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オテル モル (集英社文庫) 文庫 – 2008/6/26

4.5 5つ星のうち4.5 22個の評価

オテル モルで見つける優しく新しい世界
営業時間は日没から日の出まで。快眠を提供する会員制ホテル「オテル モル」。「誘眠顔」の希里はフロント係に採用されるが…。生きにくいこの世界と優しく対峙する、不思議な物語。(解説/柴田元幸)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2008/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087463060
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087463064
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 22個の評価

著者について

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栗田 有起
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カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
22グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年7月21日に日本でレビュー済み
主人公の考え方、感じ方の中に、共感するものがあるためか、初めて読むはずなのに、なんとなく読んだことがあるような気がしてしまいました。
淡々とした語り口による現実描写。
「百あまりの会社に履歴書を送ってきた」
「その求人広告をくりかえし読んだ」
などなど。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前読んだことを思いだしふたたび購入。
言い回しや話のペースが独特なのでそこが好きなら合うかと思います。
ぼんやりした描写で描かれる人物や物事が、現実だったら結構大変なことになっているのに、でもぼんやりしている。明確におちがないところがすきです。
2005年3月21日に日本でレビュー済み
雰囲気が好き。
ホテルの仕事と、家のごたごたがあまり結びついていないとか、
設定が非現実だとか批判はいろいろできそうな作品・・・。
でもそれでも良かった。
妹とその旦那と姪っ子と暮らす女性の働く姿。みんなを愛してい
るんだろう。
妹と過ごした時間。そのために失ったもの。それを含んで生きる。
働く。
好感をもてたし、本全体を包む柔らかさに、ちょっとした切なさ
がうまくスパイスとして効いてると思った。
個人的には胸にくるものがあったから星5つ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月12日に日本でレビュー済み
地下にある、ひたすら至高の睡眠を追求するオテルに採用された、究極の睡眠顔のわたし。

同じ顔なのに覚醒顔の妹、その娘と昔の恋人であり妹の夫と住むわたしの不思議な生活と、オテルでの面接、勤務をゆるゆると描く小説。
特に事件は起こらずに、というかずっとだらだらと事件であるともいえる不思議な異空間。
登場人物はみなきちっとした個性はあるのに、なぜかみんなの境界線があいまいで、ひどく芒洋と話が進む。

なんとも評価のできない、不思議なストーリー。
でもとっても、ここで泊まって眠ってみたくなったので★3つ。

ただ、どこでもいつでも眠れてしまうわたしには、このホテルの宿泊資格は与えてもらえないだろうけど。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年5月14日に日本でレビュー済み
誘眠顔が気に入られホテルのフロントとして働く事に成った希里、実は元恋人で今は妹の旦那さんと成っている西村さんと娘の美亜ちゃんと三人で暮らしている。妹の沙衣は昔付き合っていたSによって薬物中毒になって、それから入退院を繰り返していて、この状況を想像するだけで、とても悲惨なのに物語はそんな事を余り感じさせる事無く進行していく。不思議な話です。
それはきっと、ここで語られている家族関係が微妙な処で均衡を保っているからかも知れません。それにオテル・ド・モル・ドルモン・ビアンと言う名のホテルも完全会員制で日没にチェックインし日の出と共にチェックアウトという変わったシステムに成っていて、宿泊者に安眠を与える様さまざまな心遣いがなされているという点も興味の対象に成っているからなのかも知れません。
一風変わった物語で面白かったですよ。読んでみて下さい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」

通称オテルモル

地下13階建の完全会員制契約型のビジネスホテル

最高の眠りと最良の夢を提供するためのホテル

そこで働く事になった主人公希里。

問題ある双子の妹を持ち、

両親は妹の看病の為に病院につきっきりで、

今はその妹の子供と旦那さんとの3人暮らし。

旦那さんは高校の時の元彼氏で、妹に寝取られた。

これだけの要素があったら、普通は私は悲劇の主人公よ

とでも言うべくひたりきった文章を書く作家が多い中、

この人は本当にあっさりとたんたんと書く。

悲しい事も否定しないで受け入れるしかないんだよって感じに。

全くもって悲しい話ではなく、明るい話に書く。

それも無理やりでなく自然な感じに書く。

そこがすごい、そしてそこが好き。

本の内容もオテルモルの主旨も建築の仕方も

お客様の個性も客室係外山さんの精神も

どれも好ましく面白かった。

もう一度読み返したくなる本です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ドロドロの家族模様なのに、不思議な清潔感がある。双子の妹の娘と元カレとの共同生活なんて、気が狂いそうに重苦しい。妹だけをかまい、子離れできず依存している両親もヒドイ。
 ホテルは妙ちきりん。しかし奇妙な整合性があり不自然に感じない。あたかも、私たちが夢の中で、不自然な出来事を淡々と自然に受け止めているようだ。ちょっとユーモアもあり、幻想的な安らぎに満ちている。
 ちなみに、作中に出てくるパンク・バンドは初期の王道オリジナル・バンドで、しかもピストルズをはずしているところがナイス。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年3月15日に日本でレビュー済み
「オテル モル」は、都心の地下にあるビジネスホテル。会員制で、真に眠りを必要としている人しか泊まる事ができません。オーナー兼客室係の外山さんは「わたしたちは一致団結して、安眠・快夢をつかまなければなりません!」と、時には滑稽に思えるほど(時々笑えます)徹底的に、細心の注意を払って、ホテルを運営しています。接客・サービス業に携わる方は、必読です。
主人公は、まれに見る「誘眠顔」であるという理由で、フロント係に採用された、23歳の希理。彼女はとても可哀想な環境にあります。自分の恋人は妹と結婚、妹は薬中になって施設入り、両親は妹の看護で手一杯。というわけで、希理は姪の世話を押し付けられ、裏切った元恋人との3人暮らしを余儀なくされています。希理は家族を愛していますが、当然、息苦しさも感じています。希理が、このホテルに就職したことで、どう変化していくのか、と、いう本です。
「オテル モル」で繰り広げられる物語の雰囲気は、村上春樹っぽい。と、思いました。こんなホテル、消防法に違反しているんじゃないだろうか、とか、経営が成り立つわけがない、とか、チェックアウトが日の出までって、そんな早起き誰がするんだ、とか。つっこみ所はたくさんあります。でも、春樹的ファンタジーとして楽しめました。村上春樹が好きな人にはオススメです。
希理の家での物語は、とにかく暗いので、好き嫌いが別れると思います。希理の語り口が淡々としているので、それぞれのキャラクターがつかみづらく、どう考えていいのかわからないところもあります。それに、「オテル モル」での物語の雰囲気とかみ合っていない感じがします。
希理の家族の物語は短縮して、希理と、色んなお客様の関わり合いを描く部分を、もっと増やして欲しかったなあって思います。
読んで良かったと言える本でした。言葉とか、仕事とか、家族とか、睡眠とか、色んなことについて考えさせられる本でした。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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