著者のことは、TPP亡国論の上梓から注目していましたが、
それ以前に国力論などの著作に関しては未読なので、
もしかしたらそちらのほうが内容が濃かったり、
そちらから入った方がよいかもしれませんが、
新書でお値段も手頃なのでおすすめです。
東日本大震災に関してもっと詳細に検討していると思いましたが、
この国難を乗り切るためにはどうすべきか?という検討が主です。
「新自由主義」の定義に関しては単純化されすぎている印象もありますが、
現在の世界の動向を、国民国家誕生の頃からの歴史も含め
ネイション・ステイツ・経済ナショナリズム・経済自由主義
などの概念を使って、シンプルに説明されています。
・経済自由主義(≒新自由主義)のイデオロギーというのは
人や国家といった存在を無視した上で成り立つ理論だということ。
おそらくこれは、単純だけど重大な指摘で、
数式の中に重大な変数を忘れているようなもので、
他にも世の中には同じような間違いを犯している議論があると思いました。
・自由化・グローバル化という掛け声の原動力となっているのは、
実はナショナリズムであって、よくよく観察すると、
グローバル化が国益に適う国がグローバル化を進めているということ。
・国家の利益を追求する国家資本主義と、
国家の構成員である人民の利益・能力を高めることに
主眼を置く経済ナショナリズムとは区別すべきであること。
おそらく呼称は様々あると思いますが、
この二つの概念があることを抑えておく必要があると思いました。
他、各方面に関してざっくりとした考察が書かれてありますが、
それらもなるほどそうなのか!というものが多いです。
世の中の動き方の法則が少しわかったような気になりましたが、
鵜呑みにしないで対立する意見との比較検討も必要です。
また、人それぞれの価値観の問題となる部分もあろうかと思います。

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国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書) 新書 – 2011/7/15
中野 剛志
(著)
東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。
日本の支配的イデオロギーは「グローバル化による国家の退場」だった。「規制緩和」「小さな政府」などの政策がその典型であり、「平成の開国」という標語も同じイメージを共有するものであったと言える。
しかし、東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。
日本の支配的イデオロギーは「グローバル化による国家の退場」だった。「規制緩和」「小さな政府」などの政策がその典型であり、「平成の開国」という標語も同じイメージを共有するものであったと言える。
しかし、東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。
- ISBN-104062881152
- ISBN-13978-4062881159
- 出版社講談社
- 発売日2011/7/15
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1.2 x 17.5 cm
- 本の長さ256ページ
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商品の説明
著者について
中野 剛志
1971年、神奈川県に生まれる。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学よりPh.D(社会科学)取得。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現在京都大学大学院工学研究科准教授。専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞。
主な著書に『国力論―経済ナショナリズムの系譜』(以文社)、『 自由貿易の罠―覚醒する保護主義』(青土社)、『TPP亡国論』(集英社新書)などがある。
1971年、神奈川県に生まれる。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学よりPh.D(社会科学)取得。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現在京都大学大学院工学研究科准教授。専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞。
主な著書に『国力論―経済ナショナリズムの系譜』(以文社)、『 自由貿易の罠―覚醒する保護主義』(青土社)、『TPP亡国論』(集英社新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/7/15)
- 発売日 : 2011/7/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4062881152
- ISBN-13 : 978-4062881159
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 402,312位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,485位講談社現代新書
- カスタマーレビュー:
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2014年1月12日に日本でレビュー済み
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序 大震災という危機
第一章 危機に直面する世界
第二章 経済ナショナリズムとは何か
第三章 はじめに国家ありき
第四章 国力の理論
第五章 国力の政策
第六章 経済ナショナリズムとしてのケインズ主義
第七章 国民国家を超えて?
第八章 経済ナショナリズムと日本の行方
なかのたけしは神奈川県(1971年)生まれ。東大教養学部(国際関係論)卒業,Ph.D.(エジンバラ大学,優等修士号)。『表現者』塾(西部邁塾長)出身。経済産業省産業構造課課長補佐を経て,執筆時は京都大学大学院工学研究科準教授。現在は経産省に復職。Nation and nationalism Prize受賞(年)。『TPP亡国論』の印税収入の半分相当を、日本赤十字社「東日本大震災義援金」に寄付。
「おいおい,笠井アナ(フジテレビ)を苛めちゃ可哀相じゃないか!」と突っ込みたくなる人物。京都大学準教授の肩書きを引っ提げ,TPP論議でメディア・デビューし(真偽不明),物議をかもした(真偽明白)。Youtubeなどで検索すると出てくる。明るいキャラで,マジの実名批判をしていて,面白いよ。
本書は,『経済はナショナリズムで動く』(2008年)の加筆修正版。本書はなぜ執筆されたのか。著者によれば,「第一に,世界金融危機が,経済自由主義という支配的イデオロギーの破綻を決定的に示したことにより,経済ナショナリズムの必要性を[中野氏が]いっそう強く確信するにいたった」からであり,「第二に,より問題なことに,日本は,このナショナリズムの台頭という世界の激変をまったく踏まえようとせず,いまだに経済自由主義のイデオロギーに固執し続け,むしろそれを強化しようとすらしている」からである。大学時代と違って,TimeもNewsweekも読まなくなった現在,確信的にはいえないけど,昔の読後感からすると,日本のメディアは偏向的だ。
確認しておくと,著者は,「経済ナショナリズム」を肯定的に捉えている(72-頁)。「経済学という学問が,自由貿易を擁護したアダム・スミスの『国富論』から始まったものであるなら,保護貿易は,経済学が始まって以来,経済学者の目の敵であった」(164-5頁)。歴史上,スミスが経済ナショナリストとして理解されたことを主張し,中野の命題に抗してスミスを擁護する御仁は,スミスを信奉する_保護主義者_の歴史上の人物例を複数人挙げなければならないだろう。本書に言及はないが,19世紀欧米史における「自由貿易」(1830-1870年,「自由貿易帝国主義(imperialism of free trade)」)もまた英国の「経済ナショナリズム」に裏付けられていたのである。
中野は,「ナショナリズム」こそが「国力」(=「国民の能力」)であり,この両者は互いに他の裏付けでなければならないという。本書に,官僚制の効用に言及した箇所はない。官僚に復職した彼は(年),本書第三章題名「はじめに国家ありき」よろしく,この執行的機構を担うのが官僚制度だと言わんばかりであった。
書評子は,中野にアレルギーはない。むしろ私は若い中野が極めて愛国主義的であることに感動を覚えた。(1,205字)
第一章 危機に直面する世界
第二章 経済ナショナリズムとは何か
第三章 はじめに国家ありき
第四章 国力の理論
第五章 国力の政策
第六章 経済ナショナリズムとしてのケインズ主義
第七章 国民国家を超えて?
第八章 経済ナショナリズムと日本の行方
なかのたけしは神奈川県(1971年)生まれ。東大教養学部(国際関係論)卒業,Ph.D.(エジンバラ大学,優等修士号)。『表現者』塾(西部邁塾長)出身。経済産業省産業構造課課長補佐を経て,執筆時は京都大学大学院工学研究科準教授。現在は経産省に復職。Nation and nationalism Prize受賞(年)。『TPP亡国論』の印税収入の半分相当を、日本赤十字社「東日本大震災義援金」に寄付。
「おいおい,笠井アナ(フジテレビ)を苛めちゃ可哀相じゃないか!」と突っ込みたくなる人物。京都大学準教授の肩書きを引っ提げ,TPP論議でメディア・デビューし(真偽不明),物議をかもした(真偽明白)。Youtubeなどで検索すると出てくる。明るいキャラで,マジの実名批判をしていて,面白いよ。
本書は,『経済はナショナリズムで動く』(2008年)の加筆修正版。本書はなぜ執筆されたのか。著者によれば,「第一に,世界金融危機が,経済自由主義という支配的イデオロギーの破綻を決定的に示したことにより,経済ナショナリズムの必要性を[中野氏が]いっそう強く確信するにいたった」からであり,「第二に,より問題なことに,日本は,このナショナリズムの台頭という世界の激変をまったく踏まえようとせず,いまだに経済自由主義のイデオロギーに固執し続け,むしろそれを強化しようとすらしている」からである。大学時代と違って,TimeもNewsweekも読まなくなった現在,確信的にはいえないけど,昔の読後感からすると,日本のメディアは偏向的だ。
確認しておくと,著者は,「経済ナショナリズム」を肯定的に捉えている(72-頁)。「経済学という学問が,自由貿易を擁護したアダム・スミスの『国富論』から始まったものであるなら,保護貿易は,経済学が始まって以来,経済学者の目の敵であった」(164-5頁)。歴史上,スミスが経済ナショナリストとして理解されたことを主張し,中野の命題に抗してスミスを擁護する御仁は,スミスを信奉する_保護主義者_の歴史上の人物例を複数人挙げなければならないだろう。本書に言及はないが,19世紀欧米史における「自由貿易」(1830-1870年,「自由貿易帝国主義(imperialism of free trade)」)もまた英国の「経済ナショナリズム」に裏付けられていたのである。
中野は,「ナショナリズム」こそが「国力」(=「国民の能力」)であり,この両者は互いに他の裏付けでなければならないという。本書に,官僚制の効用に言及した箇所はない。官僚に復職した彼は(年),本書第三章題名「はじめに国家ありき」よろしく,この執行的機構を担うのが官僚制度だと言わんばかりであった。
書評子は,中野にアレルギーはない。むしろ私は若い中野が極めて愛国主義的であることに感動を覚えた。(1,205字)
2018年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は理系人間で、これまで経済に関する本は全く(いやいや渋々読んだ教科書を除き)読んだことがなかったのですが、この本はとても面白かったです。自分がこれまで知らず考えたことのなかった経済の原則、理論などを俯瞰することができ、合わせて、昨今の経済政策に関する極めて面白い考えを知ることができました。
実は、私個人としても、デフレで困るなら紙幣をもっと印刷すれば良いんじゃないの?と素人考えで何と無く思っていたので、その理論的裏付け?を得られたのも成果でした。
実は、私個人としても、デフレで困るなら紙幣をもっと印刷すれば良いんじゃないの?と素人考えで何と無く思っていたので、その理論的裏付け?を得られたのも成果でした。
2020年5月12日に日本でレビュー済み
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さすが amazon、無事到着。
2011年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済はナショナリズムで動く
の単なる改題かと思ったが、大幅に加筆訂正してある。
新書サイズで読みやすい。
東日本大震災、TPP、アメリカやEUの苦境等の最新事情を取り入れてある。
読んで新たな発見もあった。
ということで、お勧めです。
ナショナリズムという言葉だけで引いてしまうことや、グローバリズムが世の流れだとか、小さい政府を目指すべきだとか、それらは特定のイデオロギーなんだから盲信してはいけないと。
経済ナショナリズムなくして、民主国家も無いし、国力の充実も無いよと。
グローバリズムだって、元々はアメリカの経済ナショナリズムの産物ですよと。
ちなみに、ナショナリズムはネイション(ほぼ国民の意味)に忠誠を誓うものであり、国家に忠誠を誓う(ステイティズム)のとは違いますと。
東日本大震災で全国から寄せられた同情や支援、苦難を分かちあう気持ちがナショナリズムであり、何ら悪いことじゃない。
そういうことを理論付けしつつ、国民の能力に重きを置く「国力」の概念を一般に知らしめたいとの思いが溢れる一冊。
グローバリズムで疲弊したナショナルを救うのは経済ナショナリズムだ。
経済ナショナリズムが無いことが全体主義の萌芽とする見解が是非とも広がって欲しい。
それにしても、写真は若すぎじゃないかと?
新書サイズで読みやすい。
東日本大震災、TPP、アメリカやEUの苦境等の最新事情を取り入れてある。
読んで新たな発見もあった。
ということで、お勧めです。
ナショナリズムという言葉だけで引いてしまうことや、グローバリズムが世の流れだとか、小さい政府を目指すべきだとか、それらは特定のイデオロギーなんだから盲信してはいけないと。
経済ナショナリズムなくして、民主国家も無いし、国力の充実も無いよと。
グローバリズムだって、元々はアメリカの経済ナショナリズムの産物ですよと。
ちなみに、ナショナリズムはネイション(ほぼ国民の意味)に忠誠を誓うものであり、国家に忠誠を誓う(ステイティズム)のとは違いますと。
東日本大震災で全国から寄せられた同情や支援、苦難を分かちあう気持ちがナショナリズムであり、何ら悪いことじゃない。
そういうことを理論付けしつつ、国民の能力に重きを置く「国力」の概念を一般に知らしめたいとの思いが溢れる一冊。
グローバリズムで疲弊したナショナルを救うのは経済ナショナリズムだ。
経済ナショナリズムが無いことが全体主義の萌芽とする見解が是非とも広がって欲しい。
それにしても、写真は若すぎじゃないかと?
2011年11月5日に日本でレビュー済み
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中野は「国力」を国民が団結・連帯して行動することによって生み出される力と定義している。東日本大震災も国力の発動によって乗り越える国難ととらえている。国難は自然災害や大事故だけでなく、経済危機も同じである。ならば経済危機の克服もまた国力にあるとする論が中野の主旨である。経済における国力の維持・強化を追求しようとする立場を「経済ナショナリズム」という。本書では経済ナショナリズムの有効性を論じ、国力の本質を明らかにしている。一方、国民の連帯意識が全体主義的になることで、「国力」が暴走する危険性についても認識している。だからこそ適切な制御のために、その本質を理論的に解明することの重要性を説いている。
グローバル化という名の自由化と、地方分権というローカル化は、少子高齢化社会を見据えた小さな政府を実現するための呪術の如く謳われてきたが、グローバル化が進めば進むほど、地域の復興は遅れる。地方分権が進めば進むほど大規模災害には対応できなくなる。
アメリカは金融自由化で苦い経験をしたばかりではないか。自由化の規模を国際的に広げて、塗炭の苦しみを世界中に拡散するのはやめてもらいたい。「自由」という言葉の影に潜む「やりたい放題」を決して野放図にしてはならない。
中野は最近TPP関係のマスコミや集会にコメンテイター、講師として招かれることが増え、多忙らしい。氏のTPP反対論は賛成派の論拠を完膚なきまでに粉砕し、鮮やかかつスリリングな論旨には拍手喝采である。本書は新書サイズであるが、論旨明快な上、理路整然としており、読みやすい。お勧めしたい。
グローバル化という名の自由化と、地方分権というローカル化は、少子高齢化社会を見据えた小さな政府を実現するための呪術の如く謳われてきたが、グローバル化が進めば進むほど、地域の復興は遅れる。地方分権が進めば進むほど大規模災害には対応できなくなる。
アメリカは金融自由化で苦い経験をしたばかりではないか。自由化の規模を国際的に広げて、塗炭の苦しみを世界中に拡散するのはやめてもらいたい。「自由」という言葉の影に潜む「やりたい放題」を決して野放図にしてはならない。
中野は最近TPP関係のマスコミや集会にコメンテイター、講師として招かれることが増え、多忙らしい。氏のTPP反対論は賛成派の論拠を完膚なきまでに粉砕し、鮮やかかつスリリングな論旨には拍手喝采である。本書は新書サイズであるが、論旨明快な上、理路整然としており、読みやすい。お勧めしたい。
2015年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グローバル化はデフレ圧力を発生させ、資本家や企業には利益を
もたらすかもしれないが、国民に不利益をもたらす。・・・
「富を生み出す力は、富そのものよりも無限に重要である。」
真の国力とは、人々を動員し、協働させることによって、何かを
創造し、成し遂げるためのネイションの社会的な能力(ソーシャル
キャパシティ)のことだというべきである。言いかえれば、ネイション
という共同体を維持し、あるいは発展させるために、ネイションの中で
働いている力が、国力の本質なのである。(軍事力、国際社会における
政治的発言力、国内総生産、科学技術、教育水準、文化的影響力、人口
、天然資源等々は、国の力それ自体というよりは集団や指標に過ぎない。)
以上印象に残ったところです。グローバル化は社会防衛とともに進めなくて
はならないと感じた。西欧は実際そのようにしているようだ。
もたらすかもしれないが、国民に不利益をもたらす。・・・
「富を生み出す力は、富そのものよりも無限に重要である。」
真の国力とは、人々を動員し、協働させることによって、何かを
創造し、成し遂げるためのネイションの社会的な能力(ソーシャル
キャパシティ)のことだというべきである。言いかえれば、ネイション
という共同体を維持し、あるいは発展させるために、ネイションの中で
働いている力が、国力の本質なのである。(軍事力、国際社会における
政治的発言力、国内総生産、科学技術、教育水準、文化的影響力、人口
、天然資源等々は、国の力それ自体というよりは集団や指標に過ぎない。)
以上印象に残ったところです。グローバル化は社会防衛とともに進めなくて
はならないと感じた。西欧は実際そのようにしているようだ。
2017年7月23日に日本でレビュー済み
筆者は日本(だけではないが)が間違った構造改革やグローバル化によって国力が弱体化してしまったので、再び国力を強化すべき、ということを言いたいようだが、国力に関連したいかなる数字も出てこず、ひたすら文章によるあいまいな記述のため、全体としても何をどうすべきと考えているのかが全く分からない。