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子犬の絵画史 たのしい日本美術 単行本(ソフトカバー) – 2022/8/29

4.4 5つ星のうち4.4 14個の評価

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「かわいい子犬画」はどのように成立したのか

中国・朝鮮から伝わり、応挙が完成させた子犬の絵は、蘆雪をはじめ多くの後継者を経て、近代へとつながっていく。子犬の絵に魅せられた学芸員がひもとく、初めての絵画史。

応挙の子犬の絵がなかったら、
生きる道はまた違っていたかもしれない。
──「あとがき」より──

円山応挙、長沢蘆雪、俵屋宗達、与謝蕪村、伊藤若冲……
国内外の美術館・博物館、プライベートコレクションから選りすぐりの116点が大集合!

一章 海の向こうの子犬の絵
二章 日本の子犬の絵
三章 犬の美術あれこれ
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商品の説明

著者について

金子 信久
金子信久(かねこのぶひさ)
1962年、東京都生まれ。1985年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。府中市美術館学芸員。専門は江戸時代絵画史。著書に『ねこと国芳』(パイ インターナショナル)、『日本美術全集14 若冲・応挙、みやこの奇想』(共著、小学館)、『別冊太陽 円山応挙』(監修・共著、平凡社)、『もっと知りたい長沢蘆雪』(東京美術)、『めでる国芳ブック ねこ』『めでる国芳ブック どうぶつ』(ともに大福書林)、『江戸かわいい動物』『日本おとぼけ絵画史』『作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇』『歌川国芳 21世紀の絵画力(府中市美術館編・著)』『へそまがり日本美術(府中市美術館編・著)』『鳥獣戯画の国』『動物の絵(府中市美術館編・著)』(いずれも講談社)、『かわいい江戸の絵画史』(監修、エクスナレッジ)ほか。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2022/8/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/8/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065280842
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065280843
  • 寸法 ‏ : ‎ 17.7 x 1.9 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 14個の評価

著者について

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金子 信久
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たくさんの可愛い犬が載っていて
参考になります。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年11月1日に日本でレビュー済み
twitterで表紙を見て、もだえ死ぬかと思いました。
かわいすぎ。
この著者の本は何冊か買って読んでいますが、今回も本当に面白いです。
しかも、かわいさで言えば、今回がMAX。
中国・朝鮮の子犬の絵から、近代までの子犬の絵を網羅していて、
解説も極めて丁寧かつ読みやすくて、時に笑えて文句なしです。
美術史では軽んじられてきた、子犬の絵、
応挙も蘆雪もすごくたくさん描いていた、つまり当時、すごく
人気のテーマだったことがよくわかりました。

他では見たことのない絵も、見たことのあるあの絵も
まさに網羅されているので、ジャケ買いして大正解でした。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月5日に日本でレビュー済み
理屈抜きに江戸絵画に登場したかわいい子犬たちの姿を楽しめる啓蒙書になっています。
「たのしい日本美術」という切り口で江戸を中心として子犬の絵画などの作品を集めていました。企画した発想と構成力そして掲載絵画の子犬のかわいらしさと秀逸さが本書の価値を高めているのは間違いありません。

4pの「子犬の絵の流れ」での掲載画家一覧を見ますと、狩野深信、俵屋宗達、与謝蕪村、伊藤若冲、円山応挙、長沢蘆雪など、江戸時代を代表する絵師の主な作品が取り上げられていました。

江戸時代に描かれた子犬の愛らしさは、時代を超えて現代に伝わってきます。
多分それは洋の東西を問わず、見る者を魅了するものでしょうし、何かしら我々に語りかけているようでした。そんな可愛い子犬の様々な形態を描写した作品の集大成のような書籍でした。珍しい描き方も多々あり、現代の感覚と比較しても遜色なく、斬新で、個性的な作品が列挙してありました。

円山応挙の一連の作品が秀逸です。「雪中狗子図(82p)」の可愛らしさは特筆すべきものでしょう。現代のペットのイラストに通じる感覚で描かれていました。現代の図案鑑賞の感覚で眺めてみても遜色はない出来栄えですし、時代を超えてその魅力がダイレクトに伝わってきます。

円山応挙が子犬を沢山描いているのは知っていますし、美術館でも観賞しました。これまで一連の作品と比較してこれまであまり評価されてこなかったのも事実です。本物の子犬の愛らしい姿を描いているのは、掲載作品を眺めれば理解できるものでしょう。
かわいらしさとユーモアに溢れていました。
堅苦しそうな美術書とは一線を画した楽しい本でした。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート