普通の三国志小説・・・のように見えるが読み進めるとそうではないと分かる筈だ。
大抵の「三国志」の本は吉川三国志など演義原本のように明らかな劉備びいきである。
この本の革新的である点は必ずしもそこに捕われてはいない点。
特に長坂や赤壁では普通の三国志とは一味も二味も違った解釈がなされている。
どんな風なのかは読んでのお楽しみだが、この手の物を読んだことがない人は特に読む価値があるかと思う。
ただし劉備ファンの人の中には読んで気分を悪くする人もいるかもしれない。
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三国演義 第1巻 (講談社文庫 あ 40-14) 文庫 – 2001/3/1
安能 務
(著)
- 本の長さ425ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/3/1
- ISBN-104062730936
- ISBN-13978-4062730938
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/3/1)
- 発売日 : 2001/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 425ページ
- ISBN-10 : 4062730936
- ISBN-13 : 978-4062730938
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,170,997位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月29日に日本でレビュー済み
道教の立場から羅貫中の間違いを正す決定版三国演義。
権威ある(とされる)書物に書かれていることを鵜呑みにする学者馬鹿と違って、
民衆の生活視点の立場を大事にする安能先生のポリシーは素晴らしいのだが、
いくら民衆に受けたからと言って、道教の超常現象も認めるのはサービスしすぎである。
読み辛い三国志演義を読み易くし、明らかな地名や人名の間違いを正すのは評価出来るが、
現代小説として通用するような科学的な視点も欲しかった。
演義でありながら、劉備よりも張飛よりも軍師としては三流の
頭の悪い孔明を描く視点は新しい。
演義と同じエピソードで同じ作戦をしているのだが、
孔明が馬鹿だと見抜けず、千年も羅貫中に騙されていた我々こそ本物の大馬鹿だね(激)
北伐の謎はリアル解釈の中では安能説がもっとも説得力がある。
前書きに書かれているので前書きだけは立読みしよう。
私は蜀の辛い料理から逃げる為に孔明は北伐をしたというギャグ解釈が一番好きだが(笑)
楊脩は羅貫中版とほとんど同じで、
曹操の部下はみんな曹操を恐れていましたが、
楊修だけが、クイズやパズルで曹操をおちょくって、
曹操より楊修の方が頭が良かったことをしっかり描写してます。
楊脩が、曹操の本質は武人ではなくて詩人であると
看破するシーンはにやりとさせられる。
権威ある(とされる)書物に書かれていることを鵜呑みにする学者馬鹿と違って、
民衆の生活視点の立場を大事にする安能先生のポリシーは素晴らしいのだが、
いくら民衆に受けたからと言って、道教の超常現象も認めるのはサービスしすぎである。
読み辛い三国志演義を読み易くし、明らかな地名や人名の間違いを正すのは評価出来るが、
現代小説として通用するような科学的な視点も欲しかった。
演義でありながら、劉備よりも張飛よりも軍師としては三流の
頭の悪い孔明を描く視点は新しい。
演義と同じエピソードで同じ作戦をしているのだが、
孔明が馬鹿だと見抜けず、千年も羅貫中に騙されていた我々こそ本物の大馬鹿だね(激)
北伐の謎はリアル解釈の中では安能説がもっとも説得力がある。
前書きに書かれているので前書きだけは立読みしよう。
私は蜀の辛い料理から逃げる為に孔明は北伐をしたというギャグ解釈が一番好きだが(笑)
楊脩は羅貫中版とほとんど同じで、
曹操の部下はみんな曹操を恐れていましたが、
楊修だけが、クイズやパズルで曹操をおちょくって、
曹操より楊修の方が頭が良かったことをしっかり描写してます。
楊脩が、曹操の本質は武人ではなくて詩人であると
看破するシーンはにやりとさせられる。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
タイトルを見たときは「演義の訳本か?」と思いましたが、蓋を開けてみると全然違いました。
確かに演義ベースなのですが、吉川三国志などとは180度違います。まず序文で、いきなり孔明を「ヘボ軍師」と言いきっているあたり、普通の演義小説ではありません。
演義の中の明らかに不合理な箇所を、当時の文化や慣習に基づいた作者の見解をもとに、合理化していっているという感じでしょうか。
だから登場人物の性格も、乱暴者の代名詞のような張飛が妙に理知的だったりと、演義とは違ったものになっています。
面白い作品なのですが、三国志演義の訳本もしくは吉川三国志などを読んだことがない人は読まない方がいいでしょう。通常の演義のように現実離れした痛快さはありませんので。
それに、なぜか登場人物のセリフ回しが妙に幼稚臭いというか武将らしくないというか…。さらには、趙雲の一人称が「僕」ときたときには、思わず「誰これ?!」と吹き出しそうになりました。
確かに演義ベースなのですが、吉川三国志などとは180度違います。まず序文で、いきなり孔明を「ヘボ軍師」と言いきっているあたり、普通の演義小説ではありません。
演義の中の明らかに不合理な箇所を、当時の文化や慣習に基づいた作者の見解をもとに、合理化していっているという感じでしょうか。
だから登場人物の性格も、乱暴者の代名詞のような張飛が妙に理知的だったりと、演義とは違ったものになっています。
面白い作品なのですが、三国志演義の訳本もしくは吉川三国志などを読んだことがない人は読まない方がいいでしょう。通常の演義のように現実離れした痛快さはありませんので。
それに、なぜか登場人物のセリフ回しが妙に幼稚臭いというか武将らしくないというか…。さらには、趙雲の一人称が「僕」ときたときには、思わず「誰これ?!」と吹き出しそうになりました。
2020年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
開巻一番、目次の余白に、野暮な落書きがある。誰がどのような意図で書いたのか知らないが、とても不愉快です。それはそうと、中身はたいへんおもしろい、三国志演義の解釈の一つのバージョンといった感じで、支那語の表現を無理に全て日本語に置き換えようとしていないところが、かえって腑に落ちるというか、いい味出してます。セリフにいまいちセンスがないので、脳内補完する必要がありますね。
2005年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まえがきが最初の説明にあります。
この説明では、なぜ關羽が財神な
のか説明があります。
「三国志」と「三国演義」と「三
国志の世界」の違いも説明してい
ますが、この説明も納得できます
が、これは、説明とはいわずに、
おもしろければ何でもいいんじゃ
ない!?みたいなことを述べてい
るだけな感じもします。
全体的に最初の説明は、細々した
関係ややり方、風土、風習などの
説明があります。その説明が感心
してしまう内容というか、そうい
う受け止め方もあるのかという内
容が多数綴られています。
それにしても「まえがき」が長い
です。ためになるので読むべきで
す。
解説をしながら三国志を進めてい
るので、北方三国志を読んだ後で
は・・・全然スムーズに進みませ
ん。
物語が進んでいる途中も解説のよ
うなものが入っています。場所の
場合は、括弧を使って訂正?解説?
をしています。
それと、相変わらず出てくる人物
の名前が多いです。ちなみに、こ
の作者のこの著書の呂布は嫌いで
す。その代わり、曹操は好きです。
劉備の妻が出てくる場面が非常に
後ろの方です。
それと、会話がすごく軽いような
気がします。この時代にそぐわな
いような会話です。(ただの偏見
かもしれません)
毛宗崗本を基準に手直しをして書
いている本です。
片言になりましたが、
国語力がないので許してください。
この説明では、なぜ關羽が財神な
のか説明があります。
「三国志」と「三国演義」と「三
国志の世界」の違いも説明してい
ますが、この説明も納得できます
が、これは、説明とはいわずに、
おもしろければ何でもいいんじゃ
ない!?みたいなことを述べてい
るだけな感じもします。
全体的に最初の説明は、細々した
関係ややり方、風土、風習などの
説明があります。その説明が感心
してしまう内容というか、そうい
う受け止め方もあるのかという内
容が多数綴られています。
それにしても「まえがき」が長い
です。ためになるので読むべきで
す。
解説をしながら三国志を進めてい
るので、北方三国志を読んだ後で
は・・・全然スムーズに進みませ
ん。
物語が進んでいる途中も解説のよ
うなものが入っています。場所の
場合は、括弧を使って訂正?解説?
をしています。
それと、相変わらず出てくる人物
の名前が多いです。ちなみに、こ
の作者のこの著書の呂布は嫌いで
す。その代わり、曹操は好きです。
劉備の妻が出てくる場面が非常に
後ろの方です。
それと、会話がすごく軽いような
気がします。この時代にそぐわな
いような会話です。(ただの偏見
かもしれません)
毛宗崗本を基準に手直しをして書
いている本です。
片言になりましたが、
国語力がないので許してください。