブドの銃撃事件が起き、読み終えて間もなくパリの同時多発テロ事件が起きた。冒頭に書いたカルナヴァレ博物館を訪れたのは二つの事件の間のことだった。
パリのマレ地区にあるカルナヴァレ博物館はパリ歴史博物館とも呼ばれ、フランス革命にかんする充実したコレクションを所有している。16~17世紀の貴族の館であったというその建物の二階には、王族や革命の志士たちの遺品、当時の暮らしぶりを伝える調度品、絵画、歴史的文書の数々が詳細な解説とともに展示されている。今年の春パリを訪れたときに時間つぶしに寄ったら、何時間もそこで過ごす羽目になった。シャン・ド・マルスの連盟祭や、ルイ16世一家の逃亡、マラ暗殺など、この小説を読んだばかりだったので、ありありとその光景を思い浮かべながら順路を辿った。展示はマラの暗殺後も長々と続き、近隣諸国の反革命軍との戦争からナポレオンの登場を仄めかせて終わっている。
本書の舞台は革命前夜の1788年からテルミドールのクーデターでロベスピエールが処刑される1794年までのフランスだ。ここから5年後にブリュメールのクーデターが起こり、ナポレオンが権力を掌握する。フランス革命というと1789年のバスティーユ陥落のイメージがあまりにも強いが(『ベルサイユのばら』もここがクライマックス)、ルイ16世の処刑に至るまでには2年半ほどあり、その間ミラボーをはじめ、共和制ではなく立憲君主制の方向性を探った貴族たちもいた。そもそもは王室の財政難から聖職者(第1身分)貴族(第2身分)、市民(第3身分)がそれぞれに不満をつのらせ、全国三部会の召集を王に迫る。貴族と対抗する市民は聖職者をとりこんで勝手に国民議会を宣言、こうした動きを王の軍隊が弾圧した結果、市民の怒りが爆発して暴動に発展。その後、国王と革命軍が和解して「人権宣言」が出されるがいっこうに暮らしの楽にならない民衆たちが王族をベルサイユからパリのチュイルリー宮に連れ去る事件が勃発。一方で教会改革をもくろむ貴族と教会の対立も深まり、フランスは国を挙げての権力闘争に突入。周辺諸国も王政を転覆させたフランスに警戒心をあらわにするなか、王家は亡命をもくろみ、失敗。このとき国と民を捨てて逃げていなければ、ギロチンに送られることもあるいはなかったのかもしれない、と思わせるような書き方をこの小説ではしている。
連れ戻された王は野心的な女主人、マノン・ロランのサロンに集う穏健ブルジョワ勢力、ジロンド派と組んで国外の反革命勢力に対して派兵を決意するも緒戦敗退。ますます国民からの支持を失い、民主からの廃位を求める声を鎮圧できずになし崩し的に処刑に至る。ここから民衆の求めた「共和制」が始まるのだが、それは王政よりも不安定で極端な政治、つまりは仁義なき権力闘争を意味した。権力の空白が暴力と混沌を招くのはいつの時代も同じだ。フランスは内憂外患を絵にしたような状態に突入していく。戦況も悪化し、経済状況も一向によくならないなか、穏健勢力を排除したジャコバン派が一党独裁への道を走る。ジャコバン派内もロベスピエール、ダントン、エベールらはそれぞれの信条や思惑があり、同床異夢。折しもカリスマ的人気を集めるマラが暗殺され、いわゆる跡目争い的な内ゲバが激化する。そのなかでサン・ジュストらの狂信的なフォロワーたちから持ち上げられたロベスピエールが革命裁判所を設置し、元王妃・王妹、敵対する革命勢力、ひいては同じジャコバン派のダントンやエベールまでもをギロチンに送り、恐怖政治を敷いた。で、結局……パリ自治委員会が蜂起し、サン・ジュスト、ロベスピエールらもまた断頭台に送られることになる。
ルイ16世が処刑される13巻くらいまでは、財政難から社会の諸階層が対立してそれぞれ既得権益を守ろうとしたり、新たな権利を主張したりして、それまでの政治秩序があれよあれよという間に崩壊していく過程がリアルで面白い。そのなかでミラボーのような、革新的で良識のある貴族がどのようにソフトランディングをめざしたかがよく描かれている。道半ばにしてミラボーは病に倒れるが、こういう人物がいたかどうかが革命が内戦に至るか否かを決めるのだと思う。日本の場合、長州と薩摩を和解させた坂本竜馬(貴族ではなく下級武士だったが)に負う所は大きいだろう。ルイ16世は愚鈍というイメージが強いが、本書では王としての誇りも信条も勇気もそれなりにあるが不幸なことにその立場にあった器を持ち合わせなかった人物としてある種の同情をもって書かれているように思う。よい家臣に恵まれていたら……と思わずにはいられない。
ルイ16世の処刑以降の話になる14巻から18巻までは、ジャコバン派内の内部闘争が延々と続き、重要な登場人物(マラ、エベール、ダントン……)がどんどん殺されていく。想像を絶する量の血が流れたのだ。いま日本に生きている人間の多くは生まれながらにして「基本的人権」が認められるという歴史上たぐいまれな幸運を手にしているわけだが、この時代、当時の世界観のなかで「人権宣言」の内容を読むと、これは「地動説」に近いような「危険思想」であったことは間違いない。われわれが当たり前のように享受している民主主義はこのフランス革命を皮切りに世界中で何千万人という人間の血が流れて今日支配的な政治思想・体制として存続しているのだ。私たちは民主主義と平和を単純に結びつけてしまうが、共和制や民主主義は、「善い」からではなく、「強い」からひろまったのである。「しぶとい」という言い方もできるかもしれない。
13巻以降に登場する煽動的ポピュリストのエベールが体現している「衆愚」という民主主義にもとから備わっている負の要素の扱いについての正解は永久に出そうにない。当時のフランスも憧れた、自由と民主主義の守護神を自負するアメリカはいまや世界一の格差社会を抱えた世界最大の軍事国家となり、トランプのような大統領候補が支持を集めている。松岡正剛が『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』を出したとき「いまの世界を見るとき、自由、平等、友愛を普遍的価値として打ち出したフランス革命に立ち戻って考える必要があるのではないか。それほど素晴らしい思想だったのかどうか」という内容の問題提起をしていたたのを本書を読みながら思い出していた。司馬遼太郎の作品をいくつか読んで以来、ここまで尺のある歴史小説を読み通したのは20年ぶりくらいかもしれないが、この時間のかかる読書は「その時代の世界観」にいまの自分をシンクロさせ、その頭で現代社会を見て、という過去と現代の往復運動をしながら今起こっている現象について新しい見方を得ていく過程でもあった。フランス革命という現代社会のひとつの基盤をつくった出来事を感覚的に理解するにはこれくらいの尺は最低限必要なのかもしれない。読み始めたころにシャルリーエブドの銃撃事件が起き、読み終えて間もなくパリの同時多発テロ事件が起きた。冒頭に書いたカルナヴァレ博物館を訪れたのは二つの事件の間のことだった。
2014年9月24日に日本でレビュー済み
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他のレビュアーさんが、とても的確なレビューをしていました。
「司馬遼太郎が書いたら、こんな~」
これが日本の時代劇だとしたら、もしかしたらもう少し感情移入出来たかもしれません。
フランス革命が題材で、この文章は・・・
私は子供の頃、フランス革命を「ベルサイユのばら」で知りました。
もしかしたら他にも、私と同じような方が居らっしゃるかもしれませんね。
なので「フランス革命」と言うと、どうしてもそのイメージが拭えない・・・
これを読んでいて・・・「ちょんまげのロベスピエール」をイメージしてしまったのは・・・まぁ、私だけでしょうが。
あっ、この本には「オスカル」は出てきませんよ~って当たり前か(笑)
「司馬遼太郎が書いたら、こんな~」
これが日本の時代劇だとしたら、もしかしたらもう少し感情移入出来たかもしれません。
フランス革命が題材で、この文章は・・・
私は子供の頃、フランス革命を「ベルサイユのばら」で知りました。
もしかしたら他にも、私と同じような方が居らっしゃるかもしれませんね。
なので「フランス革命」と言うと、どうしてもそのイメージが拭えない・・・
これを読んでいて・・・「ちょんまげのロベスピエール」をイメージしてしまったのは・・・まぁ、私だけでしょうが。
あっ、この本には「オスカル」は出てきませんよ~って当たり前か(笑)
2020年10月1日に日本でレビュー済み
ちょっと講談風?な文章のように思えます、が、なんだかクセがあって少し読みにくい。もってまわった言い回しが多く、文章があまり美しくなく、流れが悪いように感じる。好き嫌いあるかも。
小説だから、読者をわざと混乱させたり、わざとわかりにくい文章にしたり前後関係を逆にしたりして、読み飛ばされないようにしたり、いろいろテクニックがあることはわかります。
しかし、あまり奇をてらわずに、ストレートに描いた方がよかったのではないか。
フランス革命という、この歴史上の出来事自体に強烈なダシがあるのだから。余計な味付けは不要。
無理して小説の語り口にするよりも、塩野七生の”ローマ人の物語”のような、あるいは筆者の”英仏百年戦争”とか”ヴァロア朝”のような、ああいった語り方をした方がよかったんじゃないかなあと思います。
でも、小説ながら詳しくフランス革命を追っているようですので、貴重な仕事ですね。
事前に他の本でフランス革命のおおざっぱな流れを頭に入れてから読んだほうが、楽しめるかなと思います。
それと、歴史小説では、月日を記載するときには年もぜひ入れておいてほしいと思っています。
文章の書き方として、一度出た年の記載は繰り返さない、ということになっているのはわかりますが、いちいち何頁か前まで戻って探さないといけないし、理解しにくい。歴史年表が頭に入っているわけではないので。
小説だから、読者をわざと混乱させたり、わざとわかりにくい文章にしたり前後関係を逆にしたりして、読み飛ばされないようにしたり、いろいろテクニックがあることはわかります。
しかし、あまり奇をてらわずに、ストレートに描いた方がよかったのではないか。
フランス革命という、この歴史上の出来事自体に強烈なダシがあるのだから。余計な味付けは不要。
無理して小説の語り口にするよりも、塩野七生の”ローマ人の物語”のような、あるいは筆者の”英仏百年戦争”とか”ヴァロア朝”のような、ああいった語り方をした方がよかったんじゃないかなあと思います。
でも、小説ながら詳しくフランス革命を追っているようですので、貴重な仕事ですね。
事前に他の本でフランス革命のおおざっぱな流れを頭に入れてから読んだほうが、楽しめるかなと思います。
それと、歴史小説では、月日を記載するときには年もぜひ入れておいてほしいと思っています。
文章の書き方として、一度出た年の記載は繰り返さない、ということになっているのはわかりますが、いちいち何頁か前まで戻って探さないといけないし、理解しにくい。歴史年表が頭に入っているわけではないので。
2015年1月10日に日本でレビュー済み
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フランス語を勉強していることもありますが
最近、アニメや原作でベルバラを読んでから、改めてフランス革命についてはもっと知りたいと思いました。
小説で読みやすいものを探していたところ、これを発見。今、2巻目です。
ベルバラを読み直してから読むとまた別の楽しみ方ができますね。衛兵隊のアベイ牢獄からの奪還て本当にあったんだー、とか
ちょっとミーハーな楽しみかたをしています。真面目に読んでるひと、すみません。
どんどん読み進めます。
最近、アニメや原作でベルバラを読んでから、改めてフランス革命についてはもっと知りたいと思いました。
小説で読みやすいものを探していたところ、これを発見。今、2巻目です。
ベルバラを読み直してから読むとまた別の楽しみ方ができますね。衛兵隊のアベイ牢獄からの奪還て本当にあったんだー、とか
ちょっとミーハーな楽しみかたをしています。真面目に読んでるひと、すみません。
どんどん読み進めます。
2014年10月12日に日本でレビュー済み
深い話で面白いですね。時間つぶしにはもってこいです。お勧めします。
2011年5月26日に日本でレビュー済み
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文章のひどさに驚いた。とてもプロのもの書きの文章ではない。
この人が直木賞を取ったというのはどういうことなのだろう。ひょっとしたら半分は編集者の作品だったのではないのか(これ以上この著者の作品は読む気にはなれないので、受賞作品は読んではいないが)。
経歴からみて内容は史実に即したものなのだろうが、文章は高校生のそれにも劣る。フランス語の史料や論文はたくさん読んできたかもしれないが、日本語のまともな文章はあまり読んでこなかった人なのではないだろうか。楽しみながらヨーロッパ史を学ぼうと思って買ったのだが、詐欺に遭ったような気分だ。この著者の作品を大々的に広告していた出版社にも不信感を抱いた。この出版社の作品は以後、よくよく吟味をしたうえでなければ買うことはないだろう。
この人が直木賞を取ったというのはどういうことなのだろう。ひょっとしたら半分は編集者の作品だったのではないのか(これ以上この著者の作品は読む気にはなれないので、受賞作品は読んではいないが)。
経歴からみて内容は史実に即したものなのだろうが、文章は高校生のそれにも劣る。フランス語の史料や論文はたくさん読んできたかもしれないが、日本語のまともな文章はあまり読んでこなかった人なのではないだろうか。楽しみながらヨーロッパ史を学ぼうと思って買ったのだが、詐欺に遭ったような気分だ。この著者の作品を大々的に広告していた出版社にも不信感を抱いた。この出版社の作品は以後、よくよく吟味をしたうえでなければ買うことはないだろう。