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おどろきの中国 (講談社現代新書) 新書 – 2013/2/15
中国はそもそも「国家」なのか? 2000年以上前に統一できたのはなぜか? 毛沢東の権力とはいかなるものだったか? 冷戦が終わっても共産党支配が崩れなかった理由とは? 中国は21世紀の覇権国になるのか? 対症療法ではない視座を求めて、日本を代表する知性が徹底討論。真に中国を理解するための必読書! (講談社現代新書)
「中国が、こんなに存在感を増しているのに、私たちは中国のことを知らない。中国についてとてつもなく饒舌に語られているのに、日本人を含む中国の外の者には、中国という社会がわからない。……中国は、日本のすぐ隣にあって、歴史的にも深いつながりがあるのに、現在の日本人にとって、西洋以上に謎である。」(まえがきより)
「中国が、こんなに存在感を増しているのに、私たちは中国のことを知らない。中国についてとてつもなく饒舌に語られているのに、日本人を含む中国の外の者には、中国という社会がわからない。……中国は、日本のすぐ隣にあって、歴史的にも深いつながりがあるのに、現在の日本人にとって、西洋以上に謎である。」(まえがきより)
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/2/15
- 寸法10.7 x 1.7 x 17.3 cm
- ISBN-104062881829
- ISBN-13978-4062881821
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商品の説明
著者について
橋爪 大三郎
1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学教授。社会学者。
大澤 真幸
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。
宮台 真司
1959年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、首都大学東京教授。
1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学教授。社会学者。
大澤 真幸
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。
宮台 真司
1959年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、首都大学東京教授。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2013/2/15)
- 発売日 : 2013/2/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 384ページ
- ISBN-10 : 4062881829
- ISBN-13 : 978-4062881821
- 寸法 : 10.7 x 1.7 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 33,562位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 175位講談社現代新書
- - 197位外交・国際関係 (本)
- - 515位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、宮城県生まれ。
社会学者、評論家。首都大学東京教授。公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。『日本の難点』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『中学生からの愛の授業』(コアマガジン)『<世界>はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い本だった。
2015年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国という国家に感じる、おどろきの根源を探る鼎談です。
橋爪氏に対して、他の二人が問いを投げ掛ける形が多くなって
います。
構成は、第一部が中国という国家の成り立ちを歴史的に問い、
第二部が毛沢東体制について述べ、第三部が日中間の歴史認識
の齟齬を示し、第四部が改革開放から将来予測までを語ってい
ます。
その中で読むべきは、何と言っても第二部でしょう。
中国は世界帝国の流れを受け形成されている国家のため、他の
国民国家とは著しく異なることが、第一部で示されますが、
第二部では、更にその先が見えて来ます。
単なる世界帝国の再来では緩やかな紐帯のため、濃密な固まり
である民族自決主義には対抗できないはずですが、毛沢東の作
り上げた体制の強力さは、世界帝国でも国民国家でもない、別
の国家像を示しています。
この別の国家像への対応を求められることが、おどろきの中国
への対処法のあり方になるでしょう。
橋爪氏に対して、他の二人が問いを投げ掛ける形が多くなって
います。
構成は、第一部が中国という国家の成り立ちを歴史的に問い、
第二部が毛沢東体制について述べ、第三部が日中間の歴史認識
の齟齬を示し、第四部が改革開放から将来予測までを語ってい
ます。
その中で読むべきは、何と言っても第二部でしょう。
中国は世界帝国の流れを受け形成されている国家のため、他の
国民国家とは著しく異なることが、第一部で示されますが、
第二部では、更にその先が見えて来ます。
単なる世界帝国の再来では緩やかな紐帯のため、濃密な固まり
である民族自決主義には対抗できないはずですが、毛沢東の作
り上げた体制の強力さは、世界帝国でも国民国家でもない、別
の国家像を示しています。
この別の国家像への対応を求められることが、おどろきの中国
への対処法のあり方になるでしょう。
2014年9月24日に日本でレビュー済み
他者を理解するうえでは、一時的な現象だけでなく、物の見方や考え方そのものに着目することも大切である。
そのためには、中国は東アジア一帯に大きな文化的影響を及ぼした大国で、
かつて日本という国の成り立ちと文化形成にいかに深くかかわっていたか、
同時に日本が中国をいかに敬ってきたか、という歴史を謙虚に振り返ることは、
決して「国益を損なう」ことにはならないと思う。
難しい時代だからこそ、原理・原則を振りかざすだけでなく、
相手の考え方を理解する(気の遠くなるような)努力が必要だと思うが、
本書は十分に、その一助となると思う。
以下は本書からのメモ。
●中国人は個人主義。日本人にはルールを守らないようにみえるが、中国人相互の行動の予測可能性はきわめて高い。
●日本には自分たちの思考や行動の規範となるテキストがない。西洋=聖書、イスラム=コーラン、インド=ヴェーダ聖典、中国=経典(四書五経)
●中国語は音声中心文化ではない。漢字を読めるのは一部の人で、どう発音されてもいい。漢字のレベルの言語統一性は、一般人の日常のコミュニケーションとは無関係。
●儒教や官僚にみられる「順番付け」は中国の深い伝統であり、サバイバルのための技術。
●日本が欧米列強の真似をして「アジアの盟主」を気取ることを、中国は不愉快に思っている。長い歴史のなかで、中国にとって日本は「劣った国」。中国からみて生活習慣、建物、服装、礼儀、言語など、中国の規範からは大きく外れている。
●中国は元を正せば圧倒的に先進国で、プライドが高い国だった。中国が先生とすれば、朝鮮半島はクラスの優等生、日本は劣等生だったという歴史的文化的経緯。相手の認知的地図を把握する必要性。
●日本のかつてのアジア政策。理念がない。目標もあいまい。相手が思い通りにならないと「これだけおまえのことを考えてやっているのに、なんだおまえは」となる。
●日本人にとって最大の行動的課題は、自分が属している組織、内集団への「適応」。適応したほうがより多くの利得が期待できる社会環境がある。
●中国への謝罪問題。軍人は国家の命令で、市民・国民としての義務を果たした。しかし、倫理道徳に反した行動や国際法に反した行動は、公務に含まれない。後者に関してのみ反省すべきである。
●東京裁判ではA級戦犯の責任というシステムをつくることで、戦争参加国が一種の「手打ち」を行っていた。これにより、天皇と大半の国民の責任は回避された。このシステムを揺るがす日本の態度(A級戦犯の合祀と靖国参拝など)が、中国を怒らせている。
●中国は覇権国にはなりえない。アメリカ一極体制はあと数十年、その後はつっかえ棒がたくさんあるアメリカ覇権体制となるのではないか。
●覇権国には説明責任が必要。中国はアクティブな政治的な層と、圧倒的にパッシブな人民という二重構造になっていて、政治家や官僚が説明責任があるとは、少しも思っていない。
●世界はキリスト教文明圏対中国という図式になる。日本はキリスト教文明圏の末端で、キリスト教についてよくわからないままコミットしていくだろう。
●北朝鮮からの拉致被害者の一時帰国者を戻さなかったこと、尖閣諸島の船長逮捕など、ポピュリズムを志向する政治により、これまで培われてきた枠組みを、日本が壊している。
●米中は個人レベルではわかり合えても、国家レベルでは難しい。当面は日本は、米中関係において、米国のインターフェースとなり、中国のインターフェースとなったほうがいい。米国中国双方にとって、日本となかよくするほうが、結局はコストが安くつく、という関係をつくる(小泉政権以前の政府はその方向性を考えていた)。
●クラスで力の強いAくんとCくんはいつも張り合っている。JくんはいつもAくんにくっついている。でも本当はAくんとCくんはなかよくしたい。本当になかよくなってしまったら......、Jくんの立場はなくなる!
そのためには、中国は東アジア一帯に大きな文化的影響を及ぼした大国で、
かつて日本という国の成り立ちと文化形成にいかに深くかかわっていたか、
同時に日本が中国をいかに敬ってきたか、という歴史を謙虚に振り返ることは、
決して「国益を損なう」ことにはならないと思う。
難しい時代だからこそ、原理・原則を振りかざすだけでなく、
相手の考え方を理解する(気の遠くなるような)努力が必要だと思うが、
本書は十分に、その一助となると思う。
以下は本書からのメモ。
●中国人は個人主義。日本人にはルールを守らないようにみえるが、中国人相互の行動の予測可能性はきわめて高い。
●日本には自分たちの思考や行動の規範となるテキストがない。西洋=聖書、イスラム=コーラン、インド=ヴェーダ聖典、中国=経典(四書五経)
●中国語は音声中心文化ではない。漢字を読めるのは一部の人で、どう発音されてもいい。漢字のレベルの言語統一性は、一般人の日常のコミュニケーションとは無関係。
●儒教や官僚にみられる「順番付け」は中国の深い伝統であり、サバイバルのための技術。
●日本が欧米列強の真似をして「アジアの盟主」を気取ることを、中国は不愉快に思っている。長い歴史のなかで、中国にとって日本は「劣った国」。中国からみて生活習慣、建物、服装、礼儀、言語など、中国の規範からは大きく外れている。
●中国は元を正せば圧倒的に先進国で、プライドが高い国だった。中国が先生とすれば、朝鮮半島はクラスの優等生、日本は劣等生だったという歴史的文化的経緯。相手の認知的地図を把握する必要性。
●日本のかつてのアジア政策。理念がない。目標もあいまい。相手が思い通りにならないと「これだけおまえのことを考えてやっているのに、なんだおまえは」となる。
●日本人にとって最大の行動的課題は、自分が属している組織、内集団への「適応」。適応したほうがより多くの利得が期待できる社会環境がある。
●中国への謝罪問題。軍人は国家の命令で、市民・国民としての義務を果たした。しかし、倫理道徳に反した行動や国際法に反した行動は、公務に含まれない。後者に関してのみ反省すべきである。
●東京裁判ではA級戦犯の責任というシステムをつくることで、戦争参加国が一種の「手打ち」を行っていた。これにより、天皇と大半の国民の責任は回避された。このシステムを揺るがす日本の態度(A級戦犯の合祀と靖国参拝など)が、中国を怒らせている。
●中国は覇権国にはなりえない。アメリカ一極体制はあと数十年、その後はつっかえ棒がたくさんあるアメリカ覇権体制となるのではないか。
●覇権国には説明責任が必要。中国はアクティブな政治的な層と、圧倒的にパッシブな人民という二重構造になっていて、政治家や官僚が説明責任があるとは、少しも思っていない。
●世界はキリスト教文明圏対中国という図式になる。日本はキリスト教文明圏の末端で、キリスト教についてよくわからないままコミットしていくだろう。
●北朝鮮からの拉致被害者の一時帰国者を戻さなかったこと、尖閣諸島の船長逮捕など、ポピュリズムを志向する政治により、これまで培われてきた枠組みを、日本が壊している。
●米中は個人レベルではわかり合えても、国家レベルでは難しい。当面は日本は、米中関係において、米国のインターフェースとなり、中国のインターフェースとなったほうがいい。米国中国双方にとって、日本となかよくするほうが、結局はコストが安くつく、という関係をつくる(小泉政権以前の政府はその方向性を考えていた)。
●クラスで力の強いAくんとCくんはいつも張り合っている。JくんはいつもAくんにくっついている。でも本当はAくんとCくんはなかよくしたい。本当になかよくなってしまったら......、Jくんの立場はなくなる!
2013年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・内容的に自分の予想に反した内容で、がっかりしました。残念?
2016年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国がどういう意味で国家なのか。国家って漢字で書くけれど、中身はヨーロッパの概念。ヨーロッパの概念で中国が計れるか。
なんで、自分の国をさす名前がないのかというと、世界に唯一無比で、世界の中心だと考えているから。いわゆる中華思想。名前を与える必要が無かった。
なんで、自分の国をさす名前がないのかというと、世界に唯一無比で、世界の中心だと考えているから。いわゆる中華思想。名前を与える必要が無かった。
2016年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めのほうにこの本の目指すもののようなことがあり、日本人の社会の認識や評価が西洋基準になっているので、その基準で中国を見ても、中国を理解できないというような抱負であり、大いに期待した。特に、橋爪のキリスト教に関する他の著作は、キリスト教文化についての自分の基本的な無知をずいぶん埋めてくれていたのではないかとそれなりに評価していたので、期待のほども大きかった。
しかし、その方針は結局、掛け声だけに終わったようで、特に、宮台の饒舌は、まさに西洋の基準を中国に当てはめていろいろ試論を延々と語るものであり、読み進めるにつれ、単にページを埋めただけの学生のレポートのような論点のずれを感じ、苦痛が増大していった。
日本と中国との関係にすすんだところでは、歴史的な事実と主観的な評価が混乱して、読むに堪えないと感じました。残念です。
一例を挙げれば、中国が日本に比べて、なぜ、「近代化」が遅れたのかについて、文化論からそれなりの説明をするのであるけれども、当初の構想を裏切って、「近代化」の概念は結局は西欧化に帰着するし、また、中国の「近代化」を阻害した最強の要因が日本の侵略だったという面については、完全に歴史と文化論を切り離して論じており、文化や社会構造を歴史と切り離して、「近代化の遅れ」を解き明かしても、空論にならざるを得ないのではないか。
キリスト教や一神教の評価についての橋爪の著作には、一目置いて読んでいるのだが、それらにも、対象に対する同じような上滑りの理解があるのではないかと、留意すべきと思える。
しかし、その方針は結局、掛け声だけに終わったようで、特に、宮台の饒舌は、まさに西洋の基準を中国に当てはめていろいろ試論を延々と語るものであり、読み進めるにつれ、単にページを埋めただけの学生のレポートのような論点のずれを感じ、苦痛が増大していった。
日本と中国との関係にすすんだところでは、歴史的な事実と主観的な評価が混乱して、読むに堪えないと感じました。残念です。
一例を挙げれば、中国が日本に比べて、なぜ、「近代化」が遅れたのかについて、文化論からそれなりの説明をするのであるけれども、当初の構想を裏切って、「近代化」の概念は結局は西欧化に帰着するし、また、中国の「近代化」を阻害した最強の要因が日本の侵略だったという面については、完全に歴史と文化論を切り離して論じており、文化や社会構造を歴史と切り離して、「近代化の遅れ」を解き明かしても、空論にならざるを得ないのではないか。
キリスト教や一神教の評価についての橋爪の著作には、一目置いて読んでいるのだが、それらにも、対象に対する同じような上滑りの理解があるのではないかと、留意すべきと思える。
2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は十分知っての上での注文で満足は当然のことです。
品物は文句のない質、包装等扱いも良心的で感謝しています。
ありがとう。
品物は文句のない質、包装等扱いも良心的で感謝しています。
ありがとう。
2014年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで中国を認識していた以上に幅広く理解できました。ただ建国の父といわれた毛沢東に対し、建国の母と言われた周恩来のことがもう少し記述があったらと思いました。また自分は合弁会社の経験から中国を経済的にみてきましたので、最後の「あとがき」のところで、「何から何までかけない」という言葉が適切だと思いました。