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トランスジェンダー入門 (集英社新書) 新書 – 2023/7/14

4.5 5つ星のうち4.5 160個の評価

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トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。
性別を変えるには何をしなければならないのか。
トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。
そして、この社会には何が求められているのか。
これまで「LGBT」と一括りにされることが多かった「T=トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像をつかむことのできる、本邦初の入門書となる。
トランスジェンダーについて知りたい当事者およびその力になりたい人が、最初に手にしたい一冊。

◆目次◆
第1章 トランスジェンダーとは?
第2章 性別移行
第3章 差別
第4章 医療と健康
第5章 法律
第6章 フェミニズムと男性学

◆著者略歴◆
周司あきら(しゅうじ あきら)
主夫、作家。著書に『トランス男性による トランスジェンダー男性学』、共著に『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』。
高井ゆと里(たかい ゆとり)
倫理学者、群馬大学准教授。訳書にショーン・フェイ『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』、著書に『ハイデガー 世界内存在を生きる』。
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トランスジェンダー LGBTQ
公民権運動 ブラック ライヴズ マター マンスプレイニング 人種差別 性差別 学問の自由 ジェンダー Z世代 フェミニズム マイノリティ 民主主義 学問の自由 カマラ・ハリス 黒人女性 不平等 フェミニズム SOGI アンコンシャスバイアス ハラスメント 女性差別 トランスジェンダー 男女共同参画 マイノリティ 構造 施策 制度 啓発 カミングアウト 解決 性暴力 SDGs ジェンダー平等 ジャニーズ ジェンダー フェミニズム 男性学 トランスジェンダー 性的虐待 LGBTQ 性暴力 マスコミの隠蔽 文春砲 性差別 枕営業 男性の性被害
私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い 差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える 男性の性暴力被害
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
20
5つ星のうち4.3
51
5つ星のうち5.0
4
価格 ¥1,100 ¥902 ¥1,056
シリーズ 集英社新書 集英社新書 集英社新書
内容紹介 軽んじられ、遮られ、虐げられた者たちが立ち上がったとき、社会の何が変わり、歴史はどう動いたのか――。 BLM運動や#MeToo運動など、不条理に抗う波が次々と生まれている近年のアメリカ。 全世界的に広がるこれらの動きの原点には、勇気をもって声を上げた女性たちの軌跡があった。 本書では、アメリカ現代史に刻まれた10の“瞬間”を取り上げ、「声を上げる」ことで何が起きたのか、今の私たちに問われていることは何かを、5人の女性アメリカ研究者が連帯しながら分析・論考する。 SDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか?  女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。 「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊。 性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。 その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。 なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか?  社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか?  様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2023/7/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/7/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 232ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087212742
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087212747
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.1 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 160個の評価

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周司 あきら
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても読みやすく、1時間強で読めた。

平易な文章で、データやソースを示しながら現代の社会構造や当事者の在り方を語り、
かつ、最終的に必要なのは個人を尊重することで、属性で一律に決めつけてはいけない、という(差別について語るときに当たり前の、けれど見過ごされがちな)観点も何度も繰り返されるのがよかった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トランスジェンダー当事者がどのように性別を移行しているのか、当事者たちが直面している困難や政治的課題が簡潔にまとまっています。

トランスジェンダーについて知る最初の一冊としておすすめです。
ただ、タイトルの通りに入門書なので他の書籍を読んだことがある人には物足りないかもしれません。
あと、エッセイ的な要素はありません(統計や政治的な話がメインなのであえて入れていないのだと思います)ので当事者の話をもっと知りたい!という方も他の書籍を買った方がいいかもしれません。

感想……
よくぶつけられる質問(なぜ『割り当てられた性別』と表現するのか?、単に男/女らしさを拒否するだけでは足りないのか?など)に対するアンサーが取り上げられており、当事者の論理武装に使えそうだなと思いました。勿論、必要になる場面が来ないに越したことはないですし、差別発言をする相手と話すのは言うまでもなく……。
「トランスジェンダー」という属性であっても、必要な配慮は個人によりますし、それに対してケースバイケースで対応していくことが必要なのだなと思いました。「トランスジェンダーってこうなんでしょう!」とか言わずに、目の前にいる当事者の声を聞くことが大切なのだと思います。既に存在しているのですし。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言いたいことは分かるんだけど、LGBTQに含まれない側の立場からすると、正直に言って「注文が多いな」と感じてしまう。合わせる側にけっこう負担がかかるという現実を受け止めないと、やがてこの種の事柄に対して前向きに対応することに「疲れてしまう」人も出てくると思う。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月1日に日本でレビュー済み
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「トランスジェンダー入門」という書名で、実際に多くの部分をトランスジェンダーに関する話題が占めるが、広くジェンダー論自体の入門書として読んで損はない本。
一般的に「トランスジェンダー」として認識されているバイナリトランス(狭義のトランスジェンダー)ではなく、シスジェンダーでない全て(広義のトランスジェンダー)に関する書籍ということで、それぞれの歴史や抱えている問題、一般社会との不和について詳細かつ非専門家でも分かりやすく書かれている。
また、本書でしばしば触れられるフェミニズムはSNSで見られるような「フェミニズムを自称するポピュリズム」ではなく正統派フェミニズムであり、シス男性が置かれている「男らしさ」自体の問題についても取り上げている(つまり、ここでいうフェミニズムはSNSで見られるような「男叩き」とは別次元の、本来の公正中立なものである)。
「性的マイノリティに関する話題」に限った内容ではなく社会学的な教養と捉えて読んでほしい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもわかりやすかったです。ありがとうございます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
L・B・G・T・Qを一緒くたに考えてはいけない。全部違う。それがわかっていなかったので大変参考になった。セクシュアリティのあり方はかくも複雑で繊細。共生社会を目指すための基礎知識を得るために有益な本。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
LGBTについて何となく分かった、そしてTについてさらに知りたいという方にオススメ。
著者の述べている通り、たしかにTを包括的にまとめている入門書には今まで出会ってこなかった。
持っておきたい一冊です。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がどういう人も調べずに、題名と宣伝だけ見て、予約してしまった。
届いてから、著者の一人の旧著を読んでいることに気づいた。高井ゆと里氏の『ハイデガー 世界内存在を生きる』(講談社叢書 2022年2月刊。以下ハイデガー本と略)である。
読んだ理由は、NHK100分de名著の2022年4月号で『存在と時間』(講師 戸谷博志氏)がテーマになった時、予習として読むための新しいハイデガー解説本を探していたら、高井氏の本を発見し、ついついkindleのボタンを押してしまったからだった。
なお、本書とハイデガー本以外に高井氏に関する知識は持っていないので、レビューはこの2冊に基づいて書く。誤解、不勉強等ご容赦。
一、本書とハイデガー本との比較。
①ハイデガー本では、高井氏は1990年生まれで、石川県看護大学看護学部講師。ハイデガー研究で博士号を授与されて一月ほどで、事情により、高名な研究者の執筆予定であった叢書「ハイデガー」巻の執筆の仕事が回ってきて、引き受けられたという。
本書では肩書は群馬大学准教授となっている。
②ハイデガー本の特徴は、①ハイデガーの全著作のうちで、生前公刊された『存在と時間』を重視する(読者にはわかりやすい)。②『存在と時間』を「存在論」「存在の問い」から解放し、「私たちがそれぞれの「私」の生を生きているとはどのようなことか」という問題に対する哲学的な取り組みとして読み解くの二点と思う。②の問題意識は本書と繋がっているのだろう。
③ハイデガー本では、「第四章他者と共にあること」の「第二節没入」でジェンダーアイデンティティが、「第三節〈ひと〉論の射程」で性的その他のマイノリティの人が登場する。「第六章 本来的な在りかた」ではハイデガーの立論の射程の広さの具体例としてノンバイナリーのある若者が登場する。また、あとがきには、ある若者のモデルの人物(死去)に感謝の言葉が捧げられている。一方、本書には、ハイデガーは一切出てこない(と思う)。
④ハイデガー本では、NHK100分de名著『存在と時間』(講師 戸谷博志氏)の重要テーマであった「ハイデガーナチズム問題」は出てこない。理由は、「日本でこの問題を持ち出すこと自体には負の側面が大きいと感じている」「私たちには、「ハイデガーナチズム問題」よりも先に考えるべき切実な問題が山のようにあるはずだからである。」とされている。
これと似た言い方(論理?)は本書にもある。引用させていただく。「・・読者の皆さんのなかには、もしかすると、法的な性別を変えたトランスの女性が女性スポーツに参加することで競技の公平性が損なわれるのではないか、女性刑務所の性犯罪のリスクが上昇するのではないかと、心配している人もいるかもしれません。もしそうであれば、そのような架空の混乱を心配するよりも前に、やるべきことは山ほどあります」(170頁)
おっしゃる通りなのかもしれないが、「先に考える問題が山のようにある」「前に、やるべきことは山ほどあります」というのは、その問題については議論するな、という命令のように響いてしまう。
⑤ハイデガー本は冒頭に「すべての読者の皆さまへ。ようこそ本書へ。ようこそ『存在と時間』へ」と親切丁寧な言葉で始まるが、あとがきには「研究書のあとがきに「妻への感謝」が氾濫する状況は、とてもグロテスクなものであると筆者は考えている」と厳しい言葉が載っている。
本書も「本書を手に取ってくださった皆さん、ありがとうございます。トランスジェンダー入門の、扉を開きましょう」と優しい言葉で始まるが、章が進むに連れて、厳しい言葉、内容になっていく。ただし、予告はされていて、「第3章 差別」の初めには、「読んでいるだけでつらいものになるでしょうから、本章については休み休み読んでください。決して無理はしないようお願いします」とある。
二、本書の私的感想
①間違いなく有用な本と思う。個人的には共感できない部分もあるが、それは本書の有用性とは無関係。
②「客観的な視点から日本のトランスジェンダーを論じた本」(4頁)という自賛は、ちょっと違うように思う。ハイデガー本には「「主観」や「客観」など無害に見える概念こそが、私たちの真正な哲学的探究を妨害していると考えている」「私たちがすでに漠然と持っている「私たちが生きていること」についての理解を、ただ概念化して書き出すことが、ハイデガーの理想とする哲学の在りかたである。」(kindle60頁)とある。本書も「客観的視点」というよりは、「「私たちが生きていること」についての理解を書き出した」本のように思える。
③第五章の結論は「婚姻制度の廃絶」の主張で終わっているが、それに続く第六章は無邪気とも思えるフェミニズム礼賛が詰まっていて、ちょっとうんざりした。「客観的な視点から日本のトランスジェンダーを論じた本」がなぜフェミニズム礼賛で終わるのかな。
三、発展読書
○以上のレビューを書いてから、一の④の議論打ち切り命令問題と二の③のフェミニズム礼賛問題が気になってみて、本書のタネ本とされているショーン・フェイ著、高井ゆと里訳『トランスジェンダー問題ー議論は正義のために』(明石書店 2022年9月。以下フェイ訳本と略。)でどのように書かれているのか知りたくなってきた。kindleで読めることがわかって、ついついボタンを押してしまった。
○読みやすい訳本だが、全部を読む時間はないので、プロローグ、イントロダクションを読んでから、高井氏による「訳者解題 日本で「トランスジェンダー問題」を読むために」を読み、第1章のトランスジェンダーの現状、第2章の医学問題、第4章のセックスワーク、第7章「醜い姉妹ーフェミニズムの中のトランスたち」、結論、著者謝辞、清水晶子氏の解説、訳者あとがきだけ読んだ。
○一の④の議論打ち切りについては、フェイ訳本に「トランス女性がオリンピックの競技を独占するようになるのではないか? そして、トイレと更衣室ついての、いつまでも終わらない議論。・・・私は、閉じた円環をなすこの終わりのない論争にトランスの人々を無理やり参加させること自体が、トランスを抑圧したいと願う人々の戦略であると考えている。・・本当に注力すべきことから私たちの注意を逸らすものである」(kindle37頁)とあり、本書の議論打ち切り主張は、おおむねフェイ訳本通りである。つまり、私の不勉強であった。
○二の③のフェミニズム礼賛問題については、フェイ訳本の第7章「醜い姉妹ーフェミニズムの中のトランスたち」では、ラディカルフェミニズム、フェミニズムによるトランス排除(特にトランス男性排除)の歴史について詳細に記述されているが、この部分は本書ではほぼ削除されている。また、清水氏の解説では日本でのトランス排除の一点での保守派とフェミニズムの共闘について書かれているが、これも本書では省略されている。
なお、高井氏による訳者解題第7章では、前半で「フェミニズム的な」トランス排除言説と、トランスの「フェミニズム忌避」について書きながら、後半では、トランス排除言説に対抗したのもフェミニスト、とくにインターセクシュアルなフェミニストたちで、多くのトランスたちがこれまでもフェミニズムとともにあった、としてフェミニズム礼賛に向かっていく。本書の第六章は、この訳者解題第7章後半部分の拡張のようである。
○訳者あとがきでは、高井氏はトランス女性ではなくノンバイナリーだが、トランスのコミュニティの深く帰属意識を持っていると書かれている。
○長文失礼した。
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