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快楽としての動物保護 『シートン動物記』から『ザ・コーヴ』へ (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2020/10/9
信岡 朝子
(著)
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ペットと家族同然に暮らしている人はもちろん、テレビやネットで目にする動物の映像を見てかわいらしく感じたり、絶滅が危惧される動物や虐待される動物がいることを知って胸を痛めたりする私たちは、動物を保護するのはよいことだと信じて疑いません。しかし、それはそんなに単純なことでしょうか――本書は、このシンプルな疑問から出発します。
子供の頃、挿絵が入った『シートン動物記』をワクワクしながらめくった記憶をもっている人でも、作者のアーネスト・T・シートン(1860-1946年)がどんな人なのかを知らない場合が多いでしょう。イギリスで生まれ、アメリカに移住してベストセラー作家となったシートンは、アメリカではやがて時代遅れとされ、「非科学的」という烙印を捺されることになります。そうして忘れられたシートンの著作は、しかし昭和10年代の日本で広く読まれるようになり、今日に至るまで多くの子供が手にする「良書」の地位を確立しました。その背景には、シートンを積極的に紹介した平岩米吉(1897-1986年)という存在があります。
こうして育まれた日本人の動物観は、20世紀も末を迎えた1996年、テレビの人気番組の取材で訪れていたロシアのカムチャツカ半島南部にあるクリル湖畔でヒグマに襲われて死去した星野道夫(1952-96年)を通して鮮明に浮かび上がります。この異端の写真家は、アラスカの狩猟先住民に魅了され、現地で暮らす中で、西洋的でも非西洋的でもない自然観や動物観を身につけました。それは日本人にも内在している「都市」の感性が動物観にも影を落としていることを明らかにします。
本書は、これらの考察を踏まえ、2009年に公開され、世界中で賛否両論を引き起こした映画『ザ・コーヴ』について考えます。和歌山県太地町で行われてきた伝統的なイルカ漁を告発するこのドキュメンタリーは、イルカを高度な知性をもつ生き物として特権視する運動と深く関わるものです。その源に立つ科学者ジョン・カニンガム・リリィ(1915-2001年)の変遷をたどるとき、この映画には異文化衝突だけでなく、近代の「動物保護」には進歩主義的な世界観や、さらには西洋的な人種階層のイデオロギーが反映されていることが明らかになります。
本書は、動物を大切にするというふるまいが、実は多くの事情や意図が絡まり合った歴史を背負っていることを具体的な例を通して示します。一度立ち止まって考えてみるとき、本当の意味で動物を大切にするとはどういうことかが見えてくるでしょう。
[本書の内容]
はじめに
序 論――東西二元論を越えて
第I章 忘れられた作家シートン
第II章 ある写真家の死――写真家・星野道夫の軌跡
第III章 快楽としての動物保護――イルカをめぐる現代的神話
おわりに
子供の頃、挿絵が入った『シートン動物記』をワクワクしながらめくった記憶をもっている人でも、作者のアーネスト・T・シートン(1860-1946年)がどんな人なのかを知らない場合が多いでしょう。イギリスで生まれ、アメリカに移住してベストセラー作家となったシートンは、アメリカではやがて時代遅れとされ、「非科学的」という烙印を捺されることになります。そうして忘れられたシートンの著作は、しかし昭和10年代の日本で広く読まれるようになり、今日に至るまで多くの子供が手にする「良書」の地位を確立しました。その背景には、シートンを積極的に紹介した平岩米吉(1897-1986年)という存在があります。
こうして育まれた日本人の動物観は、20世紀も末を迎えた1996年、テレビの人気番組の取材で訪れていたロシアのカムチャツカ半島南部にあるクリル湖畔でヒグマに襲われて死去した星野道夫(1952-96年)を通して鮮明に浮かび上がります。この異端の写真家は、アラスカの狩猟先住民に魅了され、現地で暮らす中で、西洋的でも非西洋的でもない自然観や動物観を身につけました。それは日本人にも内在している「都市」の感性が動物観にも影を落としていることを明らかにします。
本書は、これらの考察を踏まえ、2009年に公開され、世界中で賛否両論を引き起こした映画『ザ・コーヴ』について考えます。和歌山県太地町で行われてきた伝統的なイルカ漁を告発するこのドキュメンタリーは、イルカを高度な知性をもつ生き物として特権視する運動と深く関わるものです。その源に立つ科学者ジョン・カニンガム・リリィ(1915-2001年)の変遷をたどるとき、この映画には異文化衝突だけでなく、近代の「動物保護」には進歩主義的な世界観や、さらには西洋的な人種階層のイデオロギーが反映されていることが明らかになります。
本書は、動物を大切にするというふるまいが、実は多くの事情や意図が絡まり合った歴史を背負っていることを具体的な例を通して示します。一度立ち止まって考えてみるとき、本当の意味で動物を大切にするとはどういうことかが見えてくるでしょう。
[本書の内容]
はじめに
序 論――東西二元論を越えて
第I章 忘れられた作家シートン
第II章 ある写真家の死――写真家・星野道夫の軌跡
第III章 快楽としての動物保護――イルカをめぐる現代的神話
おわりに
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2020/10/9
- 寸法13 x 2.3 x 19 cm
- ISBN-104065212596
- ISBN-13978-4065212592
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商品の説明
著者について
信岡 朝子
1974年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東洋大学文学部准教授。専門は、専門は、比較文学・比較文化。
主な著書に『核と災害の表象』(共編者、英宝社)、主な論文に「公害を語るナラティヴ」(『文学論藻』第94号)、「3・11のリフレーミング」(『東洋通信』第54巻第4号)、「写真の限界、テクストの意義」(『比較文學研究』第101号)、「メアリー・ノートン『床下の小人たち』シリーズに見る自然への憧憬」(『人間科学総合研究所紀要』第15号)など。
1974年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東洋大学文学部准教授。専門は、専門は、比較文学・比較文化。
主な著書に『核と災害の表象』(共編者、英宝社)、主な論文に「公害を語るナラティヴ」(『文学論藻』第94号)、「3・11のリフレーミング」(『東洋通信』第54巻第4号)、「写真の限界、テクストの意義」(『比較文學研究』第101号)、「メアリー・ノートン『床下の小人たち』シリーズに見る自然への憧憬」(『人間科学総合研究所紀要』第15号)など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
「ザ・コーヴ」をめぐる論争が潜在的に投げかけている問題の1つは,現代日本に限らず,動物を食料として「狩る」人々の動物観が選択的に抑圧されている,という20世紀以降世界的に見られる潮流である(351頁)・・・この文章に,本書が提起する問題が集約されているように思われます。「自然保護」という一見誰にも反対できない主張の背景に,現地で生きる人々の視点を顧みない空想的自然観や,人種的偏見等々,欧米人(特にアングロ・サクソン)の一方的な価値観が根深く潜んでいるということを考えさせてくれます。面白い,そして色々と考えさせてくれる一冊でした。
2021年10月10日に日本でレビュー済み
動物保護という概念は比較的新しいものと本書は述べています。
それは19世紀後半から3段階の変遷を経てきました。
この本ではその3段階を3章に分けて論じています。
美しい動物写真を眺めると、「この自然を失いたくない!」という感情が湧き上がってくることは確かです。ただし、写真はありのままの自然を表してはいないことを本書は残酷な程率直に突き付けます。
私たちが守りたいと感じているものは何なのか。
考え込んでしまう内容でした。
それは19世紀後半から3段階の変遷を経てきました。
この本ではその3段階を3章に分けて論じています。
美しい動物写真を眺めると、「この自然を失いたくない!」という感情が湧き上がってくることは確かです。ただし、写真はありのままの自然を表してはいないことを本書は残酷な程率直に突き付けます。
私たちが守りたいと感じているものは何なのか。
考え込んでしまう内容でした。
2021年7月30日に日本でレビュー済み
著者は比較文学・比較文化の研究者。
本書は、博士論文をもとに大幅な加筆修正がなされたものという。
挑発的なタイトルで、思い当たる点がいろいろあって読み始めたのだが、あまりそのような内容ではないように感じた。
『シートン動物記』がアメリカでセオドア・ルーズヴェルトなどから批判を浴びた理由について、社会的・時代的背景をもとに自然と人間の関係性から突きつめ、階級的な価値観による欺瞞と傲慢をえぐりだしていくあたりは興味深い。
鯨を巡る対立のことも同様に分析され、現在の鯨のイメージが誰によってつくりだされたかが、よく追求されている。
星野道夫に関する章では、日米での温度差の生じる原因が理解できた。
ただ、全体としてはテーマの追求がもうひとつ不十分に感じた。アイデアとしては魅力的なものの、どうにももどかしさが残る。
本書は、博士論文をもとに大幅な加筆修正がなされたものという。
挑発的なタイトルで、思い当たる点がいろいろあって読み始めたのだが、あまりそのような内容ではないように感じた。
『シートン動物記』がアメリカでセオドア・ルーズヴェルトなどから批判を浴びた理由について、社会的・時代的背景をもとに自然と人間の関係性から突きつめ、階級的な価値観による欺瞞と傲慢をえぐりだしていくあたりは興味深い。
鯨を巡る対立のことも同様に分析され、現在の鯨のイメージが誰によってつくりだされたかが、よく追求されている。
星野道夫に関する章では、日米での温度差の生じる原因が理解できた。
ただ、全体としてはテーマの追求がもうひとつ不十分に感じた。アイデアとしては魅力的なものの、どうにももどかしさが残る。