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嶽神(上) 白銀渡り (講談社文庫) 文庫 – 2012/5/15

4.4 5つ星のうち4.4 99個の評価
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山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。知る人ぞ知る戦国忍者活劇のあの大傑作が、待望の文庫化!


時代伝奇小説の大傑作

山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。知る人ぞ知る戦国忍者活劇のあの大傑作が、待望の文庫化!

嶽神(がくじん)とは――?
山の者たちの集団の中から、数年から数十年にひとり、時としてとてつもなく知力と技に長けた者が出ることがある。その心根はあくまでも清く、出会った者は皆、その心に打たれるという。山の者たちはそうした男を≪嶽神≫と呼んでいる。
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  1. 本の長さ
    512ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    講談社
  4. 発売日
    2012/5/15
  5. 寸法
    10.6 x 1.9 x 14.8 cm
  6. ISBN-10
    4062772558
  7. ISBN-13
    978-4062772556
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  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2012/5/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/5/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 512ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062772558
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062772556
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.9 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 99個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

パイン
5つ星のうち5.0 さまざまな敵との戦いの合間に動物と出会うシーンがあり、思わず口元が緩む。
2024年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一番好きな作家だが、今まで戦国時代が背景のものは敬遠していた。でもそれ以外の本は読み尽くし、やむなく読みはじめたら面白くて、すぐにシリーズの他の本も読んだ。登場人物が個性的で、生死をかけた戦いの合間に、所々出てくる自然の描写（例えば「雨の森」など）や、動物たちとの遭遇が、興味深く楽しい（悲しい場面もあったが）。私も山に行ったら草庵が作れそうだ。「雨の森」といえば我が家の窓から見える松の木に、前夜の雨の滴がいっぱいついて朝日にキラキラ輝き七色に光を反射ているのを見て、雨の森は一面がこんななんだろうと思った。解説の細谷氏は「好きだ、好きだ」と４回言われたが、私は５回言う。
役に立った
 レポート
一太郎
5つ星のうち4.0 これぞ伝奇小説！
2012年5月31日に日本でレビュー済み
甲信の山岳、山の民、忍者、秘宝、戦国乱世−「伝奇小説」の定番の道具立てを使いながらも、型にはまったＢ級伝奇小説ではない独自の香気ある世界が構築されている。この作品の魅力はまず何と言っても、山の哲人とも言うべき主人公多十の慎ましさと大胆さ、寡欲と志操の高さが渾然一体となった「人柄」であろう（こうした深み・渋みのある人間を描く作者の技量には毎回唸らさせられる）。まさに「嶽神」という言葉もうなずける。多十の行動として描き出される山の智恵についての著者の知識の豊富さも侮れない。またサカキや蓮のような多十のそばの登場人物はもちろん、北条幻庵など作者が「感情移入」している人物の描き方は実に細やかで、読んでいて気持ちがよい。ただ欲を言えば作者が余り感情移入していないと思われる登場人物については、その描き方が多少ぞんざいになっている恨みがある。たとえば多十を狙う数多の忍群のうち、真田の《猿》や風魔一党についてはかなりきっちりした描き込み方がされているのに、せっかく登場した源次郎（幸村）や伊賀者そして大蔵十兵衛は平板な悪役で、悪役自体としての屈折感がないのは惜しい。ただその一方敵役を平板に講談調の悪役に徹させているが故に、アクション・シーンが難しいことを考えず楽しめるものとなっていることも確かだ（ここらあたりは計算の上でやっているテクニックなのかも知れない）。ともあれ長谷川卓氏が半村良や隆慶一郎に匹敵する伝奇作家としての力量の持ち主であることは、上下二巻のこの大作をわずか一日で読破せしめた、その文章の引き込む力にも如実に証明されている。特に圧巻は本巻の題名ともなった「白銀渡り」の光景の描写だ。山のはらむ神秘、気高さ、壮大さ、奥深さがわずか１ページのこのくだりに凝縮されている。山を愛し山に精通した者にとか書けない一文だ。この一ページに出会うためだけにでも、本書は一読の価値がある。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
バイカーAmazon カスタマー
5つ星のうち5.0 隠れた名作！
2019年7月3日に日本でレビュー済み
いや～こんなトンデモ本どこに隠れてたんですか？
とにかく物語のテンポが抜群！
登場人物も敵味方含めて存在感ありありです。
時代物で忍術使いが出てくると現実感が希薄になりがちですが
必要以上の過剰な演出や余計な語りを省いているので違和感を感じさせません。
惜しむらくは狐の登場箇所に関してだけは・・・と言う感じですが
まあご愛敬ですかな。
とにかく読んで損は無し、時代物に縁が無い方でもドはまり間違いなしです。
役に立った
 レポート
izk103350819
5つ星のうち5.0 この面白さは、正直、カラダに毒！！
2017年2月26日に日本でレビュー済み
山風のありもしねぇ～忍法帖や、
津本陽の天眼通ネタの使い回しの、忍者モノはこの程度か。。

と僻僻している方には、ハセタクの忍者モノがオススメ！！

読み応え充分。
読書疲れ、寝不足、必須の覚悟でお読みください。
読んだら、カラダに悪いくらいの面白さです。

読み始めたら…、
ストーリーの次の展開が知りたくて、
ほかのことが、何も手につかなくなります。

これを読んだら、これを知っちゃったら、ヤバイ。。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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akira
5つ星のうち5.0 時代小説としての構想力が凄い
2018年11月27日に日本でレビュー済み
いやー、凄いですね。他の著者の作品に比べてその構想力が凄すぎます。よくぞここまで練ったものだと感心しながら読みふけりました。

生々しいシーンも描かれていますが、その独特の雰囲気が感じられ、嶽神の世界観に魅了されました。エンターテインメント性もあり文句ない出来映えです。

只、鴉と狐の登場シーンはメルヘンチック過ぎて漫画的な描き方になっており、折角の小説の質が損なわれてしまいそうで残念に思えました。
役に立った
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右藤2006
5つ星のうち5.0 よくある設定なのに
2015年1月15日に日本でレビュー済み
よくある設定なのに、グイグイ引き込まれます。しかも読みやすい。山の民のディテールが、凄く、どうやって調べたのか、感心しました。映像化希望です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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渋柿
5つ星のうち2.0 もっと忍びの技・術を見たい
2021年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●忍者ものに属する時代小説の割には剣戟シーンや忍びの技や術のシーンが少なく、ハラハラドキド
キの緊迫感が感じられない。山の中を追ったり追われたりでぐるぐる回り。物語の展開がスローテン
ポである。
　加えて筋立ても起伏が少なく平坦。退屈になってくる。もっとメリハリの利いたものにした方がい
い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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あーあっ
5つ星のうち5.0 一級品の面白さ
2013年1月14日に日本でレビュー済み
時代小説の巨匠であった池波正太郎や藤沢周平が逝き、佐伯泰英にほんの少し陰りが見える（「密命」の最後などは気に入らん）ようになった近年、掛け値なしに面白いと感ずるのはこの人と上田秀人だと思う。展開のテンポが良く、「北町奉行所捕物控」（お勧め！）などの捕り物帳ではプロットもよくできている。またこの作品にあるように、心理や人の情の描写にもたけている。ぜひお読みあれ！
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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