3巻は異世界ハチャメチャサッカー大会でしたが、今回は皇帝ペトラルカを起用した映画撮影が行われます。
魔法少女に変身する幼女で皇帝のペトラルカやミニスカ学生服を着て喜ぶミュセルに萌えまくる展開続出・・・
といったシーンもあればお約束のシリアスな展開も十分書き込まれた巻になってます。
映画撮影を行うことになったきっかけは、3巻のハチャメチャサッカーを撮影していた映像がいつの間にか動画配信サイトにアップされていて、
それを見た視聴者が「異世界が存在するのか!?」と一種の祭りが起きてしまったからなんですね。
そんな祭りを沈めるべく、実は映画のワンシーンでこの動画をアップした理由は単なるステマなんですよ、
という体にするため映画の撮影を開始します。
そして、そんな撮影に熱中し夢中になるペトラルカ。
彼女の日常は皇帝として政治的決断や国民を導くといった重圧にあふれたものであるからこそ、
別の何かになりきることができる「映画」の役者を演じることに夢中になるわけです。このような状況に慎一は懸念を示し始めます。
映画撮影を続けることで国の政治、統治が止まってしまうのでは? また頭を抱えることに。
国のトップをある意味洗脳させる行為は日本にとってはプラスかもしれないが、それは神聖エルダント帝国にとっては大きなマイナスなのではないか?
そしてエルダント帝国の重鎮たちもこういった行動を快く思わなくなり始めます。
はたして、ペトラルカは今後どうやってこの状況を切り抜けるのか? そして慎一たちの対応は?
はたまた日本政府の介入はどう物語を揺るがすのか?
このあたりはぜひ読んでみて楽しんでください。
といった感じで前半に萌えを出し、後半で国を治める14歳の皇帝ペトラルカが抱える苦悩や葛藤をしっかりと描ききっています。
4巻まで読んできましたが、全ての巻に絶妙なバランスで萌えとシリアスが書かれているので非常に面白く感じます。
萌えなら萌えだけ、そしてシリアスをちょっとくっつける、といったラノベは山ほどある中で珍しく良くできたラノベだと思ってます。

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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4 (講談社ラノベ文庫) 単行本(ソフトカバー) – 2012/8/31
富士の樹海に開いた異世界への通路、その先は『神聖エルダント帝国』に、ドラゴンが空を飛ぶファンタジー世界に通じていた! その異世界を日本の国益に活かそうと極秘のうちに創設されたのがオタク文化専門交易会社『アミュテック』。それなのに、その秘密がバレちゃった。で、『アミュテック』総支配人・真正オタクの加納慎一が考えついたオタク的解決法、超絶コスプレ大会が始る事になるが!?
富士の樹海に開いた異世界への通路、その先は『神聖エルダント帝国』に、ドラゴンが空を飛ぶファンタジー世界に通じていた! その異世界を日本の国益に活かそうと極秘のうちに政府によって創設されたのがオタク文化専門異世界交易会社『アミュテック』。それなのに、その秘密がバレちゃった。いや、もうほとんどバレかけてしまったので、さあ大変!で、『アミュテック』総支配人・真正オタクの加納慎一が考えついたオタク的解決法、異世界での超絶コスプレ大会が始る事。そして、美埜里さんの意外な過去が明らかに?
富士の樹海に開いた異世界への通路、その先は『神聖エルダント帝国』に、ドラゴンが空を飛ぶファンタジー世界に通じていた! その異世界を日本の国益に活かそうと極秘のうちに政府によって創設されたのがオタク文化専門異世界交易会社『アミュテック』。それなのに、その秘密がバレちゃった。いや、もうほとんどバレかけてしまったので、さあ大変!で、『アミュテック』総支配人・真正オタクの加納慎一が考えついたオタク的解決法、異世界での超絶コスプレ大会が始る事。そして、美埜里さんの意外な過去が明らかに?
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/8/31
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104063752550
- ISBN-13978-4063752557
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/8/31)
- 発売日 : 2012/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 248ページ
- ISBN-10 : 4063752550
- ISBN-13 : 978-4063752557
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,208,021位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1969年生まれ、大阪大学法学部卒。『ドラゴンズ・ウィル』で第九回富士見ファンタジア長編小説大賞を受賞し、デビュー。『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメーション化でシリーズ構成・脚本を担当し、以後アニメーション原案・シリーズ構成・脚本の仕事を多数てがけている。また、創作集団イメイジング・フォレストを主宰し原作提供等を行うなど、幅広い創作活動を展開している(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ザ・ジャグル 3―汝と共に平和のあらんことを (ISBN-13:978-4150309992)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そしてミュセルのかわいさも安定しています。ここらへんはさすがベテラン作家というべきか。
2012年10月5日に日本でレビュー済み
日本政府の陰謀で「文化侵略」の尖兵として送り込まれた少年・慎一の物語4巻
3巻でテーマ性の強かった2巻までと比べた上でのパンチ力の弱さについてレビューさせて
もらったのですが、この巻も引き続きテーマ性の薄い「日常劇」っぽい話になっています
前巻のクライマックスだった「小林サッカー」が現地駐屯の自衛隊によって撮影されたのは
良かったが、公務員の脇の甘さゆえかファイル共有ソフトで流出してしまった上に動画サイトにアップされ
挙句にはSNSで祭りになってしまった後始末をする羽目になった慎一たちが「葉を隠すなら森の中」と
架空の特撮映画をでっち上げるための撮影模様がメインです
うーん、まだまだ幼い少女皇帝ペトラルカの重圧からくる撮影という「気晴らし」への現実逃避や
美埜里さんの趣味に隠された、女として生まれた自分を否定され続け、自分自身も否定しようとした辛い過去など
それなりの「テーマ」は書こうとしているようですが、正直これなら別の作品でも書けるテーマじゃん
という印象が3巻同様拭えないんですね
ただ、3巻、4巻と2冊続けて「日常パート」をやってしまった事の反省は作者も後書きで触れており
次巻かその次ぐらいで「大きく動かす」と宣言されてます。まあ、2巻までは恐ろしく密度が高かったため
期待値を上げすぎてしまった部分もありますし、次巻ぐらいまでならお付き合いしても良いかな、と
3巻でテーマ性の強かった2巻までと比べた上でのパンチ力の弱さについてレビューさせて
もらったのですが、この巻も引き続きテーマ性の薄い「日常劇」っぽい話になっています
前巻のクライマックスだった「小林サッカー」が現地駐屯の自衛隊によって撮影されたのは
良かったが、公務員の脇の甘さゆえかファイル共有ソフトで流出してしまった上に動画サイトにアップされ
挙句にはSNSで祭りになってしまった後始末をする羽目になった慎一たちが「葉を隠すなら森の中」と
架空の特撮映画をでっち上げるための撮影模様がメインです
うーん、まだまだ幼い少女皇帝ペトラルカの重圧からくる撮影という「気晴らし」への現実逃避や
美埜里さんの趣味に隠された、女として生まれた自分を否定され続け、自分自身も否定しようとした辛い過去など
それなりの「テーマ」は書こうとしているようですが、正直これなら別の作品でも書けるテーマじゃん
という印象が3巻同様拭えないんですね
ただ、3巻、4巻と2冊続けて「日常パート」をやってしまった事の反省は作者も後書きで触れており
次巻かその次ぐらいで「大きく動かす」と宣言されてます。まあ、2巻までは恐ろしく密度が高かったため
期待値を上げすぎてしまった部分もありますし、次巻ぐらいまでならお付き合いしても良いかな、と
2012年10月25日に日本でレビュー済み
作品自体の世界観にはまってしまい、最新刊の四巻まで一気に読み終わりました。おもしろい作品だとは思います。
しかし、この作品は、二巻と三巻の間に断裂が生じていて、一二巻にあったダークな部分が洗浄されています。それが、三巻でのずっと感じていた違和感であり、四巻では、作品のトーンを落としているといっていいでしょう。
オタク描写もいいし、キャラクターの設定もおさえていますが、異世界との交流がどうしても欠けている。
ラノベの新たな地平を開く作品だと思うので、次の巻にも期待はしています
しかし、この作品は、二巻と三巻の間に断裂が生じていて、一二巻にあったダークな部分が洗浄されています。それが、三巻でのずっと感じていた違和感であり、四巻では、作品のトーンを落としているといっていいでしょう。
オタク描写もいいし、キャラクターの設定もおさえていますが、異世界との交流がどうしても欠けている。
ラノベの新たな地平を開く作品だと思うので、次の巻にも期待はしています