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太陽諸島 単行本 – 2022/10/20
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響きあう言葉とともに地球を旅する仲間たちの行方は――。国境を越えて人と人をつなぐ、新しい時代の神話
ヨーロッパで移民として生きるため、自家製の言語「パンスカ」をつくり出したHirukoは、消えてしまった故郷の島国を探して、仲間たちと共に船の旅に出る。一行を乗せた船はコペンハーゲンからバルト海を東へ進むが、沿岸の港町では次々と謎めいた人物が乗り込んできて――。
言葉で結びついた仲間たちの、時空を超えた出会いと冒険を描く、多和田葉子の新たな代表作。
『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』に続くサーガ、ついに完結!
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2022/10/20
- 寸法13 x 2.2 x 19.2 cm
- ISBN-104065291852
- ISBN-13978-4065291856
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商品の説明
著者について
多和田葉子(たわだ・ようこ)
小説家、詩人。1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2016年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞し、2018年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門、2020年朝日賞など受賞多数。著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2022/10/20)
- 発売日 : 2022/10/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4065291852
- ISBN-13 : 978-4065291856
- 寸法 : 13 x 2.2 x 19.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 190,468位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,511位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
【著者紹介】
多和田葉子(たわだ・ようこ)
小説家、詩人。1960年3月23日東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。
1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。2016年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。2018年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門受賞。
著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。
ヨーロッパ、アメリカ、アジアでこれまで700回以上の朗読会を開いている。アメリカではスタンフォード大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学など1999年以降多数の大学に招かれ、数日から数ヶ月滞在。著作は日本語でもドイツ語でも20冊以上出版されており、フランス語訳、英訳の他にも、イタリア語、中国語、ポーランド語、韓国語、ロシア語、オランダ語、スェーデン語、ノルウェー語などの翻訳が出ている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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個として生きることを際立たせてきたようにみえる作者が、人間たちのつながりを求めているようにも思えて、その変化が一体どこからきているのかが、気になった。それは今後の仕事で語られるのだろうか。
ヒルコとクヌートの愛の会話の美しさに陶然とした。どんな性的な描写よりもなんて美しく、エロティックなのか。アカッシュが最後にヒルコにお願いした言葉に泣いた。それは誰もが願っている幸福のひとつではないだろうか。会話のひとつひとつ、描写のひとつひとつに、ぐっとくる文を読ませてくれるのは、いつもの安定感。多和田葉子さんは、絶滅危惧される「純文学」のサンクチュアリそのものという気がする。だから、読んでいると、美しい森や湖に棲む野生動物に時々はっとさせられるような、強く儚い陶酔感がある。
生まれや国籍、言語も異なる人びとが人工言語を介して仲間になり、共に失われた祖国を探して旅立つ。登場人物それぞれの語りが積み重ねられ、そのたびに視点や切り取り方、聞こえ方が移動する。語り手それぞれの違いがグラデーションとなって現実の多層性を描き出していきます。多和田マジックとでも言うしかない魅力です。
今回航海するバルト海沿岸はロシアのウクライナ侵攻以来関心を集めているエリアです。緊迫した現地の情勢を見聞きするなかでは、作品中の沿岸諸国の人びととの会話をどう受け止めたらいいのか、正直なところ戸惑う時もありました。しかし、作品中のこうしたコミュニケーションも現実の多層性の現れなのだとすると、一つの立場や勢力に偏った世界の見方を改める方が健全なのだろうと思い至りました。フィクションの力を実感させてくれる作品です。
ただ、3巻続く物語であれば、もう少しきっちり締めて欲しかったです。
ふわっと余韻のある終わり方でも無く、半端で途切れたように感じました。
期待が高かった分、残念です。