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「山上徹也」とは何者だったのか (講談社+α新書) 新書 – 2023/7/21

4.3 5つ星のうち4.3 104個の評価

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安倍元首相暗殺から1年、統一教会と政界、そして山上徹也容疑者の実像を追い続けた著者だから書ける事件の深層とは!

山上はなぜ接見に応じないのか/「なかったことにしたい」勢力/山上に送った四通の手紙/宗教2世との微妙な距離感/統一教会・政治家・メディアの恥ずべき関係性/狙いは本当にテロだったのか/私の責任について/山上からの「回答」/被害者と加害者

(主な内容)
序 章 風化する「統一教会問題」と「なかったことにしたい」勢力
第一章 山上徹也と安倍晋三、鈴木エイトをつなぐ「奇妙な縁」
第二章 銃撃事件後、逮捕された山上が供述した「恨み」
第三章 鑑定留置中の山上徹也に送った手紙
第四章 事件の約一週間前に山上徹也から届いていたメッセージ(前編)
第五章 山上徹也に複雑な思いを抱く「宗教2世」たち
第六章 事件の約一週間前に山上徹也から届いていたメッセージ(後編)
第七章 山上徹也が抱えていた「マグマのような憤り」の正体
第八章 山上徹也は事件前からSOSを発していた
第九章 山上徹也が見た「絶望」の正体
第十章 「統一教会の被害を食い止めた」ために罪が重くなる可能性

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商品の説明

著者について

鈴木 エイト
1968年、滋賀県生まれ。日本大学卒業。2009年創刊のニュースサイト『やや日刊カルト新聞』で副代表、主筆を歴任する。カルト問題、そして2世問題などを精力的に取材し、統一教会に鋭く斬り込む最前線のジャーナリストとして活躍する。著書には『自民党の統一教会汚染』シリーズ(小学館)がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2023/7/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/7/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065328721
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065328729
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.7 x 1.4 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 104個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木氏が政治家と統一教会の関係を追い続けていたということにある種の驚きを覚える。このようなジャーナリストは必要だろう。
 政治家は高みに立って、状況を俯瞰すべきということもあるが、最近の裏金疑惑を見聞きするにつけ、さすがに、高みが高慢になっていないか。高みとは精神的な、ある意味、謙譲のことだ。「小さきものの声」に耳を傾けてほしい。『現在進行形で苦しんでいる人が存在する。その「小さな被害者の声」を、政治家やメディアは拾うべきだ。』
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年10月21日に日本でレビュー済み
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考えたい内容です
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月1日に日本でレビュー済み
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のっけから表紙のことにつっこむのも何だが『「山上徹也」とは何だったのか』と問う割には山上を表紙にすることが出来ず、タイトルの人物と著者の姿が並立してしまうのが苦しいところだ。
本書は『自民党の統一教会汚染3』なのか、それとも『山上徹也からの伝言2』なのかは不明だが、タイトルからすれば間違いなく後者なのだろう。といっても前著は小学館で本書は講談社で刊行されているのだが。

本書で一番素直に評価できるところは、「犯罪者の思惑通りになった」(はじめにのP6)という、いわゆる「”思う壺”論」を序文で容赦なく酷評しているところだ。前著のメインはゲスト等との対談だったが、本著ではもう対談相手はいない。これまでは対談相手に忖度して抑えてきた本心を吐露し、これでもかというほど「”思う壺”論」者を連射する鈴木エイトを読むにつれ、前著でどれだけ封印させられていたことが見て取れる。それは、前著で対談相手の1人だった太田光が「思う壺論」者そのものだからであるが、何より山上を「社会を恨んでいるので大量殺人を犯す可能性がある」と述べた太田のことを指しているとしか思えないのではないか!
実際に太田は、『サンデージャポン』で「統一教会問題を取り上げるのは山上容疑者の思う壺」と豪語している。
実際に太田が本当に典型的な「”思う壺”論」者であるのかは置いといて。

確かに調査・報道してきたエイトを苦々しく思う”「統一教会問題」は「なかったことにしたい」”勢力からすれば、岸田文雄に向けた爆発物事件など好都合この上ない話だ。
案の定、
「私はテロを起こした時点でその人間の主張や背景を一顧だにしない」
「そこから導き出される社会的アプローチなどない」(序章P 18)と再発防止の訴えすら否定する細野豪志などそれに際たるものである。
岸田に爆発物を仕掛けた容疑者の犯行に対しては一理もないことは当たり前だが、だからといって供託金廃止という意見に一理もないということにはならない。
といっても具体的に「”思う壺”論」者の実名を出したのは細野くらいで、太田はもちろんのこと、思い当たる「”思う壺”論」者の頭文字すら出さないのだ。政治家より同業者の実名を出す方がまずいということか?

本書の本題の一つとしてどうしても無視できないのはやはり山上の動機だ。
エイトが認識する山上の動機への見立てもほぼ同意できる。
特に第1章「分水嶺となった『安倍晋三のビデオメッセージ』」のP42で、「あのビデオメッセージ(2021年9月12日のビデオメッセージ)に私は驚愕し、山上徹也は”絶望”した。(中略)おそらく私と山上徹也は、同じポイントに衝撃を受け、驚愕あるいは絶望したと思っている」の記述には、”同じポイント”が強調されている。”同じポイント”とは、「安倍晋三が、もはや統一教会との関係を隠すつもりがなくなったということ」で、さらに言うと、「恐らく、『公開したところでその影響は大したことはない。第二次安倍政権後の各メディアの動きを見ても、きっと大手メディアは報じないだろう。(中略)政治生命には何の影響もないはずだ』と高を括ったのだろう。その点にこそ、私と山上は影響を受けたのだ」とエイトは述懐している。「安倍晋三という政治家のメディア分析は、的確であり正鵠を得ていた。だがその「開き直り」こそ、山上徹也を”絶望”させ、トリガーを引かせることになった」と。
安倍からすれば、統一教会への思いなど一切なく、第一次政権が失敗したことで、教会にも手を伸ばさざるを得なかっただけの話だ。自分だけなら運動員や票の加増がなくても勝てるが、一世議員は自力では勝てないので、あくまでドライに票の差配をしてあげた。ただ宗教2世、3世が困窮してゆくことを想像だにしなかっただけの話である。
そしてSNSでは冷笑的なポーズをとっていた山上は、安倍のことはある程度評価していて、統一教会とも距離を置いていたと信じたかったのだろうと思う。だからあのビデオメッセージは、山上からすれば、裏切られたショックだったのかもしれない。それが安倍へのとどめになってしまうとはなんとも言えない話だ。
繰り返すように山上の動機としてビデオメッセージがとどめになったということは、筆者も同意見なのだが、同時にロスジェネ世代としての要因があるかないかについては必ずしも同意見ではない。

エイトは、第8章P147で「安倍晋三を狙ったことについては、『ロスジェネ世代ゆえの不満を時の権力者にぶつけた』という説が流布されていることにも違和感がある」と
その結びつきを否定する。確かに直接的な動機ではないし、安易にカテゴライズすることだけは避けたいと思うが、どうしても就職氷河期のロスジェネを思い浮かべてしまうことは否定できない。多額の献金で生活が一変するようなことがなかったら、就職氷河期でなければ、ひょっとして順風満帆な生活を送っているのではないかと他人事ながら考えてしまう。それに逆説的だが、犯行への計画性(試し撃ちのための関連施設の下見等)、連続で2発も撃ててしまうような自作の銃を考えると、言いたくはないが、優秀なのである。ロスジェネ世代論に首を傾げるエイトも第9章P155で「決して褒めているわけではないが、彼の冷静さと精神力に驚愕の念を抱かざるを得ない」ことは認めている。

エイトは同P147で山上の動機には情緒的な部分がある反面、合理的な計画性も持ち合わせていることも指摘している。
「もっと明確に『統一教会潰し』を画策して、『劇場型の犯行』として綿密に計算し尽くし、(中略)拡大自殺や集団殺人に入ることなく最も効果的かつ責任を問われる人物にターゲットを絞った、という可能性も考えられる」と考察していたが、この点も「社会を恨んでいるので大量殺人を犯す可能性がある」という太田の山上論への反論とも見受けられる。

事件から1年経って刊行された本書の最大のテーマといえば何と言っても山上の裁判、つまり裁判員裁判である。
エイトは、第1章P 42「その点(ビデオメッセージ)にこそ、私と山上は影響を受けたのだ」だけでなく、第9章P162で「山上徹也と私は近年、『安倍晋三』という同じ対象を追っていた」と述べているように同志とまで思っているのだ、しかも山上が安倍と統一教会との関係を追っていくことになったのは、自身の記事であることは明白なので、「記事を書いた側として、責任を感じる」とも吐露している。 
エイトは山上の減刑を求める署名活動自体には一貫して冷ややかな態度を取っているが、額面通り受け取っていいのか迷う部分がある。

第五章や第10章でエイトが一例にしたように、「山上徹也容疑者の減刑を求める署名」の発起人である女性が「山上容疑者が逮捕後すぐに死刑にされてしまうと思って署名を始めた」(第10章P175)と語っている。エイトは署名活動の代表になっている宗教2世を「日本のような法治国家で、すぐ死刑になるということはあり得ないし、失礼ながら、基本的な法的知識が足りないのでは」(第五章P 91)とかなり正直に語っている。しかしその割には第三章P 67では山上の伯父からも「そんなバカな」と一蹴されたにもかかわらず、一部の法律家から死刑求刑の可能性について指摘されたことには否定しきれていないのだ。しかも序文のP7で、
「事件の加害者・犯罪者として、長期の懲役か無期懲役、あるいは死刑に処されるかもしれない山上徹也が、統一教会の被害者であることも、””悲劇”の一端をなすと言えるだろう」


とも述べている。タテマエでは「日本は法的国家だ」と言いながら、自分自身も心のどこかでは司法制度自体を信じきれていないところが見て取れる。言い方は悪いが上梓する際に推敲する時間がなかったのではないかとすら思えるのだ。
それに、当欄でのレビュアーの方からの「同じ内容を何度も何度も何度も繰り返して書いているし、繰り返していることを忘れている書き方の部分もある」というご指摘にも激しく同意する。
あくまで個人的な見解だが、被告に肩入れして刑を軽くするのは無論許されないが、逆に被害者の影響力の大きさを考慮して刑を重くするのもおかしいと思う。
第10章P175で、「様々な動きがある今回の事件だが、公判には私も何らかのかたちで関わっていくことになるだろう」と自ら予告するようにエイトがこれから裁判員制度にどう関わっていくのか、不謹慎ではあるが楽しみでもある。
36人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月10日に日本でレビュー済み
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①山上徹夜容疑者が決行した奈良は、母親が多額の献金をした統一教会の教会がある土地であった。並々ならぬ決意は絶望の裏返しであったと著者は言う。
②国公立大学出身者を両親に持つ山上にとって、統一教会はエリート人生を歩むつもりであった自分の人生を絶望の淵に落とした張本人であり、自民党総裁安倍元首相も同罪であった。山上容疑者の怒りは収まるはずもない。
③母の狂信と献金の対象となる統一教会とそれを支持した阿倍元総理を滅ぼすことが、恨みを晴らす唯一の道であった。社会的制裁よりも、自分の個人的な恨みが問題である。自分の不遇に思いを寄せるほど、恨みは強まる。
④もし山上容疑者が、エリートとしての人生を歩むことが出来ていたら、この事件は起きなかったに違いない。
すべての答えは本書にある。
お勧めの一冊だ。
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2023年8月13日に日本でレビュー済み
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「私も一時期、社会的に地位が低く見られる仕事に従事していたことがある。」「山上の真実の思いを紡ぎだせるのは私だけだ」「ジャーナリスト鈴木エイトです。」で始まる山上徹也宛の手紙。そして表紙に載せた鈴木エイトの全身像。本来は山上徹也のことが知りたくて購入した本ですが、著者の鈴木エイトに関心が行ってしまいました。内容はスカスカですが得るものはありました。もう少し著者鈴木エイトはきらきら名を本名に替えて黒子に徹した方が説得力が出ると思います。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年9月24日に日本でレビュー済み
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鈴木エイト氏の単行本三作目。一作目「自民党の統一教会汚染」では安倍晋三元首相殺害事件を受けて、その背後にあった自民党とカルト教団の相互の協力関係と、それによって社会に見過ごされてきた被害者の存在を明らかにした。二作目「自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言」は事件後の社会の変化と宗教関係に詳しい有識者との対談集だった。本作では事件の張本人である山上徹也という人物を掘り下げ、事件の動機にも迫ろうとしている。

限られた情報のなかで、試行錯誤しながら山上の人格を浮かび上がらせようとする。しかし本書を読んでも、僕の中ではあの事件のときの山上の姿が最も強い印象として残っている。二発目を発射したあと、何の抵抗も見せずに取り押さえられてしまった山上。いま「人殺しをした」とは思えない弱々しさ。死んだように静かな目。本書の内容と併せても、旧統一教会を中心とする大きな問題の重要人物を殺害することで、復讐を遂げようとしただけとしか思えない。あの時の彼の目に、虚無感と義務を果たしたようなある種の安堵感を見たような気がしている。その義務とは教団に出会っておかしくなってしまった母親と、自殺した兄の敵討ちであろう。少なくとも、これから何かが始まることを意識しているようには思えなかった。
山上の2019年10月14日の「オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」というツイートにより2021年9月のUPF集会へのビデオメッセージ以前から安倍元首相を狙っていたことが推測される。統一教会にダメージを与えるには、教団本体よりも安倍元首相を狙った方が良いとの見方は、ジャーナリストで唯一教団と安倍政権との協力関係を暴いていた鈴木氏の記事を読まない限り生じないだろう。

鈴木氏は旧統一教会の問題が明るみになる前に事件が起きてしまったのは、自身のジャーナリストとしての力のなさが原因と悔いているようだが、それは自分を買いかぶり過ぎである。どのような努力をしようと、機が熟さない限り日の目を見ることはない。情報が社会を変える前に、社会が情報を必要とする。情報が必要とされるのは、原因不明の異常事態が生じてからだ。だから今回の事件がなければ、鈴木エイト氏は世に知られることはなかったし、旧統一教会の問題もさらに深刻化しただろう。そのようにして注目されないまま世に葬られたジャーナリストも、僕たちが知らないところで悪化し続けている社会問題も数知れないはずだ。そういう意味ではこの問題を中心として見るならば、鈴木氏と山上は「陽と陰」の関係にあって、ある意味鈴木氏の影のような存在にも見える。この二人は互いに存在感を高め合う関係にある。今回「気が熟した」のは教団の比較的長いといえる歴史の中で、実力で復讐する被害者が現れたのがたまたま今だった、ということだろう。
彼を英雄視して過剰に評価することは、むしろ裁判所が計画的政治犯として解釈することを助け、罪状に余計なものを付け足してしまう恐れがあると危惧している。

本書で鈴木氏は山上の叔父の元弁護士に会っている。そのなかで山上の人となりを示すような過去のエピソードにも触れているのではないかと思うのだが、そうした情報が少ないのが残念だ。裁判での弁護の戦略に影響を与えないための配慮かもしれない。本書のおもな内容はSNSでのやり取りなど比較的最近の発言に集中している。今回の事件が山上の内面をどのように反映しているのかを考えるには、そもそもどのような人格が形成されていたのかがベースとなるだけに不足感が否めない。

僕が個人的に感じたのは、叔父のキャラ立ちが際立っているということだ。ある意味本書の作風を左右しているといっても過言ではない。叔父と山上の人生に対する対峙の仕方が対照的で、山上がこの叔父に学ぶべきことは多かったのではないかと思われる。確かに山上家は会社を経営していて裕福だったかもしれない。母親の献金によって人生を狂わされたと思うかもしれないが、世の中には貧しい中にも独立して立派に家庭を築いている人もいる。親に愛されずに何の援助もなく家を追い出される人もいる。あるいは母親が旧統一教会に出会わなかったとしても、事業の失敗など貧しくなったり、借金生活に追い込まれることはあり得たはずだ。母親と距離を置き、今あるもので満足し「現実を受け入れ、自分がやるべきことで、いまできること」をやり続けていくことが彼自身を支え、精神的にも安定させたはずだ。しかし彼はツイートでいつまでも恨みつらみを言い続けていて、現実を受け入れていないように見える。それができなかったから、結果的に彼は犯行に至らなければならなかった。
本当の理想の展開は安倍氏を殺害せず、生きて国民の審判を受けさせることだっただろう。安倍氏は権力基盤の強化のために、国民から搾取していた韓国のカルトを利用する見返りとして保護した。それにもかかわらず「保守派」を名乗り、ナショナリストを中心とした支持者を始め国民全体を言わば騙していた。その非難は安倍氏にとって殺害されるより厳しくつらいものになっていたはずだ。殺害されてしまったから国民は声を大にはしないけれど、もし生きていたら安倍自民党に対するバッシングは苛烈を極めたはずであり、支持者の信用を失い、野党の連立内閣による政権交代もあり得ただろうと僕は思っている。ただしそのためにはさきにも書いた通り機が熟さなければならず、当時の安倍氏の権力の硬さを考えれば、ほぼそうなることは不可能だったと思われる。

本書で一部の研究者が世代論で彼を分析していることを適切でないとしているが、それは僕も同意見である。その書籍を読んでいないので正しい意見ではないかもしれないけれど、僕がいままでオウム事件のブックレビューをしてきた中で、当時オウムに入信していた若者たちについて世代論で語ったことはある。しかし同じ世代の人たちはほとんどが同じような経験をして成長している訳だから、グループではなく個人を世代論で語るのは適切でないと感じる。もしそれが語れるのなら、彼と同世代の人は同じようにテロを起こす可能性があるということになってしまう。彼が経てきた個人的な体験が特異なものであることは明らかなので、その範囲で考えるべきことだと思う。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
被害者の山上徹也
加害者の山上徹也

この文言からして事件の奥深さが感じられます。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年10月29日に日本でレビュー済み
鈴木エイトが自分を売り出そうとして書いた本。

だから表紙もテロリスト山上でもなければ
テロリストによって命を奪われた安倍晋三でもない。
鈴木エイト本人。
そして沢木耕太郎のテロルの決算を真似て
鈴木エイト、山上徹也(テロリスト)、安倍晋三(テロリストによる被害者)の3人を時系列に
その時どうだった、どうだった、こうだったみたいに書いているだけ。

でも沢木耕太郎のテロルの決算のような交わらなそうな運命が交わるとかいう数奇な運命を語る事なく
「で?鈴木エイト関係ないよね、これ」
で終わってしまう本。

鈴木エイトは数奇な運命って自分で書いてしまっているけど、
どうやっても鈴木エイトと山上と安倍の軌跡は有機的な絡み合いなんてことにならない。
結局
「鈴木エイトが山上が犯行に走るような助言をしたのではないか?」
という疑惑は誤魔化したままなので
「結局この本って一番文章量の多い鈴木エイトの部分をすべて削ってもなんも問題ないよね。」
というくらい本筋には絡んでいない。
でも鈴木エイト的にはものすごく有機的な絡まり、数奇な運命で交わっていた事になっている。
むしろこれは沢木耕太郎のテロルの決算のパクリなんだけど、
ギャグになることすらできないかなりのポンコツ感がある。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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